<2015B期 BL32XUビームライン利用に関するお知らせ> 2015/01/26 文責:BL担当者 平田邦生 (E-mail: [email protected]) 2015A期のビームライン利用にあたって以下の注意事項がありますので、ご熟読いただいた 上で必要に応じて各ビームライン担当者にご連絡いただくようお願いいたします。 1. BL32XUの性能について l エネルギー範囲:8.5~18 keV (1.45~0.688Å) Ø ただし 1.45~1.24 Å 波長をご利用の場合には事前に担当者までお問い合 わせ下さい。 l ビームサイズ(縦 x 横):1.0 x 1.0 ~ 10 x 10 µm2 Ø ビームサイズは上記範囲で任意に変更可能です。 l X 線光子密度(概ねどのビームサイズでも同等):~1010 photons/sec/µm2 l 使用ディテクタ:Rayonix MX225HS (有感面 225 x 225mm) Ø カメラ長:105~550 mm 2. 利用開始時間について AM10:00からの30分程度はビームライン調整および実験準備に利用させていただ きます。フィリング変更等、ビーム入射が行われる際には入射終了後から30分、 としてこのルールで実施いたします。実験はAM10:00まで行っていただいて問題 ありません。またAM10:00実験開始ではない皆様については、引き継ぎの都合上 来所時間をこちらで指定させていただく可能性がありますが予めご了承ください。 3. 持ち込み試料・機器の安全審査について (ア)事前の持ち込み試料等の安全審査について、平素より適切にご対処いただきあり がとうございます。ご了解済みのこととは存じますが、万一事前の審査を受けて いない持ち込み物がありますと、物によっては施設の運転が停止する可能性もあ ります。こ の た め 、 同 意 文 書 に 明 記 さ れ た 以 外 の 試 料 等 の 持 ち 込 み が 発 覚 し た 場 合 は 、実 験 中 止 と せ ざ る を 得 ま せ ん 。共 同 実 験 者 に も 改 め て 周 知 と 徹 底 を お 願 い い た し ま す 。 4. サンプルチェンジャーの利用について (ア)現在、BL32XUではすべてのユーザーがサンプルチェンジャーSPACEを用いた測定 を行っております。ト ン グ や 手 に よ る ゴ ニ オ へ の マ ウ ン ト は で き ま せ ん ので予 めご了承ください。サンプルチェンジャーに関する詳細な説明は以下のURLをご 参照ください。 http://bioxtal.spring8.or.jp/ja/manuals/SPH/sph_ja_0-1.html (イ)利用するサンプルピンについて ① 基本的にはいわゆるハンプトン型が利用可能ですが、プラスチック製は利用 できません(参考 http://bioxtal.spring8.or.jp/ja/manuals/SPH/sph_ja_1-1.html にあるピンの みですのでご注意ください)。 ② ALSタイプのマグネットベースの場合、利用するUnipuckとの相性が悪い場 合があるようです(通常のハンプトンピンと比べてベースのくぼみ部分の径 が小さい)。 ③ サ ン プ ル ピ ン は マ グ ネ ッ ト ベ ー ス の 下 端( 机 に 置 い た と き の 接 地 面 )~ ル ー プ ま で の 距 離 が お よ そ 22-23m m の も の を 標 準 (図参照)としてゴニ オ位置・ロボット位置調整を行っています。可能な限りこれに近い高さのも のをご利用ください。 ④ マシンタイム中に利用するピンの高さはすべてそろえていただけますようお 願いします。ピ ン の 高 さ が 異 な る も の が 混 在 し て お り ま す と 、 結 晶 セ ン タ リ ン グ の 効 率 が 悪 く な る 上 に 、ル ー プ が ク ラ イ オ 気 流 中 心 か ら は ず れ る 可 能 性 も あ り ま す 。 予めご了承ください。 ⑤ BL32XUのクライオ気流はゴニオメータ側から吹付けております。このため、 Cu軸がついたタイプのクライオピンだと乱流が生じ、クライオループが揺れ てデータ精度が著しく悪化するという事象が発生します。可能ならばCu軸の 無いcrystal capをご利用ください(末尾のURL参照)。 ⑥ C u 軸 の あ る C ry sta l ca p 利 用 時 に ピ ン 上 の 霜 の 成 長 が 激 し く な り ま す 。 Cu軸 の な い タ イ プ で あ れ ば 問 題 な い こ と は 確 認 済 み で す 。 ⑦ 関連して10 µmのナイロンループや古いナイロンループでも試料の揺れが激 しくなり、データ精度が悪化することがあります。プロテインウェーブ、 MiTeGenなどで販売されているカプトン製の固いループを利用する、あるい はナイロンループの根元をグリースやアラルダイトなどで固定したものを利 用することをお薦めします。 (ウ)結晶マウンターの利用について ① BL32XUで は ビ ー ム ラ イ ン の ゴ ニ オ 上 で の フ ラ ッ シ ュ ク ー ル 凍 結( ク ラ イ オ 気 流 に よ る ) は で き ま せ ん 。 常 温 の 結 晶 を SPring-8に て フ ラ ッ シ ュ ク ー ル 凍 結 し た い 方 は 事 前 に マ ウ ン タ ー ロ ボ ッ ト( 以 下 参 照 )を ご 利 用ください。 ② BL26ビームライン側室のマウンターロボット(試料をフラッシュクール凍結し たのち、サンプルチェンジャー用試料カセットへの試料の装填を行う装置)の 利用をご希望の方はビームタイム1週間前にはお知らせください。日程調整 が必要です(単にフラッシュクールのみの利用も可能です)。 以上、変更等もございますが、集光ビームを安定に利用するために、ご協力・ご理解のほ どよろしくお願いいたします。 < 参 考 U RL> Cu 軸 の な い マ グ ネ ッ ト ベ ー ス ( 以 下 の 2 種 類 ) SPINE ピン http://hamptonresearch.com/product_detail.aspx?cid=24&sid=152&pid=445 PF ロ ボ ッ ト 利 用 の 可 能 性 が あ る 場 合 SPINE ピンではなく Cu 軸のないハンプトンタイプピン http://hamptonresearch.com/product_detail.aspx?cid=24&sid=135&pid=378 ピンの長さについて ピ ン を 机 の 上 に お い た 場 合 の 最 下 端 ~ ル ー プ ま で の 高 さ の 最 適 値 が 22~23m m 程 度 。 ピ ン の 高 さ は ハ ン プ ト ン リ サ ー チ 社 で 18 m m と し て 販 売 さ れ て い る サ イ ズ を 使 用 してください。 【 デ ー タ 処 理 ソ フ ト HKL2000 の 利 用 に つ い て 】 HKL2000 は最新バージョン(704x より新しいもの)でなければ本ビームラインの検出器 MX225HS のデータ処理はできません。プログラムは HKL 社の HP よりダウンロードが可 能です。以下のサイトをご参照ください。 http://www.hkl-xray.com/download-instructions-hkl-2000 MX225HS のデータを処理する場合、以下の手順が必要です。 1. 704x 以降のバージョンの HKL2000 をダウンロードしてインストール 2. HKL research inc.に問い合わせ cr_info を更新(Rayonix 社 MX225HS が利用可能に なるよう要求してください) 3. def.site をインストール(データバックアップ時にスタッフにお問い合わせください)
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