せいしん経営レポート #145 2015 年 「マイナンバー制度」直前の対応状況について 「マイナンバー制度」直前の対応状況について ●はじめに 今年 10 月より、国内に住民票を有する全国民にマイナンバーが順次通知されることを受け、事業者で は様々な対応が必要となる。そこで、マイナンバー通知直前の対応状況について、当金庫主催の「マイナ ンバー制度 直前対策セミナー」参加者を対象にアンケート調査を実施した。概要は以下の通り。 ●調査概要 調 査 時 期 :平成 27 年 9 月 11 日(金) 調 査 対 象 :「マイナンバー制度 直前対策セミナー」参加者 調査対象者数 :119 名 有効回答者数:89 名 有効回答率:74.8% ◆業種(n=89) ◆従業員規模(n=89) その他 3.4% 運輸・通信業 2.3% 飲食業 1.1% 50人以上 27.0% サービス業 15.7% 10人未満 20.2% 製造業 40.5% 小売業 5.6% 30~49人 14.6% 卸売業 11.2% 建設業 13.5% 10~29人 38.2% 不動産業 6.7% 要旨 ~マイナンバー通知直前となるも、7 割以上の事業所で対応策定まらず~ ~2016 年 1 月の運用開始までに対応完了を見込む事業所は 25.8%に止まる~ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ マイナンバー制度への対応状況 ・ マイナンバー通知直前時期(9 月 11 日)においても、7 割以上の事業者で対応策が定まってい ない様子が窺えた。 マイナンバー制度対応の進捗状況 ・ マイナンバー通知(10 月中旬以降)までに対応が完了する事業所は 4.5%と僅少に止まった。 また、マイナンバー制度の運用開始となる 2016 年 1 月までに対応が完了する事業所は 25.8% に止まった。 マイナンバー制度の対応における問題点 ・ 「個人情報漏えいリスクの増加」が 75.3%で最多となり、「事務処理量の増加」が 64.0%で続 いた。また、多くの事業者がマイナンバーを適切に取扱えるか懸念を示した。 マイナンバー制度対応に係るコストについて ・ 初期投資コストは、 「わからない」が 69.7%で最多となった。金額ベースの回答では、 「50 万円 未満」が 24.7%で最多となり、初期投資コストは 50 万円未満を想定する事業所が多いようだ。 ・ 年間コストは、 「わからない」が 71.7%で最多となった。金額ベースの回答を見ると、 「10 万円 未満」が 21.6%で最多となり、年間コストは 10 万円未満を想定する事業所が多いようだ。 マイナンバー制度に係る対応において国に求めること ・ 「実務対応方法の具体例の明示」が 51.7%で最多となった。次いで、「行政への提出書類の簡素 化」も 50.6%で半数を超えた。その他、「企業の責任範囲の明確化」(36.0%)、「導入コストに 対する補助・助成」(32.6%)が上位回答となった。 (静清信用金庫 総合相談部 平成 27 年 9 月作成) Copyright (C) 2015 THE SEISHIN SHINKIN BANK. All Rights Reserved. 本レポートは、当金庫が実施したアンケート調査に基づき集計分析したもので、無断で複写・転写することはできません。 また、本レポートは情報提供が目的であり、お客様の決定、行為、およびその結果について、当金庫は一切の責任を負いません。
© Copyright 2024 ExpyDoc