毎年後期栄養不足による米の充実不足が問題になっています

№1
平成 28 年 3 月 4 日
J A 胎 内 市
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
【平成 28 年産米重点技術対策】
自然災害軽減対策の実施(気象変動はあたりまえの時代)
異品種混入防止(作付け前から移植直後の対応が重要)
籾数過剰の防止(今よりもう少し早めの中干し開始)
① 適期中干し・溝切りによる生育調節
② 適正穂肥の実施
後期栄養の確保(基肥一発でも葉色低下に注意)
カメムシ類による被害防止(早生品種の防除がポイント)
消費者に信頼される安全・安心なJA胎内市産米の取り組み
JA胎内市では、消費者に信頼される米づくりと環境保全型農業を推進してまいります。消費者から選ばれ
る米産地を確立するため、3 割以上減減栽培の確実な実践と更なるステップアップを図りましょう。
コシヒカリは平成 27 年産米より全生産者を対象に、3割以上減減栽培が JA 米要件となっています。
JA 米の要件を満たす確実な 3 割以上減減栽培をお願いいたします。
3 割以上減減栽培とは?
化学合成農薬と化学合成肥料の使用量を、地域慣行基準(農薬:成分回数 17 回/10a、化学合成肥料:窒
素成分 6kg/10a)から、3 割以上減らした減農薬・減化学肥料の栽培のことを言います。
3割以上低減するためには、化学合成農薬成分数を 11 回・化学肥料由来窒素量を4.2kg 以下にするこ
とが必要です。
【コシヒカリ 3 割以上化学肥料由来窒素量を低減した施肥設計(10a あたり)
】
JA 胎内市おすすめタイプ①(分施) JA 胎内市おすすめタイプ②(分施)
低地力おすすめタイプ
項目
育苗
基肥
穂肥
肥料名
施肥量(kg)
肥料名
施肥量(kg)
肥料名
施肥量(kg)
稚苗苗代配合
0.5
稚苗苗代配合
0.5
稚苗苗代配合
0.5
べんとう肥
0.4
べんとう肥
0.4
べんとう肥
0.4
ニューそだつくん
40
40
さおとめ有機
45
ニューみのるくん
10
α有機 246 ネオ Va
10
ニューみのるくん
10
ニューみのるくん
10
α有機 246 ネオ Va
10
ニューみのるくん
10
15
※有機アグレット 816
15
※ニューみのるくん
※有機アグレット 816
合計窒素量
(うち化学窒素)
美穂の里
匠
7.66
(4.00)
JA 胎内市おすすめタイプ③(基肥一発)
7.66
(4.16)
10
8.16
(4.05)
低地力基肥一発タイプ
項目
肥料名
施肥量(kg)
肥料名
施肥量(kg)
稚苗苗代配合
0.5
稚苗苗代配合
0.5
べんとう肥
0.4
べんとう肥
0.4
基肥
元肥一発くん
40
有機 50 スーパー
元肥 2 号
60
穂肥
※有機アグレット 816
15
※ニューみのるくん
10
育苗
合計窒素量
(うち化学窒素)
7.26
(4.14)
本年度も農作業カレンダー
を配布いたしましたので
ご活用ください。
施肥設計等でご相談がある
場合は、営農指導課
(℡43-3140)作物担当
までご連絡ください。
8.46
(4.19)
低地力地帯や高温気象の影響により、後期栄養不足となり米の充実不足が問題になっています。そこで、天候や生
育状況に合わせ、表※印にように追加の穂肥を施用し、出穂後の稲体の葉色維持に努めてください!!
また、基肥一発栽培においても葉色の低下に注意し、追加の穂肥が施用できる準備をしておくことが必要です。
【こしいぶき施肥設計例】※こしいぶきは 3 割減減の要件はありません。
JA 胎内市おすすめタイプ①(分施) JA 胎内市おすすめタイプ②(基肥一発)
穂肥省力タイプ
項目
育苗
基肥
穂肥
肥料名
施肥量(kg)
肥料名
施肥量(kg)
肥料名
施肥量(kg)
稚苗苗代配合
0.5
稚苗苗代配合
0.5
稚苗苗代配合
0.5
べんとう肥
0.4
べんとう肥
0.4
べんとう肥
0.4
エコマル488
35
こしいぶき
スーパー元肥 2 号
50
エコマル488
35
穂肥500号
10
LP202
15
穂肥500号
10
合計窒素量
(うち化学窒素)
7.96
(7.96)
7.56
(7.56)
7.96
(7.96)
【3 割以上化学合成農薬を低減した防除体系】
項目
種子消毒
胎内地区標準タイプ
(共同防除 2 回実施)
JA 胎内市標準タイプ
鉄コーティング直播標準タイプ
(播種同時)
農薬名
成分数
農薬名
成分数
農薬名
成分数
温湯消毒
0
温湯消毒
0
温湯消毒
0
タチガレン粉剤
1
タチガレン粉剤
1
-
カスミン液剤
0
カスミン液剤
0
-
フェルテラ箱粒剤
1
フェルテラ箱粒剤
1
-
育苗
初期害虫防除
除
草
剤
初期剤
―
―
サンバード粒剤
1
一発処理剤
コメットフロアブル
3
カチボシフロアブル
3
バッチリフロアブル
3
ブラシンバリダゾル
2
ブラシンジョーカーフロアブル
3
ブラシンバリダゾル
2
スタークル液剤10
1
スタークル液剤10
1
スタークル液剤10
1
MR.ジョーカー粉剤 DL
(イネツトムシ対策)
1
水稲共同防除
本田防除
―
合計
項目
―
8
除草重視タイプ
(クログワイ・オモダカ対策)
9
異品種混入防止タイプ
(品種切り替え)
8
病害虫重視タイプ
(ごま葉枯れ病対策)
農薬名
成分数
農薬名
成分数
農薬名
成分数
温湯消毒
0
温湯消毒
0
温湯消毒
0
タチガレン粉剤
1
タチガレン粉剤
1
タチガレン粉剤
1
カスミン液剤
0
カスミン液剤
0
カスミン液剤
0
初期害虫防除
フェルテラ箱粒剤
1
フェルテラ箱粒剤
1
フェルテラ箱粒剤
1
初期剤
メテオフロアブル
1
ソルネット粒剤
1
―
一発処理剤
コメットフロアブル
3
エーワンフロアブル
2
エーワンフロアブル
2
ブラシンバリダゾル
2
ブラシンバリダゾル
2
ブラシンバリダゾル
2
スタークル液剤10
1
スタークル液剤10
1
スタークル液剤10
1
イモチエース粒剤
(ごま葉枯れ病対策)
1
種子消毒
育苗
除
草
剤
水稲共同防除
本田防除
合計
-
―
9
8
8
昨年の台風 15 号の強風により脱粒被害のあったほ場では、脱粒した籾(こぼれ籾)由来の稲により品種が混じる恐れ
があります。上表「異品種混入タイプ」を参考に、こぼれ籾に有効な初期除草剤を使用と、原則として前作と同じ品種を作付け
することで、異品種混入を防止しましょう。ただし、平成 28 年産からはコシヒカリ BL の構成が変更になりますので、前作と変わら
ずコシヒカリ BL を作付する場合でも、こぼれ籾対策として初期除草剤を使用しましょう。
※1
中条育苗センターから供給される苗は、タチガレン・箱処理剤は使用しておりません。
黒川育苗センターから供給される苗は、タチガレン・箱処理剤を使用しております。
※2
近年ばか苗病が散見されます。毎年発病が見られる方は、営農指導課までご相談ください。
※3
水稲共同防除を実施することが前提の設計ですので、共同防除除外地の方は別途ご相談ください。