入札公告 ロシア原子炉区画陸上保管施設建設協力事業に関する事後

入札公告
ロシア原子炉区画陸上保管施設建設協力事業に関する事後評価業務
「ロシア連邦において削減される核兵器の廃棄の支援に係る協力及びこの協力のた
めの委員会の設置に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協定」に基づき、日露
非核化協力委員会が実施したロシア原子炉区画陸上保管施設建設協力事業(以下「本事
業」)に関する事後評価業務(以下「本業務」)を実施する者を以下の通り公募します。
平成 27 年 11 月 9 日
日露非核化協力委員会技術事務局
事務局長 新井 勉
1.参加資格
(1)
法令による契約締結能力を有しない者及び破産者で復権を得ない者でないこと。
(2) 国及び公的機関からの指名停止期間中でないこと。
(3) 平成 25、26、27 年度競争参加資格(全省庁統一資格)において「役務の提供等」
の「D」以上の等級に格付けされた競争参加資格を有する者であること。
(4)
本事業の計画及び実施に関与していないこと。
2.業務履行期間(予定)
平成 28 年 1 月下旬~平成 28 年 7 月下旬(6 ヶ月間)
3.業務実施者の決定方法
入札参加要件確認のため所定の書類を提出して頂き、要件を満たすと認められた者
を対象とした一般競争入札(価格競争)によって本業務実施者を決定します。
なお、本業務の内容及び提出書類の詳細を含む入札説明書は、入札説明会(12 月 1
日 10 時 00 分~、場所は以下 4.の関心表明書提出者に対し追ってご案内します)にお
いて配布します。
4.関心表明書の提出
上記 1. (3)の「資格審査結果通知書(全省庁統一資格)」の写し及び会社概要書(パ
ンフレット等)を添付の上、社名、住所、連絡先、担当者名を記した関心表明書(自
由形式)を下記の宛先に提出して下さい。
提出期限:平成 27 年 11 月 30 日(月)17 時 00 分(必着)
提出部数:正 1 部、写 1 部
宛先:〒105-0001 東京都港区虎ノ門 1-22-16
第 2 オカモトヤビル 5 階
日露非核化協力委員会技術事務局 事業部(担当:保坂)
電話番号:03-3506-4981(代)
F
A
X:03-3506-4983
5.今後の予定
入札説明会の開催
:平成 27 年 12 月 1 日(火)
入札参加申込書類の提出:平成 28 年 1 月中旬
入札執行及び契約締結 :
同年 1 月下旬
6.業務の概要(予定)
本業務の概要は以下の通りです。詳細は入札説明会で配布する入札説明書をご覧下
さい。
(1) 事業の背景
(ア)冷戦期にソ連が建造した 250 隻を超える原子力潜水艦の大半は冷戦終結を受け
て退役したが、ソ連崩壊後の混乱のためこれら退役原潜の解体は遅々として進まな
かった。ロシア極東では 1990 年代末までに 70 隻以上の原潜が退役したが、それら
の多くは使用済み燃料を積んだまま日本海対岸のウラジオストク近郊やカムチャ
ツカ地方に係留され、核軍縮・不拡散や環境保全の観点から迅速且つ安全な解体が
喫緊の課題となっていた。
(イ)このような状況を踏まえ、G8 諸国は 2002 年のカナナスキス・サミットにおい
て発表された「大量破壊兵器及び物質の拡散に対する G8 グローバル・パートナー
シップ」
(以下「G8GP」
)においてロシアの退役原潜解体を最優先課題のひとつに位
置づけ、日露非核化協力委員会は極東ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」の
下で 2003 年から 2009 年まで計 6 隻の退役原潜の解体に協力した(同事業の事後評
価は 2015 年 3 月に完了)
。
(ウ)退役原潜の解体過程においては、残留放射能が高い原子炉区画は直ちに解体す
ることが困難なため、ロシア政府は前後区画とともに水密処理等を施して「3 原子
炉区画ユニット」の形で海上に一時保管しつつ、原子炉区画のより安全且つ安定的
な保管を目指し、国家計画としてロシア極東ラズボイニク湾に原子炉区画陸上保管
施設の建設を進めた。日本政府はロシア政府の要請に基づき、2007 年 1 月に同施
設の稼働に必要な浮きドック 1 隻、タグボート 1 隻及びジブクレーン 2 基(以下「3
機材」という)を供与する方針を決定し、3 機材の基本設計調査を実施した。2009
年 5 月には、日露非核化協力委員会が国営公社「ロスアトム」との間で 3 機材の供
与に関する実施取決めを締結して協力を開始し、2012 年 5 月に国営単一企業「ロ
スラオ」
(以下「ロスラオ社」
)へ 3 機材の引渡しを完了した(事業費約 45 億円)。
(エ)なお、本事業はロシアの核遺産問題の解決に向けた国際協力の一環として実施
されたものであり、ロシア北西部においてはドイツが類似施設の建設に協力してい
る。
(2) 業務の目的
2012 年 5 月に完了したロシア原子炉区画陸上保管施設建設協力事業(浮きドッ
ク、タグボート及びジブクレーンの供与)について、DAC 評価 5 項目に基づき、目
標の達成度(原子炉区画陸上保管の進捗)
、供与機材の稼働・維持管理の状況等を
総合的に調査・評価し、提言及び教訓を含む事後評価報告書として取り纏める。
事後評価報告書は、説明責任の観点から評価の根拠となるデータや出典を明示
し、一般の読者を想定して分かりやすく且つ説得力のある内容とする。なお、同
報告書と併せて提出する要約は技術事務局のウェブサイトを通して一般に公開す
る。
(3) 業務実施に関連する専門分野
事業評価、原子力・放射線、船舶・海洋
(詳細は入札説明書で説明します。
)
(4) 業務の流れ
(ア)評価調査表・質問票の作成(国内)
(イ)現地調査の実施(ロシア沿海州)
(ウ)事後評価報告書の作成(国内)
(エ)要約の作成(国内)
(5)
主な成果品
(ア)事後評価報告書(和文)
(イ)事後評価結果要約(和文及び英文)
7.その他
当ウェブサイトにも本事業の詳細及び過去の事後評価業務に関する情報があります
ので適宜ご参照下さい。
以上