どんぶり(より作り)

どんぶり(より作り)
・乾燥前寸法 H9×φ22cm
・焼き上がり寸法 H8×φ20cm
用意する物
・粘土・雑巾(2~3枚)
・のし棒・たたら板(紫2枚・赤2枚)
・ろくろ(小)
・定規・針・柄ごて・た
たき板・かきべら・スポンジ・粘土バケツ(黄)
① 計量
底板用の粘土800gを計量する。
なるべくひと固まりで切れるように切る
より用の粘土350g×6を計量する。
より用粘土は乾かないように湿布布にくるんで
おく。
① 底板作り
底板用粘土をたたきしめ、紫たたら2枚分の厚
さまで作業台のうえでたたきのばす。
紫たたら1枚+赤たたら1枚分の厚さまで、のし
棒で板のばしをする。
ろくろを雑巾で軽くぬらし、のばした粘土をろ
くろの中心にのせる。
・底ならしをする
ろくろの手前を左手で持ち左回転にして回す。
(右利きの場合。左利きはこれ以降すべて逆。
)
中指の上に人差し指をのせて、ろくろの中心に
添える。
中心から右に真横にやさしく指を動かしてい
く。力を入れすぎると凹凸がつくので注意する。
・半径7cmに切る
底ならしで出来た中心のくぼみに、針で軽く印
を付ける。
定規の中心が0から始まる面を表にし、印を0
に合わせ両端7cmに針で線を付ける。
中心の印は0に合わせたまま、ろくろをずらし
ながら針で線を付けていく。
線が一回り付いたら、ろくろを回しずれが無い
か確認する。
底ならしと同じ様にろくろを回転させる。
針を持ち片方の腕でも、ぶれないようにしっか
り固定して、引いた線に合わせる。
切る場所は右横(3時方向)で、慣れないうち
は一度で切るのではなく、線をつける感覚で行
う。
針がろくろに当たり音が変わったら、ゆっくり
と針をはずす。ろくろを止め横に切り込みを入
れ、余分な粘土を取る。
底板の完成。
乾かないように湿布布をかぶせておく。
② よりをつく
る
粘土350gを適度な太さににぎり、おおまか
な形にする。
作業台を雑巾でしっかりぬらし、粘土を手のひ
らでころがしてゆく。
ころがす時、指まで使うと、よりに凹凸ができ
やすい。手のひらで太さを見ながら、均一にな
る様にころがし、丸くしていく。
よりの完成
4本できたら、湿布布をかぶせておく。
③ よりをつむ
(1)
一段目のよりをつみます。よりの先には空気が
入っているので、先端をつまんで取ります。
ろくろの上の部分から、継ぎ目が滑らかになる
ように、つみはじめます。底板の外側にはみ出
さないようにつみます。
④ よりをつぶす
つんだよりを、指先をつかってつぶします。
基本は外側が下から上に。
内側は上から下につぶします。
⑤ 成形(1)
柄ごてを使って成形します。
ろくろを回転させて、底切りの時と同様に柄ご
てをしっかりと持ちます。
柄ごての丸くなっている方を使って、力を入れ
すぎずに軽くあてる感じで成形していきます。
ろくろの回転が止まるまで柄ごてを粘土につけ
ていると、変形の原因になるので、ろくろのス
ピードが弱まってきたら柄ごてを放すようにす
る。
外側も同様に成形していく。
土台になる部分なので、次のよりをつみやすい
ように、厚さを確保する。
一段目の完成
⑥ よりをつむ
(2)
2~6段目のよりをつむ。
一段目のよりにあわせて、指でつまみながらよ
りをつんでいく。
次のよりをつむ継ぎ目は、ななめになめらかに
ならしておく。
継ぎ目に穴があかないように6段目までつみあ
げる。
⑦ よりをつぶす
一段目と同様によりをつぶしていく。
つんだよりを一気につぶす。
外側をつぶす時は内側に手を添えて、変形をな
るべく防ぐ。
内側も同様に一気につぶす。外側に手を添え変
形を防ぐ。
つぶしの終了
⑧ たたき
たたき板を使って、つんだよりをたたきしめる。
内側に手を添え、添えた手でろくろ軽く回転さ
せながら、手首の力のみで軽くたたきしめてい
く。
全体の厚さがなるべく均等になるようにたたき
しめる。
よりのつぶし跡がなくなってきたら終了。
⑨ 成形(2)
一段目と同様に柄ごてを使って成形していく。
内側、外側バランスよく成形していく。
ある程度、成形し出来上がり寸法(22cm)
を確認しながら成形する。
直径22cmまで広げたら成形の終了。
⑩ 口を切る
定規を使い9cmの高さに線をつけていく。
ろくろを回転させ、切り針をしっかりもち、
ぶれないように一気に切り取る。
⑪ けずり
かきべらを使って、適度な厚さまで削り仕上げ
をする。鉛筆をもつように、かきべらの丸いと
ころを使ってけずっていく。
外側も同様にけずる。
⑫ 仕上げ
スポンジに水を含ませしっかりしぼり、ろくろ
を回転させて、力をいれずに製品をなめらかに
しあげていく。
口の部分は軽くつまんでしあげる。
⑬ 切り離し
切り糸を使って、ろくろから製品をきりはなす。
ろくろの奥に切り糸を置き
親指を絶対にろくろから離さずに手前に切り糸
を引く。
⑭ 完成
半日ほど乾燥後、高台をけずって完成です。