材料工学科 2年生 前期・専門必修科目 「セラミックス」 第 11 回目 ( 2号館 2301教室 火曜2限 ) 『 期末試験 と レポート課題 について 』 2015 年 6 月 30 日(火) 工学部 材料工学科 教 授 永山 勝久 2015年度 材料工学科 2年生 前期 専門必修科目 『セラミックス』 単位認定 について (- レポート課題提出 と 期末試験について -) 1. 「レポート課題」 について ① レポート課題提示:6月30日(火) 講義時及び永山研究室HPに掲載 ② レポート課題提出:7月14日(火) ⇒ 2限 講義終了時(2301教室) 1) 履修者は必ずレポートを提出すること ※ 上記期日にレポートを未提出の場合は、単位は認定しない 2) “遅刻,欠席が多い学生”ならびに“中間課題未提出の学生”は 『レポート課題』 に全力を注ぐこと 【注意】 1.レポートは必ずA4サイズの用紙を使用すること (※ 表紙(任意) を必ず付ける こと) 2.手書きの場合は黒色万年筆または黒色ボールペンを使用(※ エントリーシートや履歴書 は丁寧に自書し、企業に提出することが重要です。 青色ボールペン,鉛筆書きは不可 ) 3.各種専門書,講義で使用した資料(ホームページに掲載)中 の図,表およびインターネット 掲載等の各種資料中の図,表を使用する場合は、レポートの最後に 『参考文献』 を付けて 出典(著者名、書籍名・資料名など)を必ず明記すること(※ 図,表の貼付け可 ) (※インターネット掲載中の図,表を使用する場合は、http:アドレス名 を必ず明記 すること) 2. 『2015年度 セラミックス 前期・期末試験』 について ① 期末試験日程: 7月 21 日(火)(前期講義最終日) ② 実施教室:2号館 2301教室 (後日,学生課が掲示) ③ 試験時間:10時50分~12時00分(:70分間) (※ 10時40分迄には必ず着席すること、座席表は当日掲示) (・・・前期末試験の日程,実施教室,試験時間等については、 後日学生課が掲示するため、各自十分確認・注意すること) [単位認定方法] ◎ 「シラバス中の成績評価欄」 に記載通り、 『レポート40%,期末試験60%』 で成績を付け、 これに 『出席点』 と 『中間課題』 を加算 し、 単位を認定する 以上 工学部 材料工学科 2年生 2015年度 前期 火曜2限 専門必修科目 「セラミックス」 レポート課題 【課題1】 「セラミックス材料の基礎的重要事項」となる,下記 (1),(2)(全員必須) および (3)~(6)から1つを選択 し 説明せよ (※ 合計 3つ を記載) (1) 『窯業製品(クラシックセラミックス) と ニューセラミックス(ファインセラミックス)』 の 1) 定義・特徴,2) 代表的な用途・応用例 (※ 両者の違いを正確に記すこと) (2) 『ニューセラミックス材料の一般的な製造工程(※ ① 原料調整~⑤ 製品検査)』 “最終製品に至るまでの各工程” が有する 意義と役割 について正確に記すこと) (3) 『ニューセラミックス材料の現状および今後の社会・産業界での飛躍的発展』 が 期待される 1) 代表的分野(最低4つ),2) 代表材料(物質名),3) 用途・応用例 (4) 1) 『単結晶と多結晶体の定義・構造』 , 2) 『セラミックス多結晶体の微細構造』 3) 『大型単結晶の代表的製造法(CZ法)』 (※ 1),2),3) 共に図示・説明せよ) (5) 1)金属材料が示す諸性質と自由電子の関係(※「自由電子の定義」も記すこと) 2)イオン結晶の ① 『引力と斥力の平衡関係』, ② 『フォノン』の定義・熱伝導機構 3)①配位数の定義,sp2,sp3混成軌道(※ 黒鉛とダイヤモンド構造を図示・説明) ②共有結合が最強結合を示す理由(『安定(反平行)スピン結合)』を図示・説明) (6) 1)『非金属無機固体材料の定義・代表物質』(“元素の3つの分類”を記し説明) 2)『ニューセラミックスの代表的機能(『6つの機能大分類』)』 と各機能に属する ①具体的機能 ,②代表材料(酸化物と非酸化物の両方を記載),③用途・応用例 【課題2】 『酸化物系セラミックス(イオン結合性結晶)』 と 『非酸化物系セラミックス (共有結合性結晶)』 について、代表材料 をそれぞれ3つずつ記し(合計 6 つ) 各材料が示す 1) 特徴,2) 代表的機能,3) 用途・応用例 について説明せよ - 但し,『酸化物系』 および 『非酸化物系セラミックス』 の中で代表材料となる Al2O3(アルミナ) および Si3N4 (窒化ケイ素) の 2つの材料は全員が必須 とし、 これに他の材料を2つずつ加え 計 6 つの材料 について 1),2),3) を記載 - 【課題3】 『ニューセラミックスの製造法』 に関する 下記 (1)~(4) の 基礎事項中, 2つを選択 し説明せよ。 但し,(1) は 全員必須 とし、(2)~(4) から1つを選択 (1)1) 焼結法の定義,2) 焼結体の分類・特徴・微細構造,3) 焼結体の緻密化機構 (※ 『拡散(固相,界面)』 の定義を記し,『緻密焼結体の生成過程』 を図示・説明) (2)1) 多結晶・焼結体の代表的な製造法(3つ) 2) セラミックス繊維製造法(1つ)(⇒ 複合材料FRP,FRM用C,SiCファイバー等) 3) 薄膜製造法(1つ),計 5 種類 の ①名称,②原理・特徴 について説明せよ (3)「ニューセラミックスの最重要因子」となる 『非金属無機固体人工原料粉末』 の ① 特徴(・・・ 純度,粉末形状,粒子径,結晶性,微細組織構造 など) ② 製造法(※ 『沈殿法』 以外の手法を専門書,HP 等で1つ調べて記すこと) (4)以下に記す ① ~ ⑦ の7つの基本事項から、3つを選択 し、説明せよ ① ボールミル, ② スラリー, ③ CIP(冷間静水圧加圧)成形法, ④ HP焼結法, ⑤ HIP(熱間静水圧加圧)焼結法, ⑥ ドクターブレード法, ⑦ メタライズ 【課題4】 『セラミックスの材料物性』 に関する(1)~(7)から 3つを選択 し 説明せよ 但し, (1) は全員が必須 とし、(2)~(7) から2つを選択 すること (合計 3 つ) (1) 『 材料の性質(物性)を規定する化学結合:1)金属,2)イオン,3)共有結合 』 の 1)定義(「3種類の化学結合の定義」 を正確に記すこと),2)特徴,3)比較・相違点 (2) 『セラミックス材料の代表的な電気的機能』 に関連する 1) ~ 3) を説明せよ 1) 『サーミスタ特性』 と 『イオン伝導性』 :① 定義・特徴,② 代表材料、③ 応用例 2) 『圧電特性』 :① 定義,② 代表材料,③ 応用例(ex.先端医療用センサ素子) 3) 『誘電体特性』:① 誘電体,誘電率,誘電分極 の定義,② 代表材料 ,③ 応用例 (3) 『セラミックス材料の代表的な電子的機能』 に関連する 1) ~ 3) を説明せよ 1) 『半導体材料』 の ① 定義,② 種類,③ 代表物質,④ 代表的用途 2) 『p型およびn型半導体Si』 の 定義 と 構造(※ 図示・説明,) 3) 『Ⅲ-Ⅴ族化合物半導体』の ① 定義・特徴,② 代表材料,③ 応用例 (4) 『セラミックス材料の磁気的機能』 に密接に関連する 1) ~ 3)を説明せよ 1) 『磁性の分類(:磁気モーメント(スピン)の配列の違いによる4つの名称と説明)』 2) 『ソフトフェライト(鉄系酸化物)の一般式と用途・応用例』および 『ハードフェライト (酸化物系永久磁石材料)の代表材料(※ 化学式 も記すこと)と用途・応用例』 3) 実用磁性材料の中で最も重要となる 『強磁性体』 に関する ①,② を説明せよ ① 『強磁性体』 の 3種類の a)名称,b) 定義,c) 特徴,d) 代表的用途・応用例 ② 『強磁性体の磁化過程』(※ “M-H曲線”を示し、Hc,Ms,Mr ,χの意味を説明) 【課題4】 続き (5)『セラミックスの光学的機能(IT社会の基盤材料)』に関連する 1)~3) を説明せよ 1)光ファイバー(単結晶石英:SiO2)の 利点・特徴・要求特性・製造法 等 2)光信号(デジタル信号)の伝送機構(※ “光ファイバーの構造図” を用いて説明) 3)セラミックス固体レーザー発振素子材料 ① 医療用(ex.歯科口腔内・外科治療用レーザーメス) ② 情報・家電・PC用(ex.記憶データ・情報読み出し用レーザー素子) ③ 発光ダイオード LED(:Light Emitting Diode,半導体発光素子) (6)『セラミックスの高温・高強度・構造特性』 に関連する 1) ~ 3) について説明せよ 1) 「エンジニアリングセラミックス」 の ① 定義・特徴,② 代表材料,③ 用途・応用例 2) 「セラミックスエンジン材料( ⇒ “次世代自動車,航空機用” としての今後の展開) 3) 「宇宙・航空機用構造材料への応用( ⇒ ガラス繊維強化複合材料:GFRP, 炭素繊維複合材料: C/C コンポジット,CFRPおよびSiO2 ガラス製耐熱材料 等)」 (7)『セラミックス材料の新規高機能特性,生体適合性,次世代自然エネルギー材料, 次世代グリーン(環境)材料』 等に関連する ① ~ ⑨ から3つを選択 し説明せよ ① 光触媒(酸化チタンTiO2), ② セラミックス生体用材料(バイオセラミックス) ③ 原子力関連材料(核燃料MOx,炉心材料,制御材料,中性子遮蔽材料) ④ 固体電解質(酸素イオン伝導体), ⑤ 燃料電池(ex.固体酸化物燃料電池SFOC) ⑥ 太陽電池,⑦ p-n接合(“ドリフト電流 が流れる機構”についても図示・説明) ⑧ 高性能リチウム電池,⑨ パワー半導体(次世代高性能電力変換用素子材料) 【課題5】 任意課題 (余力のある方は(1),(2)から1つを選んで簡単に記載下さい) (1)今後の学問・社会・産業界における『物質・材料科学全領域(セラミックスも密接に 関係)』おいて革新的発展と展開を遂げる 1) ~ 3) について説明せよ 1) 『ナノテクノロジー』の定義・応用分野,『ナノマテリアル』の代表物質(2つ)と特徴 2) 『ナノガラス』 および 『ナノセラミックス』 の ① 定義, ② 特徴, ③ 用途・応用例 3) “ナノマテリアルの基礎を構築”した 『アモルファス合金』 の ① 定義・構造・特徴(※ 結晶との違いを記すこと),② 代表的用途・応用例 ③ 3種類の作製法( ⇒ “非平衡プロセス” とはどのような意味を有する反応か) (2)『物質創製科学研究』 は,『21世紀の新たな材料科学研究』にとって極めて重要 となる。 そこで、これに密接に関連する, 1) ~ 3) の事項を簡潔に説明せよ 1) 現状の『材料(物質)の製造プロセス』 と 『結晶成長(Crystal Growth)』の関係 2) 現状の『核生成(Nucleation)理論(2つの機構)』 の ① 名称,② 定義・説明 3) 『宇宙・無重力環境を利用した材料・物質創製科学研究』 の 意義 と 利点・特徴 2015年度 セラミックス レポート 課題 以上 【課題1】 (1),(2)全員必須, (3)~(6)から1つ選択 計3つ 【課題2】 酸化物(Al2O3,他2つ),非酸化物系セラミックス(Si3N4,他2つ), 各3つ, 計6つ 【課題3】 (1)全員必須, (2)~(4)から1つ選択 計2つ 【課題4】 (1)全員必須, (2)~(7)から2つ選択 計3つ 【課題5】 (1),(2)共に 任意課題 (※ 興味のある方,余力のある方は積極的に記載下さい) 『レポート課題提出日』:2015年7月14日(火),講義終了時(2301教室) 講義担当者 工学部 材料工学科 教 授 永山 勝久
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