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○豊田市食品衛生条例
平成12年3月29日
条例第3号
(趣旨)
第1条 この条例は、食品衛生法(昭和22年法律第233号。以下「法」という。
)第50条第2項及び
食品衛生法施行令(昭和28年政令第229号。以下「政令」という。
)第8条第1項の規定に基づく食
品関係営業施設の内外の清潔保持、ねずみ、昆虫等の駆除その他公衆衛生上講ずべき措置(以下「公衆衛
生上講ずべき措置」という。
)の基準その他必要な事項を定めるものとする。
(公衆衛生上講ずべき措置の基準)
第2条 公衆衛生上講ずべき措置の基準は、危害分析・重要管理点方式(食品の安全性を確保する上で重要
な危害の原因となる物質及び当該危害が発生するおそれのある工程の特定、評価及び管理を行う衛生管理
の方式をいう。以下同じ。
)を用いる場合にあっては別表第1、危害分析・重要管理点方式を用いない場
合にあっては別表第2のとおりとする。ただし、市長は、営業の形態その他特別の事由により衛生上支障
がないと認めるときは、これを緩和することができる。
(生食用食肉の加工又は調理を行う営業施設に係る届出)
第3条 生食用食肉(牛の食肉(内臓を除く。
)であって、生食用として販売(法第5条に規定する販売を
いう。以下同じ。
)の用に供するものに限る。以下同じ。
)を加工し、又は調理して供与する業務を営もう
とする者は、生食用食肉の加工又は調理を行う営業施設ごとに、規則で定めるところにより、保健所長に
届け出なければならない。
(食品等製造業等の届出等)
第4条 規則で定める食品等製造業等を営もうとする者は、規則で定めるところにより、保健所長に届け出
なければならない。
2 前項の規定は、営業以外の場合で学校、病院その他の施設において継続的に不特定又は多数の者に食品
を供与する場合に、これを準用する。
(食品衛生責任者)
第5条 営業者(法第48条の規定により食品衛生管理者を置かなければならない営業者を除く。
)は、施
設又はその部門ごとに、従事者のうちから食品衛生に関する責任者(以下「食品衛生責任者」という。
)
を置くか、又は自らを食品衛生責任者としなければならない。
2 前項の規定により食品衛生責任者を置いたとき若しくは自らを食品衛生責任者としたとき又は食品衛
生責任者を変更したときは、保健所長に届け出なければならない。
3 第1項に規定する食品衛生責任者は、次の各号のいずれかに該当する者でなければならない。
(1) 法に規定する食品衛生監視員又は食品衛生管理者たる資格を有する者
(2) 市長が定める衛生関係法規に基づく資格を有する者
(3) 市長が食品衛生等に関し、前2号に掲げる者と同等以上の知識を有すると認めた者
(食品衛生検査施設の設備及び職員の配置の基準)
第6条 食品衛生法施行令(昭和28年政令第229号。以下「政令」という。)第8条第1項の規定によ
る食品衛生検査施設の設備に係る基準は、次のとおりとする。
(1) 理化学検査室、微生物検査室、動物飼育室、事務室等を設けること。
(2) 純水装置、定温乾燥器、ディープフリーザー、電気炉、ガスクロマトグラフ、分光光度計、高圧
滅菌器、乾熱滅菌器、恒温培養器、嫌気培養装置、恒温槽その他の検査又は試験のために必要な機械及
び器具を備えること。
2 政令第8条第1項の規定による食品衛生検査施設の職員の配置に係る基準は、検査又は試験のために必
要な職員を置くこととする。
(委任)
第7条 この条例に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
この条例は、平成12年4月1日から施行する。
附 則(平成13年3月30日条例第5号)
この条例は、公布の日から施行する。
附 則(平成16年3月31日条例第16号)
この条例は、平成16年4月1日から施行する。
附 則(平成16年12月27日条例第83号)
この条例は、平成17年4月1日から施行する。
附 則(平成20年12月26日条例第80号)
この条例は、平成21年4月1日から施行する。ただし、別表の第6の4の改正規定は、公布の日から施
行する。
附 則(平成23年12月28日条例第51号)
(施行期日)
1 この条例は、平成24年4月1日(以下「施行日」という。
)から施行する。
(経過措置)
2 施行日において現に改正後の豊田市食品衛生条例(以下「新条例」という。
)第3条に規定する業務を
営んでいる者は、施行日から30日以内に、規則で定めるところにより、保健所長に届け出なければなら
ない。
3 前項の規定による届出をした者は、新条例第3条の規定による届出をした者とみなす。
附 則(平成24年12月27日条例第71号)
この条例は、平成25年4月1日から施行する。
附 則
(施行期日)
1 この条例は、平成27年4月1日(以下「施行日」という。
)から施行する。
2 施行日において現に改正後の豊田市食品衛生条例(以下「新条例」という。
)第4条第1項に規定する
営業を営んでいる者は、施行日から30日以内に、規則で定めるところにより、保健所長に届け出なけれ
ばならない。
3 前項の規定による届出をした者は、新条例第4条第1項の規定による届出をした者とみなす。
4 施行日において現に豊田市食品衛生法に基づく営業許可を要しない食品製造業等に係る取扱要綱の規
定により法第52条第1項の許可を要しない者として市長が把握している者は、施行日において新条例第
4条第1項の規定による届出をしたものとみなす。
5 前3項の規定は、新条例第4条第2項の場合に、これを準用する。
別表第1(第2条関係)
危害分析・重要管理点方式を用いる場合の基準
第1 営業施設等における衛生管理
1 一般事項
(1)日常点検を含む衛生管理を計画的に実施すること。
(2)施設、設備及び機械器具類の構造及び材質並びに取り扱う食品の特性を考慮し施設、設備及び機
械器具類の適切な清掃、洗浄及び消毒の方法を定め、必要に応じて手順書を作成すること。
(3)
(2)の清掃、洗浄及び消毒の方法が適切かつ有効であるか必要に応じて評価すること。
(4)施設、設備、人的能力等に応じた食品の取扱い及び適切な受注管理を行うこと。
2 営業施設等の衛生管理
(1)営業施設及びその周辺は、定期的に清掃し、営業施設の稼働中は常に衛生上支障のないように維
持すること。
(2)製造、加工、処理、調理、保管、販売等を行う場所には、不必要な物品等を置かないこと。
(3)営業施設の内壁、天井及び床は、常に清潔に保つこと。
(4)営業施設内の採光又は照明及び換気を十分に行うとともに、必要に応じて適切な温度及び湿度の
管理を行うこと。
(5)食品又は添加物の製造、加工、処理、調理又は保管を行う場所の窓及び出入口は、開放しないこ
と。やむを得ず開放する場合には、じんあい、ねずみ、昆虫等の侵入を防止する措置を講ずること。
(6)排水溝は、排水がよく行われるよう廃棄物の流出を防ぎ、かつ、清掃及び補修を行うこと。
(7)便所は、常に清潔に保ち、定期的に清掃及び消毒を行うこと。
3 機械器具類等の衛生管理
(1)機械器具類は、常に清潔に保ち、その目的に応じて使用すること。
(2)機械器具類及びその部品は、金属片、不潔異物、化学物質等の食品への混入を防止するため、そ
れぞれ所定の場所に衛生的に保管すること。
(3)機械器具類は、定期的に点検し、故障、破損等があるときは、速やかに補修し、常に適正に使用
することができるよう整備しておくこと。
(4)食品に直接接触する機械器具類は、十分洗浄し、かつ、必要に応じて熱湯、蒸気、薬剤等で消毒
し、又は殺菌して常に衛生的な状態を保つこと。
(5)機械器具類及びその部品の洗浄に使用する洗剤及び消毒又は殺菌に使用する薬剤は、適正な方法
で使用すること。
(6)温度計、圧力計、流量計等の計器類及び滅菌、殺菌、除菌又は浄水に用いる装置は、その機能を
定期的に点検すること。また、その結果の記録を作成し、これを保存するよう努めること。
(7)洗浄剤、消毒剤その他化学物質については、使用、保管等の取扱いに十分注意するとともに、必
要に応じて容器に内容物の名称を表示すること等により食品への混入を防止すること。
(8)施設、設備等の清掃用器材は、使用の都度洗浄し、乾燥させ、専用の場所に保管すること。
(9)手洗い設備は、手洗いに適切な消毒剤等を備え、手指の洗浄及び乾燥が適切にできるように維持
すること。
(10)洗浄設備は、常に清潔に保つこと。
(11)食品の放射線照射業にあっては、1日1回以上化学線量計を用いて線量を確認し、その結果の
記録を少なくとも2年間保存すること。
4 ねずみ及び昆虫対策
(1)営業施設及びその周辺については、ねずみ及び昆虫の繁殖場所を排除するとともに、窓、ドア及
び吸排気口の網戸等、排水溝の蓋等の設置により、ねずみ及び昆虫の施設内への侵入を防止するこ
と。
(2)ねずみ及び昆虫の生息調査又は駆除作業を年2回以上実施すること。また、ねずみ又は昆虫の発
生を認めたときは、直ちに駆除すること。生息調査及び駆除の実施記録を作成し、少なくとも1年
間保存すること。
(3)殺そ剤又は殺虫剤を使用する場合には、食品を汚染しないようその取扱いに十分注意すること。
(4)ねずみ又は昆虫による汚染防止のため、原材料、製品、包装資材等は、容器等に入れ、衛生的に
保管すること。また、一旦開封したものについては、蓋付きの容器に入れる等の汚染防止対策を講
じた上で、保管すること。
5 廃棄物及び排水の取扱い
(1)廃棄物の保管及びその廃棄の方法について、必要に応じて手順書を作成すること。
(2)廃棄物の容器は、他の容器と明確に区別できるようにするとともに、汚液及び汚臭が漏れないよ
うにし、かつ、常に清潔に保つこと。
(3)廃棄物は、作業に支障のない限り、食品を取り扱う区域に保管しないこと。
(4)廃棄物の保管場所は、周囲の環境に悪影響を及ぼさないよう適切に管理すること。
(5)廃棄物及び排水の処理は、適切に行うこと。
6 危害分析・重要管理点方式を用いて衛生管理を実施する班の編成
危害分析・重要管理点方式を用いて衛生管理を実施する場合は、法第48条の規定に基づく食品衛
生管理者、食品衛生責任者その他の製品についての知識及び専門的な技術を有する者により構成され
る班を編成すること。
7 製品説明書及び製造工程一覧図の作成
(1)製品について、原材料等の組成、物理的・化学的性質(水分活性、水素イオン濃度等)
、殺菌・
静菌処理(加熱処理、凍結、加塩、燻煙等)
、包装、保存性、保管条件、流通方法等の安全性に関
する事項並びに想定する使用方法及び消費者層その他の必要な事項を記載した製品説明書を作成
すること。
(2)製品の全ての製造工程が記載された製造工程一覧図を作成すること。
(3)製造工程一覧図について、実際の製造工程及び施設設備の配置に照らし合わせて適切か否かの確
認を行い、適切でない場合には、製造工程一覧図の修正を行うこと。
8 食品等の取扱い
次の方法により食品の製造工程における全ての潜在的な危害の原因となる物質を列挙し、危害分析
を実施して特定された危害の原因となる物質を管理すること。
(1)製造工程ごとに発生するおそれのある全ての危害の原因となる物質のリスト(以下「危害要因リ
スト」という。
)を作成し、健康に悪影響を及ぼす可能性及び7の(1)の製品の特性等を考慮し、
各製造工程における食品衛生上の危害の原因となる物質を特定すること。
(2)
(1)で特定された食品衛生上の危害の原因となる物質について、危害が発生するおそれのある
工程ごとに、当該食品衛生上の危害の原因となる物質及び当該危害の発生を防止するための措置
(以下「管理措置」という。
)を検討し、危害要因リストに記載すること。
(3)危害要因リストにおいて特定された危害の原因となる物質による危害の発生を防止するため、製
造工程のうち、当該工程に係る管理措置の実施状況の連続的又は相当の頻度の確認(以下「モニタ
リング」という。
)を必要とするもの(以下「重要管理点」という。
)を定めること又は重要管理点
を定めない理由を記載した文書を作成すること。また、同一の危害の原因となる物質を管理するた
めの重要管理点は、複数存在する可能性があることに配慮すること。なお、重要管理点の設定に当
たっては、定めようとする重要管理点における管理措置が、危害の原因となる物質を十分に管理で
きない場合は、当該重要管理点又はその前後の工程において適切な管理措置が設定できるよう、製
品又は製造工程を見直すこと。
(4)個々の重要管理点について、危害の原因となる物質を許容できる範囲まで低減又は排除するため
の基準(以下「管理基準」という。
)を設定すること。管理基準は、危害の原因となる物質に係る
許容の可否を判断する基準であり、温度、時間、水分含量、水素イオン濃度、水分活性、有効塩素
等の測定できる指標又は外観、食感等の官能的指標であること。
(5)管理基準の遵守状況の確認及び管理基準が遵守されていない製造工程を経た製品の出荷を防止す
るためのモニタリングの方法を設定し、十分な頻度で実施すること。
(6)モニタリングにより重要管理点に係る管理措置が適切に講じられていないと認められたときに講
ずべき措置(以下「改善措置」という。
)を、重要管理点ごとに設定し、適切に実施すること。ま
た、改善措置には、管理基準の不遵守により影響を受けた製品の適切な処理を含むこと。
(7)製品の危害分析・重要管理点方式につき、食品衛生上の危害の発生が適切に防止されていること
を確認するため、十分な頻度で検証を行うこと。
9 使用する水等の管理
(1)食品取扱施設で使用する水は、食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)
第1のBの5に規定する食品製造用水(以下単に「食品製造用水」という。
)であること。ただし、
次に掲げる場合で、使用する水が食品に直接触れる水に混入しないようにするときは、この限りで
ない。
ア 暖房用蒸気、防火用水等の食品の製造に直接関係しない目的で使用するとき。
イ 冷却その他食品の安全に影響を及ぼさない工程において使用するとき。
(2)水道水以外の水を使用する場合には、年1回以上(不慮の災害等により水源等が汚染されたおそ
れがあるときは、その都度)水質検査を行い、成績書を少なくとも1年間保存すること。
(3)食品取扱施設において、
(2)の水質検査の結果、食品製造用水の基準に適合しなくなったとき
は、直ちに適切な措置を講ずること。
(4)貯水槽を使用する場合には、定期的に清掃し、常に衛生的に管理すること。
(5)水道水以外の水を使用する場合で、滅菌装置又は浄水装置を設置したときは、当該装置が常に正
常に作動しているかを定期的に確認すること。また、その結果の記録を作成し、これを保存するよ
う努めること。
(6)氷は、適切に管理された給水設備によって供給された食品製造用水から作ること。また、氷は、
衛生的に取り扱い、貯蔵すること。
(7)使用した水を再利用する場合には、食品の安全性に影響しないよう必要な処理を行い、その処理
工程を適切に管理すること。
10 検食の保存
(1)飲食店営業において、弁当、仕出し料理、給食用調理食品等を1調理工程で50食分以上調理す
る場合には、その調理工程で作られた1食分を72時間以上冷蔵又は冷凍設備内に保存すること。
(2)
(1)の場合には、製品の配送先、配送時刻及び配送量の記録を作成し、これを保存するよう努
めること。
第2 食品衛生責任者の衛生管理
1 食品衛生責任者は、市等が行う講習会を定期的に受講すること等により食品衛生に必要な知識の習
得に努めるとともに、営業者の指示に従い衛生管理に当たること。
2 食品衛生責任者は、食品衛生上の危害の発生を防止するため、施設の衛生管理の方法及び食品衛生
に関する事項について必要な注意を払うとともに、営業者に対し意見を述べるよう努めること。
3 営業者は、2の規定による食品衛生責任者の意見を尊重すること。
第3 記録の作成及び保存
1 第1の8の(1)及び(2)の危害分析の実施、8の(3)の重要管理点の設定並びに8の(4)
の管理基準の設定について記録を作成し、保存すること。
2 第1の8の(5)のモニタリング、8の(6)の改善措置及び8の(7)の検証について記録を作
成し、保存するとともに、第1の8の(5)のモニタリングに関する全ての記録には、当該モニタリ
ングを実施した担当者及び責任者による署名を行うこと。
3 1及び2、第1の3の(6)及び(11)
、4の(2)
、9の(2)及び(5)並びに10の(2)
に定めるもののほか、
食品衛生上の危害の発生の防止に必要な限度において、
取り扱う食品、
添加物、
器具又は容器包装(以下「食品等」という。
)に係る仕入元、製造、加工等の状況、出荷先又は販売
先その他必要な事項に関する記録を作成し、これを保存するよう努めること。
4 1、2及び3の記録の保存期間は、取り扱う食品等の流通の実態等に応じて合理的な期間を設定す
ること。
5 食中毒等の食品衛生上の危害の発生を防止するため、保健所長から要請があった場合には、当該記
録又は成績書を提出すること。
第4 回収及び廃棄
1 販売食品等に起因する食品衛生上の問題が発生した場合に問題となった製品を迅速かつ適切に回
収できるよう、回収に係る責任体制、具体的な回収の方法及び保健所長への報告等の手順を定めるこ
と。
2 1の回収を行う際は、必要に応じて、消費者への注意喚起等のため、当該回収に関する情報を公表
するよう努めること。
3 1の回収に着手した場合(法第54条の規定による命令を受けて回収に着手した場合を除く。
)で
あって、回収する製品が法の規定に違反する食品等(法第19条第2項の規定に違反するもの(規則
で定めるものを除く。
)を除く。
)その他食品衛生上の危害が発生するおそれがあるものとして規則で
定めるものに該当するときは、速やかにその旨を規則で定めるところにより保健所長に報告すること。
当該報告に係る回収を終了した場合も、同様とする。
4 販売食品等に起因する食品衛生上の危害が発生した場合には、回収された製品について、通常製品
と明確に区別して保管し、保健所長の指示に従って適切に廃棄等の措置を講ずること。
第5 管理運営要領の作成等
1 営業者は、営業施設、食品等の取扱い等に係る衛生上の管理運営要領を作成し、食品等の取扱者及
び関係者に周知徹底させること。
2 定期的に製品検査、拭き取り検査等を実施し、施設の衛生状態を確認することにより、1の管理運
営要領の効果を検証し、必要に応じてその内容を見直すこと。
3 食肉処理業及び食肉販売業(食肉の処理を行わない場合を除く。
)にあっては、営業者は、処理室
の衛生管理について、管理運営要領に基づく点検表を作成し、食品衛生責任者に定期的に当該点検表
による点検をさせること。
第6 食品取扱者等に係る衛生管理
1 営業者は、食品取扱者に対し年2回以上の検便を受けさせるとともに、食品取扱者の食品衛生上必
要な健康状態の把握に努めること。
2 営業者は、保健所長から検便を受けるべき旨の指示があったときは、食品取扱者に検便を受けさせ
ること。
3 飲食物を介して感染するおそれのある疾病にかかっていることが疑われる症状を呈している食品
取扱者については、その旨を営業者等に報告させ、食品の取扱作業に従事させないようにするととも
に、必要に応じて医師の診断を受けさせること。
4 食品取扱者が感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114
号)第18条第1項に規定する感染症の患者又は無症状病原体保有者であることが判明した場合は、
同条第2項の規定により、食品に直接接触する作業に従事させないこと。
5 食品取扱者は、作業中は清潔な外衣及び履物を使用し、かつ、必要に応じて帽子及びマスクを着用
すること。また、指輪等の装飾品、腕時計、安全ピン等を食品の製造、加工、処理又は調理を行う場
所内に持ち込まないこと。
6 食品取扱者は、食肉等に直接接触する部分が繊維その他洗浄及び消毒又は殺菌を行うことが困難な
材質の手袋を原則として使用しないこと。
7 食品取扱者は、常に爪を短く切り、マニュキュア等を付けないこと。作業前、用便後及び生鮮の原
材料、汚染された材料等を取り扱った後は、必ず十分に手指の洗浄及び消毒を行い、使い捨て手袋を
使用する場合には適切に交換を行うこと。
8 食品取扱者は、所定の場所以外で、着替え、喫煙、食事等の食品衛生上の危害が発生するおそれの
ある行為をしないこと。
9 食品取扱者以外の者が食品の製造、加工、処理又は調理を行う場所に立ち入る場合には、必要に応
じて、適切な場所で清潔な専用衣に着替えさせ、5、7及び8の食品取扱者に係る衛生管理の規定に
従わせること。
第7 食品取扱者等に対する教育訓練
1 営業者、食品衛生管理者又は食品衛生責任者は、製造、加工、処理、調理、販売等が衛生的に行わ
れるよう、
食品等の取扱者及び関係者に対し、
食品等の衛生的な取扱方法、
食品等の汚染防止の方法、
適切な手洗いの方法、健康管理等食品衛生上必要な事項に関する衛生教育を実施すること。
2 1の衛生教育には、第1の1の(2)
、5の(1)及び8、第4の1並びに第5の1の各種手順等
に関する事項を含むものとすること。
3 洗浄剤等の化学物質を取り扱う者に対しては、その安全な取扱いについての教育訓練を実施するこ
と。
4 教育訓練の効果について定期的に評価し、必要に応じてその内容を見直すこと。
第8 運搬に係る衛生管理
1 食品の運搬に用いる車両、コンテナ等は、食品及び容器包装を汚染しないもので、容易に洗浄及び
消毒ができる構造のものを使用し、常に清潔にし、補修を行うこと等により適切な状態を維持するこ
と。
2 食品と食品以外の貨物を混載する場合には、食品以外の貨物からの汚染を防止するため、必要に応
じて食品を適切な容器に入れること等により食品以外の貨物と区分すること。
3 運搬中の食品がじんあい等により汚染されないよう管理すること。
4 品目が異なる食品又は食品以外の貨物の運搬に使用した車両又はコンテナを使用する場合には、効
果的な方法により洗浄し、必要に応じて消毒を行うこと。
5 バルク輸送の場合には、必要に応じて、食品専用の車両又はコンテナを使用し、当該車両又はコン
テナに食品専用であることを明示すること。
6 食品を運搬する設備内の温度、湿度その他の状態の管理に注意すること。
7 食品の配送時間が長時間に及ばないよう配送経路等に留意し、時間の管理に注意すること。
8 弁当等にあっては、摂食予定時間を考慮した配送をする等適切な時間に出荷するよう注意すること。
第9 販売に係る衛生管理
1 販売量を見込んだ適切な仕入れを行うこと等により、適正な販売を行うこと。
2 食品を販売する場合には、直接日光にさらさず、適切な温度の管理をする等衛生管理に注意するこ
と。
第10 情報の提供
消費者に対し、販売食品等についての安全性に関する情報を提供するよう努めること。
第11 健康被害等の報告
1 製造し、輸入し、又は加工した食品等に関する健康被害(当該健康被害に係る症状が当該食品等に
起因し、又はその疑いがあると医師により診断されたものに限る。
)が生じたことを知った場合は、
速やかにその旨を規則で定めるところにより保健所長に報告すること。
2 消費者等から、製造し、輸入し、又は加工した食品等に係る異味又は異臭の発生、異物の混入その
他の苦情であって、健康被害につながるおそれが否定できないものを受けた場合は、保健所長へ速や
かに報告すること。
別表第2(第2条関係)
危害分析・重要管理点方式を用いない場合の基準
第1 営業施設等における衛生管理
1 一般事項
別表第1の第1の1に定めるところによる。
2 営業施設等の衛生管理
別表第1の第1の2に定めるところによる。
3 機械器具類等の衛生管理
別表第1の第1の3に定めるところによる。
4 ねずみ及び昆虫対策
別表第1の第1の4に定めるところによる。
5 廃棄物及び排水の取扱い
別表第1の第1の5に定めるところによる。
6 食品等の取扱い
(1)原材料及び製品の仕入れに当たっては、適切な管理が行われたものを仕入れ、品質、鮮度、表示
等について点検すること。また、点検状況の記録を作成し、これを保存するよう努めること。
(2)冷蔵設備内では、相互汚染が生じないよう適切な方法で保存すること。
(3)添加物を使用する場合には、正確に計量し、適正に使用すること。
(4)食品の製造、加工、処理又は調理において、病原微生物その他の微生物(人体に危害を及ぼすお
それのない微生物を除く。
)及びそれらの毒素を完全に、又は安全な量まで除去すること。
(5)食品は、当該食品の水分活性、水素イオン濃度及び微生物による汚染状況、消費期限又は賞味期
限、製造又は加工の方法、包装形態、生食用、加熱加工用等の使用方法等に応じて冷蔵設備内に保
存する等、製造、調理、保管、運搬、販売等の各過程において時間及び温度の管理に十分配慮して
衛生的に取り扱うこと。
(6)食品間の相互汚染を防止するため、次の点に配慮すること。
ア 未加熱又は未加工の原材料は、そのまま摂取される食品と区分して取り扱うこと。
イ 製造、加工、処理又は調理を行う区画へは、当該区画で作業を行う食品取扱者以外の者が立ち
入ることのないようにすること(当該食品取扱者以外の者の立入りによる食品、機械器具類等の
汚染のおそれがない場合を除く。
)
。また、これらの区画へ立ち入る際には、必要に応じて、更衣
室等を経由し、衛生的な作業着及び履物への交換、手洗い等を行うこと。
ウ 食肉等の未加熱食品を取り扱った設備、機械器具類等は、別の食品を取り扱う前に、必要な洗
浄及び消毒を行うこと。
(7)原材料は、使用期限に応じて適切な順序で使用されるよう配慮して保管すること。
(8)製品を入れ、又は包む器具及び容器包装は、製品を汚染及び損傷から保護することができ、適切
な表示が行えるものを使用すること。また、再使用が可能な器具及び容器包装は、洗浄及び消毒が
容易なものを用いること。
(9)食品等の製造、加工又は処理に当たっては、次の事項の実施に努めること。
ア 原材料及び製品への金属、ガラス、じんあい、洗浄剤、機械油等の化学物質等の異物の混入を
防止するための措置を講じ、必要に応じて検査すること。
イ 原材料、製品及び容器包装をロットごとに管理し、その管理状況の記録を作成し、これを保存
すること。
ウ 製品ごとに、
その特性、
製造又は加工の手順、
原材料等について記載した製品説明書を作成し、
保存すること。
エ 分割され、又は細切された食肉等について、異物が混入していないかを確認し、異物が混入し
ていると認められた場合には、当該食肉等のうち当該異物により汚染された可能性のある部分を
廃棄すること。
オ 原材料として使用していない食品衛生法第19条第1項の規定に基づく表示の基準に関する
内閣府令(平成23年内閣府令第45号)第1条第2項第7号に規定する特定原材料等が製造工
程において混入しないよう措置を講ずること。
(10)製造し、加工し、又は処理した製品について、成分規格の定められたものは定期的に、その他
のものは必要に応じて衛生検査を行い、その記録を少なくとも2年間保存すること。
(11)自動販売機により食品を販売する場合には、腐敗、変敗等をしたものが販売されないよう、そ
の管理を行う者を定め、適切な管理を行わせること。
(12)おう吐物等により汚染された可能性のある食品は廃棄すること。
(13)施設においておう吐した場合には、直ちに殺菌剤を用いて適切に消毒すること。
7 使用する水等の管理
別表第1の第1の9に定めるところによる。
8 検食の保存
別表第1の第1の10に定めるところによる。
第2 食品衛生責任者の衛生管理
別表第1の第2に定めるところによる。
第3 記録の作成及び保存
1 別表第1の第1の3の(6)及び(11)
、4の(2)
、9の(2)及び(5)並びに10の(2)
並びに第1の6の(1)
、
(9)のイ及び(10)に定めるもののほか、食品衛生上の危害の発生の防
止に必要な限度において、取り扱う食品等に係る仕入元、製造、加工等の状況、出荷先又は販売先そ
の他必要な事項に関する記録を作成し、これを保存するよう努めること。
2 1の記録の保存期間は、取り扱う食品等の流通の実態等に応じて合理的な期間を設定すること。
3 食中毒等の食品衛生上の危害の発生を防止するため、保健所長から要請があった場合には、当該記
録又は成績書を提出すること。
第4 回収及び廃棄
別表第1の第4に定めるところによる。
第5 管理運営要領の作成等
別表第1の第5に定めるところによる。
第6 食品取扱者等に係る衛生管理
別表第1の第6に定めるところによる。
第7 食品取扱者等に対する教育訓練
1 営業者、食品衛生管理者又は食品衛生責任者は、製造、加工、処理、調理、販売等が衛生的に行わ
れるよう、
食品等の取扱者及び関係者に対し、
食品等の衛生的な取扱方法、
食品等の汚染防止の方法、
適切な手洗いの方法、健康管理等食品衛生上必要な事項に関する衛生教育を実施すること。
2 1の衛生教育には、別表第1の第1の1の(2)及び5の(1)
、第4の1並びに第5の1並びに
第1の6の(5)及び(13)の各種手順等に関する事項を含むものとすること。
3 洗浄剤等の化学物質を取り扱う者に対しては、その安全な取扱いについての教育訓練を実施するこ
と。
4 教育訓練の効果について定期的に評価し、必要に応じてその内容を見直すこと。
第8 運搬に係る衛生管理
別表第1の第8に定めるところによる。
第9 販売に係る衛生管理
別表第1の第9に定めるところによる。
第10 情報の提供
別表第1の第10に定めるところによる。
第11 健康被害等の報告
別表第1の第11に定めるところによる。