広島県知的障害者福祉協会 平成27(2015)年度事業計画(案

広島県知的障害者福祉協会
平成27(2015)年度事業計画(案)
はじめに
平成 12 年の社会福祉基礎構造改革後15年が過ぎ、この間、救貧対策的
な福祉(Welfare)からすべての人に生活の安心感を与える福祉(Wellbeing)
になり、「自助」「公助」「共助」の考えの下、①障害者プラン(平成8年)
②児童福祉法改正(平成9年:措置から選択的利用へ) ③介護保険制度(平
成12年) ④利用契約制度・支援費支給制度(平成15年:措置制度から
契約制度へ)などを経る中、それまでの施設中心の障害者福祉制度から地
域・本人主体の施策(①障害者の自己選択・自己決定の尊重 ②利用者本位
のサービス提供 ③利用者と事業者との対等な関係の構築 ④利用者自ら
のサービスの選択 ⑤契約によるサービス利用 ⑥利用者の選択に応えら
れるサービスの質の向上)の大転換が行われた。近年では、平成18年施行
の障害者自立支援法から平成24年の障害者総合支援法と児童福祉法の改
正により、障害福祉サービスの多様化・複雑化、障害福祉サービスにおける
民間企業等の参入、従前の社会保障や障害福祉施策にとどまらない切れ目の
ない生活支援サービスへの期待など、法人を取り巻く環境は大きく変化して
おり、これからは、施設運営は無論のこと、社会福祉法人としての役割や経
営の在り方について、見直しが必要になっている。
また、目まぐるしく変化する障害福祉の背景には、「障害者権利条約」の
批准(平成26年2月)に向けた国内法の整備の一環として「改正障害者基
本法」(平成23年8月)施行、「障害者虐待防止法」(平成24年10月)
施行、
「障害者差別解消法」
(平成28年4月)施行などがあり、これらの施
策に影響をあたえている。
本協会は、これらの動勢を熟慮した上で、支援部会活動と業務部会活動の
連携を図りながら、各種の課題検討、研修計画、政策提言などを積極的、効
果的に実施することが必要とされている。
施設や地域で生活している障害(特に知的障害、発達障害)のある人たち
の尊厳が守られ、豊かな生活が送れるよう、確固たる倫理観を持って支援に
あたるとともに、会員相互に協力し合いながら、知的障害福祉の推進に努め
なければならない。
1.基本方針
すべての本協会会員が、共通理解の下、連携した活動を通して、個々の必
須課題として意識し、能動的に参加し、利用者、地域、行政などにとっての
本協会の有用性を高める為に、以下の活動を基本とする。
(1)本協会への積極的な加入を促進し、活動基盤の強化を図る。
(2)すべての会員が本協会への帰属感が持てるように、活動内容や活動方
法について、配慮を行う。
(3)障害福祉理念や関係施策、更には障害福祉を取り巻く社会情勢など
について、意欲的に研鑽する場を設ける。
(4)支援の対象である人たちのニーズや思い、そして地域の人々の障害
福祉についての意識や意向、また、新たな障害福祉の必要性につい
て把握し、認識するように努める。(実態調査やニーズ調査など)
(5)支援に携わる人材(職員)の資質(専門性と意識)の向上と職場定
着を図るための効果的な対策を講じる。
(6)個々の会員の経営課題等の改善に資する情報交換、人材交流、相互
協力を促進する。
(7)社会福祉法人における地域貢献、経営改善、人材確保、県行政への
要望等について、広島県社会福祉協議会をはじめとして、関係諸団
体との連携を下に、対応策の検討を行う。
(8)本協会会員は、(公財)日本知的障害者福祉協会の定款及び会員準
則等を遵守しなければならない。
2.重点課題
(1)平成27年度報酬改定後の各施設・事業の検証を行うと共に、次期
の報酬改定に向けて、各種の検討を行う。
(2)平成28年4月の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法
律(障害者差別解消法)」施行に備えた各種の研修等を実施する。
(3)「障害者の意思決定支援の在り方」や「高齢の障害者に対する支援
の在り方」等について、引き続き調査研究も含めた学習を行う。
(4)平成27年度における本協会主催若しくは本協会支援部会主催の各
種研修会については、成功裡に迎えられるよう、会員相互の協力を
図る。
(5)支援部会、業務部会の活動の活性化を図るために、それぞれに委員
を登用し、幅広い人材の参画により協会活動を実現させる。
(6)本協会の事業が確実に実施され、成果を上げるように、適時適切に、
その事業の進行管理を行い、必要に応じて会員相互の協力態勢の構
築や事業計画の再検討などの善後策を講じる。
(7)[地域支援・相談支援部会]の今後について、各種の検討を行う。
(8)本協会の活動に関係深い関係団体等とは、従来に引き続き連携を図
る。
①広島県社会福祉協議会
②広島県社会福祉施設経営者協議会
③広島県身体障害者施設協議会
④広島県就労振興センター
⑤広島県手をつなぐ育成会
⑥広島県発達障害者支援センンター
⑦すべての障害児者と市民を結ぶひろしま県民会議
⑧広島県災害時公衆衛生チーム
⑨広島県障害者スポーツ協会(予定)
⑩その他
なお、本協会主催の学習会等において、他団体等にも共通する内容の
ものについては、参加人数の余裕のある場合には参加を呼びかけるこ
とを検討する。
3.事業
(1)総会・役員会の開催
(2)各支援部会の開催
[児童発達支援部会]
[障害者支援施設部会]
[日中活動支援部会]
[生産活動・就労支援部会]
[地域支援・相談支援部会]
[支援スタッフ部会]
(3)各業務部会の開催
[政策・調査・研究部会]
[人権・倫理部会]
[人材育成・研修部会]
[事業部会]
[総務部会]
(4)第57回中国・四国地区知的障害関係職員研究協議会の主催
平成27年7月15日(水)・16日(木)
広島国際会議場
(5)第47回中国地区知的障害関係施設長会議への参加
平成27年4月23日(木)・24日(金)
鳥取県倉吉市
(6)平成27年度全国知的障害関係施設長等会議への参加
平成27年6月29日(月)・30日(火)
東京国際フォーラム
(7)第53回全国知的障害関係職員研究大会への参加
平成27年10月14日(水)~16日(金)
高知市
(8)広島県障害者陸上競技大会開催事業の実施
平成27年5月17日(日)
東広島運動公園陸上競技場
(9)第55回中国地区知的障害関係施設親善球技大会への参加
平成27年9月20日(日)
山口県維新百年記念公園ほか
(10)第15回全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」のソフ
トボール競技中国・四国地区予選会への参加
(11)第15回全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会への参加
平成27年10月24日(土)~26日(月)
紀三井寺公園陸上競技場ほか
(12)第4回きらっと光る人生を考える研究大会の実施
(13)(公財)日本知的障害者福祉協会主催
「第2回全国小・中学生障がい福祉作文コンクール」募集協力
(14)県内3地区親善行事(西部・中部・東部)球技大会等の開催
(15)
(公財)日本知的障害者福祉協会主催における各支援部会の全国・
地区会議・大会等への参加
(16)施設長会議の開催
(17)第15回全国障害者スポーツ大会
バスケットボール競技中国・四国ブロック予選会への協力
平成27年6月20日(土)・21日(日)
広島県立びんご運動公園
(18)その他
支援部会
■児童発達支援部会
方針:平成26年7月の「障害児支援の在り方に関する検討会」報告や「障
害児支援(放課後等デイサービス)のガイドライン策定委員会」が行われた。
これらは、平成24年4月施行の児童福祉法改正等により、障害児支援の体
系の再編・一元化後の課題解決に向けた各種の対応策が示されている。これら
の内容を踏まえ、それぞれの分科会で、各種の研修会等を重ねながら、施設機
能の多様性や職員の専門性の向上を図ることとする。併せて、障害児相談支援
の充実について、各種の検討協議を行う。
通所施設分科会
方針:通所支援(①児童発達支援、②放課後等デイサービス、③保育所等訪
問支援)事業の実施に応え得る専門性の向上に向けて、各種の情報交換や研修
会を企画・実施する。
今回の報酬改定に係る論点にも掲げられている①支援の質の担保 ②家族支
援の重要性 ③保育所等との併行通園に係る支援の見直し ④学校との連携体
制の推進や不登校児童への対応 等について、各種の情報交換を行う。
あわせて、障害児相談支援における事業体制の整備協力、質の保障、相談ス
キルの向上等について、各種の検討を行う。
入所施設分科会
方針:入所支援・通所支援(①児童発達支援、②放課後等デイサービス)事
業の実施に応え得る専門性の向上に向けて、各種の情報交換や研修会を企画・
実施する。
また、18歳以上の利用者に対して、成人施設への入所調整(5 カ年の移行計
画/平成30年3月まで)と生活介護事業を行う中での現状把握と充実に向け
た各種の検討を行う。
今回の報酬改定に係る論点にも掲げられている①一定の目的を持った短期入
所(有期限・有目的)について ②強度行動障害を有する児童への対応強化につ
いて ③心理的ケアへの対応強化について など、各種の情報交換を行う。
(1)施設長会議の実施(部会事業)
(2)職員研修会の企画/実施(部会事業)(分科会事業)
(3)中国地区児童部会の企画/実施
(4)各種団体との意見交換会の企画/実施(部会事業)
計画:1.各種会議及び研修会
(1)発達支援部会第1回施設長会議の開催
時期:平成27年5月中旬
会場:広島市内
(2)職員研修会(中国地区児童部会・施設長・職員研修会)
時期:平成27年10月8日(木)・9日(金)
会場:広島県竹原市
テーマ:
(3)職員研修会(全体研修会及び分科会研修会)
時期:平成28年2月中旬
会場:広島市内
テーマ:未定
(4)県行政・児童相談所との意見交換会の実施
時期:平成27年9月頃
会場:広島市内
(5)発達支援部会第2回施設長会議の開催
時期:平成28年2月中旬
会場:広島市内
■障害者支援施設部会
方針:障害福祉の領域では、入所施設での生活からグループホーム等を住
まいの場として、地域に生活の場を移行すること(地域移行)が目標とし
て掲げられている。各自治体で策定される第四期障害福祉計画には、入所
定員の更なる削減へ向けて数値が明記されているという状況である。
また、小規模入所施設の設置や重装備のグループホームが具体的に検討さ
れている。とはいえ、入所施設は、地域で様々な問題を抱える人たちのセ
ーフティネットとして、或いは、高齢化、重度化、親亡き後という課題へ
の対応といった極めて重要な役割を担い、ニーズも底堅いのが現状である。
制度が大きく見直され先が見通し難い状況ではあるが、利用者の生活の質
を高めつつ、身近にあるニーズに応え地域のセーフティネットとしての役
割を果たすため、これからの入所施設のあり方を模索しながら、今年度は
部会として下記の通り各種研修等に取り組み、部会各施設の資質向上に努
める。
計画:1.広島県障害者支援施設部会施設長会議
【第1回】
時期:平成27年6月
内容:①保健衛生・給食担当職員研修会開催協議
②第13回広島県支援施設セミナー開催協議
③第4回中国地区障害者支援施設部会研修会(岡山)協議
④中四国地区職員研究協議会(広島)協議
⑤虐待防止について協議
場所:広島県社会福祉会館
【第2回】
時期:平成28年2月
内容:①平成27年度事業総括
②平成28年度事業計画・予算(案)協議
③部会長の改選
場所:広島県社会福祉会館
2.第2回保健衛生・給食担当職員研修会
時期:平成27年9月
内容:①高齢者対応(乳酸菌生成エキス飲用検証・とろみ食等実
演)
②グループ討議
場所:福山市
3.第13回広島県支援施設セミナー
時期:平成27年10月
内容:講演・実践発表・グループ討議(中堅職員対象研修)
場所:広島市内定
4.第4回中国地区支援施設部会職員研修会
時期:平成27年11月(2日間)
内容:未定
場所:岡山県
■日中活動支援部会
日中活動支援部会
方針: 日中活動支援部会には生活介護を中心とした事業所が多く関係して
いるが、平成27年度の報酬改定では実質の減額となり,特に中小規模の事
業所は非常に厳しい経営となることが予測される。生活介護等の日中活動事
業所は,重度・高齢の就労が難しい方の日中の受け皿として,その役割はま
すます重要になっている。また昨今の介護人材確保が非常に厳しい状況下で
の今回の報酬改定は,質の高い人材の確保をより困難にすることも予測され
る。
こうした中,利用者の意思が尊重され一人ひとりの意思決定や可能性を大
切にした活動支援を堅持するため,会員施設との連携をより深め、今後の日
中活動施設としてのあり方を含め、利用者の満足度向上を図るため、必要な
情報収集や情報交換に努め、各種研修を行っていく。
計画1.施設長会議 年3回
【第1回】
時期:平成27年6月
内容:平成27年度事業計画の進め方と研修会について
場所:広島県社会福祉会館(広島)
【第2回】
時期:平成27年9月
内容:研修会について
場所:福山すこやかセンター(福山)
【第3回】
時期:平成28年1月
内容:平成27年度事業総括と次年度事業計画
役員改選
場所:広島県社会福祉会館(広島)
※情報意見交換を必要に応じて適宜開催
計画2.研修会 年2回
【第1回】
時期:平成27年7月
内容:施設長・管理者を中心とした研修会(6月施設長会議で協議)
場所:広島県社会福祉会館(広島)
【第2回】
時期:平成27年10月
内容:職員を中心とした研修会(9月施設長会議で協議)
場所:福山すこやかセンター(福山)
■生産活動・就労支援部会
方針:障害者が地域で暮らせる社会の実現のために、第4期障害福祉計画が
策定されている。その中で、福祉施設利用者の一般就労への移行者の増加、
就労移行支援事業所の就労移行率の増加等が成果目標に掲げられている。
また、就労継続支援(A型・B型)事業においては、工賃向上に向けた取
組みを実施してきたが、27年度以降も工賃向上計画にあたっては、より一
層の実績をあげる取組みが課せられている。
これらの課題に対して、福祉的就労を行っている事業所が連携して、情報
の共有、研修・研究等を行っていく。
計画:1
施設長会議の開催
時期:平成27年5月
内容:平成27年度事業計画(研修会)について
場所:広島市
計画:2
管理職及び職員研修
時期:平成27年10月
内容:未定(工賃向上について)
場所:広島市
計画:3
管理職及び職員研修
時期:平成27年12月
内容:未定(就労支援について)
場所:広島市
計画:4
施設長会議・研修の開催
時期:平成28年2月
内容:平成28年度事業計画について
役員改選等
場所:広島市
計画:5
その他
■地域支援・相談支援部会
方針:障害のある人たちが、住み慣れた地域であたりまえの自立した生活
を営み、自己実現や社会参加ができるように、各圏域の実態や課題などを
的確に把握し、部会としての役割やあり方について検討していく。
また、本年度については GH 事業、居宅事業、相談事業それぞれに合っ
た研修会を実施し、情報提供や意見交換を行うとともに、職員の資質の向
上を図る。
さらに、関係組織・団体などの連携に努め、地域における相談支援体制
の充実に向けてのネットワークづくりをすすめていく。
計画:1.部会議・研修会の開催
(1)時期:平成 27 年 5 月
内容:平成 27 年度事業計画の確認と進め方
GH 事業の研修会
場所:福山すこやかセンター
(2)時期:平成 27 年 8 月
内容:研修報告と今後の進め方
居宅事業の研修会
場所:福山すこやかセンター
(3)時期:平成 27 年 11 月
内容:研修報告と今後の進め方
相談事業の研修会
場所:福山すこやかセンター
(4)時期:平成 28 年 2 月
内容:平成 27 年度事業総括と次年度の事業計画
場所:福山すこやかセンター
計画:2.東部地区・西部地区ブロック「もみじ会」の開催
(1)東部地区ブロック「もみじ会」新春の集い
時期:平成 28 年 1 月
場所:福山ニューキャッスルホテル
(2)西部地区ブロック「もみじ会」ひな祭りの集い
時期:平成 28 年 3 月
場所:広島サンプラザ
計画:3.共催事業の開催
(1)第 13 回障害のある人の地域生活支援セミナー
■支援スタッフ部会
方針:知的な障害のある方々に、最も身近に支援にかかわる私達支援スタッ
フは、サービス提供における必要な視点をお互いに確認しながら、資質の向
上に努める。多くの支援スタッフが参加できる圏域会議の開催を重点目標と
する。支援情報の交換やサービス提供の実地見学等を通して支援技術等の向
上に努める。
多くの知的な障害のある方々の生き方の支えになる取り組みをおこなう。
大きな活動の柱
○圏域活動の活性化
① 広島圏域と広島西県域・備北圏域
② 尾道・三原圏域
③ 広島中央圏域と呉圏域
④ 福山・府中圏域
4つの圏域単位で支援員による(学習会・情報交換会)を開催。
多くの支援スタッフが参加できる圏域会議を圏域代表を中心に活
性し、たくさんの意見を出してもらい、支援スタッフ部会を盛り上
げていく。圏域ごとにも研修会を開き、資質、支援技術の向上に努
める。
計画:1.支援スタッフ部会議(年4回)
2.圏域会議
(年2回)
3.研修会の開催
(年1回)
4.各障害保健福祉圏域での活動の活性化
5.中国地区の支援スタッフ代表者会議 (年2回)
業務部会
■政策・調査・研究部会
方針:平成26年4月には、
「障害程度区分」が見直され、
「障害支援区分」
へと改められた。そこで、当部会では広島県身体障害者施設協議会 調査・
研究部会と共に研修会の開催や、調査分析を行ってきた。平成27年度に
おいても、継続して新たな判定方法の検証を身障協と連携し調査・研究し
ていくと共に、その他の共通する課題等を掘り起し、障害種別にとらわれ
ない意見集約に努める。
さらに、平成27年度報酬改定後の各施設・事業の検証を継続して行い、
次期報酬改定へむけての情報分析に努めるほか、法施行3年後の見直しや、
社会福祉法人制度改革に向けた審議、新たな福祉計画が遂行される中、情
報収集に努め、検証していくことで、協会としての政策提言に繋げていき
たい。
計画:1.部会会議・身障協との意見交換会の開催(年4~5回程度)
2.障害支援区分の傾向等の調査・研究
3.障害関係施策に対する検証
4. 会員施設・事業所の状況・意見等の調査・研究
■人権・倫理部会
方針
一昨年発生した袖ヶ浦事件は、あまりにも大きい衝撃を与えた。直後に
検証委員会を設置し、その背景も明らかになってきた。ますます、どこで
も起き得る事件であることが見えてきたのも事実である。
虐待の防止を考えるとき、禁止事項を押し付けるだけでは、職員のモチ
ベーションは上がらず、「のど元過ぎれば」の危険性は大きい。
最も大切なことは、まず職員が自尊の念をしっかりっと持ち、利用者の
人権の尊重を自分の問題として問いかけることだと思う。
知識としての虐待防止ではなく、人権尊重への問いかけを意識できる研
修を心がけたい。
計画
1 出前講座
事業所の要望を聞き、事業所に出かけて共同の講座を実施。
講座の大小は問わない。
なお、講師派遣上の経費は会員施設で負担する
時 期 会員施設と協議の上
2 権利擁護講座
10名程度で権利擁護講座を定期的に実施し、人権尊重の理念に沿っ
た実践力を高めていく
時 期 定期的に年4~5回程度
3 人権擁護講演会
協会主催に人権擁護講演会を実施し、会員施設における人権意識の向
上に努める。
時 期 7月頃
内 容 意思決定支援への取り組み(予定)
■人材育成・研修部会
方針:平成26年度は初めての試みとして、入職3年目までの新任職員を対
象に、2日間の研修を企画した。
「基礎講座」では知的障害者支援に必要な基
本的な理念及び知識、
「実践発表」では利用者への深い理解やチームでの実践
の大切さを学ぶことが出来た。また、実践発表者にとっても学びの場の機会
となったとの感想を聞いている。
平成27年度はこの研修会の成果と課題を基に、入職1年目の新任職員対
象に知的障害者支援の基礎研修を企画・実施するほか、各部会研修会と調整
して人材育成を目的とした実践発表を盛り込んだ研修企画を推進する。
さらに、若手職員の意見交流が求められているので各研修会において反映
していく。
また、介護・福祉現場に職員不足が大きな課題となっているので、事業所
間の共通課題を把握するため、人材育成・研修に関してのアンケート調査を
行う。
会員施設が協力して夢と活力ある次世代のリーダー育成及び魅力ある職場
づくりをめざした取組としていきたい。
計画:1.各部会との研修計画の調整
時期:平成27年4月~5月
内容:①各部会の研修開催の年間計画把握
②各部会研修において人材育成を目的とする実践発表、
グループワーク等実施について協議・調整
③スタッフ部会との連携
2.新任職員研修
時期:平成27年6月頃
内容:知的障害者支援の基礎研修、交流会
会場:未定
対象:入職1年目の職員
3.アンケートの実施
時期:平成27年12月頃
内容:研修希望
■事業部会
方針:スポーツの部
スポーツを通して障害のある人たちの健康増進と交流を目的とし、各種
スポーツ大会を開催する。
計画:スポーツの部
地区委員 西部:光清学園
中部:六方学園
東部:一れつ会
1.広島県障害者陸上競技大会
(1)広島県障害者陸上競技大会 第1回 実行委員会
時期 平成 27 年 1 月 21 日(水)
場所 広島県庁 本館 4階 409会議室
内容 実施要項(案)、収支予算(案)について
(2)広島県障害者陸上競技大会 第2回 実行委員会
時期 平成 27 年4月予定
場所 未定
内容 競技種目及び参加選手状況
大会及び競技の進め方等についての協議
(3)第 7 回広島県障害者陸上競技大会
時期 平成 27 年 5 月 17 日(日)
場所 東広島運動公園 陸上競技場(アクアパーク)
(4)広島県障害者陸上競技大会 第 3 回 実行委員会
時期 平成 27 年 6 月予定
場所 未定
内容 反省会及び全国障害者スポーツ大会についての協議
2.第 15 回全国障害者スポーツ大会「2015紀の国わかやま大会」
(1)第 15 回全国障害者スポーツ大会
(ソフトボール競技)中国・四国予選会
時期 5 月 30 日(土)~31 日(日)
場所 高松市立東部運動公園
(2)第 15 回全国障害者スポーツ大会
「2015紀の国わかやま大会」への参加
時期 平成 27 年 10 月 24 日(土)~10 月 26 日(月)
場所 紀三井寺公園陸上競技場(開・閉会式、陸上競技)他
3.知的障害関係施設親善球技大会(3 ブロック)の実施
(西部)時期 平成 27 年 5 月 24 日(日)
場所 修道大学
(中部)時期
場所
平成 27 年 5 月 13 日(水)
東広島運動公園
(東部)時期
場所
平成 27 年 5 月 31 日(日)
広島県びんご運動公園
4.第 55 回中国地区知的障害関係施設親善球技大会「山口大会」
(1)中国地区親善球技大会各県代表者会議
時期
未定
場所
未定
(2)第 55 回中国地区知的障害関係施設親善球技大会広島県予選会
時期
未定
場所
未定
(3)第 55 回中国地区知的障害者関係施設親善球技大会への参加
時期
平成 27 年9月 20 日(日)
場所
維新百年記念公園
5.平成 27 年 ボウリンピックinふくやま
時期
平成 27 年 12 月 5 日(土)
場所
福山パークレーン
方針:文化・芸術活動の部
会員事業所における障害のある人たちの創作活動や日々の営みから生ま
れる作品をとおして、文化・芸術の振興を図り、このことに携わる会員の
育成を図る。また、障害のある人たちの権利擁護と会員の資質向上を目的
に「心に残るちょっといい本音の話」第 8 集を発行する。
計画:文化・芸術活動の部
1. 研修会・作品展開催に向けて
(1) 地区代表及び圏域委員会 (第 1 回実行委員会)
時期
平成 27 年 4 月
場所
広島市
内容
第二回作品展(「どや、○○じゃろ!」展)について
研修会 第 57 回中国・四国地区職員研究協議会分科
会発
表に向けて
地区代表 西部 ひとは福祉会・光清学園 中部 野呂山学園 東部 創樹
会・
「ゼノ」少年牧場
圏域委員 広島 太田川学園 広島西 友和の里 広島中央 西志和農園
呉 かしの木
尾三 因島であいの家 福山・府中 大日学園
備北 もみじ園
(2) 第 2 回実行委員会
時期
平成 27 年 6 月
場所
広島市
内容
第二回 作品展・研修会開催に向けて
開催日時・会場(鞆の津ミュージアム)・作品募集
研修会開催(中四国大会発表の進捗)等の検討
(3) 第 57 回中国・四国地区職員研究協議会参加
時期
平成 27 年 7 月
会場
広島国際会議場
内容
分科会に参加
(4) 第 3 回実行委員会
時期
平成 27 年 7 月
会場
鞆の津ミュージアム
内容
第二回 作品展「どや、○○じゃろ!」開催準備につい
て
(5) 第二回 作品展「どや、○○じゃろ!」開催
時期
未定
会場
鞆の津ミュージアム
2. 「心に残るちょっといい本音の話」の発行
編集会議 平成 27 年 5 月・9 月・1 月
原稿募集 平成 27 年 10 月 1 日 より 12 月 31 日
発行予定 平成 28 年 3 月 第 2 回総会で配布
3.
広島県主催の
あいサポートアート展
開催に参加
■総務部会
方針:広島県知的障害者福祉協会の会員施設に有益な情報を発信するため
に、ホ-ムページを充実させると共に必要な情報収集を継続して行い、協会
の活性化に努める。
また、継続して各支援部会や各福祉圏域内での情報や意見交換の推進を
担うことを役割と位置付け、予算管理や調整を図る。
さらに会員施設の各活動の推進として、必要に応じて広島県主催の行事
等において役割を担い、有益性のある情報発信に努める。
計画1.総務部会
時期:平成 27 年 5 月
内容:平成 27 年度事業計画の確認と協議
2.ホームページの刷新および更新のサポート
時期:平成 27 年 4 月 移行随時
内容:協会主催の情報収集
3.広島県主催の「介護の日」実行委員会への参加
時期:平成 27 年 5 月~12 月
内容:ワーキング部会の所属 協会施設へ協力事項等の調整
4.研修会の実施
時期:平成 28 年3月
内容:研修講師の依頼と調整
5.各圏域会議の確認
時期:年 1~2 回程度
内容:各圏域内の情報交換や課題、要望についての確認
第 57 回中国・四国地区知的障害関係職員研究協議会特別会計収支予算書
(収入の部)
科
目
(単位:円)
予
算
額
摘
要
施設負担金
1,800,000 中国地区・四国地区施設負担金(9 県)
参加費
3,300,000 大会参加費
助成金
470,000
雑収入
合
@6,000 円×550 人
3,000,000
日本知的障害者福祉協会
120,000
中国地区知的障害者福祉協会
250,000
広島県社会福祉法人施設経営者協議会
50,000
広島県手をつなぐ育成会
50,000
1,000
計
5,571,000
(支出の部)
科
目
会場費
(単位:円)
予
算
額
摘
3,400,000 会場使用料・看板・器材使用料等
報償費
600,000 講師謝金・旅費等
会議費
440,000 実行委員会,中国・四国地区会長会議
印刷費
700,000 資料印刷代
消耗品費
38,000 事務用品等
食糧費
60,000 実行委員昼食弁当代等
委託費
通信運搬費
150,000 取扱手数料等
40,000 送料等
要