モジュール1「何時までに帰らなければなりませんか」 ~使用上の留意点~ 1.構成 モジュール1は次の三つの部分で構成されています。 ・留学生のエリックはホストファミリーに勧められて国際電話をしますが、お母さんに長 かったと注意されて不満に思います。(場面1) ・エリックはホームステイ生活で疑問に思っていること、違和感を感じたことなどを、回 想します。冷蔵庫の使用、部屋の掃除、深夜のビデオ視聴の三つの場面が紹介されます。 (場面2、3、4) ・エリックはそれらの問題を中心に家族に直接質問し、話し合って解決をします。 (場面5) 2.授業の流れと留意点 1)見せる前に ビデオを見せる前に次のようなことについて、話し合ってください。 質問例 ・ホームステイをしたことがありますか。(どこで、どのくらい) ・ホームステイで何か困ったことがありますか。 ・それはどんなことですか。 ・そんなとき、どうしますか。そのことについて、家族と話したことがありますか。 2)場面5を見せる前に クラスのレベルが高い場合、場面5を見せる前に、次のようなことを考えさせてもいいで しょう。 ・ホームステイのルールについて家族に聞くとき、どんなことを聞いたらいいですか。 ・ルールについて話すとき、どんな表現を使ったらいいですか。 ・あなたがエリックさんだったら、家族にどんなことを聞きますか。 3)見せた後で 内容に関する質問はレベルによって質問の数や内容を加減したほうがいいでしょう。 レベルの高いクラスでは次のことについて質問し、学習者に注意点を意識させましょう。 ・何について家族に質問しましたか。 ・エリックさんはどんな表現が使いましたか。 ・家族はどんな表現を使いましたか。 ・エリックさんと家族はどんなことを決めましたか。 3.活動例 ロールプレイ1:ホストファミリーと留学生になって、ホームステイのルールについて話 し合う。 ロールプレイ2:ルームメイトになって、いっしょに住むためのルールを話し合って決める。 ディスカッション1:学習者が各自自分のホームステイ先のルールを紹介し、話し合う。 ディスカッション2:ホームステイをするとき、どんなことが大切か話し合う。 ホームステイをしていない学習者は、寮、研修先、近所など自分が置かれている環境の中で 遭遇しそうな場面について話し合う。
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