カナダ、政策金利を0.25%引き下げ0.75%に

臨時レポート
カナダ、政策金利を0.25%引き下げ0.75%に
原油価格下落などを背景に5年9ヶ月振りの利下げ
HSBC投信株式会社
2015年1月22日
 カナダ銀行(中央銀行)は、21日(水)に政策金利を0.25%引き下げ0.75%に
 原油価格の大幅下落が今後カナダ経済に影響を及ぼす懸念が利下げの主たる理由
 カナダ経済は今年下半期以降、回復に向かうと中央銀行は予想
原油価格下落が利下げの背景
 カナダ銀行(中央銀行)は21日(水)に開催した金
融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き下げ
0.75%としました。中央銀行は、2010年9月以降、
政策金利を1.0%に据え置いており、引き下げは
2009年4月以来のこととなります(図表1参照)。
図表1 政策金利の推移
(2008年1月2日~2015年1月21日)
 市場関係者の間には、政策金利は1%で十分緩
和的であり、次の動きは米国と歩調を合わせた利
上げになるとの見方が多かったことから、今回は
予想外の利下げとなりました。
 21日(水)の債券市場では、5年物国債利回りが
前日比0.18%低下して0.87%に、10年物が0.05%
低下して1.43%になりました。為替市場では、カナ
ダドルが対米ドルで前日比1.8%、対円でも2.5%
の下落となりました(図表2参照)。
図表2 カナダドルの推移
(%)
5.0
(2014年1月2日~2015年1 月21日)
4.0
(米ドル/カナダドル)
(カナダドル/円)
1.0
110
3.0
対米ドル(右軸、逆目盛)
2.0
1.1
100
1.0
90
0.0
08/01
09/01
10/01
11/01
12/01
13/01
出所:ブルームバーグのデータをもとにHSBC投信が作成
14/01
15/01
(年/月)
 中央銀行は、原油価格の下落がカナダ経済に及
ぼす悪影響を緩和するための「保険(予防的措
置)」として今回の利下げを行ったとしています。
 カナダの主要輸出品である原油の価格下落を受
け、設備投資などの減退が懸念されています。
中央銀行は、2015年上半期の実質国内総生産
(GDP)成長率(前年比)について、昨年10月時点
の予想+2.4%から今回は+1.5%に引き下げま
した。
 また、カナダの消費者物価指数(CPI)上昇率(前
年比)は、直近(2014年11月)では+2.0%と、中
央銀行の目標レンジ(2%±1%)の中央値にあり
ます。しかし、今後は原油安を背景に低下し、
2015年第2四半期には+0.3%に落ち込むと中央
銀行は予想しています。
1
1.2
対円(左軸)
当資料の「留意点」については、巻末をご覧ください。
80
14/01
1.3
14/03
14/05
14/07
14/09
14/11
15/01
(年/月)
出所:ブルームバーグのデータをもとにHSBC投信が作成
カナダ経済は今年下半期以降、回復
に向かうと中央銀行は予想
 中央銀行は、カナダ経済の状況は今年後半か
ら徐々に改善していくとしており、今年下半期の
実質GDP成長率は+2.25%と上半期の+1.5%
より加速し(2015年通年では+2.1%)、さらに
2016年は+2.4%になると予想しています。
 CPI上昇率は、2015年第4四半期が+1.2%、
2016年第4四半期が+2.0%と予想しています。
 なお、原油安が経済に与える影響が予想以上
に大きい、あるいは長期に亘る場合には、中央
銀行は追加利下げを行う可能性があると当社で
は見ています。
留意点
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