リアライン認定制度について

一般社団法人日本健康予防医学会
関節疾病予防学専門部会
リアライン認定制度について
2015 年 3 月
1. リアライン認定制度とは
(1) 背景
高齢者数の増加とともに変形性関節症をはじめとする関節疾患の罹患者が増え続けて
います。また、診断名がつかないような関節の機能低下はほぼすべての中高齢者が経験し
ます。これらは、将来的に要介護者となる可能性のある関節疾病予備群と位置づけられ、
その予防法の構築は切迫した課題となっています。
国内の医療費増大による財政負担の上昇が避けられない中、関節疾病予防対策は健康保
険外(自費、民間保険)を前提に構築することが求められています。しかしながら、現在
痛みや不調のない関節に対して、予防のために時間と費用を費やすことは国民に十分根付
いているとは言えません。高血圧や糖尿病などのメタボリックシンドローム予防と同様に、
関節疾病予防を今すぐに社会に浸透させていく必要があります。
健康な関節は、子どもの健康な発育と運動機能の発達を促し(発育)、アスリートにお
いてスポーツパフォーマンスを向上させ(アスリート)
、スポーツ愛好者のアクティブラ
イフを支え(スポーツ愛好者)
、美しい骨格と体型を作り(美容)
、関節疾患からの回復を
加速し(リハビリテーション)
、そして将来的な関節疾病の予防(関節疾病予防)に貢献
します。すなわち、健康な関節を目指す取り組みは、幼少期から成長期、そして青年期か
ら壮年期とライフサイクルの中で連続的に実施しなければなりません。関節疾病予防は、
虫歯予防としての歯磨きと同様に、人生を通じた取り組みが必要な課題であるとも言えま
す。
本来、この関節疾病予防の方法論は、関節疾病の発症・進行メカニズムの解明後に構築
されるべきものです。しかし、その解明を待つような時間は与えられておらず、今すぐ取
り組みを開始しなければなりません。そのような中、理想的な関節を再獲得するというリ
アライン・コンセプトへの期待とともに、それを基盤とした人材育成、研究推進、ビジネ
ス構築を強力に推し進めるための仕組みへの期待が高まってきております。このような背
景に鑑み、当学会は関節疾病予防専門部会を設置し、リアライン・コンセプトに基づく関
節疾病予防の専門家育成に取り組むことに致します。
(2) 目的
リアライン認定制度の目的を、
① 関節疾病予防の医科学的研究を推進すること、
② 関節疾病予防の専門家を育成すること、
③ 専門家を通じて関節疾病予防を社会に浸透させること、
④ 産学連携により関節疾病予防ビジネスを育成すること、
⑤ 関節疾病予防の実績を国策に反映させること、
とします。
(3) 名称
本資格制度を「リアライン®認定制度」と称することとします。リアラインは動詞 realign
を意味します。関節のアライメントを修正することを基盤とした治療理論であるリアライ
ン・コンセプトについての知識と技術を備えた専門家を育成します。
リアライン®、リアライン・コンセプト®、リアライン・ゴルフ®はいずれも登録商標で
あり、ライセンス契約に基づき当学会はこれらの商標を使用するとともに、これらの商標
を活用する意志のある個人や法人とサブライセンス契約を締結します。また、当学会は、
今後新たに誕生する「リアライン・◯○○◯」という名称および事業を管理します。
(4) 活用範囲
リアライン・コンセプトは、リハビリテーション、美容、アスリート、スポーツ愛好者、
幼少期・成長期の発育、関節疾病予防など、幅広い応用範囲を含んでいます。当学会では、
リアライン・ゴルフ®を皮切りに、社会のニーズに則してリアラインのビジネス化と活用
範囲の拡大を推進してまいります。
(5) カリキュラム委員
蒲田和芳(広島国際大学)
栗田興司(フィジカルコンディショニングプロダクション)
杉山芙沙子(NPO法人パームインターナショナル湘南)
杉野伸治(貞松病院)
星賢治(広島国際大学)
2. 制度の概要
リアライン認定制度は、個人資格の認定とともに、個人資格を背景とした施設認定を行
います。個人資格としては Level 1 から Level 3 までの 3 段階、施設認定としては Class 1
から Class 3 までの 3 段階に分けられます。
(1) 個人資格(Level)
個人資格は Level 1 から 3 までの 3 段階となります(表 1)
。まずはその到達レベルを説
明し、各レベルが保証すべき人材像を定義します。これらの認定資格が認める範囲でのリ
アライン・デバイス使用中の事故に対して、株式会社 GLAB が加入している賠償責任保険
が適用されます。なお、それぞれの資格の取得方法は後述します。
※ 賠償責任保険の被保険者(補償の対象となる方)は、リアライン資格認定者が行うリア
ライン指導および販売したリアライン製品の指導が対象となります。
Level 1(ReaLine 認定ユーザー)は、主に個人使用において、リアライン・デバイスを
安全かつ効果的に活用できるレベルを保証します。デバイスの特性や使用法を正しく理解
するとともに、それを実際に経験者の指導のもとで実際に使用した体験に基づきリアライ
ン・デバイスの普及を推進する役割を担っていただきます。
この資格の主な対象として、スポーツ指導者、アスリート、個人ユーザー、リアライン・
デバイスの販売者(企業、団体または個人)などが該当します。
Level 2(ReaLine インストラクター)は、リアライン・コンセプトを理解し、リアライ
ン・デバイスの正しい使用法を習得するとともに、その効果を最大化するための基本的な
リアライン・エクササイズを指導できるレベルを保証します。しかし、徒手療法(組織間
リリースなど)については実施できません。
この資格の主な対象としては、店舗における専門的な知識を持つ販売員、フィットネス
インストラクター、治療院やリハビリテーション施設における運動療法担当者、などが該
当します。スポーツ選手や健常者に対して運動指導を職業として実践している方々に取得
していただきたい資格と言えます。この資格に付随する賠償保険により、不特定の対象者
に運動指導を実施する場合なども安心して運動指導をしていただけます。
Level 3-1(ReaLine トレーナー)は、疾患・疾病とは呼べない何らかの不調や運動機能
上の改善目標を有する対象者に対して、リアライン・コンセプトに基づき、徒手療法(組
織間リリースなど)以外のあらゆる手段を通じてその解決を図ることができるレベルを保
証します。当学会にリアライン・トレーニングの指導者の紹介を依頼された際に、この資
格保有者を紹介します。
この資格の主な対象としては、パーソナルトレーナー、アスレティックトレーナー、治
療院やリハビリテーション施設に勤務するトレーナー、などが該当します。リアライン・
コンセプトを十分に理解し、それをトレーニングに活用できるリアライン・トレーナーと
して、十分な実力を有していることが求められます。
Level 3-2(ReaLine セラピスト)は、主に医療機関に勤務する医療資格者を対象として
おり、あらゆる疾患・疾病の治療や運動機能向上を目指すトレーニングにおいて、リアラ
イン・コンセプトに基づき徒手療法(組織間リリースなど)を含むあらゆる手段を通じて
その解決を図ることができるレベルを保証します。当学会にリアライン・セラピストの紹
介を依頼された際に、この資格保有者を紹介します。
この資格の主な対象としては、医師、治療院やリハビリテーション施設に勤務する理学
療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸マッサージ師などが該当します。リアライン・コ
ンセプトを十分に理解し、それを治療に活用できるリアライン・セラピストとして、十分
な実力を有していることが求められます。
表 1:リアライン認定制度の概要
名称
対象
Level 1
認定ユーザー
スポーツ指導者
アスリート
販売店 など
Level 2-1
ReaLine インストラ
クター
販売店
インストラクター
など
Level 3-1
ReaLine トレーナー
パーソナルトレーナー
アスレティックトレーナー
など
Level 3-2
ReaLine セラピスト
医師
理学療法士・作業療法士
柔道整復師・鍼灸マッサー
ジ師
位置づけ
■ 正しくすべてのリアライン・デバイスを使用することができる。
■ 他人に対してデバイスを紹介することができる。
■ リアライン・コアの操作は行えない。
■ リアライン・コンセプトの総論および各論(CSPT)を理解している。
■ 各デバイスの正しい使い方を修得し、使用法をユーザーに指導で
きる。(リアライン・コアのラチェット操作は行わない)
■ リアライン・コンセプトの総論、各論(CSPT)を理解している。
■ 身体機能的な問題を有する者に対して、身体機能評価に基づき
トレーニングプログラムを構築し、トレーニングを指導できる。
■ リアライン・コンセプトの総論、各論(CSPT)を理解している。
■ 身体機能的な問題を有する者に対して、身体機能評価に基づき
治療プログラムを構築し、治療することができる。
■ 組織間リリースを含む徒手療法を適切に用いて治療することが出
来る
(2) 施設認定(Class)
リアライン・コンセプトに基づくトレーニング指導や治療を行う施設を、当学会がリア
ライン施設として認定します。認定の段階として Class 1 から 3 の 3 段階があります。原則
として、施設側からの施設認定申し込みを募り、書類審査に合格した施設に対して当学会
が認定証を発行します。認定期間は 2 年間とし、その更新の要件は別途定めるものとしま
す。資格者の離職などにより要件を満たさなくなった場合は、認定を取り消す場合があり
ます。
Class 1(リアライン・ショップ)はすべてのリアライン・デバイスを販売する小売店と
なります。この資格を有することにより、リアライン・コア、リアライン・レッグプレス、
リアライン・バランスシューズといった運動指導が必要なリアライン・デバイスの体験会
を開催し、販売または仲介することができます。また、2015 年春から 2 年間の移行期間の
後、この資格の有無によって仕入れ時の掛率上の優遇を受けられるようになります。
Class 2(リアライン・スタジオ)は、主に運動指導を行う施設を対象としています。Level
3 認定者を少なくとも 1 名常勤として配置することが必要となります。また、学会が発行す
るリアライン認定施設のロゴマークを使うことが義務付けられ、信頼のおける施設として
社会に認知されていきます。認定施設には、学会への問い合わせ者を紹介するなど、学会
として認定施設の告知・紹介に取り組みます。
Class 3(リアライン・センター)は、専門的なトレーニング施設、治療院やリハビリテ
ーション施設を念頭においた施設認定です。3 名以上の Level 3 認定者を常勤として配置す
ることが求められます。この認定を受けた施設は、十分な治療または運動機能向上の能力
のある施設として当学会を通じて周知されます。
表 2:リアライン認定施設のサービス内容と認定基準
クラス
名称
参考※
非認定施設
Class 1
リアライン・ショップ
Class 2
リアライン・スタジオ
サービス
・リアライン・ソックス、リアライン・インソールの販売
・掛率 90%
・全てのリアライン・デバイスの体験会開催、紹介、販売
・掛率 80%
・全てのリアライン・デバイスの体験会開催、紹介、販売
・運動指導、デバイス使用、商品販売
・掛率 70%
認定方法
Level 1 以上の認定者が常
駐することが好ましい。
各事業所に Level 2 が常
時1名
各事業所に Level 3 が 1
名、Level 2 が 2 名以上。
・全てのリアライン・デバイスの体験会開催、紹介、販売
<医療機関> リアライン・セラピー施設(徒手療法、
運動療法、デバイス)
Class 3
リアライン・センター
<非医療機関> リアライン・トレーニング施設(運動療
法、デバイス)
・掛率 60%
各事業所に Level 3 が 3 名
以上。
※Class 1 から 3 に該当しない非認定施設はリアライン・ソックス、リアライン・インソール各種のみの販売が可能とな
ります。また、高い Class ほど仕入れ時の掛率は低くなります。
(3) 専門トレーナー認定制度
リアライン・コンセプトを活用したビジネス展開を目指す企業と当学会とが協力して、
個々の企業のニーズに沿った資格を追加していく制度です。例えば、リアライン・ゴルフ®
は、株式会社グータッチと当学会とが締結した契約に基づき、リアライン・ゴルフ®スペシ
ャリストを育成します。具体的には、カリキュラム修了者には、当学会が Level 2-11 リア
ライン・ゴルフインストラクター、Level 3-11 リアライン・ゴルフトレーナーを認定しま
す。
スペシャリストの育成カリキュラムは、当学会と企業とが協力して構築し、主に企業が
そのカリキュラムを運用します。今後、リアライン・ビューティ、リアライン・ウエルネ
ス、リアライン・ベースボールなど種々のスペシャリストが育成されていくことが期待さ
れます。
3. 個人資格取得方法
(1) 認定レベルの概要と資格取得方法
個人資格は Level 1 から Level 3 まであり、Level 3 のみ医療資格者(セラピスト)と非
医療資格者(トレーナー)とに分けて認定資格が設定されています。その資格取得までの
カリキュラムと事務手続きは以下の通りとなります。
表 3:個人資格の取得方法
名称
Level 1
ReaLine 認定ユ
ーザー
受講資格
学会入会
講師
Level 3
Level 2-1
ReaLine インス
トラクター
・学会入会
(Level 1 省略可)
・CRP、AED 講習受講済み
Level 4
Level 3-1
ReaLine トレー
ナー
Level 2
・CRP、AED 講習受講済み
・学会入会後 2 年
・合計 CEU 10 pt 以上
Level 4
トレーナ
ー講師
Level 3-2
ReaLine セラピ
スト
Level 2
・CRP、AED 講習受講済み
・学会入会後 2 年
・合計 CEU 10 pt 以上
Level 4
セラピス
ト講師
認定コース内容
1)
2)
Web ○ 3 時間
認定セミナー・体験会
座学 ☓
実技 ○ 合計 6 時間
1)Web ○ 5 時間
2)認定セミナー・体験会 (2 日間)
座学 ◯ 3 時間
実技 ○ 6 時間
3)CSPT △ (ISR 除く、on demand 可)
4)対人スキル(ベーシック) ○
1)Web ☓
2)認定セミナー・体験会 (2 日間)
座学 ◯ 12 時間
実技 ☓
3)CSPT ◯
4)PTS ◯
5)対人スキル(アドバンスト) ○
1)Web ☓
2)認定セミナー・体験会 (2 日間)
座学 ◯ 12 時間
実技 ☓
3)CSPT ◯
4)ISR ◯
5)対人スキル(アドバンスト) ○

Level 1:Level 1 は、3 時間のオンラインセミナーの視聴・Web Quiz の実施、Level
3 の認定者による全デバイス必須体験会(合計 6 時間)への参加、その上での受講シ
ート提出によって資格の要件を満たします。デバイス体験会については、デバイス
ごとに受講シートを提出することとし、1 日または数回に分けて体験会に参加するこ
とが可能です。
事務手続き上は、当学会への入会後に Level 1 認定コースの受講が可能となり、そ
の上でオンラインセミナー視聴・Web Quiz の合格、体験会受講シート提出、認定料
の支払いによって認定証が発行されます。

Level 2:Level 2 は、5 時間のオンラインセミナー(うち 3 時間は Level 1 と共通)
の視聴、2 日間の認定セミナー受講、CSPT(クリニカルスポーツ理学療法セミナー)
の受講、対人スキルコース(ベーシック)を必須カリキュラムとします。受講後の
ウェブ上での認定試験(試験、実技試験、指導場面のビデオ映像の審査)に合格す
ることによって資格の要件を満たします。以上のカリキュラムには Level 1 の内容を
含んでおり、Level 1 を有していなくても受講可能となります。なお、Level 1 受講
と同様に、事前の当学会への入会が必要となります。
事務手続き上は、当学会入会後に Level 2 認定コースの受講が可能となります。オ
ンラインセミナー視聴・Web Quiz および実技試験、ビデオ審査に合格した方に対し、

認定料の支払い後に認定証が発行されます。なお、Level 2 の認定を得るには、別途
CPR・AED 受講証明書の提出が必要となります。
Level 3:Level 3 は、2 日間の認定セミナー受講、CSPT(クリニカルスポーツ理学
療法セミナー)の受講、3 日間のパーソナルトレーナーズスキル(PTS)または組織
間リリース(ISR)セミナーの受講、対人スキルコース(アドバンスト)を必須カリキ
ュラムとし、その後の認定試験(実技試験と症例(事例)報告)に合格することに
よって資格の要件を満たします。受講資格は Level 2 認定者(すでに学会員)に限定
されます。すべてに合格した方に対し、認定料の支払い後に認定証が発行されます。
(2) 認定コース
各レベルの認定を得るには表 4 に示すカリキュラムを履修し、赤字で示すテストおよび
課題に合格しなければなりません。
表 4: 資格認定取得に関わる講習および試験方法一覧
名称
eLearning
座学
・総論・規定
1H
・使用法ビデオ 2H
【Web Quiz A】
なし
Level 1
認定ユーザー
体験・実技
Level 3 以上による
必須体験会(6H)
対人スキル
CSPT・ISR・PTS
(公開講座)
なし
なし
【体験終了シート】
Level 2-1
ReaLine インス
トラクター
Level 3-1
ReaLine トレー
ナー
Level 3-2
ReaLine セラピ
スト
・総論・規定
1H・
使用法ビデオ 2H
・指導法ビデオ 2H
・対人スキル 1H
【Web Quiz A、B】
認定セミナー(3H)
・総論・学会規定 0.5H
・各デバイス 2H
・エビデンス 0.5H
認定セミナー(2D)
・総論
0.5H
・事例 (1HX10 例)
・体験会運営 0.5H
【事例報告】
認定セミナー(2D)
・総論
0.5H
・症例 (1HX10 例)
・体験会運営 0.5H
【症例報告】
認定セミナー(6H)
・指導法 6H
Basic (1 日コー
ス)
【実技テスト】
【実践ビデオ】
・CSPT または CSPT on
demand※1
【Web Quiz C】
Advanced (2 日コ
ース)
1)CSPT 8 部位 ※2
2)PTS コース(3D)
Advanced (2 日コ
ース)
【Web Quiz ABD】
【実技試験】
1)CSPT 8 部位 ※2
2)ISR セミナー(3D) ※3
【Web Quiz ABE】
【実技試験】
※1 CSPT2013(イントロダクション+8 部位)
、CSPT2014(全 9 回)
、CSPT2015(全 11 回のうち手関
節・前腕をのぞく)
。ただし、CSPT2014 on demand も受講とみなす。
※2 CSPT2013(イントロダクション+8 部位)
、CSPT2014(全 9 回)
、CSPT2015(全 11 回のうち手
関節・前腕をのぞく)のいずれか。ただし、CSPT2014 on demand による代替は不可だが、復習としてそ
の閲覧を強く推奨。
※3 CSPT2013、CSPT2014 の非受講者は ISR 受講日までに CSPT2014 on demand 視聴が必須。
表 4 の概要は以下のとおりです。
 「eLearning」はオンラインでセミナー動画を視聴した上で、その内容に関する Web
Quiz に解答し、合格点に達することにより課題終了と認められます。
 「座学」は認定セミナーとして学会が主催する認定セミナーであり、その内容に準
じた症例(事例)報告のプレゼンテーションが求められます。
 Level 1 の「必須体験会」とは Level 3 認定者が開催する体験会を指します。必須体
験会に参加した上で、体験会終了シートに記入し提出することにより課題終了とな
ります。
 Level 2 の「実技講習」は認定セミナーとして実施されます。ここではリアライン・
デバイスとエクササイズの指導法を学んでいただき、その指導法についての実技テ
ストが実施されます。


CSPT とは 2014 年度までは株式会社 GLAB が主催してきたセミナーですが、2015
年度からは当学会主催となります。CSPT2013、CSPT2014 または CSPT2015 の受
講が必須となります。
PTS(パーソナルトレーナースキル)コース、ISR(組織間リリース)セミナー、対
人スキルセミナーは、2015 年度から当学会が主催する実技セミナーです。
(3) 有効期限および更新
各資格の有効期限は資格を取得した年度の翌年度末までとし、それ以降も 2 年間としま
す。すなわち 2015 年度に取得した資格は 2016 年度末(2017 年 3 月 31 日)まで有効とな
ります。その期間中に所定の単位(CEU:Continuous Educational Unit)を取得していた
だくことにより資格が更新されます。
表5:CEU 一覧
分類
内容
CEU
学術大会参加
学術大会発表
学術大会講演
論文掲載
セミナー講師
セミナー助手
セミナー企画・運営
必須体験会 1 回
必須体験会 1 人
1
1
2
5
1
0.5
1
0.5
0.05
他学会
リアライン研究発表
リアライン論文掲載
1
3
普及活動
体験会
講演・シンポジウム
0.5
1
当学会
契約
商品
ライセンス契約
共同開発契約
共同研究
1~5
1~5
1~5
開発
1~5
改良
1~5
製造
1~5
販売
1~5
表6:資格更新に必要な CEU(2 年間)
資格
Level 1
Level 2
Level 3
CEU
2
6
10
今後、各貢献内容に対して CEU の単位数は概ね上記のとおりです。CEU を得る方法と
しては、
① 当学会における活動(学術大会参加・発表・講演、当学会学術誌における論文掲載、
セミナー講師または助手、セミナーの企画・運営、必須体験会開催など)
、
② 他学会での活動(リアライン・コンセプトについての研究発表)
③ 普及活動(体験会、講演・シンポジウムなどを通じてリアライン・コンセプトの普及
に貢献した場合)
④ 当学会と企業との共同研究の仲介、企画、実施
⑤ 当学会とのライセンス契約、共同開発契約等の仲介
⑥ リアライン商品の開発、改良、製造、販売への貢献
などが想定されます。
4. 認定後の活動・商品購入等
リアライン認定を受けることにより、商品購入価格、購入後の取り扱い、開催可能なセ
ミナーや体験会についての相違点があります。認定レベルが上がることにより、商品の購
入(仕入れ)価格が下がります。なお、2014 年度末における株式会社 GLAB との取引条件
は移行期間(2 年間)において継続されますが、移行期間後(2017 年 4 月以降)は以下の
認定システムによる商品掛率に統合されます。
表 7: 資格認定取得後の活動範囲および商品購入
名称
Level 1 認定ユーザー
<非認定施設>
Level 2-1 ReaLine インストラクター
Class 1 リアライン・ショップ
Level 3-1 ReaLine トレーナー
Class 2 リアライン・スタジオ
Level 3-2 ReaLine セラピスト
Class 2 リアライン・スタジオ
Class 3 リアライン・
センター
商品取り扱い
・定価の 90%
・転売不可
・原則自己使用
・定価の 80%以下
・転売可※
・健常者への運動指導
・定価の 70%以下
・転売可※
・健常者への運動指導・使用
・定価の 70%以下
・転売可※
・健常者・患者への運動指導・使用
・定価の 60%以下
・転売可※
・健常者・患者への運動指導・使用
開催セミナー
賠償保険
適用
体験会・紹介
◯
体験会・紹介
◯
Level 1 必須体験会
◯
Level 1 必須体験会
◯
Level 1 必須体験会
◯
※ リアライン・コア、リアライン・レッグプレスについては一律 20%の紹介料とする。
※ 商品掛率は各 Level または Class の掛率を基本とし、お取引の状況により変動する。
5. CSPT 受講者およびデバイス認定者における優遇措置(2015 年度)
当学会のリアライン認定制度開始以前から株式会社 GLAB が主催した認定セミナーや
CSPT などの受講によりリアライン・コンセプトとデバイスについて理解され、それを活用
して頂いている方が多数おられます。この方々のこれまでの知識と経験を活用していただ
くため、以下の様な優遇制度を定めます。なお、下記の優遇措置は 2015 年度に各レベルの
認定セミナー受講者に限定されます。2016 年度には改めて優遇措置を設定します。
(1) 株式会社 GLAB の「リアライン会員」からの移行
当学会のリアライン認定制度の開始に伴い、2015 年 4 月末においてリアライン会員制度
は廃止となります。2015 年 5 月 1 日までに当学会に入会し、2015 年度末(2016 年 3 月末)
までに Level 1 以上の認定を得ることによりリアライン会員と同等の賠償保険被保険者で
ある状態を維持できます。なお、その他の会員メリットについては今後継続的に充実を図
って参ります。
(2) 株式会社 GLAB の「デバイス認定」からの移行
2015 年 3 月末までにデバイス認定を取得された場合、2015 年度末(2016 年 3 月末)ま
でデバイス認定証は有効ですが、2016 年 4 月 1 日にその効力を失います。このため、2015
年度中に当学会の認定資格の取得をお勧めします。2015 年 4 月以降に Level 2 以上の認定
資格を取得していただくことにより、デバイス認定(5 項目)と同等の仕入れ条件(80%)
を得ることができます。
2014 年度までに株式会社 GLAB が発行したデバイス認定者は、表 8 に示すような優遇が
得られます。これにより、デバイス認定者の皆様は、当学会の認定資格取得の費用が大幅
に減額されます。
(3) CSPT2013、CSPT2014 の受講履歴による優遇措置
CSPT2013(イントロダクションセミナーを含む)または CSPT2014 の受講者の皆様は、
表 8 の通り Level 2 や Level 3 において CSPT2015 の受講が免除されます。
なお、
CSPT2013
または CSPT2014 において欠席または未受講の項目(部位)については、その項目のみ
CSPT2015 を受講することが求められます。
表 8:過去の受講歴別の移行措置一覧
Level 1 ReaLine認定ユーザー取得までの要件
受講資格
受講歴
デ バイス 認定
セミナー
リア ラ イン認定セミナー
リア ラ イン公開講座
医療
資格
学会
入会
Lev el 1
認定資格
講習費用
eLea rni ng
体験会
体験会終了
シート
不要
必要
不要
2/3減免
◯
免除
◯
不要
必要
不要
2/3減免
◯
◯
不要
必要
不要
2/3減免
◯
不要
必要
不要
2/3減免
5 項目
不要
必要
不要
1 - 4 項目
不要
必要
不要
CSPT
2014年
全日程
2013年
全日程
2014年
不足有り
2013年
不足有り
対人
スキル
CSPT
2015
ISR
2015
PTS
2015
不要
不要
不要
不要
◯
不要
不要
不要
不要
不足分のみ
◯
不要
不要
不要
不要
◯
◯
◯
不要
不要
不要
不要
2/3減免
◯
免除
◯
不要
不要
不要
不要
2/3減免
◯
不足分のみ
◯
不要
不要
不要
不要
Level 2 ReaLineインストラクター取得までの要件
受講資格
受講歴
デ バイス 認定
セミナー
リア ラ イン認定セミナー
リア ラ イン公開講座
医療
資格
学会
入会
Lev el 1
認定資格
講習費用
eLea rni ng
体験会
体験会終了
シート
不要
必要
不要
1/2減免
◯
◯
◯
不要
必要
不要
1/2減免
◯
◯
不要
必要
不要
1/2減免
◯
不要
必要
不要
1/2減免
5 項目
不要
必要
不要
1 - 4 項目
不要
必要
不要
CSPT
2014年
全日程
2013年
全日程
2014年
不足有り
2013年
不足有り
対人
スキル
CSPT
2015
ISR
2015
PTS
2015
◯Bsc
免除
不要
不要
◯
◯Bsc
免除
不要
不要
◯
◯
◯Bsc 不足分のみ
不要
不要
◯
◯
◯
◯Bsc 不足分のみ
不要
不要
1/2減免
◯
◯
◯
◯Bsc
◯
不要
不要
1/2減免
◯
◯
◯
◯Bsc
◯
不要
不要
※CSPT2015の代わりにCSPT2014 on demandでも可
※対人スキルコース Basicは1日
Level 3-1 ReaLineトレーナー取得までの要件
受講資格
受講歴
デ バイス 認定
セミナー
リア ラ イン認定セミナー
リア ラ イン公開講座
医療
資格
学会
入会
Lev el 2
認定資格
講習費用
eLea rni ng
座学
実技
不要
必要
必要
全額
不要
◯
不要
不要
必要
必要
全額
不要
◯
不要
必要
必要
全額
不要
不要
必要
必要
全額
5 項目
不要
必要
必要
1 - 4 項目
不要
必要
必要
CSPT
2014年
全日程
2013年
全日程
2014年
不足有り
2013年
不足有り
対人
スキル
CSPT
2015 ※
ISR
2015
PTS
2015
◯Adv
免除
不要
◯
不要
◯Adv
免除
不要
◯
◯
不要
◯Adv 不足分のみ
不要
◯
不要
◯
不要
◯Adv 不足分のみ
不要
◯
全額
不要
◯
不要
◯Adv
◯
不要
◯
全額
不要
◯
不要
◯Adv
◯
不要
◯
Level 3-2 ReaLineセラピスト取得までの要件
受講資格
受講歴
デ バイス 認定
セミナー
リア ラ イン認定セミナー
リア ラ イン公開講座
医療
資格
学会
入会
Lev el 2
認定資格
講習費用
eLea rni ng
座学
実技
必要
必要
必要
全額
不要
◯
不要
必要
必要
必要
全額
不要
◯
必要
必要
必要
全額
不要
必要
必要
必要
全額
5 項目
必要
必要
必要
1 - 4 項目
必要
必要
必要
CSPT
2014年
全日程
2013年
全日程
2014年
不足有り
2013年
不足有り
対人
スキル
CSPT
2015 ※
ISR
2015
PTS
2015
◯Adv
免除
◯
不要
不要
◯Adv
免除
◯
不要
◯
不要
◯Adv 不足分のみ
◯
不要
不要
◯
不要
◯Adv 不足分のみ
◯
不要
全額
不要
◯
不要
◯Adv
◯
◯
不要
全額
不要
◯
不要
◯Adv
◯
◯
不要
※不足分についてはCSPT2015受講が必要
※Web Quizの試験範囲の学習のため、「CSPT2014 on demand」の聴講を推奨。
※対人スキルコース Advancedは2日間