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もくじ
受動態の攻略
中学レベル
高校レベル
①受動態の基本と使い方
②「トムに笑われる」型の受動態
③受動態を使った熟語
④足し算⇒合体で作る受動態
⑤SVO【C=動詞の原形】の受動態
This letter was written by Brian.
「この手紙はブライアンが書いたんだ。」
受動態とは「~される」という意味を表す表現のことです
ね。例えば、
「お母さんが夕食を作る」を“夕食”の立場に
立って言うと、
「夕食がお母さんによって作られる」となる
わけです。この日本語を参考にすれば分かるように、受動
態は元々の文の目的語(夕食を)が主語(夕食が)の位置
に来た文なのですね。つまり、そもそも目的語(O)がない
と受動態を作れないのです。よって、受動態を作れるのは
目的語(O)をもつ SVO・SVOO・SVOC だけだと言えま
すね。実は、これが受動態の大事な点なのです。
受動態とは?
⇒ 元々の文の目的語(O)が主語(S)の位置に来た文で
「~される」という意味を表す文のこと!
それでは、My mother cooks dinner.「お母さんが夕食を作
る。
」を使って具体的に受動態の文の作り方を見て行きまし
ょう。
2
まずは、次の受動態の文の作り方を覚えてしまって下さい。
整理ノート No.19
受動態の文の作り方
④
②
①
③
O
~~~
S + 動詞 + ~~
⇒
+
①
①
be 動詞+Vp.p.
+~~~+by
②
③
④
O を主語の位置に持ってくる
② 動詞を be 動詞+Vp.p.(過去分詞)にする
③ ~~はそのまま残して be 動詞+Vp.p.の後ろに付ける
④ 最後に S を by の後ろに付ける
この公式を先ほどの My mother cooks dinner.に当てはめれ
ば、次のようになりますね。
3
例文1「お母さんが夕食を作る。
」
My mother cooks dinner.
④
②
①
Dinner is cooked by my mother.
①
②
④
「夕食がお母さんによって作られる。
」
(受動態)
この場合は公式と違って、~~~の部分がないので③の部
分はありませんね。では、もう少し練習を続けていきまし
ょう。
例文2
He gave me this computer.
S V O
O
「彼は私にこのコンピュータをくれた。
」
この文の場合、目的語が me と this computer の合計2つ
ありますね。ということは、受動態とは目的語を主語の位
置に出した文なのだから、me を主語の位置に出した受動態
と this computer を主語に出した受動態の2つの受動態を
作れることになりますね。こういう、目的語が2つ続く文
のことを第4文型(SVOO)というのでしたね。では、それ
ぞれの場合の受動態を作ってみましょう。
4
me を主語に出した場合
例文3
④ ② ①
③
He gave me this computer.
I
①
was given this computer by him.
②
③
④
「私は彼からこのコンピュータをもらった。
」
では、今度は this computer を主語に出した受動態を作って
みましょう。
this computer を主語に出した場合
例文4
④
②
③
①
He gave me
this computer.
This computer
was given me by him.
①
②
③
④
「このコンピュータは彼からもらった。
」
《注意》
この場合は This computer was given to me by him.のよう
に to が入る場合もあります。これは元々、第4文型が次の
5
ように前置詞を使って書き換えることが出来るからだと言
えますね(⇒No.11)
。
①He gave me this computer.
⇒ ②He gave this computer to me.
この②が受動態になったと考えれば、This computer was
given to me by him.のように to が入っても良いと分かりま
すね。
以上の説明から、次の整理ノートを覚えて下さい。
整理ノート No.20
受動態が2つ作れる文
第4文型(SVO1O2)「~に…を――する」の場合、
①「…を」(O1)を主語に出した受動態
②「~に」(O2)を主語に出した受動態
の2つを作ることができる!
ここまでで、基本的な受動態の文はもう作れますね。では、
“なぜ受動態という形が存在する”のでしょうか。能動態
の文(普通の文)と全くイコールなら受動態の文は必要な
いですもんね。ここの所をちょっと考えていきましょう。
これが分かっていれば、話したり・書いたりするときに効
6
果的に能動態の文(普通の文)と受動態の文を使い分けれ
そうですね。
受動態の使い方
まずは、先ほど勉強した受動態の形を思い出して下さい。
受動態の形
例文 5「僕の父さんはナンシーにナイフで殺された。」
My father
……….
この文で、by
was killed
with a knife by Nancy.
be 動詞+Vp.p.
~~~
は by(前置詞)+
by
(名詞)の
形なので修飾語。だから、文の構造上は by Nancy はあって
もなくてもいいと言えますね。つまり、受動態の文には必
ずしも by
があるとは限らないということが言えるわ
けです。例文 5 の場合だと by Nancy がある場合とない場合
があるということですね。では、例文 5 の by Nancy の部分
をとった例文 6 を作ってみましょう。
例文 6「お父さんはナイフで殺された。
」
My father was killed with a knife.
例文 5 と例文 6 を比べると、次のように言えますね。
7
《比較》
例文 5
My father was killed with a knife by Nancy.
例文 6
My father was killed with a knife.
例文 5 の場合
⇒構造上なくても良い by
がついている
⇒なくても良いものが、付いているのはどうして?
⇒「
“誰に”よって殺された」のかを強調したいから。つま
り、
“Nancy”を強調したい。
例文 6 の場合
⇒by
がない!
⇒どうして?(学校では受動態の文には by
が付くって習ったのに…)
⇒「
“誰に”よって殺された」のかが分かりきっている or 分
からないので書けない。
この受動態の本質的な使い方が分かると状況に応じて能動
態と受動態の使い分けができますね。受動態というと何で
も by が付くような気がしますが、決してそうではないので
す。実際には by
がつかない受動態(例文 6 のパターン)
の方が多いのです。
では、以上の話を整理しますね。
8
整理ノート No.21
受動態の本質
①by
⇒
②by
付きの受動態
を強調したい
なしの受動態
⇒ “誰によって(by
)された”のか
1. 分かりきっている
または
場合に使う!
2. 分からない
受動態を使う場面を具体的にイメージしてみましょう。
若手新聞記者の A さん。今日は傷害事件の取材です。
【状況】何者かが高橋正和さん、英語教師(24)を短刃
で刺したようです。
みなさんならこの状況を英語でどうやって説明しますか?
……“誰かが刺したのだから主語は Somebody!”なんて
する必要はないですね。素直に“犯人がわからない”⇒“受
動態を使おう!”と発想すれば良いだけですね。
Masakazu Takahashi, a 24-year-old English teacher, was
repeatedly stabbed with a dagger.
「24 歳の英語教師、高橋正和さんが何度も短刀で刺された。
」
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実際、英字新聞の殺人事件や傷害事件の記事などを読むと、
このように受動態が頻繁に使われているのが良く分かると
思います。
それでは、最後に受動態の文を作る練習をしてみましょ
う!
練習してみよう!
次の 1、2 を公式(⇒No.19)に当てはめて受動態にせよ。
また、3 は英語に直して下さい。
1. Many people supported my policy.
2. We called him Tom.
3. この国ではフランス語が話されている。
1.「多くの人が僕の方針を支持した。
」
Many people supported my policy.
My policy was supported by many people.
2. We called him までで、We≠him なので SVO ですね。
そして、後ろに名詞(Tom)が続いているので SVO 名
詞の形ですね。今回は、him「彼」=Tom「トム」
(名詞)
の関係が成り立つので SVOC。よって、受動態はこの文
からは1つしか作れませんね(第4文型ではないので)
。
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「私達は彼をトムと呼んだ。
」
We called him Tom.
He was called Tom by us.
「彼は私達によってトムと呼ばれた。
」
3. 「この国ではフランス語が話されている。
」
“誰が”フランス語を“話している”のかを特定できま
せんね。つまり、分からないわけです。こういう場合は
受動態が有効。French is spoken in this country.とする
のが適当です。
【正解】
1. My policy was supported by many people.
2. He was called Tom by us.
3. French is spoken in this country.
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I was laughed at by Tom.
「僕はトムに笑われた。」
受動態とは元々の文の目的語(O)を主語(S)の位置にもって
きた文だということをお話しましたね。では、次の文を受
動態にしてもらえますか?
Tom laughed at me.「トムは僕を笑った。
」
出来ましたか?
“Tom laughed ( at me ).だから、この文は ( at me )をハズ
したら Tom laughed.だけになっちゃうので目的語(O)が
ない”⇒“受動態に出来ないヨ!”と考えましたか?
実は、この文を受動態にするためにはコツがあるのです。
そのコツとは laughed at を1つの動詞と考える!というこ
とです。このコツを使えばこの文は次のように考えられま
すね。
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Tom
laughed at
S
V
me.
O
⇒こうすれば、目的語が出来る!
あとは、前回やった受動態の文を作る公式(⇒No.19)に当
てはめて考えていけば受動態の文を作ることが出来ます。
例文 1
Tom laughed at me.
I
was laughed at by Tom.
「僕はトムに笑われた。
」
前置詞
(at と by)
が2つ続いて変な感じがしますが laughed
at で1つの動詞と考えればオカシイことではないと分かり
ますね。
それでは、このように前置詞が残る受動態でよく使われる
ものを書くので是非覚えて下さい。
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整理ノート No.22
laugh at A⇒A is laughed at のパターンの受動態
⇒V+前置詞で1つのVと考えるのがコツ!
① laugh at A「A を笑う」
⇒ A is laughed at 「A が笑われる」
② look after A 「A の世話をする」
⇒ A is looked after 「A が世話される」
③ look into A 「A を調べる」
⇒ A is looked into 「A が調べられる」
④ take care of A 「A の世話をする」
⇒ A is taken care of 「A が世話される」
⑤ bring about A 「A をもたらす」
⇒ A is brought about 「A がもたらされる」
⑥ make use of A 「A を利用する」
⇒ A is made use of 「A が利用される」
⑦ look up to A 「A を尊敬する」
⇒ A is looked up to 「A が尊敬される」
それでは、最後に練習でこの知識を身につけましょう!
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練習してみよう!
次の日本語になるように空所に適当な英語を入れて下さ
い。
1.「その老女はジェーンに世話してもらった。」
The old woman was (
)(
)(
).
2.「トムは尊敬されている。
」
Tom (
)(
)(
)(
).
1.「~を世話する」は②の look after ~か④の take care of
~の受動態を使えば良いですね。ここは、空所の数から④
の受動態を使えば良いですね。
2. 「~を尊敬する」は⑦の look up to ~。Tom が主語なの
でこの受動態を空所に入れればOK。
【正解】
1. taken / care / of /
2. is / looked / up / to
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Mike was killed in a jet crash.
「マイクは飛行機事故で死んだ。」
ここでは、熟語として《be 動詞+Vp.p.+前置詞》のカタマ
リで覚えてしまったほうがよい表現を勉強していきましょ
う。まずは、次の例文を見て下さい。
例文1
Mike was killed in a jet crash.
「マイクは飛行機事故で死んだ。
」
下線部分の was killed が受動態ですね。これは、be killed in
「
(事故で)死ぬ」として覚えておくべき表現なのです。こ
ういった表現は覚える⇒練習⇒使ってみるの手順を踏んで
身につけていって下さい。それでは、この受動態を使った
熟語を紹介していきましょう。
特に、次の整理ノートの⑨と⑩は使い分けが重要なので違
いに注意して覚えて下さいね。
また、覚えやすくするために□をつけたので覚えたものは
これにチェックしていって下さい。
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整理ノート No.23
by を使わない受動態の公式
① □ be filled with A 「A で満たされている」
② □ be covered with A 「A で覆われている」
③ □ be killed in A 「A(事故など)で死ぬ」
④ □ be interested in A 「A に興味がある」
⑤ □ be surprised at A 「A に驚く」
⑥ □ be pleased at A 「A に喜ぶ」
⑦ □ be satisfied with A 「A に満足する」
⑧ □ be caught in A「A(雨・事故など)に遭遇する・巻き込まれる」
⑨ □ be made from A「A で出来ている」
↑
元が何か見ただけで分からない
⑩ □ be made of A 「A で出来ている」
↑
元が何か見ただけで分かる
⑪ □ be known to A 「A に知られている」
⑨と⑩の具体例を書くので使い方の違いに注目して下さい。
⑨の例
「パンは小麦粉から出来ている。
」
Bread is made from flour.
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⑩の例
「このテーブルは木材で出来ている。
」
This table is made of wood.
Bread(パン)は flour(小麦粉)から出来ていると見ただ
けではわかりませんね。逆に、table(テーブル)は wood(木
材)から出来ていると見ただけで分かりますね。
練習してみよう!
1. 「僕はにわか雨にあった。
」
2. 「彼は僕の仕事に満足した。
」
1.「にわか雨」は shower を使えばいいですよ。あとは、⑧
の be caught in A を使えばいいだけですね。
2. ⑦の be satisfied with A を使えばこの日本語を英語にす
ることができますね。
【正解】
1. I was caught in a shower.
2. He was satisfied with my work.
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A bridge is being built now.
「橋が今建設されている。」
おそらく、これまでの話で大抵の文の受動態は作れるよう
になったと思います。でも、
「あなたの作品は誉められるで
しょう。
」と未来のことを言いたかったり、
「その家は現在、
立てられています。
」のように現在進行形を使って表したい
場合もありますね。今回はこういう表現をしたい場合の受
動態の作り方を勉強していきましょう。複雑な文も足し算
と合体の考え方を使えば簡単に受動態を作れるので安心し
て下さいね。
まずは、次の表を確認して下さい。(助動詞の文⇒巻末付録)
《表①》
いろいろな文の形
助動詞(will・can など) + 動詞の原形
(助動詞の文)
have(has/had)
+
Vp.p.
(完了形の文)
be 動詞
+
Ving
(進行形の文)
+
《表②》
受動態の形
be 動詞+Vp.p.(過去分詞)
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となるのはいいですね。そして、
《表①》と《表②》をなん
とかして足し算して合体させれれば理屈上、未来のことを
受動態で言ったりすることができるわけですね。分かりや
すくするために、
《表①》と《表②》を横に並べて書いてみ
ましょう。
《表①と表②を横に並べて書いた!》
助動詞 +
動詞の原形 + be 動詞
+ Vp.p.
have
Vp.p.
+ be 動詞
+ Vp.p.
be 動詞 + Ving
+ be 動詞
+ Vp.p.
+
囲みの部分に注目して下さい。英語ではこの囲み部分を足
し算⇒合体の手順でくっつけてしまうのですが、くっつけ
る時に、
be 動詞はその前にある動詞の原形や Vp.p.そして、
Ving の影響を受けて be 動詞の原形の be になったり、Vp.p.
形の been になったり、Ving 形の being に変身するのです!
つまり、次のように足し算⇒合体⇒変身の流れになってい
るのです。
《助動詞の文の場合》
助動詞 +動詞の原形 +be 動詞+Vp.p.
↓変身!
助動詞 +
be
+Vp.p.
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《完了形の文の場合》
have + Vp.p.
+ be 動詞
+Vp.p.
↓変身!
have +
been
+Vp.p.
《進行形の文の場合》
be 動詞+Ving
+ be 動詞 +Vp.p.
↓変身!
be 動詞+
考え方のコツは
being
+
+Vp.p.
の部分に注目して、この部分
を後ろから読み上げるということです。つまり、
《助動詞の文なら動詞の原形+be 動詞》
→be 動詞の原形で be に変身
《完了形の文なら Vp.p.+be 動詞》
→be 動詞の Vp.p.形で been に変身
《進行形の文なら Ving+be 動詞》
→be 動詞の Ving 形で being に変身
ということですね。
これさえ分かればどんな文でもまた、後から勉強する不定
詞や動名詞の受動態も簡単に作ることができますからね。
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整理ノート No.24
いろいろな文の受動態
《助動詞の文》
⇒
助動詞 + be
+
Vp.p.
《完了形の文》
⇒
have
+
Vp.p.
《進行形の文》
⇒
be 動詞 +
being +
Vp.p.
+ been
足し算⇒合体⇒変身でこの形になる!
後は、次の問題で練習をして自分のものにして下さいね。
練習してみよう!
1. その家はペンキを塗られている。
(現在進行形で)
2. 僕はお父さんに怒られるだろう。
(will を使って)
3. ナンシーはトムに愛されてきた。
(現在完了形で)
1. その家はペンキを塗られている。
⇒まず、主語を決めると「その家は」ですね。あとは、
「塗
られている」を現在進行形で書けば、is being painted とな
りますね。
2. 僕はお父さんに怒られるだろう。
⇒主語は「僕は」で「怒られる」のだから受動態を使いま
しょう。未来のことなので will を使って will be scolded と
なりますね。
22
3. ナンシーはトムに愛されてきた。
⇒主語は「ナンシーは」の部分。そして、
「愛されてきた」
のだから has been loved となりますね。
【正解】
1. The house is being painted .
2. I will be scolded by my father.
3. Nancy has been loved by Tom.
まめ知識③ 「いらっしゃいませ」と「ご用件は承っておりますか」
まず、お店に入ってすぐに店員さんにかけられる言葉が、
May I help you?
「いらっしゃませ。
」
ですね。それでは、
“お店に入って、品物を探している時に
店員さんにかけられる言葉は?”……日本では「ご用件は
承っておりますか。
」ですね。つまり、
“あなたは(今)help
されていますか?”ということですね。つまり、受動態の
進行形を使って次のように聞かれるのです。
Are you being helped?
「ご用件は承っておりますか。
」
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I was seen to enter the room.
「僕はその部屋に入って行くのを見られた。」
SVOC の第 5 文型を勉強したときに、【知覚動詞系】(⇒
No.16)と【使役動詞系】
(⇒No.17)というのを勉強しまし
たね。そして、この2つはどちらも、SVOC の C に動詞の
原形~を取ることができる動詞でしたね(get は除く)。この
型の受動態は他の型の受動態と違って知っていなければな
らない重要な特徴があるので、今回はこれを勉強していき
ましょう。
その特徴とは、
“C=動詞の原形~が受動態になったと
きに to V~(不定詞)に変身する”ということなので
す。
【知覚動詞系】では see・hear・feel の 3 語を覚えましたね。
また、
【使役動詞系】では C に動詞の原形~をとれるものと
して、have・make・let の 3 語を覚えましたが、このうち
受動態を作れるのは make だけなので注意して下さい。
それでは、
【知覚動詞系】の例文から見て行きましょう。
(受動態の作り方を忘れてしまった人は No.19 を見て下さ
24
い。
)
【知覚動詞系】…see・hear・feel
例文1
「その少年は彼が部屋から出て行くのを見た。
」
④
② ①
③
The boy saw him walk out of the room.
S
V
O
C
He was seen to walk out of the room by the boy.
①
②
③
④
「彼はその少年に部屋を出て行くのを見られた。
」
⇒ walk(動詞の原形)が to walk(不定詞)
に変身していますね。
【使役動詞系】…受動態を作れるのは make のみ
例文2
「彼女は僕を1時間以上待たせた。
」
④
② ①
③
She made me wait for over an hour.
was made to wait for over an hour by her.
I
①
②
③
④
「僕は彼女に1時間以上待たされた。
」
⇒wait(動詞の原形)が to wait(不定詞)に変
身していることを確認して下さい。
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see・hear・feel・make の受動態は動詞の原形~⇒to V~
に変身するだけということを押さえて下さいね。
整理ノート No.25
C=動詞の原形の受動態
④
②
①
see・hear
feel・make
S
【
③
O 】 C=動詞の原形~
動詞の原形~が to V~に変身!
①
【
②
】
③
be seen ・be heard
be felt ・be made
④
to V~
by
練習してみよう!
1. 彼女は他人の悪口をいうのを聞かれたことがない。
She was never (
) (
) (
) ill of
others.
2.昨日、僕は飲まされた。
I was (
)(
)(
) yesterday.
1. まず、others「他人」は良く使う表現なので覚えておき
ましょう。次に、
「~の悪口を言う」は speak ill of ~。
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これも重要表現ですよ。あとは、
【
】be heard to V~
の形を使えばいいだけですね。
2. drink は単独で「酒を飲む」の意味があるので知ってお
いて下さい。あとは、
「飲まされた」⇒be made to drink
と表現すれば OK。
【正解】
1. heard / to / speak
2. made / to / drink
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