多様性を尊重したマネジメントで 働くことの楽しさを引き出す

ダイバーシティー・プロジェクト企画 vol. 2
多様性を尊重したマネジメントで
働くことの楽しさを引き出す
先進企業の取り組みインタビュー
社員が長年積み重ねてきた年功
序列的なヒエラルキーに、女性
リーダーや幹部社員が力を発揮
しづらいという課題があります﹂
その一環として重視している
のが働き方の一層の多 様化だ。
今 年からより 柔 軟になったフ
レックスタイム制度の活用推進
だけでなく、男性の育休取得な
ども推奨していきたいという。
女性が本当の意味で生き生きと
働くためには、男性のワークス
職場であることが条件だ。
司や仲間が私自身気づいていな
し、より自由な発想を生み出す
朝日新聞ダイバーシティープロジェクト公式サイト http://www.asahi.com/diversity/
タイルも含めて個が尊重される
その人たちと経験や価値観を
そして﹁女性たちの意識改革
多様化で発想も自由に
高原弘子さんは、現在、富士
かった思いや適性、特徴を見つ
い、成果を上げつつある。201
共有したことが自身の成長につ
3年から同社で実施している女
通エフサス全社のお客様満足度
分野にやりがいをもって取り組
性リーダーシッププログラム︵W
も 重要な要 素﹂と語る。今、富
ざまな部門出身のメンバーが集
多様。聞いてみてはじめてわかる
める私へとつなげてくれました。
LP︶では、全国から女 性リー
けて、興味をもって取り組める
まっている。性別、年齢の違いは
ことがたくさんあるんです﹂
私もメンバーに対してそうあり
ダーやリーダー候補が集まって
ながり、上司の立場になってもそ
もちろん、中途採用、時短勤務の
そのためにはコミュニケーショ
たいと思っています﹂
議論。参加者からは、他部門の
向上に取り組むCS企画推進部
メンバーもいるこのチームを高
ンが大切になる。職場ではなる
また、上司や周囲の環境に恵
女性社員の活躍が刺激になった、
士通エフサスでは、全社的な取
原さんはどのようにまとめてい
べく 雑 談の時 間 を 多 く も ち、
まれていたこともあり、高原さ
社会への貢献意識が高まったと
役割や場を考え、与え続けてく
るのだろうか。
ワークとライフの両面からメン
ん自身は女性だからと苦労した
れを大切にしているという。
﹁メンバーそれぞれがもつ個性、
バーを理解するよう努めている。
ことはなかったと振り返る。た
で部長を務めている。2年前に
特性を生かすこと﹂
。
これが高原
いう声が挙がっている。
り組みと高原さんら現場のリー
さんのマネジメントのポリシーだ。
だしマネジャーとしては、ダイ
﹁自分のやりたいことや強みが
﹁女性社員が働きやすい制度整
第一歩になると実感しています﹂
上司が適性を見抜く
﹁今は女性という切り口の改革
など、さまざまな経験をもった
はっきりわかっている人は多く
備は進んできました。ただ男性
ですが、この活動が個を大切に
人がいる環境にいることが多かっ
ない。私もそうでした。でも、上
な課題を見据えている。
たんです﹂
新設されたチームに配属される
﹁自分自身が中途入社でしたし、
バーシティー推進に関して新た
﹁例えば﹃育児中の女性﹄といっ
ダーによる意識改革とがかみ合
高原弘子氏
現在のお客様起点の追求という
1998 年に中途採用で富士通株式会社に入社し、
サポー
トセンターの統括・管理を担当。2004 年に富士通サ
ポート&サービス株式会社(現株式会社富士通エフサス)
に出向し、翌年転社。06 年にサポート統括本部 OSC
統括部業務部企画課長。12年から現職。
れたように思います。それが、
システムサポート本部
CSマネジメント推進統括部
CS企画推進部長
ても大事にしていることは多種
株式会社富士通 エ フ サ ス
新設されたこのチームには、さま
女性の活躍を推進するための制度整備や意識改革に取り組
む富士通エフサス。その中で現場レベルのダイバーシティー
マネジメントが果たす役割について女性リーダーが語る。