ITプロジェクトの見える化

SECセミナ
2015年2月
スライドのほかに、
テキスト『SECコンテンツを活用したITプロジェクト「見える化」のすすめ』
をご参照下さい。
ITプロジェクトの見える化
IPA/SEC連携委員
みたに先端研合同会社 代表
神谷 芳樹
みたに よしき
元:奈良先端科学技術大学院大学非常勤講師
神谷芳樹
1
内 容
これが「見える化」
• 今日のソフトウェア開発プロジェクトを取り巻く課題
• 課題解決への考え方
• ソフトウェア開発プロジェクトと「見える化」手法の提唱
• 上流・中流・下流各工程の問題認識と課題
• 「見える化」手法:「定性的/定量的/統合的」見える化アプローチ
– 上流工程の「見える化」
•
•
•
俯瞰図、チェックシート、失敗事例集による「見える化」
「見える化」のための測定分析項目
リンク表(リスク分類表)による統合的な「見える化」
– 中流工程の「見える化」
– 下流工程の「見える化」
• 総合的なプロジェクト計測の事例(実証プロジェクトから)
• その先へ:見えてどうするの?
– IPA/SECの提供するツール一覧
チケット駆動開発に着目した計測と可視化
神谷芳樹
2
今日のソフトウェア開発プロジェクトを取り巻く課題
• ITシステムの社会インフラストラクチャーとしての高信頼性への要求
の高まり
• ステークホルダの増加
• 法務対応、リスク対策など社会的要請の複雑高度化
• ITシステムの稼働環境や開発環境のオープン化、ブラックボックス化
• ITシステム構築の短納期化・高機能化
• ITシステムへの要求の多様化・高度化
•
•
•
•
いかにして品質を確保するか
いかにして進捗を把握し管理するか
いかにして課題を管理するか
複雑な産業構造の中で、いかにしてパートナーと連携してゆくか
神谷芳樹
3
課題解決への考え方
• ソフトウェア・開発プロジェクトの可視性・視認性を高
めて、ユーザ・ベンダの共通認識に繋げる
• 開発管理データの自動収集と可視化手法・ツール
の整備
神谷芳樹
4
ソフトウェア開発プロジェクトと
「見える化」手法の提唱
暗黙知の形式知化
ソフトウェア開発工程
神谷芳樹
5
上流・中流・下流各工程の問題認識と課題
ソフトウェア開発工程とV字モデル
神谷芳樹
6
「見える化」手法:
「定性的/定量的/統合的」見える化アプローチ
「みえる化」手法の構成
神谷芳樹
7
上流工程の「見える化」
・ステークホルダ俯瞰図
・プロジェクト推進体制俯瞰図
・周辺システム構成俯瞰図
・システム構成俯瞰図
・スケジュール俯瞰図
・要員遷移俯瞰図
ステークホルダ俯瞰図の例(病院システムの例)
神谷芳樹
8
チェックシートによる「見える化」
自己評価結果出力例
チェックシートの評価結果出力例
神谷芳樹
9
失敗事例集による「見える化」
ソフトウェア開発プロジェクトにおける問題事象と対策の事例集
全工程190事例の解説
神谷芳樹
10
「見える化」のための測定分析項目
各工程での網羅的な測定項目一覧表
知識エリア
導出尺度
神谷芳樹
11
リンク表(リスク分類表)による統合的な「見える化」
リスク分類表
知識エリア
人的資源
リスク分類
チェックシート
H28
H2,H6
11,21,43,45,48,54
技術系専門
家
H29
H1,H5,H7
11,26,28,34,35,58
H13,H14,H15,H17,H30,
H66,H69,H70,H71
H3,H4,H8,H9,H10,Ko1,Ko2,Ko
3
10,25,26,28,29,31,48
ヒアリングシート
知識エリア
H28
人的資源
事例
業務有識者
PJ内部体制
No.
測定分析データ一覧
事例集
チェック項目
求められる業務知識のキーパーソンを
獲得できているか?
事例11
業務経験・業務知識の乏しい要員で
要件定義工程を実施
要件定義に必要な要員の人数は確保できたので、プ
ロジェクトをスタートした。担当者に業務知識がなく、
要件定義は日を追うごとに遅れていき、成果物の品
質もきわめて低いものとなってしまった
統合アプローチ:ヒアリングから失敗事例へ
神谷芳樹
12
神谷芳樹
13
リスク分類表
知識エリア
人的資源
リスク分類
チェックシート
測定分析データ一覧
事例
業務有識者
H28
H2,H6
11,21,43,45,48,54
技術系専門
家
H29
H1,H5,H7
11,26,28,34,35,58
H13,H14,H15,H17,H30,
H66,H69,H70,H71
H3,H4,H8,H9,H10,Ko1,Ko2,Ko
3
10,25,26,28,29,31,48
PJ内部体制
ヒアリングシート
No.
知識エリア
H28
人的資源
チェック項目
求められる業務知識のキーパーソンを
獲得できているか?
測定分析データ一覧
項目
番号
H2
知識エリア
(主)
人的資源
知識エリア
(関連)
測定の目的
要件定義工程における体制
の強弱を測定する。
利用者
PM、
PMO
導出尺度
要件定義工程における、対象業務分野
(小売業とか保険業とか)の経験者率
対象業務分野経験者数/要件定義メンバ数
統合アプローチ:ヒアリングから測定データへ
神谷芳樹
14
リスク分類表
知識エリア
技術
リスク分類
チェックシート
測定分析データ一覧
事例
未経験技術
H74
Te2
14,26,28,31,33,48
標準化検討
・・・・・
・・・・・
・・・・・
システム実現方式検討
・・・・・
・・・・・
・・・・・
移行・パッケージ
・・・・・
・・・・・
・・・・・
事例集
事例14
初物プログラム言語での開発で十分な
性能が出ない
ユーザ側から、まだ市場に出て日が浅いプログラム言語を
使っての開発を指定された。その顧客はそのベンダー側に
とっては重要な顧客であったため、どうしても受注したかっ
た。そのプログラム言語での実装を行ったが、十分な性能
要件を満たすことができなかった
ヒアリングシート
No.
知識エリア
チェック項目
H74
技術
〔 新技術/未経験技術がある場合〕その技
術に対する対応策は十分か?
統合アプローチ:失敗からヒアリングへ
神谷芳樹
15
上流工程のヒヤリングシートの項目例
神谷芳樹
16
中流工程の「見える化」
神谷芳樹
17
品質関連の分析からポイントされた中流工程の失敗事例
神谷芳樹
18
下流工程の「見える化」
神谷芳樹
19
神谷芳樹
20
下流工程のリンク表
下流工程での症例分類表(リンク表)を用いたヒアリングからの事例検索手順例
神谷芳樹
21
神谷芳樹
22
総合的なプロジェクト計測の事例(実証プロジェクトから)
実証プロジェクト:その1
ソフトウェアエンジニアリング技術研究組合COSE:「プローブ情報プラットフォームの開発」
1.プロジェクト・オーナ
データ分析・フィードバック組織
EPM
2.全体PM
開発コンソーシアム
G-PM
3.サブPM
大手ソフトベンダ
4.サブリーダ
タイプA
タイプB
タイプC
協力会社群
5.プログラミング
開発者
計測データ
可視化レポート
プログラミング開発者のいる企業
開発末端組織
プログラミング開発者のいない企業
IPA/SECの実証プロジェクトの開発体制(1回目)
神谷芳樹
23
プロジェクト・マネジメントへのリアルタイム・フィードバック
ソースコードの規模推移
リポジトリ:RDB
ソフトウェア
開発環境
XML 標準形式
構成管理
システム
プログラム開発
EPM
分析機能
障害状況の分析
(CVS、
Subversion)
CCFinderX
( コードクローン
分析機能)
ソースコード
障害報告
メール
バグ票
電子メール
障害追跡
(影舞、
システム
GNATS、
Bugzilla)
メール管理
システム
(Mailman、
ソースコードの変更状況
Majordomo、
fml、Popper)
プロジェクト・マネージャ等へのチェックリストによるヒアリング
Q&Aリスト
チェッ クシート
による
「 見える化」
チェックシート分析結果
統合
課題管理
プロジェクトデータ
Magi
( 協調フィルタリング分析機能)
モチベーショ ン
基本動作
組織
スキルデータ
スキル分析
スコープ
55
4
3
2
1
0
タイ ム
コスト
品質
人的資源
技術
顧客
調達
コミュニケーショ ン
リスク
プロセス改善へのフィードバック
実証プロジェクトで試みた総合的な計測とフィードバックの概念
神谷芳樹
24
Company A
統合
課題管理5
スコープ
4
モチベーション
タイム
3
2
1
0
基本動作
組織
技術
調達
組織
3
2
1
0
組織
品質
ヒヤリング
顧客
調達
組織
3
2
1
0
基本動作
品質
組織
顧客
調達
3
2
1
0
技術
コミュニケーション
リスク
顧客
基本動作
品質
組織
コスト
品質
人的資源
調達
3
2
1
0
技術
コミュニケーション
リスク
コミュニケーション
リスク
コミュニケーション
リスク
統合
課題管理5
スコープ
モチベーション 4
タイム
コスト
人的資源
技術
品質
統合
課題管理5
スコープ
モチベーション 4
タイム
コスト
Company F
コスト
人的資源
顧客
調達
Company E
統合
課題管理5
スコープ
モチベーション 4
タイム
基本動作
3
2
1
0
技術
コミュニケーション
リスク
人的資源
技術
Company C
自己診断
統合
課題管理
5 スコープ
モチベーション 4
タイム
基本動作
統合
課題管理
5 スコープ
モチベーション 4
タイム
基本動作
コスト
人的資源
顧客
Company B
Company D
コスト
品質
人的資源
顧客
調達
コミュニケーション
リスク
チェックシートによる見える化出力例
神谷芳樹
25
4
ソフトウェア
プロジェクト
過去のベンチマーク
データベース
2
度数
頻度
1 00
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
協調
フィルタリング
0 .0 ~ 0 .1
0 .1 ~ 0 .2
0 .2 ~ 0 .3
類似度
0 .3 ~ 0 .4
0 .4 ~ 0 .5
0 .5 ~ 0 .6
0 .6 ~ 0 .7
0 .7 ~ 0 .8
7
0 .8 ~ 0 .9
7
0 .9 ~ 1 .0
ベンチマークデータの収集
類似度分布
類似 度 の 分 布
7
類 似 度 の値 域
1
進行中の
プロジェクト計測
8
プロセスとプロダクトのデータベース
3
EPM,CCF…
新規プロジェクト
5 6
5
9
ベンチマークデータベース
からのプロジェクト予測
プロセスとプロダクトデータからの
プロジェクト予測
途中までのベンチマークデータ
進行中のプロジェクト運営への反映
ベンチマークデータと協調フィルタリングによる類似プロジェクト抽出の概念
神谷芳樹
26
実証プロジェクト:その2
JasPar:「車載制御共通基盤ソフトウェアの開発」
プロジェクト・オーナ
(自動車企業)
データ分析・
フィードバック組織
Tire 1 サプライヤ
ソフトウェア企業(中・小規模)
プログラミング開発者のいる企業
プログラミング開発者のいない企業
計測データ
開発末端組織
可視化レポート
IPA/SECの実証プロジェクトの開発体制(2回目)
神谷芳樹
27
見えてどうするの?(その先のアプローチ)
中流工程における作業区分と「見える化」「直せる化」の関連図
神谷芳樹
28
SECの「見える化手法」コンテンツ(SECコンテンツ)
ITプロジェクトの「見える化」
~上流工程編~
付録:上流工程測定項目リスト
付録:上流工程自己評価シート/ツール
付録:上流工程ヒアリングシート/ツール
付録:上流工程事例集
付録:リスク分類表
ITプロジェクトの「見える化」
~中流工程編~
付録:中流工程自己評価シート/ツール
付録:中流工程ヒアリングシート/ツール
付録:中流工程事例集
付録:中流工程分析ツール
付録:中流工程測定分析データ一覧
ITプロジェクトの「見える化」
~下流工程編~
付録:プロジェクト概要記述用紙
付録:下流工程(自己評価/ヒアリング)
チェックシート/ツール
付録:下流工程チェックシート記入例
付録:下流工程問題事象と対策例
付録:下流工程測定項目リスト
付録:EPMツール分析指標
付録:下流工程症例分類表
ITプロジェクトの「見える化」
~総集編~
ソフトウェアエンジニアリングの実践
~先進ソフトウェア開発プロジェクトの記録~
「見える化」解説書【英訳版】
「見える化」総集編【英訳版】(部分訳)
考え方(1~6章)全部
「見える化」上流工程編【英訳版】(部分訳)
チェックシート及び事例集全部
「見える化」中流工程編【英訳版】(部分訳)
考え方(6章)
「見える化」下流工程編【英訳版】(部分訳)
チェックシート及び事例集全部
プロジェクト・モニタリング・ツール
EPM-X(オープンソース)
各種ドキュメント付属
その他、一般書籍:神谷芳樹著:
チケット&計測でITプロジェクトの体質改善
オーム社(電子書籍もあります)
神谷芳樹
書籍
(市販)
ダウンロード
(無償)
○
○
PDF
×
○ PDF
○ EXCEL
○ EXCEL
○ PDF
○ PDF
○
○
PDF
×
○ EXCEL
CD-ROM
(セミナ、イベント
で無償配布)
同左
同左
○
○
PDF
○ EXCEL
○ EXCEL
×
○
○
×
○ PDF
○ PDF
○ PDF
○ PDF
○ PDF
○
PDF
○
PDF
○
PDF
同左
同左
同左
同左
○
29
SECが提供する定量関連のコンテンツ・ツール群
SECコンテンツ
(今回の説明)
神谷芳樹
30