天井落下におけるお詫びと原因のご報告

平成 27 年 8 月
ダッシュ三条会員の皆様
株式会社ダッシュ
天井落下におけるお詫びと原因のご報告
残暑厳しき折、皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。プールを利用する絶
好の季節にこのような事態を招き、大変申し訳なく思っております。
平成 27 年 7 月 28 日(火)14 時頃、ダッシュ三条校にて天井の一部が落下するという
事故が起きました。この事態を受け、修繕並びに補強を行うため緊急のメンテナンス期間
をいただき、現在営業を休止いたしております。なお、落下の時間帯にプール利用者は
いらっしゃいましたが、スタッフが直前の予兆を察知し、避難誘導ができましたので、
幸いにもケガ人は出ませんでした。
今回の事態に至った原因・要因につきましては、弊社の管理体制と三条校の建設施工
業者や関係者からの原因調査報告<別紙>を併せて、ご報告いたします。
文中にある当初建築工事の際のミスについては、弊社としても耳目を疑うもので、この
事態に至っては悔やみきれない事柄ですが、どのような要因があっても、最終的な施設の
管理はダッシュの義務であり、今回のあってはならない事態に至ったことは現実です。
大変申し訳ございませんでした。皆様の信頼と期待を裏切ることとなり、弁解の余地も
ございません。
ご納得いただけないとは思いますが、整備管理の判断が適切に行うことができなかった
原因は下記の通りです。
記
① 旧新潟校31年間の運営過去値が判断基準となっていた。
・旧新潟校で実施した修繕工事の過去実績が社内の前例判断基準になっていました。
旧新潟校解体工事(平成25年・築31年)実施時にて、施設・鉄骨などの劣化
状態を確認しており、三条校も同じ施工形態と運営環境であるため「大丈夫」と
いう安易な先入観がありました。
② 当初建設時(平成5年)に換気口の施工に人的ミスがあった。
・設計図面上ではプール天井裏(ウラの民家側)に6カ所の喚気口があり、実際に
取り付けられていたものの、施工業者のミスにより、養生フィルムが取り外されて
おらず、フタをしたままの状態になっていました。
これは、この度の修繕工事の際に初めて発見・確認いたしました。
当然のことながら、屋根裏空間は適切な換気量を確保できないまま22年間運営を
していたことになります。
これにより、屋根裏の部材の劣化が想定以上の速度で進んでいたものと考えて
おります。
③ 追加工事が有効な対処になっていなかった。
・運営をしている中で、天井の見える部分での結露は認識しておりましたので、
その対策として、平成12年にプール屋根上に強制換気扇を設置、平成16年に
駐車場側に自然喚気口を6カ所増設する追加工事を行いました。
しかしながら、どちらも当初の換気口が開いていることを前提にした対策で
あり、前述②の理由により、これらの追加工事は有効な対処にはなっていません
でした。
天井の発泡スチロール材が浮いたり、サビがしみ出たりしていた事は、数年前から
確認しておりましたが、前述の②③の状態にあるとは考えが及ばず、①を前提とした
考えの中で、施設管理の適切な判断を行うことができませんでした。その結果として、
今回の事態を招いてしまったことを重く受け止め、猛省しております。
以上
このような中で、ケガ人が出なかったことが本当に唯一の救いであり、誘導にしたがっ
て行動していただいた会員様には、感謝の念に堪えません。
尚、今回の事態を受け、実施いたしました修繕施工の特徴は以下の通りです。
・天井材の軽量化および耐震化(天井材発泡バスパネル・耐震クリップの使用)
・天井裏の湿気対策(防湿ビニールシート貼付)
・天井裏の鉄骨、鉄部細物等の防錆塗装処理
・天井裏換気のため強制有圧扇の追加設置(3 箇所)
・館内全体の劣化状況確認および修繕
会員の皆様におかれましてご心配は尽きないと思いますが、これからも最善の努力を
履行いたしますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
この度は、ご迷惑をおかけいたしまして本当に申し訳ございませんでした。
ダッシュ三条校が営業を再開した際には、皆様のご来館を心よりお待ちしております。
株式会社ダッシュ代表取締役社長
桑原
進
ダッシュスイミングスクール三条支配人
久住 直也