神奈川県医療労働組合連合会 2015 年春闘統一要求書

神奈川県医療労働組合連合会 2015 年春闘統一要求書
2015 年 月
殿
日
神奈川県医療労働組合連合会
執行委員長
土谷
正明
執行委員長
神奈川県医労連は、下記の 2015 年春闘統一要求を決定しました。貴殿及び貴法人が、日
本医労連統一回答指定日である、3 月 11 日までに文書回答を行うよう要求します。
なお、この統一要求書は神奈川県医労連加盟組合すべての経営者に提出するため、貴法人
では該当しない要求も含まれることもあり、この場合は回答不要ですので、ご承知置き下さ
い。また、別途当該労組からの要求についても、誠実に回答いただくよう申し入れます。
記
(1)2015 年 4 月 1 日から大幅な賃金の引上げ、成果主義賃金導入・賃金体系改悪反対。
夏期一時金の(2.5 ヶ月+α)以上の保障。臨時・パート職員の均等待遇。労使対等
決定原則の厳守。医療・介護・福祉労働者の「社会的役割にふさわしい賃金水準」の
保障。公的財政措置。
1)「平均 4 万円以上の賃上げ」
。「パート労働者時間給 200 円以上の引き上げ」
2)「初任給・年齢別ポイント」を基準とした賃金改善
看護師
21 歳 220,000 円以上、35 歳 350,000 円以上、50 歳 450,000 円以上
介護福祉士
20 歳 200,000 円以上、35 歳 340,000 円以上、50 歳 440,000 円以上
高卒者
18 歳 180,000 円以上、35 歳 330,000 円以上、50 歳 430,000 円以上
3)「企業内最低賃金協定」の締結・改善
看護師
月額
220,000 円以上
日額
10,000 円以上
時間額
1,400 円以上
誰でも
月額
180,000 円以上
日額
8,200 円以上
時間額
1,200 円以上
4)再雇用(再任用)者の賃金・労働諸条件の改善。
(2)安全・安心の医療・介護提供のために大幅増員、必要人員確保・欠員の即時補充。
3交替による3人以上・月6日以内(当面8日)夜勤協定の締結・改善。夜勤・交替
制労働者について「1日の労働時間8時間以内、週 32 時間以内、勤務間隔を 12 時間
以上とすること」。訪問看護・介護など夜間対応を必要とする在宅分野の労働環境改
善・必要人員確保。労基法違反の一掃。不払い時間外労働の一掃、長時間労働の規制、
違法な宿日直の改善。母性保護の徹底。
(3)高度で危険である「特定行為」を看護師に実施させる制度の中止・撤回。医行為の
介護労働者への拡大反対。すべての職種の大幅増員で、各職種の専門性の向上を。安
上がりの医療・福祉政策、安易な業務委譲に反対。
(4)セーフティマネージャーの専任配置や安全管理委員会への労働者代表の参加。医療
事故防止のための院内体制の整備・拡充。医療の安全にむけた医療機器・機材などの
統一化。医療事故防止にむけた第 3 者機関の設置。無過失補償制度の確立。
(5)介護療養病床の廃止と医療療養病床の削減撤回。後期高齢者医療制度の即時廃止。
窓口負担の軽減をはじめ、患者・国民負担の軽減。保険外負担の拡大、混合診療導入
や医療保険制度の縮小・再編反対。派遣労働の導入・拡大反対。業務委託・下請け反
対。
(6)介護保険制度の抜本的改善。保険料・利用料の大幅軽減。低所得者への減免措置、
特養など介護保険施設への入所待機者の解消、施設増設と基盤整備の促進など介護提
供体制の拡充・整備。「介護職員の処遇改善交付金」の復活と改善。障害者の医療・
福祉制度改善。
(7)プログラム法案の具体化阻止。社会保障制度改悪反対。消費税増税阻止。消費税廃
止に向け、当面3%への引下げ。国庫負担による最低保障年金の確立。基礎年金制度
の確立と給付額の引き上げ。看護職員など夜勤・交替制労働者の 55 才支給の実現。
(8)安全でゆきとどいた医療・看護・介護を保障する診療報酬・介護報酬の改善。
「昼間
4対1以上・夜間 10 対 1 以上」の配置基準の新設。外来 15 対 1 以上、手術室看護料
の新設、ICU等の常時 1 対 1 新設。入院日数短縮、ベッド削減反対。
(9)「看護職員確保法・基本指針」の改正。財政措置の具体化、罰則規定の新設。夜勤・
交代制労働の法的規制。准看護師養成停止、制度一本化。
「二年課程通信制」の改善・
支援措置確立。ILO 看護職員条約・夜業条約の批准。改正「福祉人材確保指針」の実
効性ある具体化。介護労働者に対する介護福祉士資格取得に対する支援措置、介護労
働者の増員と公的研修制度の確立。
(10)国公立・公的医療機関の統廃合・移譲、民営化反対。住民要求に基づく保健・医療・
福祉のネットワークの確立。雇用の確保、賃金・労働条件の引き下げ反対。労働基本
権の保障、正常な労使関係の確立。
(11)震災からの早期の復興実現。原発ゼロ、自然・再生エネルギーへの転換。核兵器の
即時廃絶。全ての核実験反対。憲法改悪反対。安保条約廃棄、米軍基地の撤去・縮小。
オスプレイ強行配備の撤退。自衛隊の海外派兵・有事法制の発動反対。TPPへの参
加反対。大企業優先・格差拡大の「構造改革」反対。国・地方政治の革新、国民本位
の政治への転換。
以上