東北六県トラック厚生年金基金解散のお知らせ

平成 27 年 1 月
事業主・加入員の皆様へ
東北六県トラック厚生年金基金
代表清算人(元理事長)髙橋 和夫
東北六県トラック厚生年金基金解散のお知らせ
東北六県トラック厚生年金基金は、平成 27 年 1 月 13 日に厚生労働大臣の認可を得て解散
しました。平成 25 年 8 月 8 日に開催した代議員会で解散方針を決定して以降、関係者の皆
さまへのご説明、加入員記録の整理、制度変更のご同意、将来返上及び解散のご同意、最
低責任準備金に係る納付計画書のご提出等、種々の手続きを経て、このたびの解散となり
ました。この間、関係者の皆様には多大なるご協力を賜りました。ここに厚く御礼申し上
げます。
当基金は昭和 49 年 2 月の設立から 41 年の歴史に幕を下ろしました。
この間の日本経済は第 1 次オイルショック後、高度経済成長期からバブル経済を経て、
その後長く低迷が続き、平成 17・18 年頃には持ち直したかに見えましたが、サブプライム
問題に端を発したリーマンショックにより大きな影響を受けました。そしてその後、東日
本大震災、福島第1原発事故が発生し甚大な被害を受け、復興、経済の立直しに取り組ま
れておりますが、足元でのアベノミクスによる立直しは未だ道半ばの状況でございます。
こうした日本全体の状況下で東北の運送事業者の方々は、輸送需要の減少、低迷する運
賃、燃料費の高騰に加え、人材不足等により厳しい経営環境が続いておられますが、従業
員の福利厚生の一環として東北六県トラック厚生年金基金をご活用いただいておりました。
しかし、平成 25 年 6 月に成立した法律※により、厚生年金基金が今後存続するための基
準が非常に厳しくなり「事業主が基金を維持するためにこれ以上の掛金負担に耐えられな
い」ため、解散を決議いたしました。
当基金の解散により皆様方に多大なご迷惑おかけいたしましたことを衷心からお詫び申
し上げ、
「基金の解散」に改めてご理解を賜りますようお願い申し上げます。
解散認可を受けた当基金は清算法人となり、国へ引き継ぐ財産目録の作成をし、国から
の承認を得て、清算結了するまで事務を行ってまいります。
なお、清算法人の清算人(別紙)は基金規約附則第 20 条により選出され、私が代表清算
人に就くこととなりました。清算事務期間は、過去に解散した基金の実績では 2 年~3 年の
ようでありますが、早期の結了を目指し推進してまいります。引き続き、ご理解とご協力
を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
結びに、関係者の皆様に対し改めて御礼申し上げます。
長い間、誠にありがとうございました。
※公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律
加入員・事業主の皆様へのお知らせ
当基金の解散に伴い変更となる事項等について
〔加入員の皆様へ〕
(1)基金掛金と厚生年金保険料について
当基金における加入員の方の掛金負担は、国から代行している保険料の
「2.0%」でしたが、その掛金は、平成 26 年 8 月分からは国へ厚生年金保
険料として納めていただいておりますので、基金が解散したことによる掛
金の変更はありません。
(2)基金からの給付と老齢厚生年金について
当基金からの給付は、
「国から代行していた部分の給付(以下「代行部分の
年金」)と「加算部分の給付」の 2 つがありましたが、「加算部分の給付」
は、当基金が解散認可申請をした翌月(平成 26 年 11 月)から廃止されま
した。ただし、
「代行部分の年金」は国(日本年金機構)へ返還いたします。
この「代行部分の年金」は、国の老齢厚生年金の支給要件に基づき給付さ
れることになりますので、以下のことにご留意願います。
イ)「代行部分の年金」の受給資格期間は 1 ケ月以上ですが、国の老齢厚
生年金の場合は、原則 25 年以上です。ただし、受給資格期間(被
保険者期間)が 25 年に満たない方は、ご本人様の状況により、別
途救済策が適用される場合があります。詳しくは、最寄りの年金事
務所にお尋ねください。
ロ)当基金の「代行部分の年金」は、遺族年金・障害年金、雇用保険の
給付との調整はしませんが、国の老齢厚生年金は調整されます。
ハ)在職老齢厚生年金を受給する場合の調整方法は、変わりません。
なお、現在、在職老齢厚生年金を受給されている加入員の方の「代行部分
の年金」は国へ返還いたします。平成 27 年 2 月分以降の年金については、
別途「厚生年金基金解散のお知らせ」をお送りいたしますので、ご確認願
います。
平成 26 年 12 月 31 日までに老齢厚生年金の受給権を満たしていて、未だ、
当基金の年金請求手続きをされていない加入員の方は、平成 27 年 1 月分
までの年金は、当基金から支給しなくてはならない分となりますので、早
急に清算事務局(基金事務局)までご連絡ください。また、当基金の年金
の手続きを行うためには、国(日本年金機構)の老齢厚生年金の手続きを
事前に行う必要がありますので、ご留意ください。
〔事業主の皆様へ〕
(1)基金掛金と厚生年金保険料について
解散により当基金の掛金は平成 26 年 12 月分(平成 27 年 1 月告知)で終
了いたします。
平成 27 年 1 月分以降は、国の厚生年金保険料「17.474%」(事業主と被保
険者の折半)のみとなります。
ただし、清算事務期間中に掛金の遡及調整が生じた場合には、ご請求させ
ていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
(2)適用関係の届書の提出について
解散認可日(平成 27 年 1 月 13 日)までの適用に関する届出は、基金にお
いても必要となりますので、未届出がある場合には、早急に清算事務局(当
基金事務局)へご提出願います。(詳細は別紙ご参照ください)
(3)解散後の適用関係の諸届について
基金解散後の資格取得等の諸届については、年金事務所で用意している届
出用紙を使用されて年金事務所へお届け願います。
清算スケジュールについて
基金の清算結了までのおよそのスケジュールは次のとおりです。
今後の事務処理の進行具合で大きく変更となることも想定されます。予めご了
承くださいますようお願い申し上げます。
1.解散の周知
解散認可について事業主・加入員・受給者・受給待期者の皆様方へお知らせ
します。
事業主・加入員の方々へ→「事業主・加入員の皆様へ
東北六県トラック厚生年金基金解散のお知らせ」
受給者・待期者の方々へ→「受給者、待期者、未請求者の皆様へ
東北六県トラック厚生年金基金解散のお知らせ」
2.解散・清算人就任の公告
解散並びに清算人の就任について、解散認可日以降2週間以内に官報に掲載
します。
3.債権申出・催告に関しての公告
解散認可日から 2 ヶ月以内に 3 回官報に掲載します。
4.記録の返還
解散認可日から 2 週間以内に企業年金連合会を通じ、基金加入員であった厚
生年金保険被保険者の方々の年金記録(データ)を日本年金機構へ返還します。
5.未収掛金等の回収
滞納事業所に係る未収掛金を国税徴収法に基づき、財産目録承認申請時まで
全額回収を目標に実施します。
6.未払年金の整理
代行部分年金の未請求者について、別途、案内書にて請求の督促を実施しま
す。(平成 27 年 1 月下旬から)
7.未収返納金の整理
過払い年金に係る未収返納金について、財産目録承認申請時までに整理回収
を図ります。
8.最低責任準備金の算出
認可申請後の記録突合を実施します。
記録突合後の不一致記録について調査及び補正を行います。
9.離婚分割移換金の納付
平成 25 年度分については、平成 27 年 3 月に納付します。
平成 26 年度分については、厚生労働省で確定なり次第納付します。
10.財産目録の承認申請
上記事務の早期遂行を目指し、実施します。
11.東北厚生局の実地監査
12.年金資産の返還(代行部分)
最低責任準備金相当額を国に納付します。
13.清算結了
・決算報告書の承認申請を実施します。
・清算結了・清算人退任の公告を実施します。
・国へ記録の引継ぎを実施し、事務所を閉鎖します。
清算人と清算事務局体制について
平成 26 年 10 月 27 日に開催した第 149 回理事会並びに第 94 回代議員会で、
解散認可後の「清算人」及び「代表清算人」、「副代表清算人」並びに「清算人
補充予定者」について決議され、元理事の 6 名の方々にご就任いただくことに
なりました。
清算人
清算人補充者については、宮城から 2 名の方を選任することが決められました。
○清算人会
清算人会は清算人 6 名で構成。代表清算人が必要に応じて招集し、代表清算人が議
長となり、清算業務全般に関する事項を審議し決定します。
○事務局体制
➢清算事務処理は、代表清算人の下で清算事務局が進めてまいります。
・事務局長
・職員
2名
・派遣スタッフ
2名
以上 5 名(当初 7 名の予定でしたが 2 名減員)で、清算事務処理を推進いたします。
➢事務局の所在地、連絡先は、従来どおりで変更ありません。