匿名組合契約書 - SBIソーシャルレンディング

匿名組合契約書
SBIソーシャルレンディング株式会社(以下「営業者」と言う。)と●●●●(以下「本
匿名組合員」と言う。)は、●●●●年●●月●●日付で、以下のとおり匿名組合契約(以
下「本契約」と言う。)を締結する。
(目的)
第1条
本契約は、本匿名組合員が営業者に対し本契約に定める条件に従って金銭を出資
し、かかる出資金を用いて営業者が貸付事業(以下「本匿名組合事業」と言う。
)
を推進し本匿名組合事業から得た収益の一部を本匿名組合員に分配することを目
的として締結されるものである。なお本契約で定める匿名組合契約は、商法 535
条に基づく匿名組合契約をいう。
(匿名組合事業の範囲)
第2条
本契約書は、本匿名組合員と営業者との間における、本営業に対する本匿名組合
員の匿名組合出資に関する取り決めを記載するものである。
(定義)
第3条
本契約書において下記の用語は、下記の意味を示すものとする。
(1) 「本営業」とは、営業者が、本ファンドに係る出資金をもとに、自ら探索・
募集する借入希望者との間で金銭消費貸借契約を締結し、同契約に基づく貸
付債権から生じる利息収入・遅延損害金収入、貸付債権の売却による収入、
その他貸付債権から生じる収益確保を目的とした事業を意味する。なお、本
営業は、営業者が、本ファンドに係る匿名組合契約以外の匿名組合契約に基
づく営業とは区別される。
(2) 「貸付実行期間」とは、●年●月●日から●年●月●日までの期間を意味す
る。
(3) 「借手の全て」とは、本営業に関わる個々の本貸付契約の借手の全てを意味
する。
(4) 「出資募集期間」とは、●年●月●日から●年●月●日までの期間を意味す
る。
(5) 「借手募集期間」とは、●年●月●日から●年●月●日までの期間を意味す
る。
(6) 「出金可能期間」とは、初回を本匿名組合員が本契約に基づき出資金の預託
をした時点から出資募集期間満了日までとし、第 5 条第 3)項第(3)号に従い、
新たに本契約と同様の契約が締結された場合には、その都度、当該契約が締
結された日から当該契約に係る出資募集期間満了日までの日を意味する。
(7) 「本貸付契約」とは、本営業に関して、営業者が各借手と個々に締結する貸
付契約を意味する。
(8) 「本匿名組合財産」とは、第 6 条第 1 項に定める財産を意味する。
(9) 「本ファンド」とは、本契約と同様の匿名組合契約に基づく出資対象事業の
集合体であって、本匿名組合員が別途営業者へホームページ上での申込みの
際に特定するものを意味する。
(10)「投資家用口座」とは、募集会社が管理する口座であって、第 5 条第 3)項各
号の規定に従い、貸金用口座に送金又は本匿名組合員が返還を受けるまでの
間、本匿名組合員からの出資金の預託を受ける口座を意味する。
(11)分配用口座」とは、営業者が管理する口座であって、投資家への出資金の返
還および利益の配当を留保するための口座を意味する。
(12)「貸金用口座」とは、営業者が本営業の遂行の為にのみ使用する口座を意味
する。
(13)「借手」とは、本匿名組合事業により、営業者から金銭の貸し付けを受けた
者を意味する。
(14)「計算期間」とは、毎月の月初(最初の計算期間については、本契約締結日)
より月末までの各1ヵ月間を意味する。
(15)「出資比率」とは、本営業に関し、営業者に対して、匿名組合出資をした者
の出資元本比率を意味する。
(16)「募集会社」とは、SBIソーシャルレンディングサポート株式会社を意味
する。
(リスクの理解)
第4条
本匿名組合員は、本契約の申し込みにあたり、本契約に関する重要事項説明書を
熟読し、本営業へ出資するリスクについて理解したことを確認する。
(出資)
第5条
本匿名組合員が、本匿名組合事業のために営業者に出資する出資金(以下「出資
金」と言う。
)の額は、金●●●,●●●円とする。
2) 本匿名組合員は、出資募集期間以内に、前項に定める出資金の額を次項第(1)号に
定めるとおり募集会社の投資家用口座に送金し、預託しなければならない。
3) 本匿名組合員は、本契約に基づく出資金の取扱いに関して、以下の手続に従うこ
と、及び、本項第(2)号に定めるとおり投資家用口座から貸金用口座への送金をも
って本契約に基づく出資となることに同意する。
(1) 本匿名組合員は、本匿名組合へ出資する額の金員を募集会社の投資家用口座
へ送金することにより預託する。
(2) 募集会社は、営業者が本貸付契約を締結するごとに、締結日において、当該
契約に必要な金員を投資家用口座から貸金用口座に送金する。
(3) 本契約締結後に開始される初回の貸付実行期間終了後に募集会社が預託を受
けた金員に余剰がある場合は、本契約に関して本匿名組合員が別途営業者へ
ホームページ上での申込みの際に指定した内容のとおり、当該余剰金部分に
係る本契約を解約したうえで、当該余剰金について、新たに本契約と同様の
匿名組合契約が締結されたものとし、当該匿名組合契約への出資金として、
募集会社の投資家用口座に預託されるものとする。以後も同様とする。
(4) 本匿名組合員は出金可能期間において、募集会社に預託されている預託金の
返還を請求することができるものとする。なお、その際に出金できる上限は、
本ファンドにおいて預託されている額の合計額から、借手に対し貸付けを行
うことが確定した金額及び営業者が任意に定める基準によりこれと同様に取
り扱うことを決定した金額の合計額を控除した額とする。ただし、本ファン
ドの複数の匿名組合員が預託金の返還を請求する場合には、返還請求の先後
によって優劣を決するものとする。また、当該預託金につき、募集会社に預
託されてから1年以上経過した時点において残金がある場合には、募集会社
から、本匿名組合員の口座に対し送金することとする。
4) 本条第 2 項に定める期限までに、第 1 項に定める出資金全額の募集会社への預託
がなされない場合には、当該期限までに実際に預託された金員の額を、出資金と
する。この場合には、募集会社をして、本匿名組合員に対し、出資金の額を変更
した匿名組合契約書を送付する。
(本匿名組合財産の帰属および管理)
第6条
以下の財産は、本匿名組合財産として、営業者に帰属するものとし、本契約に別
段の定めがある場合を除き、本匿名組合員は、これらに対してなんら権利を有せ
ず、義務を負わないものとする。
(1) 本匿名組合員が支払った出資金のうち、貸金用口座に送金された金銭
(2) 本匿名組合事業に関して、営業者が取得した資産および権利並びに営業者が
負担した債務および義務
2)
営業者は、前項の匿名組合財産を、金融商品取引法第 40 条の 3 及び金融商品取引
業等に関する内閣府令第 125 条の規定に準じて、営業者の固有財産を保管する銀
行預金口座とは別の銀行預金口座に預金して、営業者の固有財産、及び、営業者
が行う本営業の他の営業について出資を受けた出資金等と分別管理する。営業者
は、前項の匿名組合財産を、本営業の他の営業に関する出資金等、及び、営業者
の固有財産と適切に区分して経理する。
3)
営業者は、前条第 3 項(1)号に定める募集会社の投資家用口座における預託金につ
き、募集会社をして、金融商品取引法第 40 条の 3 及び金融商品取引業等に関する
内閣府令第 125 条の規定に準じて、営業者及び募集会社の固有財産を保管する銀
行預金口座とは別の銀行預金口座に預金して、営業者及び募集会社の固有財産、
並びに、募集会社が行う本営業の他の営業に係る預託金等と分別管理させるもの
とする。
(本営業の内容)
第7条
営業者は、本営業にて、以下の業務を行う。
(1) 営業者は、本営業として、借手募集期間に営業者のホームページ上にて、借
手となろうとする者を探索・募集する。
(2) 営業者は、借手募集期間に行うこととなる審査で承認した各借手との間で金
銭消費貸借契約を締結し、貸付の金額から契約時手数料を控除した金額を借
手の口座へ送金する。本匿名組合員は、(ⅰ)営業者が任意に定める基準により
当該審査を行うこと、(ⅱ)営業者が任意に定める内容にて当該金銭消費貸借契
約を締結すること、(ⅲ)本ファンドに係る匿名組合契約の締結時期(第 5 条第
3)項第(3)号に係る新たな契約として匿名組合契約が締結された場合には、
当初の匿名組合契約の締結時期)が早い者の出資金から、順次、貸付けの実
行資金となること、及び、(ⅳ)審査で承認した借手が存在する場合であっても、
営業者がその裁量によって貸付けを実行しないことがあることを、あらかじ
め承諾する。
(3) 営業者は各借手から毎月の返済を受領し、第 11 条にて算定される管理手数料
及び課される税金相当額を控除した金額を分配用口座へ分配する。
(4) 借手の返済遅延が生じた場合、本契約に則った回収を行う。一定期間を過ぎ
て返済が無い場合には、サービサーへ回収業務委託を行い、その後も返済が
無ければ債権譲渡を行う。営業者は、当該譲渡額から第 10 条にて定める各種
費用を控除した金額を分配用口座へ分配する。
(営業者の活動)
第8条
営業者は、本契約に規定がある場合を除き、本営業として、出資金を原資として、
自ら営業者と借手との間の金銭消費貸借契約に基づいて行う貸付、管理、回収そ
の他を行うものとする。
2)
営業者と借手との間の金銭消費貸借契約において、本匿名組合員は、借手との直
接接触を含む一切の債権回収行為に関与できないこととする。
3)
営業者は、本営業の遂行につき、本契約に明示的に定める場合を除き、本匿名組
合員の同意を要しないものとする。
4)
本貸付契約に基づく貸付債権その他本営業に基づく一切の財産は、営業者に帰属
するものとし、本匿名組合員は、これに対して一切の持分を有しないものとする。
5)
営業者は、本匿名組合事業の目的を達成するため、健全な経営を維持するものと
し、本匿名組合事業を本契約に従い遂行するものとする。
(本匿名組合事業の収益)
第9条
本匿名組合事業の収益は、以下のものをいう。
本貸付契約から生じる利息収入、遅延損害金その他の利益
②
本貸付契約に係る債権を売却した場合に得られる利益
③
本貸付契約について期限前償還があった場合に得られる利益
④
本営業に関するその他の収益金
2)
①
営業者は本匿名組合事業に関して個別又は包括的に業務委託契約、代理契約、コ
ンサルティング契約等の契約を締結することができる。
(費用)
第10条
本匿名組合事業の費用は、以下のものをいう。
①
本貸付債権の貸倒損失
②
本貸付債権の売却によって実現する譲渡損失
③
営業者が本営業を遂行する為に必要な業務を委託する契約に関する手数料
④
本営業に関する貸付債権の回収を債権回収業者へ委託する手数料
⑤
本営業を遂行する為の税理士、弁護士、司法書士等の費用
⑥
租税公課
⑦
その他営業者が本営業の遂行の為に必要となる費用
⑧
第 11 条にて算定される管理手数料
(管理手数料)
第11条
営業者は、分配時において、下記の管理手数料を、毎月の約定返済日(本貸付契
約に定める日をいう。以下、同じ。
)以降に本匿名組合財産より受領することとす
る。
〔遅延損害金が発生しない場合〕
各月約定返済日の前日の最終貸付金残高に 0.125%を乗じた金額
〔遅延損害金及び利息が発生する場合〕
各月約定返済日の前日の最終貸付金残高に 0.125%を乗じた金額
+ 遅延損害金 x ( 1.5% ÷ 貸付金利 )
〔遅延損害金のみが発生する場合〕
遅延損害金 x ( 1.5% ÷ 貸付金利 )
〔遅延損害金及び利息共に発生しない場合(元金返済のみの和解等)〕
各月約定返済日の前日の最終貸付金残高に 0.125%を乗じた金額
(利益の配当)
第12条
営業者は本匿名組合員に対し、本契約にて算定される損益の計算の結果、利益が
出た場合には出資比率に応じて配当するものとする(以下、配当される金銭を「配
当金」と言う。)。本匿名組合員は、損失が出た場合には出資額を上限として、出
資比率に応じた額を負担する。また、営業者は、同時点で未処理の累積損失があ
る場合には、当該利益はまず当該累積損失額に充当する。
2)
前項に定める「本契約にて算定される損益の計算の結果」とは、本契約第 9 条及
び第 10 条に記載された、本匿名組合事業の収益及び費用の各項目を元に、各計算
期間に生じた本匿名組合事業の損益を算定した額をいう。当該算定においては、
日本における一般に公正妥当な会計慣行に従って算定される事項の収益と費用に
より構成される。ただし、一般に公正妥当と認められる会計原則が税法に定めら
れる会計処理の方法と相違する場合には、税法に定める会計基準を適用するもの
とする。
3)
営業者は、第 1 項で定めた分配金の計算を翌月 10 日で締め、15 日(同日が営業
日でない場合にはその翌営業日)に分配用口座へ配当する。本匿名組合員は、当
該分配用口座に存在する金銭につき、随時、営業者に対し出金の請求をすること
ができる。本匿名組合員は、この出金にかかる事務等手数料として、その都度 420
円を負担する。
4)
本匿名組合員は、本契約に関わる取引について本匿名組合員に課される租税の全
て(本匿名組合員への配当を含む)について、自らこれを負担する。なお、本匿
名組合員へ利益の配当を行う場合には、適用ある税法の規程に則り、課される税
金相当額を営業者が源泉徴収することに同意することとする。
5)
借手について、本貸付契約に定める期限の利益喪失事由が生じた場合には、その
後の貸付債権の回収費用に充当するため、営業者はかかる現金の配当を行わない
ことができるものとする。
6)
配当金については、1 円未満の端数は切り捨てるものとし、当該端数にかかる金
銭支払いが実質的に不可能である場合には、営業者は当該端数の合計額を管理手
数料として取得する。
(出資金の返還)
第13条
営業者は、借手から本貸付契約の元本の返済を受領した場合には、分配用口座に、
当該受取貸付元本額に出資比率を乗じて得られる金額を出資金の返還として分配
するものとする。本匿名組合員は、当該分配用口座に存在する金銭につき、随時、
営業者に対し出金の請求をすることができる。本匿名組合員は、この出金にかか
る事務等手数料として、その都度 420 円を負担する。
2)
前項の分配について、1 円未満の端数は切り捨てるものとし、当該端数にかかる金
銭支払いが実質的に不可能である場合には、営業者は当該端数の合計額を管理手
数料として取得する。
(債権回収の委託)
第14条
本匿名組合員は、借手が、本貸付契約の各約定返済日の翌日(同日を含みます。
)
以後約定返済をしない場合その他営業者が合理的に必要と認める場合には、営業
者が当該貸付債権につき債権管理回収業者、弁護士その他の第三者(以下「債権
回収受託者」といいます。)にその回収を委託することを、あらかじめ承諾するも
のとする。
2)
営業者は、前項の貸付債権の回収委託を行った場合において、当該借手から金員
を回収した場合には、本匿名組合員に対し、回収金から営業者及び債権回収受託
者との間で別途定める債権回収受託者に対して支払うべき手数料及び費用並びに
営業者に対する管理手数料を差し引いた残額に、出資比率を乗じて得られる金額
を、本匿名組合員の出資金額に満つるまでは出資金の返還として、それを超える
部分については配当利益として、分配するものとする。
2)
前項の分配について、1 円未満の端数は切り捨てるものとし、当該端数にかかる金
銭支払いが実質的に不可能である場合には、営業者は当該端数の合計額を管理手
数料として取得する。
(債権譲渡)
第15条 本匿名組合員は、本貸付契約において、借手が、約定返済日の 90 日(同日が営業
日でない場合にはその翌営業日)経過後も約定返済をしない場合その他営業者が
合理的に必要あるものと認める場合には、営業者が当該貸付債権につき第三者に
譲渡する場合があることを、あらかじめ承諾するものとする。
2)
営業者は、前項の債権譲渡を行った場合には、本匿名組合員に対し、譲渡額から
債権譲渡に伴う費用及び営業者に対する管理手数料を差し引いた残額に、出資比
率を乗じて得られる金額を、本匿名組合員の出資金額に満つるまでは出資金の返
還として、それを超える部分については配当利益として、分配するものとする。
3)
前項の分配について、1 円未満の端数は切り捨てるものとし、当該端数にかかる
金銭支払いが実質的に不可能である場合には、営業者は当該端数の合計額を管理
手数料として取得する。
(未回収の利息に関する負担)
第16条
営業者は、借手の返済が遅延した場合には、未回収分の利息収入に関する公租公
課を負担するものとする。その後、借手から返済があった場合は、営業者が負担
し又は負担することとなる公租公課、手数料を控除した収益を匿名組合員に分配
する。
(会計)
第17条
本契約における営業の会計期間及び事業年度は、4 月 1 日から翌年の 3 月末日まで
とする。
2) 営業者は、本営業に関連するすべての取引について、一般に公正妥当と認められ
る会計基準に従い、適切な会計帳簿及び記録を作成しこれを保管するものとする。
3) 営業者は、本匿名組合員に対し、各計算期間の末日経過後速やかに、当該計算期
間に行った配当利益の分配額等を記載した収支計算書を電子書面での交付をする
ものとする。
(営業者の報告義務)
第18条 営業者は、本匿名組合員に対し、借手の全てに対する本貸付契約に基づく貸付実
行終了後、速やかに、当該会計期間に行った配当利益の分配額等を記載した運用
予定表を交付するものとする。
2) 本匿名組合員が営業者に対して、前項のほかに本匿名組合事業に関する説明を求
めた場合は、営業者は誠実に回答しなければならない。ただし、営業者は借手の
匿名性の確保を通じてより多くの借入希望者を募集するために、借手を特定する
情報(性別、年齢、格付け、借入目的等、借手の特定につながらない情報は閲覧
可とする。)については回答しない(ただし、借手の便宜を図る目的とする場合で、
かつ、借手本人から同意が得られた場合はこの限りではない)。
(本契約の終了)
第19条
本契約は、以下の各号に該当する事由が生じた場合に終了する。
(1) 借手の全てから貸付元本及び利息の全てを受領した場合。
(2) 借手の全てが、破産手続開始、民事再生手続開始、その他借手に適用ある倒
産手続開始の決定がなされ、当該手続にて、本営業に関する最後配当(また
はこれに類似する手続)を受けた場合。
(3) 借手の全てが、特定調停、私的整理その他債務整理の手続き(法的な手続き
であるか否かは関係なく)が開始され、当該手続きにて提示された返済計画
について、営業者がその合理的な判断に基づき当該返済契約を承諾し、借手
の全てより当該返済計画に基づく支払いの全てを受けた場合。
(4) 営業者が、借手の全てに関する、本貸付契約に係る貸付債権を第三者に譲渡
した場合。
(5) 借手の全てに関し、(1)から(4)に記載した場合のいずれかに該当する場合。
(6) 営業者について、解散の決議をし、又はその命令を受けた場合、もしくは、
破産および清算その他清算型の倒産手続きの決議または申し立てがなされた
場合。
(7) 営業者について、手形交換所の取引停止処分を受けた場合。
(8) 営業者について、支払不能、支払停止となった場合。
(9) 営業者について、仮差押、差押、仮処分、強制執行、競売等の申立がなされ
た場合。
(10)営業者と本匿名組合員が本契約の終了を書面により合意した場合
(解除)
第20条
本契約当事者の一方が、本契約のいずれかの条項に違反し、相手方当事者が相当
期間内にこれを是正すべき旨の書面による催告をなしたにもかかわらず、かかる
是正期間内に当該違反が是正されなかった場合、相手方当事者は本契約を解除す
ることができる。
2) 営業者は、以下各号のいずれかの事由が生じた場合、本契約を解除することがで
きる。
(1) 本匿名組合員について、解散の決議をし、又はその命令を受けた場合、もし
くは、破産および清算その他清算型の倒産手続きの決議または申し立てがな
された場合。
(2) 本匿名組合員について、手形交換所の取引停止処分を受けた場合。
(3) 本匿名組合員について、支払不能、支払停止となった場合。
(4) 本匿名組合員について、仮差押、差押、仮処分、強制執行、競売等の申立が
なされた場合。
(5) 本契約の申込に際し、本匿名組合員の申込事項に虚偽又は誤りがあったこと
が営業者において判明した場合。
(6) 本匿名組合員が本契約に基づく金銭の支払い義務(第 5 条に係る出資金の預
託義務を除く。)の履行を 10 日以上遅滞した場合。
(7) 本匿名組合員が所在不明となったことが営業者において判明した場合。
3) 法令上可能な限り、本契約について、商法第 540 条 2 項の規定は明示的に排除さ
れるものとし、本匿名組合員は、本契約を解除できないものとする。
4) 前条又は本条に基づく本契約の終了によっても、営業者又は本匿名組合員は、か
かる終了時に発生していた債務若しくは責任又はかかる終了の時までに存した当
該当事者の作為若しくは不作為に関して事後発生する可能性のある債務若しくは
責任を免れるものではなく、また、かかる本契約は、当該終了後も本契約に従い
その効力を保持するものとする。
(清算)
第21条
本契約が終了もしくは解除された場合、特段の合意がない限り、営業者が清算人
となり、ただちに本匿名組合事業の清算を行うものとする。
2) 本ファンドに係る全ての匿名組合契約が終了した場合の匿名組合の清算に関して
は、法令及び実務慣行に従い、本匿名組合財産を処分し本事業を清算することと
する。本匿名組合に残余財産が存する時は、その全部を出資比率に応じて本匿名
組合員に対して分配がなされるものとする。
3) 前項に定める残余財産の分配は、本匿名組合財産の金額(客観的基準から算出し
た財産の評価額もしくは実際の処分価額)から本事業にかかる一切の債務、管理
手数料、本匿名組合員の債務不履行によって営業者が被った損害等を控除した金
額を元に決定することとする。本匿名組合員に分配されるべき金額が出資金の合
計額を超える場合には、超過部分は利益の配当として支払うものとする。
4) 前 2 項の規定にかかわらず、本ファンドに係る匿名組合契約のうち、本契約のみ
が終了した場合には、営業者は、返還を要する出資金相当額を限度に、本ファン
ドに係る本貸付債権の自己貸付に振替えを行い、当該振替代金をもって出資金の
返還を行うことができる。営業者は、当該振替を行う場合には、以下の方法等に
従うものとする。なお、本項に基づく出資金の返還を行った場合には、本匿名組
合員は、返還すべき金額に不足が生じた場合であっても、当該不足額に係る請求
権を放棄するものとする。
(1) 振替の方法
本ファンドに属する貸付債権のうち、正常債権(延滞が生じていない債権をい
う。以下、同じ。)の元本を合計した金額に本匿名組合員の出資比率を乗じた金
額にて、本貸付債権の全てを按分して自己貸付に振り替えるものとする。
(2) 買取り後の処理
営業者は、本項に基づき振替を行った貸付債権については、本ファンド内の貸
付債権と同順位のものとして取扱いかつ同様の処理を行うものとし、回収金に
つき端数が生じた場合には、端数の限度で、本ファンド内の貸付債権に対し優
先して充当するものとする。
5) 前項の場合を除き、本匿名組合員への分配額が 1 円未満の端数がある場合には、
切り捨てるものとし、当該端数にかかる金銭支払いが実質的に不可能であること
により、当該端数の合計額を管理手数料として取得する。
6) 本匿名組合員は、本条に基づく清算によって出資金の返還又は利益の配当を受け
る時には、かかる事務等手数料として、その都度 420 円を負担する。
(表明・保証および誓約)
第22条
営業者は、本匿名組合員に対して、以下の事項が本契約締結日において真実かつ
正確であることを表明し、かつ、保証するものとする。本項規定の表明及び保証
義務の違反に起因し、又は関連して本匿名組合員に損害が生じた場合、営業者は
本匿名組合員に対して当該損害の一切を賠償するものとする。
(1) 営業者は、本契約を締結し、これに基づく権利を行使し、義務を履行する権
利能力及び行為能力を有する。
(2) 営業者は、本契約を締結し、これに基づく権利を行使し、義務を履行するた
めに、法令及び定款、社内規則に基づき必要な一切の内部手続を適法かつ適
正に完了している。
(3) 営業者が本契約を締結し、又は営業者がこれに基づく権利を行使し、もしく
は義務を履行することは、営業者に対して適用のある一切の法令、定款、社
内規則又は営業者を当事者とする契約の違反又は債務不履行事由とはならな
い。
(4) 本契約は、その締結により、営業者につき適法、有効かつ法的拘束力のある
契約となる。
2) 本匿名組合員は、営業者に対して、以下の事項が本契約締結日において、真実か
つ正確であることを表明し、かつ、保証するものとする。本項規定の表明及び保
証義務の違反に起因し、又は関連して営業者に損害が生じた場合、本匿名組合員
は営業者に対して当該損害の一切を賠償するものとする。
(1) 本匿名組合員は、本契約を締結し、これに基づく権利を行使し、義務を履行
する権利能力及び行為能力を有する。
(2) 本匿名組合員は、本匿名組合員が法人等である場合、本契約を締結し、これ
に基づく権利を行使し、義務を履行するために、法令及び定款、社内規則に
基づき必要な一切の内部手続を適法かつ適正に完了している(本契約を締結
し、これに基づく権利を行使し、義務を履行するために、これらの手続が必
要となる法人等の場合に限る。)。
(3) 本契約を本匿名組合員が締結し又はこれに基づく権利を行使し、もしくは義
務を履行することは、本匿名組合員に対して適用のある一切の法令、本匿名
組合員を当事者とする契約の違反又は債務不履行事由とはならない。
(4) 本契約は、その締結により、本匿名組合員につき適法、有効かつ法的拘束力
のある契約となる。
(5) 本匿名組合員は、支払不能又は支払停止の状態になく、かつ、本匿名組合員
について、破産手続開始、会社更生手続開始、特別清算手続開始、民事再生
手続開始又は日本国外におけるこれらに準じる倒産手続開始の申立は行われ
ておらず、かつ、いずれの原因となる事由も存在しない。
(6) 営業者に対して行う本契約の申し込みその他の行為は、当該行為に伴うリス
クの調査及び評価をなした後の完全な自己の判断に基づくものである。
(7) 本匿名組合員が募集会社に預託した出資金その他の本契約に係る金員は、自
己が所有するものであり、かつ組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に
関する法律(平成 11 年法律第 136 号。以後の改正も含む。
)第 2 条 4 項に規
定する「犯罪収益等」でない。
(8) 本匿名組合員は、反社会的活動を行う団体もしくはこれらと関連のある団体
その他の反社会的勢力に所属している者でなく、それらに所属していた経歴
を有しておらず、また、別紙「反社会的勢力ではないことの表明及び確約」
記載のとおり表明及び確約をする。本匿名組組合員が法人である場合には、
その役員、従業員、顧問、取引先その他本匿名組合員と関係のある者が、反
社会的活動を行う団体もしくはこれらと関連のある団体その他の反社会的勢
力に所属している者、またはそれらに所属していた経歴を有した者に該当し
ない。
(通知)
第23条
本契約に基づく通知はすべて書面又は電子メールの方法によるものとし、かつ書
面による場合は手渡し又は郵便によって各当事者の住所又は事務所宛に、電子メ
ールの場合は各当事者が相手方に届け出た電子メールアドレスに、行われるもの
とする。なお、変更事項が生じた場合は、本条に基づく相手方への書面による通
知により、住所、電子メールアドレス等の変更を行うこととする。
2) 本匿名組合員が営業者に届け出た住所、事務所又は電子メールアドレス宛になさ
れた本契約に基づく諸通知が、転居、不在その他本匿名組合員の責めに帰すべき
事由により延着し、又は到着しなかった場合においても、通常到達すべき時に到
達したものとする。
(譲渡制限)
第24条
本匿名組合員は、営業者の事前の書面による承諾無く、本契約、本契約に係る出
資の持分又は本匿名組合員としての地位その他本契約に基づく権利又は義務を譲
渡し、その他の処分をすることができないものとする。
(秘密保持)
第25条
本契約の当事者は、以下の場合を除き、他の当事者の書面による事前の同意なく
して、本契約の条項、本契約に基づく取引の内容、ならびに本契約に基づき又は
これに関連して他の当事者から受領した一切の機密情報について、募集会社を除
く第三者に対して開示又は漏洩してはならず、かつ本契約上の目的以外の目的の
ために使用してはならない。ただし、本条の機密情報には、受領時にすでに公知
になっている情報、受領後に受領した当事者の責めによらず公知となった情報、
受領時までに受領した当事者がすでに保有していた情報、受領した当事者が正当
な権限を有する第三者から秘密保持義務を負うことなく適法に入手した情報は含
まない。
2) 前項の規定は、以下の各号には適用されないものとする。
(1) 裁判所、税務署その他法令に基づく権限のある当局が情報の開示を求める場
合
(2) 公認会計士、税理士、弁護士その他の法令により守秘義務を負う専門家に対
して、合理的な理由に基づき情報を開示する場合
(修正・変更)
第26条
本契約は、法令の変更、監督官庁の指示その他必要が生じた場合には、営業者の
裁量により変更される。本契約が変更された場合、営業者は遅滞なくそのホーム
ページ上に掲載するものとし、同掲載後に本匿名組合員が本契約を行った場合に
は、その変更に同意したものとする。
(責任財産限定特約等)
第27条
本匿名組合員の営業者に対して有する一切の債権は、営業者が本営業に基づき取
得し又は受け入れた本匿名組合財産、その他本営業に関して取得し又は受け入れ
た財産(以下「責任財産」という)のみを引当てとし、本匿名組合員は、営業者
のその他の財産に対してその責任を追及しないものとする。
2) 本匿名組合員は、営業者に対する自己の債権の満足を図るため、責任財産以外の
営業者のいかなる資産についても強制執行又は保全手続を行わないものとし、強
制執行及び保全手続の開始を申立てる権利を放棄するものとする。
3) 本匿名組合員は、責任財産が全て処分又は換価され、匿名組合契約に従い本匿名
組合員、その他債権者に分配された場合には、匿名組合契約に基づく未払債務が
残存する場合でも、当該債務にかかる請求権を当然に放棄するものとする。
4) 本匿名組合員は、営業者に対し破産手続開始、民事再生手続開始、会社更生手続
開始、特別清算開始、若しくは日本国内外におけるこれらに類する倒産手続の開
始を申立てないものとする。
(免責事項)
第28条
営業者が本匿名組合員に対して負う責任は、前条の範囲に限られるものとし、営
業者は、以下の事由により本匿名組合員に発生した損害については、債務不履行
責任、不法行為責任、その他の法律上の請求原因の如何を問わず賠償の責任を負
わないものとする。
(1) 天災、事変、騒乱、暴動その他の不可抗力な非常事態
(2) 本匿名組合員の口座番号、パスワードその他のセキュリティ事項の悪用
(3) 本匿名組合員のパソコン、電気通信設備の障害、インターネット接続サービス
の不具合等、本匿名組合員の設備、接続環境の障害
(4) 営業者が第三者から導入しているコンピューターウイルス対策ソフトについ
て当該第三者からウイルスパターン、ウイルス定義ファイル等を提供されてい
ない種類のコンピューターウイルスの侵入
(5) 善良なる管理者の注意をもってしても防御し得ない第三者による不正アクセ
スまたはアタック、通信経路上での傍受
(6) 電気通信事業者の提供する電気通信役務の不具合、その他、電気通信事業者の
責に帰すべき事由
(7) 刑事訴訟法第 218 条(令状による差押え・捜索・検証)、犯罪捜査のための通
信傍受に関する法律の定めに基づく強制の処分その他裁判所の命令もしくは
法令に基づく強制的な処分に起因するもの
(8) 借手の貸付契約申込に関する虚偽の事実の告知、又は虚偽の文書の行使。
(9) その他営業者の責に帰すべからざる事由
(準拠法および管轄裁判所)
第29条
本契約は日本法に準拠して解釈されるものとする。
2) 本契約に関して生ずる一切の紛争は、東京地方裁判所の専属管轄に属するものと
する。
(言語)
第30条 本契約書は日本語を正文とする。この翻訳が作成される場合にも、日本語版が優
先する。
(誠実協議)
第31条 本契約に定めのない事項、又は本契約の各条項の解釈に疑義が生じた時には、営
業者および本匿名組合員は誠意を持って別途協議するものとする。
別紙「反社会的勢力ではないことの表明及び確約」
私は、以下のとおり表明及び確約いたします。
1.私が、現在、次の各号のいずれにも該当しないことを表明し、かつ将来にわたっても
該当しないことを確約いたします。
(1)
暴力団
(2)
暴力団員
(3)
暴力団準構成員
(4)
暴力団関係企業
(5)
企業等を対象に不正な利益を求めて暴力的な違法行為等を行うおそれがあり、市民
生活の安全に脅威を与える者
(6)
社会運動もしくは政治活動を仮装し、又は標ぼうして、不正な利益を求めて暴力的
な違法行為等を行うおそれがあり、市民生活の安全に脅威を与える者
(7)
前各号に掲げる者のほか、暴力団との関係を背景に、その威力を用い、又は暴力団
と資金的なつながりを有し、構造的な不正の中核となっている個人
(8)
その他前各号に準ずる者
2.自ら又は第三者を利用して次の各号に該当する行為を行わないことを確約いたします。
(1)
暴力的な要求行為
(2)
法的な責任を超えた不当な要求行為
(3)
取引に関して、脅迫的な言動をし、又は暴力を用いる行為
(4)
風説を流布し、偽計を用い又は威力を用いて貴社の信用を毀損し、又は貴社の業務
を妨害する行為
(5)
その他前各号に準ずる行為
3.貴社は、私が前各項の確約に反し、又は反していると合理的に疑われる場合、催告そ
の他何らの手続きを要することなく、直ちに私との取引の全部又は一部を停止し、又
は私との契約の全部又は一部を解約することができるものとします。なお、貴社は、
かかる合理的な疑いの内容及び根拠に関し、私に対して何ら説明し又は開示する義務
を負わないものとし、取引の停止又は契約の解約に起因し又は関連して私に損害等が
生じた場合であっても、貴社が何ら責任を負うものではないことを確認いたします。
4.私が第1項又は第2項の確約に反したことにより貴社が損害を被った場合、私はその
損害を賠償する義務を負うことを確約いたします。
以上