受賞作品 - けいはんな記念公園

vol.10 受賞作品
2015 年 9 月19 日(土)-10 月 4 日(日)けいはんな記念公園 水景園内 ギャラリー月の庭
審査員:柴田 純生 (京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸科 教授)
奥田 輝芳 (京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸科 教授)
*諸氏の敬称は省略しています。
今年も 60 点あまりの応募が全国から寄せられたなか、審査員による書類選考で 39 点の作品が選ばれ、
当公園内のギャラリー月の庭で展示されました。その中から以下の通り、優秀な作品が選出されました。
受賞者の皆さまおめでとうございました。
審査委員最優秀賞を受賞されました田中啓資さん・植田泰徳さんは、ギャラリー月の庭で来年展覧会を
開催する予定です。
【審査員最優秀賞( 1 点 )賞金 100,000 円+ギャラリー月の庭での展覧会】
「 未来」
田中啓資・植田泰徳 審査員評
絵画であれ、彫刻であれ、おおよそ造形と
呼ばれるものには、技術的な面と表現的な
面の両方に分かれます。そのどちらも交互に
関係する訳ですが、この作品はとりわけ
メッセージ性の強い作品です。原発、放射能の
日本が抱える社会問題をとりあげ、彼ら独自の
視点により、その解決方法を見出そうとしています。
ユニークなオブジェによる構成もバラエテイーに
飛んでおり、テーマの深刻さとは別に見ることの
楽しさを与えてくれています。
(柴田)
【審査員優秀賞(2点) 賞金10,000 円】
「Image 0」
Yuuko Suzuki
審査員評
水墨画は、にじみやぼかし、たらし込みなどさまざまな技
法を用います。墨だけで実に多様な表現が可能であり、白
黒の中に深い遠近と広がりのある世界が生まれます。彼女
の作品もその技法的特徴が良く現れています。一見して文
字にも人顔にも見て取れる不思議な様相は意図的な要素と
偶発的な要素が絡んでおり、その均衡の取れた画面構成は
見るものの想像をいかようにも掻き立ててくれます。
(柴田)
「green earth」
首藤円美
審査員評
人は多くのイメージを心の底にそっとしまいこんでいます。
「月」という言葉がその様々な図像に働きかけ、
心の表層に浮かんできます。そしてそれらは自由につながり「かたち」となります。同時にその記憶は「いろ」
を持ち、物語が生まれます。物語は矩形の中に収めることで絵画となり、新しい魅力を発します。首藤さん
の作品にはちょうどそういった物語があります。
(奥田)
【一般投票賞】
「静かなる時空に」
きたがわやすのり
「宇宙の神秘」
梶原悦子
「月の間~日本の風景~」
岡田康司
「たとえば、よるの公園で」
落 直子