ニュースレター『アイ・シー・エス通信』

毎日がんばる皆さんへ
こちらのニュースレターはアイ・シー・エス通商をご利用頂いたお客様へお送りしています。
2016 年 2 月号
『孤独から解放されたいなら』
お仕事中の気分転換にもホッと一息ついて読んで頂けるよう、
役立つ情報をお届けいたします!
~【統合セラピールームまごころ】山口じゅんいち~
さて、わたしたちが、つらいと感じるもののひとつに寂しさがあります。中でも、自
今号の内容
1.『ルーティンワークの考え方を上手に活かす』
2.『孤独から解放されたいなら』
分が、ひとりぼっちであると感じる「孤独」。
「自分は孤独だ・・・」と感じることは、
とてもつらいことですよね。孤独におちいった人たちが、
訴える共通の思い。それが、「わかってもらえない・・・」
「理解されない・・・」という思いです。自分のことを周
囲の人たちにわかってもらえない。
『ルーティンワークの考え方を上手に活かす』
~編集部~
自分の苦しみ、努力、不安などなど、さまざまな気持ちを理解してもらえない。この
寂しさは、本当に深い悲しみであり、絶望的な状況である。そういっても、決して言
い過ぎではないと僕は思います。
どの仕事においてもルーティンワークというのは、必ず発生
では、その悲しみ、絶望から抜け出せた人たちは、どのような歩みをしたのでしょう。
するものだと思います。最近では会社が社員一人一人に求め
理解されないという、孤独を乗り越えるカギは、やはり「理解」なんですね。理解さ
る仕事内容やレベルもだいぶ高度になってきており、同じ
れない立場から、
「理解する立場」に、自分を置くことなんです。
仕事をしていても、以前は「仕事ができる人」であったのに、
では、いったい何を「理解しろ」というのか?それは、あなたの置かれた状況かもし
今はそうではなくなってしまっていることも少なくないかも
れません。あなたの周囲の人たちのとらえ方、立場、思いかもしれません。
しれません。
そして何かが理解できるたびに、人は孤独から解放されていきます。「そうか、自分
ルーティンワークは、一般的に正社員の仕事ではない、と言われることもありま
は、こういう状況に置かれていたのか」
「周囲の人たちにも、こんな思いがあり、こん
すが、それは、事務作業を繰り返していると、作業すること自体が習慣になり、作
な立場に立たされていたのか」
業が身体に染みついてしまうからです。作業は慣れてくると経験だけで処理がで
こうした理解、ひとつひとつが、視野を広げ、冷静にモノゴトを見えるようにしてく
きる、
“頭を使わない楽な仕事”になってしまう傾向にあり、作業を繰り返してい
れます。そして、ひとつひとつモノゴトが見えていくことで、見えてきたものと自分
るうちに、現状に疑問を持ったり、改善を試みることや、新しい仕事に挑戦する
とのつながりが感じられます。孤独とは、ある意味、何も見えない、だから何もない
意欲をも失わせてしまうことになります。
と感じること。自分は、たったひとり、この世界に放り出されたと感じることでもあ
仕事においては、そんな風に悪く言われてしまうこともあるルーティンワークの
ります。モノが見えるようになると、自分の世界にさまざまな存在が生まれます。自
考え方ですが、世の中の成功者には、このルーティンワークのやり方を日常生活
分の世界に、自分以外の出来事、モノ、人の存在を感じるようになります。その結果、
に活用することで、驚くべき効果をあげている例もあるそうです。
孤独ではなく、自分と自分以外の存在との関係性を感じられるようになります。
人は物理的にひとりでいるから孤独になるのではありません。物理的にひとりであっ
◆ルーティン、決まり事を設ける事で、本当に大切な事にエネルギーを費やせる
ても、自分の中に、
「つながり」を感じられれば、孤独とは思いません。何人もの友だ
ようになる。
ちと楽し気に遊んでいたとしても、その友だちと本当のつながりを感じられなければ
⇒人は「選択する」という事に、自然とかなりのパワーを割いている。着るもの、
孤独です。ひとりで部屋にいても、自分以外の存在とのつながりを感じられれば、物
食べるものを決める事を始め、毎日知らず知らず、誰もがいろいろな選択に労力
理的にはひとりでも、心の中では孤独にはなりません。そうした「つながり」を感じ
を使っているそうなので、そこに決まり事を設けることで、その分のエネルギー
られるのは、周りに目を開いているから。
を他に費やす事ができるそうです。
周囲の状況やモノ、そして、人に心を開いているからです。
そうした、開かれた目や心によって、モノゴトや人を理解
◆ルーティンとして、毎日同じ時間に同じ事をする。
できる。だから理解する、理解できているということが大
⇒スケジュールがしっかりしている事で、この時間には何をしようかと迷う事が
切になります。
なくなり、時間をムダにしなくなります。スポーツで強いチームは、練習のスケ
自分が誰かに理解されない。周囲に自分の気持ちをわかってもらえない。そういう状
ジュールがきっちり組まれているように、ルーティンが時間に与える影響は非常
況は、確かに経験することがあります。しかし、そこに留まっている限り、厳しい言
に大きいそうです。
い方ですが、その先に明日はありません。勇気をもって、自分以外の存在にあらため
て目を向けていきましょう。そこに「理解しよう」というまなざしを持ってください。
◆ルーティン化する事で、取り組むのが難しいと思われる事でも当たり前のよう
同じモノでも、同じ出来事でも、そして同じ人であっても、その見え方、つまり理解
に取り組む事が出来るようになる。
の仕方が、変わってくるはずです。
⇒この部分は仕事においては、ルーティンワークの否定的な部分として捉えられ
がちですが、自分の生活に置き換えてみると、決まった作業を毎日やる事によっ
わたしたちは、理解されることによって、救われるところがあります。しかし、自ら
て、その作業が体に強く刻まれ、染み付いてくるのです。そうすれば、その作業を
が理解に努めることによっても、結果的に救われるのです。なぜなら、周囲の存在に
やらなければ、不快感を覚えるようになり、必ず、その行動をとるようになるも
対する理解が、最終的には、自分を理解することにつながるから。相手を理解するこ
のだそうです。
とで、相手と自分との関係が新たに理解できます。
相手との関係性の新たな理解が、自分に対する理解を深めます。それがモノゴトや出
ルーティンワークとは、習慣化ということでもあります。
来事であっても同じことです。つまり、わたしたちは、自分自身が自分を理解するこ
このルーティンワークを自分の生活に上手に取り入れる
とで、最も救われるとも言えるのです。自分こそが、自分の最良の理解者です。
事で、仕事はもちろん、本来自分にとって本当に大切な事、
理解者を探したいのであれば、最初に見つけるべきは、自分自身です。自分が、さま
やりたい事へ時間とエネルギーを注ぐ事にも繋がるのかも
ざまなモノへの理解を通して、自分をもっと深く理解する。それが、孤独に打ちかつ、
しれません。
最も確かな生き方なんじゃないかと僕は思っています。