自動車塗装における環境問題と 最新技術動向 2015年9月14日 九州工業塗装協同組合セミナー 州 業 CEMA Automotive協議会 片山眞司 1 2 3 京都議定書からCOP21まで (注) COPはConference of Patiesの略で「締約国会議」 4 5 6 7 2030年に向けての温室効果ガスの排出量削減目標 として 「26 %削減(2013年比)」 を政府決定 二酸化炭素(CO2)換算で約10億4200万トンにする ことを目指す 電力については、2030年時点で原子力が20~22%、 再生可能エネルギーが22~24% 8 塗装工場の温室効果ガス 9 10 11 12 自動車塗装の台当たりCO2排出量 13 自動車塗装のCO2概算 前提条件 国内生産台数:1000万台/年 国内の排出量:13億トン 世界生産台数:1億台/年 世界の排出量:326億トン 排出量:160kgCO 排出量 160kgCO2/台 → 車1300km走行に相当 (国内) 160k CO2/台x1000万台/年 160kgCO /台 1000万台/年 = 160万トン 160万トン/13億トン x 100= 0.12% (世界) 160kgCO2/台x1億台/年 = 1600万トン 1600万トン/326億トン x 100= 0.05% 0 05% 14 各国の新車CO2排出限度 15 まとめ 塗装の寄与度は極めて軽微だが、環境対策投資が 塗装 寄 極 微 が 対策 資が 不要な省エネ活動を通し、温室効果ガスの低減を 図るべき 塗装への影響は; 塗装 の影響は; 車の燃費改善 → 軽量化 → 塗装工程・設備の変更 車両軽量化とそれに伴う 塗装技術 車体軽量化 BMW new 7 130kg 130k 軽量化 CFRP & AL 320kg-14%軽量化 CFRP塗装 BMW i3 http://www.digitaltrends.com/cars/watch-the-bmw-i3-being-assembled/ http://www.digitaltrends.com/cars/watch the bmw i3 being assembled/ 19 CFDシミュレ ション CFDシミュレーション 電着シミュレーション Computational C t ti l Fluid Fl id Dynamics D i (CFD) 流動解析 今後の開発課題 最低膜厚の保証から 最低膜厚 保証 最適膜厚の確立へ! 乾燥シミュレーション 塗装シミュレーション データリンク概要 デジタルアプリケーション テストパネルデータ + Neural Network ボディ3Dデータ ロボット動作データ 流体力学、乱流 -高速回転 高速回転 -シェーピングエア -ブースエア - 塗装機特性曲線 - 塗料データベース - プロセスパラメータ データベース マイクロバブルによる 環境対策 (VOC、産廃、悪臭) マイクロバブルのメカニズム マイクロバブルによる循環水槽スラッジ処理 エアレ シ ン+バイオ エアレーション+バイオ マイクロバブルによる排気VOC削減 軸流ファンによる剪断力でマイクロバブル ブ が圧壊され発生するフリーラジカルによる 酸化作用で溶剤が分解されると推定 推奨用途 * 塗料使用量が少なく * 2液塗料に最適 VOC削減効果の測定結果 欧州のドライブ ス 欧州のドライブース ドライブースの動向 欧州の設備メーカーは開発したドライブースを欧州のボディ、 バンパーラインを中心に導入を始め、最近では北米や中国にも 展開している。 ドライフィルタ ・プレコート方式 プレコ ト方式 湿式静電集塵機方式 ドライフィルタ 方式 32 欧州のドライブース 33 工業塗装用乾式フィルター ウエットブースかドライブースか? 今後の技術開発や環境規制(VOC,CO2,PM,産廃等) の動向にも左右されるが コスト面 だけでなく、環境 の動向にも左右されるが、コスト面 だけでなく 環境 負荷の軽減も考慮して最適なブースを選びたい。 (参考) 欧米のブース排気のPM規制 EU ; 0.3 mg/Nm3 USA : 0.69 mg/Nm3 ご清聴ありがとうございました。 ご清聴ありがとうございました 36
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