6. 「ヒューマンエラーは結果であり原因ではない」との認識について

図9
①
約83%
肯定的
②
報告しやすい
環境にあると思う
全体
まあまあ報告しやすい
環境にあると思う
③
④
⑤
どちらかといえば
報告しにくい環境に
あると思う
報告しにくい
環境にあると思う
その他、わからない
29.4
【図 9 】
のように
「報告しやすい環境にあると思う」
「まあまあ報告しやすい
無回答
53.6
8.5
環境にあると思う」
という肯定的な回答が約83%あり、
組合員の8割以上は
リスクアセスメントの取り組みにおける安全報告や気がかり事象の報告など
3.9 3.4 1.2
の安全に関する報告がしやすい環境にあると感じていることがわかります。
本社・支社
28.4
指令所
49.8
24.8
駅
54.8
32.8
車掌
24.5
車両
26.9
施設
4.8
55.5
11.8
5.2
0
2.9
6.2 2.7 0.4
45.5
40
9.3
60
0.7
2.3
3.9 2.5 1.2
48.6
58.5
20
2.2
1.5
5.7 2.3 1.0
53.5
24.6
医療
2.3
1.3
2.9
3.8
1.3
9.5
42.2
回答が 約16%もあります。
指令所、
乗務員、
車両の職場において、
否定的
な回答がやや多い傾向がみられます。
2.3
1.7
3.3
10.0
41.5
しかし、
「どちらかといえば報告しにくい環境にあると思う」
など否定的な
2.1
6.7
0.4
6.6
55.6
工事事務所
1,2
55.0
36.0
電気
11.5
11.1
53.3
26.6
運転士
6.2 2.8
2.1
Q9−2の設問で③、
④、
⑤を選択した方のみにお聞きします。
リスクアセスメントの取り組みが、
役立っていないと思う理由につ
いて、
当てはまるものを以下の中から3つ以内で選んでください。
2.9 2.7
100(%)
80
①
②
③
④
⑤
⑥
15.7
13.2
27.1
10.0
7,7
13.4
図10
① 報告が対策につながっていると感じられない
全体
② 報告の検討経過や対策への反映についてのフィード 本社・支社
バックが不十分
③ 報告することで責任を追及されると感じる
8.8
指令所
8.9
17.0
16.0
6.3
8.7
9.6
⑦
不明回答
10.8
39.7
7.5
36.5
8.7
総回答数
(全体除く)
2.2
3.0
7.7
13.8
6.7 1.0
13.3
6.4 1.4
693
312
④ 上司が親身になって報告を聞いてくれないと感じる
駅
⑤ リスクアセスメントの取り組みがわかりにくい
⑥ 報告を強制、
強要され、
嫌気や反発を感じる
18.3
車掌
19.3
16.0
14.8
12.7
15.0
11.5
31.1
10.9
6.0
4.9 2.9
15.6
⑦ その他
【図10】
のようにリスクアセスメントの取り組みによる安全報告
などが、
報告しにくい環境にあると思う理由については約 5,300
件
(約3,300人回答)
の回答があり、
そのうちの約4割が
「報告す
17.0
車両
18.0
施設
ることで責任を追及されると感じる」
「報告が対策につながって
11.8
26.8
19.8
0
5.8
15.7
8.1
12.6
11.7
40
16.8
6.3
28.8
20
11.9
7.7
15.0
15.3
4.8
10.4
7.7
36.0
4.7
12.6
医療
8.2
22.7
7.1
15.1
9.4
25.8
18.2
13.4
工事事務所
35.9
14.5
15.0
電気
いると感じられない」
と回答しており、
依然として責任が追及され
ると感じている組合員も多いと分析できます。
運転士
60
4.2
8.2
3.2
9.8
2.1
539
286
127
1.2
86
1.8
63
8.1
80
1433
1.6
16.3
5.4
836
1.6
14.2
11.7
829
100 0
(%)
500 1000 1500
6. 「ヒューマンエラーは結果であり原因ではない」との認識について Q10 あなたの職場では、
「ヒューマンエラーは結果であり原因ではない」
との認識にもとづき、
個人の責任追及ではなく再発防止のために、
原因究明を重視し徹底されていると思いますか。
図11
① 原因究明が徹底されていると思う
約59%
肯定的
② まあまあ原因究明が徹底されていると思う
③ 原因究明が重視されているが責任を追及する風潮もあると思う
④ 原因究明より責任追及が重視されていると思う
⑤ その他、
わからない
【図11】
のように
「原因究明が徹底されていると思う」
「まあまあ原因究明が
徹底されていると思う」
という肯定的な回答が約59%あり、
組合員の6割が
ヒューマンエラーは結果であり原因ではないとの認識にもとづき、
個人の責任
追及ではなく再発防止のために原因究明を重視し徹底されていると感じている
ことがわかります。
しかしながら、
「原因究明が重視されているが責任を追及する風潮もあると
思う」
など否定的な回答が未だ約4割あり、
現場の実務に携わるC層の組合
員が否定的な回答を多くしています。
【 図12】
のように、
とりわけ運転士では、
C1は44.7%、
C2は42.6%あるなど依然として責任が追及されると感じている
組合員が多いと分析できます。
また、
【図13】
のようにM・L職の認識とC職の認
識にはへだたりがあることがわかります。
これらに関して、
組合員の声として、
報告する側の乗務員からは
「用紙だけ
渡されて書くように指示される」
「原因を決めつけられる」
などの声があります、
一方、
報告を受ける係長の側からは
「事務作業などに追われて時間がない」
などの意見があり、
社員に寄り添う余裕の持てない現状や、
上司の聞き取り
方法や上司・部下の信頼関係やコミュニケーションにも、
まだまだ課題がある
ことに起因していると考えられます。
4
①
②
③
④
⑤
原因究明が
徹底されていると思う
まあまあ原因
究明が徹底されて
いると思う
原因究明が重視
されているが責任を
追及する風潮も
あると思う
原因究明より
責任追及が重視
されていると思う
その他、わからない
全体
13.5
本社・支社
15.0
45.8
12.0
46.6
駅
13.6
45.9
車掌
14.1
45.1
10.4
運転士
13.7
施設
14.2
電気
17.3
工事事務所
17.7
4.1
25.3
29.1
5.6
21.2
4.3 2.0
4.9 1.6
6.6
4.7 1.5
5.8
4.3 1.6
4.0 4.2
3.7
80
2.0
7.3
23.5
60
2.2
0.7
5.5 1.4
22.2
50.1
40
6.2
6.6
27.2
51.0
1.0
6.2
31.5
48.8
9.9
2.9
7.7
28.3
45.8
20
5.5 1.7
32.2
43.5
13.2
0
6.4
22.9
44.5
車両
医療
27.1
47.1
指令所
無回答
5.9
0.6
5.0
100
(%)