益虫コイコイ ~益虫誘導シート~ 大阪大学 工学部 応用自然科学科 チーム安本 安本 周平 坂 隆裕 角田 紗也 中村 匡 背景 現在,日本の農業従事者数は減少傾向である.その原因の 一つに農作業の大変さが挙げられる.化学農薬散布は従事者 への身体的負担となり残留農薬などの問題も抱えている.その 解決策として害虫の天敵を利用する生物農薬が提案されてい るが生態系への影響が懸念されている. 農業従事者や環境への負荷を軽減した 新たな農業補助アイテムの提案 生物農薬(天敵農薬) • 害虫の天敵である昆虫を農地に散布することで 化学農薬を使わずに害虫を撃退 • 人間が昆虫を他地域から大量に持ち込んでいる 生態系に影響があるかもしれない 害虫 益虫 害虫を 攻撃・捕食! 昆虫の集合フェロモン • フェロモンは生体内で生成、体外に分泌し同 種他個体に影響を及ぼす生理活性物質 • 集合フェロモンは同種他個体を集合させる作 用がある 集合 フェロモン 農地周辺の天敵を利用! • 農地に周りにも害虫の天敵となる昆虫がいる • 天敵を集める集合フェロモンを農地に播けば 自然と天敵が集まり、害虫が減少! 周辺の天敵を集めるフェロモンシートを開発すれば 問題が解決できる! 従来技術との比較 • 化学農薬、生物農薬の問題点 – 農業従事者の負担が大きい – 生態系に影響があるかもしれない • 益虫コイコイ 問題解決! – 農業従事者の負担を減らせる – 生態系に影響を与えない 住友化学の技術 高品質の殺虫剤や肥料 で農業に貢献してきた 長期残効型防虫蚊帳 オリセット®ネットの技術 薬剤が徐々に染み出す繊維 (コントロール・リリース) 農業用フェロモンシートを作れる! 益虫コイコイの概要 シートから集合フェロモンを徐々に染み出させ 害虫の天敵となる益虫を周辺から集める.集合 した益虫によって害虫が減少する メリット • 農薬散布の負荷や残留農薬の問題なし • 生態系への悪影響もない 益虫コイコイの長所・短所 • 長所 – 農薬散布の負担や残留農薬の問題なし – 生態系への影響が少ない • 短所 – フェロモンの放出速度の調整が難しい – 環境への影響が不明 住友化学の技術で短所をリカバー可能! オリセットネットの技術→フェロモンの放出速度を適切に調整可能 環境・安全評価のノウハウ→環境への影響を試験できる 肥料・農薬の生産技術→農業シートとして必要な知識 発展性 季節によって発生する害虫は変化する 季節(温度、湿度etc.)によって放出される フェロモンの種類を変えて、集める益虫を最適化
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