宮竹用水第一発電所の概要 しらやま 宮竹用水第一発電所は、一級河川手取川の左岸に位置し、白山頭首工より取水された農業用水を白山市鶴 来大国町の七ヶ・宮竹分水工にて分水し、手取川をサイフォンでわたり、宮竹用水を経て能美市宮竹町地点 にて分水を行い、農業用水路の有休落差 15.5m を利用して約1.6km の導水路で発電所に導水し、最大使用水量 6.5m3/s 最大有効落差 12.7m を利用して、最大出力 640kW を発電する環境にやさしい流れ込み式発電所です。 か み ご う 宮竹用水第一発電所 宮竹用水第一発電所の役割 農業水利費の低減を図るため、一連の管理体系下にある土地改良施設の操作に必要な電力を供給すること を目的とした自家用発電所です。水力発電の特徴として、発電する時期と農業用施設で自家消費する時期が 異なるため、発電した余剰電力は北陸電力(株)に売電されます。 「宮ちゃん」 小 水 力・再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 宮竹用水イメージキャラクター 宮竹用水第一発電所の特色 1)県営かんがい排水事業として取り組む流れ込み式発電所としては、 石川県内で初めての発電所です。 2)発電所の運転は、発電所より約7km 離れた発電制御所(宮竹用水土地改良区事務所に併設)で遠隔随時 監視制御装置により運転されます。 事業小史 昭和 61 年 4 月 県営かんがい排水事業上郷地区新規採択 昭和 62 年 5 月 全体実施設計承認 昭和 63 年 3 月 上郷地区計画変更承認(上郷発電所の追加) 平成 4 年 9 月 発電水利権許可 平成 4 年 10 月 電気工作物工事計画認可 平成 4 年 11 月 発電導水路着工 平成 6 年 3 月 発電所工事着工 平成 6 年 12 月 電気工作物工事計画変更認可 平成 7 年 3 月 北陸電力(株)との売電交渉成立、発電所完成・運転開始 平成 15 年 3 月 新エネルギーによるRPS設備認定 平成 17 年 11 月 発電水利権更新許可 平成 24 年 11 月 再生可能エネルギーによる固定価格買取制度の設備認定 平成 26 年 4 月 宮竹用水第一発電所に名称変更 建設費(県営かんがい排水事業上郷地区) 1,667 百万円 発電諸元 主要変圧器 最 大 6.50m3/s(640kW) 種 類 屋外用三相ニ巻線変圧器 常 時 2.91m3/s(320kW) 容 量 680kVA 有効落差 最 大 12.70m 電 圧 6,600V / 6,600V 常 時 14.90m 種 類 屋内、真空遮断器 遮 断 機 水 車 種 類 S型チューブラ水車 電 圧 7,200V (発電機用) (1台) 出 力 690kW 遮断容量 8kA 回 転 数 450rpm 種 類 屋内、真空遮断器 遮 断 機 種 類 横軸三相同期発電機 電 圧 7,200V 発 電 機 (送電用) 容 量 680kVA 遮断容量 8kA (1台) 電 圧 6,600V 力 率 95% 遠隔監視制御設備 遠方監視制御装置、データロガー装置 周 波 数 60Hz 無停電電源装置、電話通報装置 回 転 数 450rpm 種 類 ブラシレス励磁機 4,454,000kWh/ 年 励磁装置 発生電力量 容 量 12kW 2,472 トン / 年 CO2削減効果 ※ 年間の発生電力量を一般家庭に換算すると 1,200 世帯分の消費電力量に相当(北陸電力) ※ CO2削減効果の算出根拠:地球温暖化対策推進に関する法律施行令第3条で規定する係数(0.555kg・CO2/kWh) 使用水量 い し か わ 版 里 山 づ く りISO認 定 [認証番号:164 平成 27 年 4 月 1 日] 宮竹用水土地改良区 〒923-1121 石川県能美市寺井町レ135 TEL(0761)57-0113 鍋 谷 川 ① 除塵機 しらやま 水 白山頭首工 川 用 八丁 山 天狗 しちか 宮竹用水のほかに七ヶ用水と北陸電力も ② 七ヶ・宮竹分水工 ③ ④ しちか ここで一緒に水を取り入れています。 得 橋 水 ⑤ 北陸電力 久常変電所 発電取水口 発電所で使用する水を取り入れる施設で 水 下郷用 沈砂池 じょじんき す。ゴミを取り除く除塵機を通った水を 上郷用水 地下に埋設された導水管へ送ります。 川北大橋 発電取水口 ⑤ 明島発電所 (北陸電力) 熊 田 川 ⑥ 宮竹用水 第一発電所 手 取 川 手取 七ヶ用水発電所 橋 橋 手取川を流れる水を取り入れる施設で、 断 川横 ン 手取 フォ サイ 用 ⑦ 川大 鶴来発電所 (北陸電力) 白山頭首工 発電制御所・ 宮竹用水土地 改良区事務所 手取川橋 北陸電力 七ヶ用水 宮竹 しらやま 川 白山発電所 (北陸電力) 辰口橋 ① ② 水車 発電機 ⑥ しちか 七ヶ・宮竹分水工 水車・発電機 白山 手取川から取り入れた用水を七ヶ用水と この発電機は点検の時以外は24時間フ 宮竹用水第一発電所の役割 宮竹用水に分ける施設です。上の写真の ル回転で運転し、1年間で一般家庭の約 左側が宮竹用水です。 1,200 世帯分に相当する電気を作ります。 手取川ダム 大日川ダム しらやま ③ ⑦ 発電制御所 宮竹用水土地 改良区事務所 ① 白山頭首工 路 道 業 手取川横断 ③ サイフォン 手取川横断サイフォン 加 発電制御所(宮竹用水土地改良区) ⑤ 発電取水口 ② 七ヶ・宮竹 分水工 ンネルです。直径2メートル以上あり、 ⑧ 農業用施設 (排水機場) 産 賀 ちんしゃち ⑦ ④ 沈砂池 しちか 手取川の川底にある用水を通すためのト 山川用水 サージタンク 上郷用水 普段は用水で満たされています。 北陸電力へ 売電 発電所は普段は無人で運転しており、宮 北陸電力 久常変電所 竹用水土地改良区の事務所に併設の制御 所より遠隔監視をしています。 排砂 得橋用水 七ヶ用水 発電所 導水路 手 ④ 取 ⑥ 川 宮竹用水第一発電所 下郷用水 ⑧ 長滝放水路 農業用施設(排水機場) 沈砂池 手取川から取り入れた用水に含まれる砂 などを取り除くための施設です。川幅を 広げて流れる速さを落とすことにより、 砂が底へ沈みやすくなっています。 サージタンク とは? 導水路の距離が約 1.6km と長いため、 緊急に発電を停止させた際の設備への 負担を防ぐ役割があります。 日 本 海 宮竹用水第一発電所で作られた電気は、 宮竹用水の電動水門や排水機場(ポンプ 場)などの農業用施設へ供給・消費され、 余った電気が北陸電力へ売電されます。
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