項 身 体 計 測 目 BMI (体格指数) 腹 囲 こ の 検 査 で 分 か る こ と 身長と体重から割り出す肥満の指標となる数字で、BMI22 が標準体重とされます。 B M I = 体 重 ( k g ) ÷身 長 ( m ) ÷身 長 ( m ) 腹囲が上がると、内臓脂肪面積も上がると推定できます。基準以上の人は、BMI が 25.0 未満でも、内臓脂肪の過剰な蓄積による健康障害が合併してくる危険性が高くなります。 血圧区分 mmHg 循 血 圧 環 器 系 尿 心 電 図 肝 常 140~ 正常高値血圧 (保健指導判定値) 高血圧 (受診勧奨判定値) 心臓が動くたびに弱い電流を起こす原理を活用して、電流の波形を記録して不整脈・狭 心症・心筋梗塞などの心臓機能の異常を検査します。 眼底網膜を走っている血管の状態を調べることで、全身の血管の動脈硬化の進み具合を 判定します。キースワグナー(KW)分類法などを使用します。 蛋 白 健康な人でも尿にごく少量のたんぱく質が含まれています。しかし、この量が増えると 腎臓や尿の通り道に異常が疑われます。疲労やストレスが原因になることもあります。 血液中の糖の量が多くなると腎臓の再吸収が追いつかなくなり、尿の中に糖が増えてし まうため、血糖検査とともに糖尿病の進行具合を知る手がかりになります。 糖 潜 血 腎臓で作られた尿が排泄されるまでの通り道に炎症等の異常がないか調べます。 総コレステロール 細胞膜やホルモンの材料になる大切なものですが、多くなりすぎると脂質異常症と言わ れ動脈硬化を引き起こす原因になります。逆に、少なすぎると肝臓や脳、血管が栄養不 足になり、脳卒中などの原因になることがあります。 HDL- コレステロール 血管壁に付着した余分なコレステロールを肝臓に運び、排泄・処理をさせる働きがある ので「善玉コレステロール」とも呼ばれます。低いと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗 塞の危険性が高まります。適度な運動などで増加し、肥満や喫煙によって減少します。 中 性 脂 肪 体のエネルギー源となるものですが、高いと、余分なものは皮下脂肪として体内に蓄積 されたり、血管の壁に悪影響を与えて動脈硬化を早く進めます。 LDL- コレステロール 高いと血管の壁にたまって動脈硬化を進行させるため「悪玉コレステロール」とも呼ば れます。動物性脂肪のとりすぎや運動不足、過度のストレスなどが原因で上昇します。 検 査 正 130~139 底 脂 質 ~129 収縮期(最高)血圧・拡張期(最低)血 圧のどちらが高くても高血圧症と言われ ます。この状態が続くと、血管壁に強い 圧力がかかって血管の内側が傷つきやす くなります。さらにその傷に脂質等がた まると、血管壁の内側がふくらんで血管 の中が狭くなり、動脈硬化が進みます。 眼 検 査 ~84 拡 張 85~89 期 90~ 収 縮 期 AST(GOT) 機 肝臓や心臓などの細胞に含まれる 酵素です。肝臓や心臓に異常があ ると血液中にもれ出して数値が高 くなるので両方の値を比較するこ とで病気の種類が推測できます。 肝臓以外に心筋や骨格筋などに多く含まれるので、 AST(GOT)だけが高い時は、心筋梗塞や筋肉 の病気が疑われることもあります。 ほとんどが肝細胞に含まれるため、高いとウイルス 性肝炎や脂肪肝などの肝臓障害が疑われます。 能 ALT(GPT) 検 γ-GT (γ-GTP) 体内でつくられる胆道系酵素で、胆汁の流れが悪くなると血液中に出てきます。アルコ ール性肝障害・脂肪肝などで数値が上昇することがあります。 血 清 アルブミン 血液中に多く含まれるたんぱく質で、肝臓でつくられます。低いと栄養摂取不足(低栄 養)や肝臓障害などが疑われます。 クレアチニン エネルギーとして使われたたんぱく質の残りカス(老廃物)です。腎臓でろ過されたあと 尿中に排泄されますが、腎臓の働きが低下すると処理しきれず血液中の値が高くなります。 査 腎 機 能 検 査 尿 酸 主に腎臓の機能を調べる検査です。痛風の原因物質として知られていますが、高いと腎 臓・尿管結石や腎障害なども疑われます。また、習慣的な高カロリー食や過剰飲酒でも 尿酸値は上昇します。 項 目 血 血 糖 検 査 こ の 検 査 で 分 か る こ と 血液中のブドウ糖のことで、体をつくる大切なエネルギー源ですが、多くなりすぎると 糖尿病が疑われます。食事との関係で数値が変動します。 糖 HbA1c (ヘモグロビン・エーワンシー) 貧 赤 血 球 数 血 検 血色素(ヘモグロビン) 査 ヘマトクリット 検査当日や前日の食事や運動の影響を受けにくく、検査前1~2か月の平均的な血糖の 状態を知ることができます。数値が高いと糖尿病が疑われます。 平成 24 年度までは JDS 値を用いていましたが、平成 25 年度からは国際標準値(NGSP 値)を用いることになりました。 参 考 ) NGSP 値 ( % ) =JD S 値 ( % ) + 0.4 ( % ) 必要な酸素を細胞内に運び、不要になっ た二酸化炭素を運び出す働きをします。 この3種類の検査を統合して、検査値が低い 場合は貧血、高い場合は多血症が疑われます。 赤血球に含まれる色素の量です。 多血症では、血液が流れにくくなり、脳梗塞 や心筋梗塞の原因となることがあります。 血液中に占める赤血球の割合です。 止血や血管壁の抵抗を維持するのに重要な働きをしています。数が少なくなると出血しや すくなったり、出血が止まりにくくなります。逆に、多すぎると血栓が生じやすくなります。 血 小 板 数 メタボリックシンドローム判定 腹 囲 男性 85cm以上 女性 90cm以上 (内臓脂肪型肥満) + プラス 空腹時血糖110mg/dl 以上 1 高血糖 または HbA1c(NGSP 値)6.0%以上 メタボリックシンドローム診断基準検討委員会 (2005 年) 《判定結果》 腹囲と ①②③のうち 2項目以上が 該当 メタボリック シンドローム 基準該当 ※特定保健指導の判定基準は 空腹時血糖100mg/dl 以上 または HbA1c(NGSP 値)5.6%以上 収縮期血圧130㎜ Hg 以上 2 高血圧 または 拡張期血圧 85㎜ Hg 以上 3 腹囲と ①②③のうち 1項目が該当 メタボリック シンドローム 腹囲のほかに 該当項目なし または 腹囲も異常なし メタボリック シンドローム 予備群該当 中性脂肪150mg/dl 以上 脂質異常 または HDLコレステロール 40 mg/dl 未満 *①②③に対する内服治療を受けている場合は、検査値 に関わらず、それぞれの項目に含まれます。 非該当 特定保健指導の有無 メタボリックシンドローム判定(一部特定保健指導の判定基準)をもとに、年齢やBMI(肥満に関する指標)、 喫煙習慣、内服治療の有無などの情報を加えて、メタボの危険性に応じたグループ分けをします。 動機づけ支援 メタボの危険性が出始めている人 積極的支援 メタボの危険性が重なっている人 な し メタボの危険性が少ない人 (すでに治療中の人を含みます) 動機付け支援、積極的支援と判定された 人には、 「特定保健指導(メタボの予防・ 改善プログラム)」をご案内します。 対象となった人は、放置せず、指導を受 けて健康づくりに活用してください。
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