ソフトボール部通信 緑丘商業高等学校 No.2 後悔しない為に常に全力プレー 選手が決めた今年のチーム目標です。常に全力でプレーをするということ は簡単そうで案外難しいものです。ついつい甘えが出て手を抜いてしまった り、誘惑に負けて違うことに関心を持ってしまうなど、様々な障害が出てき ます。これはソフトボールに限らず、勉強でも仕事でも全てに通じる事です。 テストが終ればもっと勉強していたら点数が上がったはずと後悔します。緊 張する舞台で発表が終えればもっとハキハキ元気よく話せばよかったと後悔 します。試合を終えればもっとこうすれば良かったと後悔します。 だからこそ、 今を大切に たった一度しかない高校ソフトボール人生です。勝負の後に「あの時にもっ とやっておけば良かった」と後悔しても後の祭りです。今ある環境で自分の できる最善の努力をしましょう。 後悔するなと言ってもいつかは負けて後悔することになる。 でも緑商でソフトをしたことに後悔はしてはいけない。 ~驕りがない~ 試合をする度に、引退した三年生部員の存在の大きさを改めて感じています。 打てない、守れない、走れない、まだまだ発展途上のチームです。そんなチーム ですが自分達の力を自覚し、ひたむきに練習をする素直さを持ち合わせています。 その気持ちがあれば、最後の最後に一発逆転を起こしてくれるであろうと思わせ てくれます。 “力はないけど、驕りがない” そんな今のチームには大きな可能性を秘めています。「おごる」を辞書で調べる と、思い上がった振る舞いをする。とあります。簡単に言うと"調子に乗る"とか "天狗になる" という意味です。大切なことは、 勝って驕らず、負けて腐らず。常に謙虚で。 ~新人大会結果~ 9月 12、13 日に聖霊高校で新人大会名北支部予選会が行われました。 本校はAゾーン山田高校、春日井南高校、聖霊高校と強豪校の揃った厳しい ゾーンに入りました。結果は三連敗という残念な結果に終わりました。 目標を持って精一杯努力してきたのに思うように行かず、これからの先行 きが真っ暗に思えてしまうかもしれません。「もうダメだ」と絶望しそうに なるかもしれません。 「夜明け前が一番暗い」という言葉があります。 「昼に比べて夜は暗い。その中でも、夜明け前が一番暗い」という意味で、 「苦しみも苦しみが大きければ大きいほど、それが終わるのも近い」と言わ れます。 試合後、選手達は皆悔し涙を流しました。この姿が、夜が明ける前に輝く 『明けの明星』であると信じています。諦めたくなるぐらいまで頑張った時 が、夜明け前であり、ゴールにも近付いているのです。 暗闇の中、この悔しさをバネに地道な努力をコツコツ積み重ねましょう。 そして、夜明けを待とう。まだ、終わってなんかいない。 副顧問のひとりごと 新チームが始まって1か月足らずで新人戦を迎えました。まだまだ成長途中の 皆さんに伝えたい思いがあります。 Change before you have to. 「変革せよ。変革を迫られる前に。」 これはアメリカの実業家ジャック・ウェルチ氏の言葉です。 「今のままじゃいけない。変わらなければ。動かなければ。」そう思った時には すでに、変わるタイミングを逃しているのです。 タイミングを逃さないようにするには、先のことを考えて計画を立てることです。 今の皆さんなら、春の大会まであと6か月あるけど、それまでに宿題があり、テ ストがあり、行事があり、検定があり・・。その中で部活があり、練習時間を作 りながらいかに先のことを考えて行動できるか、が大切なのではないでしょうか。 今回の大会で負けて悔しくて涙した人、もっと上手になりたい、そう思った人 は、今すぐに行動しましょう。変革を迫られる前に。 ソフトボール部通信 緑丘商業高等学校 No.3 知行合一(ちこうごういつ) 2015 年の NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』で取り上げられている吉田松陰の私塾 「松下村塾」の掛け軸に掲げていた言葉です。 中国、明の時代の思想家、王陽明のおこした学問である陽明学の命題のひ とつで、以前来日したブータン国王が国会での演説で使った言葉です。 意味は、知識と行為は一体であるということ。本当の知は実践を伴わなけ ればならないということ。 吉田松陰は常々、門下生に「学者になってはいかぬ。人は実行が第一であ る。学んでも行動しなければ社会の役には立たず、学ばずに行動すれば社会 に害をもたらす。」と言ったとされます。 緑商ソフト部員は、「負けたくない、強くなりたい、上手くなりたい」と 心の中では皆思っています。でもまだまだ行動していません。 毎日、素振りをやっていますか?毎日、部活ノートを書いていますか? 毎日、宿題をやっていますか?毎日、家のお手伝いをしていますか? こんな風になりたい・あんな風になりたいと思うことは大切です。ですが、 思うだけでは願いは叶いません。自分の目標に向かって「これだ!」と思っ たことを思い切って行動してみましょう。 最後に吉田松陰の一節を紹介します。 <学びの賞味期限> すぐれた人の話や文章に触れて、自分もまねしてみようとおもうことは簡 単です。しかし学んだ今すぐ、その気持ちを行動に移して、結果を出してみ なければ、その学びは二度と自分のものにはならないでしょう。 引用:「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰」池田貴将:編訳より 吉田松陰の名言は心に響きます。ですが、この名言に感心して読んでいるだ けでは何も知った事にはなりません。 知行合一。 ~おい!悪魔!~ この言葉は、元メジャーリーガー松井秀喜選手に星稜高校時代の恩師山下 監督が贈った言葉です。「おい悪魔」とはスポーツ選手としてだけでなく、 人として大事な5つの戒めの言葉です。 「おいあくま」 オ = 驕るな。怒るな。 イ = 威張るな。 ア = 焦るな。 ク = 腐るな。 マ = 迷うな。負けるな。の頭文字だそうです。 我々人間の中には必ず悪魔がいます。その自分の中にいる悪魔を抑えるこ とができなければ、周りの人を傷つけてしまったり、冷静さを欠いてしまい 当たり前に出来る事も出来なくなってしまいます。 自分の中の悪魔が顔を出す前に、「おいあくま!」とつぶやきましょう。 そして平常心を取り戻すのです。 我々緑商ソフト部は他のチームに勝つ前にまずは、自分自身の悪魔に勝つ ことが必要とされます。 私自身も「おいあくま」は自戒の言葉として常に胸に秘めています。そし て周りの人から「おい!悪魔!」と思われないように・・・。 そう私の中の気弱な天使が言っています。 ~月に向かって打て~ 今年の中秋の名月は 9 月 27 日でした。多忙な毎日で、余裕がなくなってい る今日この頃ですが、まん丸なお月様を見ながらお団子を食べる。 そんな日が今の時代では大切な気がします。 「月に向かって打て」カッコいい言葉です。これは、68 年 9 月プロ野球、当 時東映フライヤーズの 5 番打者大杉勝男に対して打撃コーチ飯島滋弥が言っ た言葉です。振り遅れが目立つ打撃を端正しようとし、ちょうど良い位置に 月があったため、そのように表現したそうです。アドバイス後の大杉選手は セパ両リーグで1000本安打という活躍をしました。 引退試合では「あと1本に迫っておりました両リーグ200本塁打ですが、 皆様の夢の中で打たせて頂きますれば・・」と発言。本当に格好良すぎます。 話が逸れましたが、「月に向かって打て」くらいの気持ちがあれば、ホーム ランは打てなくてもセンター前にポテンと落ちるヒットが打てるかもしれま せん。「打てるかな・・」と打席に入っているようでは打てません!!
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