Cinema & Book 野田洋次郎主演。ぶっきらぼうで、人づきあいが苦手。内省的なまなざし。たたずまいがドンピシャ！朝比奈恭『トイレのピエタ』という不そのうちの 1 人、病院でたまた思議な題名の映画にはいま知り合った杉咲花演じる女子高展で大原美術館賞を出したりして支援している。ろんな話題がある。ピエタとは、生・真衣との心の交流が見ものだ。はりつけにされ命を落としたキ出口の見えない家庭環境、心いっ館リストを両腕で抱くマリア像のぱいにトゲをはやして世界と対決階氏の『ニッポン・アートの躍動』こと。トイレのピエタ、すなわしているかのような真衣と過ごすは、21 世紀日本の気鋭のアーテち排泄の場、不浄の場での救済時間が、だんだんかけがえのないィストたちを中心にした創造活というアイデアは、マンガ家手ものになっていくのをドキュメン動の現場報告である。講談社の塚治虫が死ぬまでつけていた日タリー映画みたいに追う。プール月刊ＰＲ誌「本」の表紙を飾っ記の最後に出てきたものだそう。の場面は本当に素晴らしく、いつた作品と解説をまとめた 1 冊だ。これにドキュメンタリー映画をまでも心に残っている。長は、美術史家で東京大名誉教授の高階秀爾氏だ。高その数 36 人。自然の生命エネ撮ってきた松永大司が触発され、絵を封印していた主人公が、再ルギーがほとばしる濱田樹里、果物語にして自らメガホンをとっび絵を描き始める物語でもある。物が散らばるテーブルの上にいるた長編映画第１作である。彼が窓を拭くバイトをしている３人の少女を描き、表紙カバーに絵の才能がありながら描くのをのも偶然ではない。四角い窓はも採用された橋爪彩といった若手やめ、アルバイトでビルの窓の清カンバスの代替物だろう。実家から、元東京芸術大学長の彫刻家掃をやりながら無為に生きているに帰っても、頼まれもしないの澄川喜一まで、日本画あり洋画あ 28 歳の園田宏が主人公だ。彼はに窓を拭くのは、自分の絵の下り写真ありと多彩な表現が登場す生きている実感がつかめず、人と塗りだったのではないか。最後る。高階氏が書く通り、「優れた芸交わるわけでなく、虚無的に生きに彼がどんな絵を描くのか、そ術作品は、つねに新しいワンダーている。映画の最大の話題は、これがこの映画の最大の見どころ。ランドへの道標」であり「ひとつの主人公に RADWIMPS のボーカ病気になって初めて描くべきテひとつの作品は、それぞれ小さな、ル野田洋次郎を起用したことだろーマを見つけたのだ。しかし特異な世界創造のドラマにう。そして、それは正解だった。監督は考えた。説得力のないさて、映画には、初個展を開ほかならない。そのドラマに立ちく画家の元カノが登場する。会うことで、われわれの精神世界キャスティングはありえない。デビューの陰には、アートライタも大きく活性化することになる」。そうだミュージシャンはどうだーがいる。この男、ありえないよ『トイレのピエタ』もまた、そろう。そこで、いろんなライブうなファッションで出てくる。確んな映画だと言えるのではないか。映像を見て、ついに野田洋次郎かにアート界にはこんな奴いる。を見つけ出す。野田にとっても真衣がこの男のファッションを揶映画は初の経験だが、シナリオ揄する場面には爆笑した。に引き付けられ出演を決めたのとはいえ、山ほどいるアーテだという。ぶっきらぼうで、人ィストの中で光を浴びるには、づきあいが苦手。内省的なまな彼や彼女を見出す人がいる。映ざし。たたずまいがドンピシャ！画の元カノが「私、オオクラ美人公は、突然、胃の悪性腫術館賞をとったのよ」というセ瘍であと３カ月の命と宣言リフがあったが、大原美術館を主される。呆然とする主人公だが、意識した台詞ではないか。大原リリー・フランキー演じる同じ美術館は気鋭のアーティストに病室の患者や、末期患者の子どアーティストインレジデンスをもらと触れ合ううちに、少しず用意したり、若手アーティストつ生きている意味を考え始める。の平面作品を対象にした VOCA 2015 OCT. Cinema 『トイレのピエタ』（2015 年　日本）監督＝松永大司出演＝野田洋次郎、杉咲花、リリー・フランキー、大竹しのぶ、宮沢りえ ※ Blu-ray ＆ DVD 10 月 14 日リリース！ Book 高階秀爾著『ニッポン・アートの躍動』講談社／ 2700 円（税別） © 2015 YUMEBANCHI Co.,Ltd. All rights reserved.