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狂言
古典芸能
鑑賞
人間国宝 山本東次郞師の公演と解説
大蔵流 山本会 山本東次郎師一門
古典芸能鑑賞会 第一部 番組と解説
とき 6 月 19 日(金) かきやまぶし
◆『柿山伏』シテ(山伏)山本 則孝 アド
(柿主)
山本 則秀
会場 國學院大學北海道短期大学部 体育館
しゅ ぎょう
つ
ふる さと
と ちゅう
くう ふく
修行を積んで故郷へ帰る途中の山伏。空腹に
た
主催 滝川市/國學院大學北海道短期大学部
かき
耐えかね、柿の木に上って柿を食べ始めました。
あらわ
そこへ現れた柿の木の持ち主。山伏をからかっ
さる
ま ね
て、猿やトンビの真似をさせるのですが・・・
ぶ す
◆『附子』シテ(太郎冠者)山本 則俊 第Ⅰ部
第Ⅲ部
13:30∼14:40
18:00∼19:30
高校生・一般
『狂言鑑賞』
一般・大学生
『狂言鑑賞』
第Ⅱ部
アド
(主人)
若松 隆 アド
(次郎冠者)
山本 凛太郎
もう どく
主人は太 郎冠者と次 郎冠者に猛毒の附子
(じつは、甘くておいしい砂糖)を預けて出かけ
ます。けれども、どうしても附子がどんなものか見てみたい二人。附子のほ
おうぎ
16:00∼17:15
うから風が吹かないように扇で仰ぎながら、近寄ってみようとしますが・・・
*附子は、トリカブトの根から取った毒薬のこと
小・中・高学生・一般
『狂言鑑賞』
◆ お話
『狂言の心』
山本東次郎師による解説
のう がく
狂言と能を合わせて能楽といいます。能の主人公は、有名な物語や伝
第二部 番組と解説
説に出てくる人物、神や精霊などで、主人公の喜び、苦しみ、悲しみを、舞
を中心に美しく表現します。いっぽう狂言は、田舎の大名や使用人、農民、
やま ぶし
僧や山伏、盲人など、名もない普通の人が主人公で、日常生活の出来事の
かにやまぶし
◆『蟹山伏』シテ(山伏)山本 則秀 アド
(強力)
山本 則俊
アド
(蟹の精)
若松 隆
ふう し
おろ
うちにある、人間関係の楽しさ、悲しさ、愚かさなどを、笑いや風刺に包ん
で表現しています。
しゅ ぎょう
さん がく
狂言のルーツは、奈良時代に中国から伝わった「散楽」、稲の豊作を願う
でん がく
祭りで演じられた「田楽」までさかのぼることができます。散楽は物まね、
かる わざ
軽業、奇術など、また田楽は田の神を祈る舞が中心になっています。狂言
はこれらの先行する芸能を合わせ、能とマッチするような上品なおもしろ
さを求めたもので、しみじみとした歌舞劇の能に対し、ユーモアのあるセ
ごう りき
る途中、大きな沢にさしかかると蟹の精があらわ
こん ごう つえ
かに
せい
れます。強力は金剛杖で蟹の精を倒そうとしますが逆に耳をはさまれ、山
伏も念力で対抗しますが・・・
よび こえ
◆『呼声』シテ(太郎冠者)山本 則俊 アド
(主人)
山本 則孝 アド
(次郎冠者)
山本 凛太郎
リフ劇ということができます。
現在、狂言には大蔵流と和泉流の二流派があります。
やま ぶし
修行を終えた山伏が荷物持ちの強力と国へ帰
何の断りもなく休んだ太郎冠者に腹を立て
た主人は、叱りつけようと次郎冠者をつれて
たろうかじゃ
太 郎 冠 者の装 束
山 伏の装 束
やまぶし
「シテ」狂言・能楽で曲中の主役。
「アド」狂言の脇役。
い る す
主 人の装 束
狂言の
いでたち
國學院大學 文学部 文学科 卒業
昭和12年生まれ。
狂言方大蔵流・山本東次郎家四世。
三世東次郎の長男。
山本会を主宰。
昭和39年 芸術祭奨励賞受賞。
芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
平成4年度 平成6年度 観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。
平成10年度 紫綬褒章受賞。
(邦楽部門)受賞。
平成13年度 エクソンモービル音楽賞
日本芸術院賞受賞。
平成19年度 ◆ お話
『狂言の心』
山本東次郎師による解説
ふ せ ないきょう
◆『布施無教』シテ(住持)山本 東次郎 アド
(檀家)山本 則秀
〈著書〉
『狂言のすすめ』
玉川大学出版部
『狂言のことだま』
玉川大学出版部
『中高生のための狂言入門』
平凡社 『狂言の面』
玉川大学出版部
だん か
住持(住職)が、檀家で毎月の勤めの経をあげま
すが、期待していたお布施が出ません。いったん帰
りかけますが、これでは困ると思い戻ります。説経を
聞かせると言い、言葉の端々に「ふせ」の音を聞かせ
遠回しに催促しますが・・・
ちゃつぼ
◆『茶壺』シテ(すっぱ)山本 則俊
人間国宝
(重要無形文化財保持者)
。
東京都杉並区在住。
アド
(男)
山本 則孝
アド
(目代)山本 凛太郎
山本 則俊(やまもと のりとし)
昭和17年生まれ。
三世東次郎の三男。
昭和39年 芸術祭奨励賞受賞。
平成2年度 芸術選奨文部科学
大臣新人賞受賞。
平成19年度 芸術祭優秀賞受賞。
平成24年度 旭日双光章受章
重要無形文化財総合指定。
東京都町田市在住。
かして、家の外に引きだそうとしますが・・・
第三部 番組と解説
出演者 大蔵流山本会 山本東次郎一門
山本 東次郎(やまもと とうじろう)
太郎冠者の家へ行きます。いくら呼んでも、居留守を使う太郎冠者を何と
主人の使いで、京で茶を買い求めて来た田舎
◆ 山本 則孝 者が、途中で立ち寄った知人のところで酒を振る
◆ 山本 則秀
舞われ、酔っぱらって寝てしまいます。通り掛かったすっぱ(悪者)が茶壺
◆ 山本 凜太郎
◆ 若松 隆
ちゃ つぼ
を盗もうとしたところへ、騒ぎを聞き付け目代(代官)が現れますが・・・
◆ お話
『狂言の心』
山本東次郎師による解説