栄養成分分析における証明書の記載内容変更について (炭水化物および

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2015.7.1
栄養成分の証明書記載について 1/2
栄養成分分析における証明書の記載内容変更について
(炭水化物および食塩相当量)
平成 27 年 4 月 1 日付で施行となりました「食品表示法」により「食品表示基準」
が制定されました。いくつかの柱となる変更事項のうち、栄養成分表示において、
「炭水化物」と「ナトリウム」の取扱いが変わりました。
「炭水化物」は、「糖質」および「食物繊維」として代用表示可能でしたが、新基準
では「糖質」「食物繊維」を表記する場合においても「炭水化物」の表記が必要となり
ました。
また、「ナトリウム」は従来必須項目でしたが、今後は「ナトリウム」は使用せず
「食塩相当量」としての表示となりました。
≪炭水化物、食塩相当量の記載について≫
栄養成分分析と同時に食物繊維、ナトリウムの試験をご依頼の場合
証明書に「糖質」「食物繊維」に加え、「炭水化物」を記載します。
また、「ナトリウム」でご依頼の場合においても「食塩相当量」と「ナトリウム」を
併記致します。
新表記
旧表記
エネルギー
エネルギー
水分
水分
たんぱく質
たんぱく質
脂質
脂質
糖質
炭水化物
灰分
糖質
ナトリウム
食物繊維
食物繊維
灰分
ナトリウム
食塩相当量
この場合、エネルギーの算出は「炭水化物」の結果から算出せず、「糖質」、
「食物繊維」の結果を用いて行います。
当会証明書の結果を表示に使用する際、ご不明な点がありましたら最寄りの
事業所まで、お問合せください。
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2015.7.1
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≪食塩相当量の算出について≫
弊会では、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物等の栄養成分分析に合わせて、「ナト
リウム」の試験のご依頼を受けた場合、「ナトリウム」と「食塩相当量」の結果をご報
告致しておりますが、「食塩相当量」の試験結果がついていない場合でも、「ナトリウ
ム」の試験結果から「食塩相当量」を算出することができます。
◆「ナトリウム」から「食塩相当量」への換算について
食塩相当量(g/100g)=ナトリウム(mg/100g) × 2.54
÷ 1000
なお、お手持ちのナトリウムの試験結果より食塩相当量を算出される場合、上記計算式
より算出し、少数第 1 位までの値を食品表示できます。
例:
証明書のナトリウムの値が 690 (mg/100g)の場合
690 (mg/100g)×2.54÷1000=1.7526 (g/100g)
よって
≪ ご注意
食塩相当量は
1.75
⇒
1.8 g/100g
となります。
≫
平成 27 年 4 月 1 日以前に発行した証明書において、食塩相当量が「0(ゼロ)g/100g」
(ナトリウムの試験結果が 39 mg/100g 以下の場合)となっている証明書について、新基
準に即した食塩相当量をご要望の方は、お手数ですが、該当する証明書をご用意の上、弊会
までお問い合わせください。
なお、新基準に基づく表示への移行猶予期間は、加工食品で 5 年(H32.4)、生鮮食品で
1 年 6 か月(H28.9)となっております。