第4学年 体育科(保健学習)指導案

第4学年 体育科(保健学習)指導案
新発田市立東豊小学校 合同学習室
平成27年1月23日(金)5校時
授業者 養護教諭(T1)若月ひとみ
4 年 2 組担任(T2)名塚
裕樹
「育ちゆく体とわたし」
1
単元名
2
単元の目標と評価規準
(1) 単元の目標
○ 体の発育・発達について関心をもち、学習活動に意欲的に取り組むことができるようにする。
(関
心・意欲・態度)
○ 体の発育・発達について、課題の解決を目指して、知識を活用した学習活動により、実践的に
考え、判断し、それらを表すことができるようにする。
(思考・判断)
○ 体の発育・発達、思春期の体の変化、よりよく発育・発達させるための生活について、課題の
解決に役立つ基礎的な事項を理解できるようにする。(知識・理解)
(2)単元の評価規準
ア
単
元
の
評
価
規
準
学
習
活
動
に
即
し
た
評
価
規
準
健康・安全への
関 心・意 欲・態 度
イ
健 康・安 全 に つ い て
の思考・判断
ウ
健康・安全についての
知識・理解
体 の 発 育・発 達 に つ
い て 関 心 を も ち 、学 習
活動に意欲的に取り
組もうとしている。
体 の 発 育・発 達 に つ い
て 、課 題 の 解 決 を 目 指 し
て 、知 識 を 活 用 し た 学 習
活 動 な ど に よ り 、実 践 的
に 考 え 、判 断 し 、そ れ ら
を表している。
体 の 年 齢 に 伴 う 変 化 や 個 人 差 、思 春 期
の 体 の 変 化 、よ り よ く 発 育・発 達 さ せ る
た め の 生 活 に つ い て 、課 題 の 解 決 に 役 立
つ基礎的な事項を理解している。
① 体の発育・発達に
ついて、パワーポ
イントやワークシ
ートなどを見た
り、自分の生活を
振り返ったりする
などの学習活動に
進んで取り組もう
としている。
① 体の発育・発達につ
いて、資料などをも
とに、課題や解決の
方法を見つけたり選
んだりするなどし
て、それらを説明し
ている。
① 体は、年齢に伴って変化すること、
体の変化には、個人差があることに
つ い て 、言 っ た り 書 い た り し て い る 。
② 体の発育・発達に
ついて、課題の解
決に向けての話し
合いや発表などの
学習活動に進んで
取り組もうとして
いる。
② 体の発育・発達につ
いて、学習したこと
を自分の生活の仕方
や自他の思春期の変
化へつなげて考え、
それらを説明してい
る。
② 体をよりよく発育・発達させるため
の生活の仕方には、調和のとれた食
事、適切な運動、休養及び睡眠が必
要であることについて書いている。
③ 思 春 期 に は 、体 つ き に 変 化 が 起 こ り 、
人によって違いがあることや、男女
の特徴が現れることについて、発言
したり書いたりしている。
④ 思春期には、初経、精通などが起こ
ること、異性への関心も芽生えるこ
と、これらは個人によって早い遅い
はあるものの誰にでも起こり、大人
の体に近づく現象であることについ
て書いている。
3
単元と児童
(1) 単元について
本単元は、小学校での性に関する指導の中心となる学習である。
まず1時間目に体の発育について学習する。出生時から1歳までの成長を見るためにそれぞれの
写真と身長を提示し、1年で体が1.5倍に大きくなっていることを感じさせる。その後、児童の
1年生から4年生までの1年ごとの身長の伸びをつなげて短冊にする活動を通して、自分自身が成
長していることを実感させる。また、発育には個人差があることを学習する。
2時間目によりよい発育について学習する。グループワークでよりよい発育に必要なものを考え
させ、出された考えから調和のとれた食事・適切な運動・休養睡眠が必要なことを学んでいく。児
童は昨年度、保健学習で生活習慣が健康に関係していることを学習している。また、睡眠について
の保健指導を昨年度、今年度と受けており、睡眠が体や心の成長に関係していることを学習してい
るため、その時の授業内容をグループワークで想起させる。
3・4時間目はWYSH教育の教材を活用した指導を実施する。3時間目に男女の体つきなどの
体の外側に現れる変化を学習し、4時間目に初経や精通などの体の中の変化や異性への気持ちの変
化について学習する。3・4時間目では視聴覚教材を準備し、目で見たり耳で聞いたりしながら体
の内外の変化がわかるように指導する。現段階での4年生は成長に差が見られ、思春期の体の変化
が身近なものとして捉えにくい児童が多くいる。そのため、成長のスピードには個人差があるもの
の、自分の体にも今後必ず起こる変化だということを、しっかり押さえた上で指導していきたい。
また、その変化を大人への一歩として前向きに捉えられるように、恥ずかしさや不安感のない授業
にしていく。
(2) 単元に関する児童の実態(男子16名
女子16名
計32名)
男子は比較的おとなしく、女子は活発な児童が多い。クラス全体としては明るく素直な児童が多
い。体格については、やせ形の児童もいるものの平均並みの児童が多い。女子に2名丸みのある体
つきになり初経を迎えそうな児童がいる。体格では個人差が大きいため、発育測定では自分の身長
と他児童の身長を比較し結果を気にしている児童もいた。
男女の仲も良く学級全体で遊ぶことが多いが、男女に分かれて遊ぶことも増えてきている。少し
ずつ男女の違いに気づき、男子1人と女子3人などの男女比に差があるグループ活動では戸惑う場
面も見られる。男子と女子の違いや成長には個人差があることを学習し、これから自分の体に起こ
る変化を前向きに受け入れられるように指導していく必要がある。
4
指導の構想
(1) 成長を自分のこととして捉えさせる
本単元では思春期の体の内外の発育・発達について学習するが、二次性徴で見られる体の変化に
ついてはまだ現れていない児童が多く、自分のこととして捉えにくいことが考えられる。そのため、
自分の身長の伸びを短冊にする活動を通して成長を自分のこととして実感させる。
(2) 恥 ず か し さ の な い 授 業 に す る
二次性徴の授業は児童にとって恥ずかしい気持ちが生まれやすい内容である。体の成長は恥ずか
しいもの、嫌なものという意識につながらないように、WYSH教育の教材を活用し、パワーポイ
ントなどの資料を使った授業内容を計画していく。また、男女の体の違いや初経、精通といった二
次性徴を、体の成長の一部として自然な流れで学習できるよう工夫していく。
(3) 保 健 室 の 機 能 を 生 か し た 授 業 に す る
身長などの発育や個々の生活習慣については、普段の保健室での児童との関わりや健康診断など
を通して得た情報を活用することができる。そのためデータを有効に活用し養護教諭の専門性を生
かした授業にする。
(4) T・Tのよさを生かした授業にする
養護教諭の専門性を生かし、さらに児童の実態にあった授業にするために、養護教諭と担任との
T・Tの授業にする。授業前には担任との打合せや指導案検討をしっかり行い、お互いの助言を得
るようにする。また、授業中にはグループワークでの支援や個別の支援を分担して行うようにする。
5
時間
1
単元の指導計画
○
ねらい
1~3学習活動
評価規準
関心
意欲
態度
思考
判断
知識
理解
〈 関 ・意 ・態 - ① 〉 (学 習 活 動 1)
パワーポイントやワークシート
などを見たり、自分の生活を振
り返ったりするなどの学習活動
に進んで取り組もうとしている
状況を【観察】で捉える。
○ 体の発育・発達について、パワーポイン
トやワークシートなどを見たり、自分の
生活を振り返ったりするなどの学習活動
に進んで取り組めるようにする
○ 体は、年齢に伴って変化すること、体の
変化には個人差があることについて、言
ったり、書いたりできるようにする。
1 各自の成長記録を基に短冊を作る。
〈 知 識 ・理 解 - ① 〉 (学 習 活 動 3)
体は、年齢に伴って変化するこ
と 、体 の 変 化 に は 個 人 差 が あ る こ
と に つ い て 、発 言 し た り 、書 い た
り し て い る 状 況 を 【 観 察 ・ワ ー ク
シート】で捉える。
①
2 短 冊 の 形 を 比 べ 、身 長 の 伸 び 方 に つ い て の
違いを話し合う。
3 身長は年齢に伴って変化することや体の
変化には個人差があることを知る。
2
評価方法
①
○ 体をよりよく発育・発達させるための生
活の仕方には、調和のとれた食事、適切
な運動、休養及び睡眠が必要であること
がわかる。
○ 体の発育・発達について、資料などを基
に 、課 題 や 解 決 の 方 法 な ど を 見 付 け た り 、
選んだりすることができる。
〈 知 識 ・理 解 - ② 〉 (学 習 活 動 2 )
体 を よ り よ く 発 育・発 達 さ せ る た
めの生活の仕方には、調和のと
れた食事、適切な運動、休養及
び睡眠が必要であることについ
て、書いていることを【ワーク
シート】で捉える。
1 グループワークを行い、体をよりよく発
育・発達させるために何が必要か考える。
〈 思 考 ・ 判 断 - ① 〉 (学 習 活 動 3 )
資 料 な ど を 基 に 、課 題 や 解 決 の 方
法などを見付けたり、選んだり
するなどして説明している状況
を【観察・ワークシート】で捉
える。
2 食 事 、運 動 、休 養・睡 眠 そ れ ぞ れ を 関 連 づ
け 、体 を よ り よ く 発 育・発 達 さ せ る た め の
生活の仕方について知る。
3 学習したことを自分の生活に当てはめて
課 題 を 見 つ け 、こ れ か ら の 生 活 の 仕 方 に つ
いて解決方法を考える。
②
①
〈 関 ・意 ・態 - ② 〉 (学 習 活 動 2)
課題の解決に向けての話し合い
や発表などの学習活動に進んで
取 り 組 も う と し て い る 状 況 を【 観
察】で捉える。
○ 思春期の体の変化について、話し合いや
発表などの学習活動に進んで取り組むこ
とができるようにする。
○ 思春期には、体つきに変化が起こり、男
女の特徴が現れるとともに、その変化に
は個人差があることを理解できるように
する。
3
(
本
時
)
〈 知 識 ・理 解 - ③ 〉 (学 習 活 動 3)
思 春 期 に は 、体 つ き に 変 化 が 起 こ
り、人によって違いがあること
や 、男 女 の 特 徴 が 現 れ る こ と に つ
い て 、発 言 し た り 書 い た り し て い
る 状 況 を 【 観 察 ・ワ ー ク シ ー ト 】
で捉える。
1 声あてクイズやシルエットクイズに取り
組 み 、変 声 や 思 春 期 の 男 女 の 体 つ き の 変 化
について気付く。
2 大人に近づく男女の体つきの変化につい
て考え、グループで話し合う。
②
3 各 グ ル ー プ の 意 見 を 基 に 、大 人 に 近 づ く 男
女の体つきの特徴について理解しそれら
にも個人差があることを理解する。
4
③
○ 思春期になると、初経、精通などが起こ
ること、異性への関心も芽生えること、
これらは個人によって早い遅いはあるも
のの誰にでも起こる、大人の体に近づく
現象であることが分かる。
○ 体の発育・発達について、学習したこと
を自分の生活の仕方や自他の思春期の変
化へつなげて考え、それらを説明できる
ようにする。
〈 知 識 ・理 解 - ④ 〉(学 習 活 動 1,2)
思 春 期 に な る と 、初 経 、精 通 な ど
が 起 こ る こ と 、異 性 へ の 関 心 も 芽
生 え る こ と 、こ れ ら は 個 人 に よ っ
て早い遅いはあるもののだれに
でも起こる大人の体に近づく現
象 で あ る こ と に つ い て 、書 い て い
る 状 況 を【 ワ ー ク シ ー ト 】で 捉 え
る。
1 異性への関心が芽生える児童の事例を用
い、大人に近づく現象であることを知る。
〈 思 考 ・ 判 断 - ② 〉 (学 習 活 動 4)
学習したことを自分の生活の仕
方や自他の思春期の変化へつな
げて考え、説明している状況を
【 観 察・ワ ー ク シ ー ト 】で 捉 え る 。
④
2 初 経・精 通 が 起 こ る こ と を 理 解 し 、個 人 に
よ っ て 早 い 遅 い は あ る が 、誰 に で も 起 こ る
大人の体に近づく現象であることを知る。
3 悩みの対処法を事例で学ぶ。
6
②
本時の計画(3/4時間 )
(1) ねらい
○思春期の体の変化について、話し合いや発表などの学習活動に進んで取り組むことができるよ
うにする。
(関心・意欲・態度)
○思春期には、体つきに変化が起こり、男女の特徴が現れるとともに、その変化には個人差があ
ることを理解できるようにする。(知識・理解)
(2) 本時の構想
① 「特別な授業感」を持たせる
カフェテラス風に机を配置し、机に置いた上に花やぬいぐるみを置く。教室の雰囲気作りを
行い「いつもとは違う特別な授業」であるというメッセージを送る。
② 恥ずかしさのない授業にする
思春期の体の変化については、教科書等の裸の絵は使わず、クイズ形式にして指導する。ま
た、発表させる際は抵抗のある児童に対しては無理に発表させないように配慮する。
③ 進んで話し合いができる授業にする
クイズとグループワークで学習場所を変え、気持ちにめりはりを持たせ話し合い活動に積極
的に参加できるようにする。また、グループワークの際は机間指導し学級担任とともに声を掛
け、話し合いが進まないグループには助言していく。グループの作り方は学級担任と相談して
編成し、話しやすい雰囲気を作っていく。
④ 不安感のない授業にする
二次性徴の体の変化はまだ現れていない児童が多いため、とまどいや不安を持つ児童が出て
くることが考えられる。そのため、
「誰にでも起こる自然なこと」
「大人への一歩」
「不安なとき
には家族や先生などの身近な大人に相談すること」など安心感を持たせる言葉を授業のまとめ
に伝えていく。
(3) 本時の展開
学習活動(○教師の働きかけと・予想される児童の反応)
T1:授業を進める T2:机間指導、個別支援
◇教師の支援と留意点
☆評価
導
○今日の学習のテーマ『育ちゆく体とわたし~体の外側の変 ◇パワーポイント
入
化~「大人に近づいていく私たちの体がどんなふうに変化し ◇合同学習室後方で行う
5
ていくか知ろう」
』を提示する。
◇前方の黒板にテーマと授
分
○今日の授業の流れを確認する。
業の流れを記入(T2)。学習
○思春期について復習する
内容が終わったら線を引い
■大人の体へとどんどん成長していく小学校高学年から高校 て消していく。
生くらいまでを思春期という
展
開
○声あてクイズをする。
発問1
◇女子にも声変わりがある
①
これから声あてクイズをします。男子5人の声が聞こえる
7
ので自分より年上か年下か考えましょう。
分
(6 歳 8 歳 11 歳 12 歳
が男子ほど分からない
21 歳)
■小さいときは男子も声が高いが、成長するとだんだんと声
が低くなる→声変わりする
展
○後ろ姿クイズをする。
(2分)
開
発問2
②
次に後ろ姿クイズをします。右左どちらが男子でどちらが
25
分
◇パワーポイント
女子か考えてみましょう
・男子だと思う
・女子だと思う
○グループワークで男女の体つきの特徴を考える(5分)
発問3
(大学生の後ろ姿を見せながら)なぜ男子だと思ったので
すか?なぜ女子だと思ったのですか?それぞれの体つき
◇グループワークでじ
っくり考えさせるため
に 、合 同 学 習 室 前 方 に 移
動 し て 、着 席 し 活 動 さ せ
る。
の特徴をワークシート①に書きましょう。
<男子>
<女子>
☆ 〈 関 ・意 ・態 - ② 〉
体の発育・発達につい
て、課題の解決に向けて
・足が太いから
・腰が細いから
の話し合いや発表など
○ワークシート①を黒板に貼りながら発表させる。
(10分) の 学 習 活 動 に 進 ん で 取
り組もうとしているか。
・おしりよりも肩が大きい
・おしりが大きいから
○思春期の男女に起こる体の変化について説明する。(5分)
■男子は肩幅が広くなりがっしりとした体つきになる。
◇後から振り返りができる
■女子は腰まわりが大きくなりふっくらとした体つきにな ように黒板に絵を掲示しな
がらまとめる。
る。
○その他の変化として男女どちらにもにきびができること
や、わきの下や性器の周りに発毛があることを説明する。
○個人差について説明する。
(3分)
発問4
思春期の体の変化があらわれる時期ってみんな同じなの
かな?体つきの変化も同じなのかな?
・あらわれる時期が人によって違う
・変化の仕方も人によって違う
■変化の起こる時期に個人差がある
■体つきの変化のあらわれ方には個人差があり、目立ったり
☆ 〈 知 識 ・理 解 - ③ 〉
思 春 期 に は 、体 つ き に 変
化 が 起 こ り 、人 に よ っ て
■人と比べて心配する必要はない
違 い が あ る も の の 、男 女
■誰にでも起こる体の変化で、大人へのステップである
の特徴が現れることに
■もし心配なことがあれば家族や先生など身近な大人に相談 つ い て 、発 言 し た り 書 い
たりしているか。
すると良い
目立たなかったりする
◇ワークシート②を配付。
ま
○ワークシートに学習したことをまとめる。
(5分)
と
○何人かに発表させる。
(3分)
め
8
○次時の活動「体の中の変化」について確認する。その中で ◇個人差に触れていたり前
ワークシートに書いたもう少し知りたいことや心配なことに 向きな言葉かけができてい
分
ついて話していくことを伝える。
たりする児童を選ぶ。
板書計画
机の配置
黒板
タイトル
授業
ワーク
個人差
シート
教師用
男子
女子
の流
かたはばが広
こしまわりが大き
れ
がりがっしり
くなりふっくら
声変わり
にきび
発毛
5
3
1
6
4
2
7
クイズなどの活動
スクリーン
7
実践を振り返って(成果と今後の課題)
(1)学習活動について
初めに男子の声を聞き、自分より年上か年下かを当てる
クイズを行った。その後、2 名の後ろ姿の写真を見て男女を
当てるクイズを行った。クイズ形式で考えさせることで、
児童の緊張をほぐし意欲的に授業に取り組むことができて
いた。また、思春期になると声変わりすることや、男女で
体つきに変化が現れ、男女の区別がつきやすくなることを、
聴覚や視覚的に学習することができた。また、一人一人が
自分の考えをもてるように、グループワークや授業のまと
めに時間をしっかり確保できたことは良かった。
(2)グループワークについて
前半のクイズからつなげて、男女の体つきの変化につい
てグループワークで考えさせた。体の部位の名称が分から
ず変化について発言できない児童がいたり、当日の欠席が
多くグループワークが活発に行えないグループがあったり
した。しかし、グループワーク時に活動場所を変え集中し
て取り組めるように配慮し、担任と養護教諭の二人で机間
指導することで、全てのグループが意見をまとめ、全体の
場で発表することができた。
(3)T・T について
指導案の作成時には、児童の実態をふまえて担任からア
ドバイスしてもらった。その後、指導案を修正したり、授
業中の個別対応が必要な児童には適宜声を掛けてもらった
りすることができた。しかし、授業の進め方について担任
が進める場面と養護教諭が進める場面を明確にし、役割を
はっきりさせる必要があった。また、指導案上にも役割が
はっきりと分かるように記載すると良かった。
(4)パワーポイント・掲示資料・ワークシートについて
これからの自分の体の変化に恥ずかしさや否定的な印象をもたずに、二次性徴を肯定的に捉えてほ
しいという願いから、教科書の裸の絵は見せずに WYSH 教育のパワーポイント教材を使って指導した。
また、まとめの部分では黒板を使用し、特に覚えてほしい内容だけを掲示・板書できるように工夫し
た。ワークシートについても、用語のみを記入するようなものではなく、学習したことと感想を自由
記述できるような様式にした。ワークシート記入の時間をしっかり確保したことで、児童は体つきの
変化や声変わり、個人差があることについて理解できたことが見とれた。また、自由記述にしたこと
で、個人個人の理解度も把握することができた。感想部分では思春期の体の変化をこれから自分に起
こることとして捉え、肯定的に捉えている児童も見られた。
ワークシート3-①は A3に拡大し配付
4年生 保健学習ワークシート3-②
ししゅんき
思春期の体の変化~体の外側にあらわれる変化~
4年
組
番 名前
1 今日の学習で分かったかったことや感じたことを書きましょう。
「分かったこと・学習したこと」+「感じたこと・思ったこと」の両方を書きましょう。
例)ぼくは・私は、○○のことや△△のことがわかりました。□□だと思いました。
2 大人に近づいていく体の変化について心配なこと、分からないこと、もっと知りたいことが
あったら書きましょう。