046 3rd Year, Spring Semester 3 年生 本田美保 │ オープン・ミュージアム① 1枚の紙を 設計製図 Ⅲ ─ 課題1 Assignment 1 服を1枚の布から展開するというコンセプトを打ち立 てた。1枚の布から発想し、従来の概念にとらわれな い創造をした三宅のコンセプトを念頭に置き、まず1枚 の紙を用意する。その紙に切断・折り曲げなどの加工 を施し、建築的な造形を構想する。次いで、その造形 (出 をもとに設計条件に従った建築の提案を求める。 題:ヨコミゾマコト+川向正人) 所在地:千葉県流山市東深井349 付近 ③ 印を付けた部分を スラブの大きさ ① 1枚の紙を From One Sheet of Paper 日本の着物やインドのサリーなどから着想を得て、衣 ② ロの字型に組み Miho Honda 一枚の紙から 日本を代表するファッションデザイナー三宅一生は、 0 47 3rd Year, Spring Semester 担当教員 Super visors Issey Miyake, one of Japan’s leading fashion designers, was inspired by Japanese kimonos and Indian saris to develop the concept of clothes made from a single piece of fabric. With Issey Miyake’s concept in mind, prepare a single sheet of paper and treat it as he did treated his single piece of fabric – creatively, without being bound by conventional ideas. Use operations such as cutting and folding to imagine an architectural form. Then, based on that form, design a work of architecture to satisfy a set of design conditions. (Assined by Makoto ミュージアム」展示機能/研究機能/ ④切って折って張ると ③ 印を付けた部分を 敷地面積:約1,000㎡ 黄金比 ⑤ 一枚の紙から建築が出来上がる ④切って折って張ると ⑤ 一枚の紙から建築が出来上がる 1:1.618 階段の湾曲 黄金長方形 川向正人 Masato Kawamukai 岩岡竜夫 Tatsuo Iwaoka 石橋利彦 Toshihiko Ishibashi 郡 裕美 Yumi Kori 齋藤精一 Seiichi Saito 提 祐輝 Yuki Sage 田口知子 Tomoko Taguchi 内藤将俊 Masatoshi Naito 宮下信顕 Nobuaki Miyashita 廣瀬大祐 Daisuke Hirose ヨコミゾマコト Makoto Yokomizo 水野貴博 Takahiro Mizuno Yokomizo and Masato Kawamukai) ( 仮 称 )利 根 運 河 主 要用 途:複 合 施 設「 ② ロの字型に組み スラブの高さ リュカ数列 Ln+2=Ln+Ln+1 (L 0=2, L 1=1) サービス機能/事務機能/その他 村松かなえ │ さんかくミュージアム Kanae Muramatsu 講 評:スタディの 過 程で先 によって決定するというアプ に大きなところを決め、小さ ローチを知っていることに感 なところまで詰めていく設計 心した。複数の数列を用いた だった。抜けていくような空 ことで新たな見え方が生まれ 間を表 現している。柱の並 ている。大人っぽく、完成度 び や高さなどを、比や 数 列 (川向) の高い作品である。 diagram 10m 五条 萌 │ PLEATS 10m Hajime Gojo 断面図 1/50 断面図 1/50 water closet 断面図 1/500 study/diagram 立面図 1/500 立面図 1/50 立面図 1/50 museum museum office machine room museum office cafe library cafe w.c 平面 平面図 1/1,000 平面図 1/50 10 5 3 1 0 N 講評:規 則的な三角形を用 段や柱を紙に付け足すので いて組み立てている。折り曲 はなく、全てを紙として捉え げ方にいろいろな角度があ ており、余 計な 物がない点 るのがよい。それを敷地に当 で、「一枚の紙」という課題 講評:切る、折る、ねじるな にできたラディカルな提案で テリアがひとつながりになっ てはめることによっていろい に対して最もよい回 答を出 ど様々な実験を重ね、そこに ある。屋根がねじれて柱とな た、美しい建 築空間が 現れ ろな空間ができていて、また (岩岡、ヨコ せている作品だ。 紙ならではの空間を発見する り、間仕切りとなり、光の彫 動 線 的にもおもしろい。階 という地道なスタディの結果 刻になる。建築、構造、イン た。(郡 ) ミゾ)
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