住宅ローンアドバイザー 最新情報 フラット 35 の制度拡充とダブルフラットの創設 2015/04 掲載 住宅金融支援機構は、「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」及び平成 27 年2月3日に成立 した平成 26 年度補正予算を踏まえ、平成 27 年2月9日以降に資金をお受取になる方から以下の制度拡 充を実施している。 1.制度拡充 (1)フラット35Sの金利引下げ幅の拡大 フラット35Sにおける当初5年間(長期優良住宅、認定低炭素住宅等の特に性能が優れた住宅につい ては当初 10 年間)の金利引下げ幅を、現行の年▲0.3%から年▲0.6%に拡大された。 なお、フラット35Sの金利引下げ幅を年▲0.3%から年▲0.6%に拡大する制度拡充には予算金額があ り、予算金額に達する見込みとなった場合は、制度拡充終了日を前倒しすることとなる。制度拡充終了後 の申込受付分から、フラット35Sの金利引下げ幅は制度拡充実施前と同じ年▲0.3%になる予定である。 また、フラット35Sには予算金額があり、予算金額に達する見込みとなった場合は、受付が終了となる。 受付終了日は、終了する約3週間前までにフラット35サイト(www.flat35.com)で告知される。 (2)フラット35(買取型)の9割超融資の上乗せ金利圧縮 フラット35では、借入期間(20 年以下・21 年以上)、融資率(9割以下・9割超)に応じて、借入金利が 異なるが、このうち、フラット35(買取型)の9割超融資の上乗せ金利について、従来の9割超融資の場合 と比べて上乗せしている金利が引き下げられた。 詳細は住宅金融支援機構HPを参照のこと(http://www.flat35.com/topics/topics_20150203.html)。 2.ダブルフラットの創設 平成27年4月より、ダブルフラットの制度が創設された。 ダブルフラットとは、将来の返済負担を軽減することを主な目的として、フラット35を2つ組み合わせて 利用するものである。 なお、ダブルフラットについては、次の組合せにより融資の利用が可能とされている。 1.フラット20※+フラット35 2.フラット35】 +フラット35 3.フラット20※+フラット20※ ※フラット20とは、フラット35のうち、15年以上20年以下のお借入期間を選択する場合をいう。フラッ ト20の最頻金利(取扱金融機関が提供する最も多い金利)は、お借入期間が21年以上35年以下のフラ ット35の最頻金利よりも低くなっている。 20年以下の借入期間を選択した場合、原則として、返済の途 中で借入期間を21年以上に変更することはできない。 注意点としては、ダブルフラットを利用する場合、それぞれの借入れに対して、金銭消費貸借契約、抵 当権設定等の手続が必要となり、融資手数料、金銭消費貸借契約書の印紙税、抵当権設定のための費 用等が、1つの借入れの場合と比べて多くかかることがあげられている。 また、取扱い金融機関も現状では限られているので、この点の確認も必要である。 詳細は住宅支援機構HPを参照のこと(http://www.flat35.com/loan/double.html)。 以上、出典・参考:住宅金融支援機構ホームページ
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