療養病棟における、社会福祉士専従配置加算の創設

療養病棟における、社会福祉士専従配置加算の創設
1.療養病棟を有する病院の病床数と社会福祉士の配置数には相関を認めるが、社会福祉 士の配置数にはばらつきがある。 2.社会福祉士が配置されている病院の在宅復帰率(療養病棟)は高い。 3.社会福祉士が全病棟担当制を敷いている方が、病棟担当制を敷いていない場合よりも 地域連携活動が効果的に行えている。
「医療ソーシャルワーカーに関するアンケート」 (公益社団法人 全日本病院協会) 調査対象 :全日本病院協会会員 2,418件(H26.12) 調査方法 :各病院宛にアンケート用紙を郵送し、FAX回収した。
調査期間 :平成26年12月17日~平成27年1月7日
対象機関総数 :2,418件
回答機関数 :754件(うち療養病床を有する病院339件) 回答率31.2%
療養病棟を有する病院(n=339)の 病床数と社会福祉士の配置数
p<0.01 R=0.513
社会福祉士の配置有無と在宅復帰率(療養病棟)
在宅復帰率50%以上の病院は17.4% 無
n=63 52.4 23.8 6.3 11.1 6.3 (10) (42.5) (52) (79.9)
在宅復帰率50%以上の病院は37.7% 有
n=276 41.3 9.4 11.6 22.5 15.2 (16.7) (34.15) (60) (87.2) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 不明 25%未満 25%以上50%未満 50%以上75%未満 75%以上
社会福祉士が全病棟担当制を敷いている方が、病棟担当制を 敷いていない場合よりも地域連携活動が効果的に行えている
(医療機関におけるソーシャルワーク部門の構造と地域連携行動に関する研究 霞ケ関病院 榊原 医療と福祉No98 2015.10発行予定 査読済み)