フラックス入り溶加棒(裏波溶接用)

.フラックス入り溶加棒
)特 長
フラックスを内包するティグ材料で、溶接スラグが裏ビードを保護
し、バックシールド無しで裏波溶接ができます。バックシールドに
要する手間とガスを省略でき、コスト低減が図れます。ソリッドの
ティグ材料と同様な取扱いができます。
)溶接作業の要点
①電流および極性
標準溶接電流 DC
(−)
溶接方向
溶接金属
板厚 mm
∼
∼
≧
電流A
∼
∼
∼
0.5∼1.0mm
キーホール
溶融プール
キーホールの形成
シールドガス:Ar, ∼ ℓ/min
ス
テ
ン
レ
ス
鋼
︵
テ
ィ
グ
材
料
︶
フラックス入り溶加棒(裏波溶接用)
銘
柄
TG-X308L
TG-X316L
TG-X309L
TG-X347
備考
規
JIS
格
AWS
Z
TS
A . R
Z
TS
A . R
Z
TS
A . R
Z
TS
A . R
L-RI
LT -
L-RI
LT -
L-RI
LT -
-RI
T -
主要径
mm
C
SUS 等の %Cr- %Ni鋼、
SUS
L等の低C %Cr- %Ni鋼
.
.
SUS
SUS
Mo鋼
.
.
ステンレス鋼と他鋼種の異材溶接。
.
.
SUS 等の %Cr- %Ni-Nb鋼、
SUS
等の %Cr- %Ni-Ti鋼
.
.
用
シールドガス:Ar
―286―
途
・
使
用
特
性
等の %Cr- %Ni- %Mo鋼、
L等 の 低C %Cr- %Ni- %
適正開先形状
②キーホールの形成
裏ビードへスラグを供給す
70゜
る必要があり、これには、
板厚
開先形状
キーホールの形成が重要で
1.0mm
す。適正な開先(右図参照)
ルート間隔
と、板厚に応じた溶接電流
板厚 mm
≧
を使用して下さい。
③棒送り
ルート間隔 mm
.
.
.
適量を確 実 に 溶 融 す る た
め、小刻みで速いピッチの
棒送りを行って下さい。
④裏波溶接専用
裏波溶接専用であり、 層目以降はスラグ巻込みが発生し易く、推
奨致しません。
溶着金属の化学成分例
Ni
%
Cr
溶着金属の機械的性質例
そ
の
他
.%耐力
MPa
引張強さ
MPa
伸び
%
吸収
エネルギー
J
Si
Mn
P
S
.
.
.
< .
.
.
−
−
℃
.
.
.
< .
.
.
Mo :
.
−
℃
.
.
.
< .
.
.
−
.
.
.
< .
.
.
Nb :
.
識
別
色
赤
色
緑
色
黄
緑
色
青
色
―287―
ス
テ
ン
レ
ス
鋼
︵
テ
ィ
グ
材
料
︶