§19 子どもに危険を伝える方法【Blue】

§19 子どもに危険を伝える方法【Blue】
■ 文法的解析
【表記のルール】
□ [
名詞
],(
形容詞
),
<
副詞
>
,同形の反復部は*, **, ***などで表現する
□ 等位接続詞は
□ 関係代名詞節の欠けにはφをうつ
□ 代名詞の対応関係は# [ ~ ] で示す
#[Children absorb parental worries], often <without our even knowing #[it]>.
It's worth becoming aware of [how often we make statements
~することは価値がある
←(beginning with the words *"I'm afraid." or *"Maybe it won't ..." or *"I'm worried that ...")].
<If children are <routinely> exposed to fearful comments>, they are likely to develop an apprehensive attitude.
~にさらされる
形:不安な
#Expectations are molded <through repetition>, and [negative thinking] can quickly become circular.
形成される
反復
形:ぐるぐる巡る
We all know people (who φ have become caught in #[this kind of negative situation]),
~に陥る
"I expect the worst, and the worst always seems to happen to me."
= Expectations are molded through repetition, and negative thinking can quickly become circular. と同義
<Unfortunately>, today's parents have more serious fears (for their children)
現在
than ever before.
過去
We face the problem (=of figuring out [how to *protect and *warn #[our children] <against danger>
~を理解する
<without causing [unnecessary anxiety] in #[them]>)].
§19 子どもに危険を伝える方法【Blue】
<For example>,
we want #[our children ] *to be cautious with strangers
O
C1
but *not to assume
C2
不定詞の否定
形:out to V ~を決め込む
[that [every person (they don't know φ)] is *hostile or *out to do #[them] harm >.
形:敵意がある
V''
O''
C''
We want #[them ] *to stay <in our eyesight>, but *not to feel <at risk> <if we aren't by their side> .
V
O
C
cf:feel at home くつろぐ
#[It]'s a challenge
#[to *raise self-confident kids and <at the same time> *do our best <to keep them out of harm's way >.]
O'
C'
■ 注意事項
●
without our even knowing it「我々(=大人)が知りさえしないうちに」
our は動名詞 knowing の意味上の主語。our knowing it「我々がそれを知ること」。
●
it is worth … ing「…することは価値がある」
●
[how often we make statements (beginning with the words~)]
S
V
O
「~のような言葉で始まる→発言を,どれだけ頻繁に我々がしているのか」
how 以下の節が(becoming aware)of の目的語である。how などの疑問詞で始まる節は名詞節になって,他動
詞や前置詞の目的語になることができる。
●
be exposed~「~にさらされる」
●
fearful comment「恐ろしいコメント」
●
develop an apprehensive attitude「不安な態度を身につける」
●
negative thinking can quickly become circular「否定的な考え方はすぐに循環的になりうる」
●
become caught in~「~に捕らえられる;~に陥る」
●
than ever before「以前よりも;これまでになく」
●
We face the problem「我々は問題に直面している」
この face は他動詞で「に直面する」という意味。
●
the problem of … ing「…するという問題」
●
figure out~「~を理解する;~を解決する;~を考え出す」
§19 子どもに危険を伝える方法【Blue】
●
how to protect and warn our children against danger
= *how to protect (our children against danger)
and *(how to) warn our children against danger
「子どもを危険から守り,危険について子どもに警告する方法」
how to do「どのようにして…するか」,protect A against〔from〕B「BからAを守る」,warn A against B「A
に対してBに注意するように警告する」。
●
we want our children to be cautious with strangers
「我々は自分の子どもに見知らぬ人に対して用心してもらいたい」
“ want A to do ”「Aに…してもらいたい」。cautious は形容詞で「用心して」という意味。
●
but (we want our children) not to assume that every person they don't know is hostile or out to do them harm
「自分の知らないすべての人が,敵意を持っていたり,自分に危害を加えようとしていたりすると思い込ん
でもらいたくはない」
前出 want の用法だが not が入っている。“ want A not to do ”「Aに…しないでほしい」。ここでは,「(that 以
下)のように考えないでほしい」という意味になる。
every person is hostile ((that) they don't know φ)
S
V
C
「自分(子ども)が知らない→すべての人は,敵意を持っている」
or (every person they don't know is) out to do them harm
「自分が知らないすべての人は自分に危害を加えようとしている」
be out to do「しきりに…したがる;…しようと躍起になる」。do A harm「Aに危害を加える」。
●
at risk「危険にさらされて」
●
at the same time「(それと)同時に」
■ 日本語訳
子どもは,しばしば我々が知りさえしないうちに,親の悩みを理解する。「残念ながら…」や,「たぶ
ん…することはないだろう」や,「…ではないか心配だ」のような言葉で始まる発言を,どれだけ頻繁に
我々がしているのかに気付くことには価値がある。もし子どもが恐ろしいコメントに日常的にさらされて
しまうと、彼らは不安な態度を身につけるようになる可能性が高い。予想は反復にようて練り上げられ,
否定的な考え方はすぐに循環的になり得る。我々は皆、この種の悲観的な状況に陥ってしまっている人た
ちを知っている。
「私が最悪の予想をすると,その最悪の事態がいつも自分に降りかかってくるみたいだ」
というような。
不幸にも,今日の親は自分の子どものことで,これまでになく深刻な不安を抱えている。我々は,不必
要な不安を子どもに与えることなく,子どもを危険から守り,危険について子どもに警告する方法を考え
出すという問題に直面している。たとえば,我々は自分の子どもに見知らぬ人に対して用心してもらいた
いが,自分の知らないすべての人が,敵意を持っていたり,自分に危害を加えようとしていたりすると思
い込んでもらいたくはない。我々は,子どもに目の届くところにいてもらいたいが,我々が彼らのそばに
いないと危険であると感じてもらいたくはない。自信のある子どもを育てるのと同時に,彼らが危害を受
けないようにしておくために最善を尽くすのは,やりがいのある仕事である。