第8章 今後の取り組み 第8章 今後の取り組み 前章までにみたように、迷惑メールについては、 電気通信事業者、配信サービス事業者、広告関係 者その他様々な関係者が、その撲滅に向けて、制 度的な対策、技術的な対策、自主的な取り組み、 国際連携のための取り組みなど様々な取り組みを 行ってきています。しかし、迷惑メール対策のた めの取り組みが強化されるのに対応して、迷惑メ ールの送信手法も巧妙化・悪質化してきており、 依然として、その問題が解決されたとは言えませ ん。 第 8 章 今 後 の 取 組 このため、今後も、関係者が協力し、引き続き、 次のような措置を有機的に連携させ、総合的な迷 惑メール対策を推進していくことにより、我が国 からの迷惑メールの追放に向けた取り組みを強化 していくことが必要とされています。最終的には、 全世界からの迷惑メールの追放を目指して、国際 連携の強化をはじめとする 取り組みを一層進めて いく必要があります。 1 制度的な対策 (1)特定電子メール法・特定商取引法をはじめとした関係法律の適切な執行 (2)必要に応じた制度の見直しの検討 等 2 技術的な対策 (1)フィルタリング、OP25B や送信ドメイン認証などの対策の開発・導入の促進 (2)セキュリティベンダーによる効果的な迷惑メール対策製品等の提供 等 3 国際連携の強化 (1)迷惑メール対策を行う諸外国の行政機関や関連組織との連携の強化 (2)諸外国の電気通信事業者との連携の強化 4 自主的な取り組み (1)契約約款に 基づ いた迷惑 メー ル送 信者の利用停止や契約解除などの電気通信事業者等による自主的 な取り組み (2)利用者からの適正な同意の取得など、広告関係者による健全性を確保したメールマーケティングの実 施 (3)配信サービス事業者によるメールの適切な配信確保のための 取り組み 5 周知活動 利用者をはじめとした関係者に対する迷惑メール対策に関する情報提供 図表8-1:総合的な迷惑メール対策の実施 技術的な対策 自主的な取り組み ・フィルタリング、OP25B、送信ドメイン認証等の開発・導入の促進 ・セキュリティベンダーによる効果的な対策製品の提供 等 ・利用停止・契約解除等の電気通信事業者等の取り組み ・広告関係者による健全性を確保したメールマーケティングの実施 ・配信サービス事業者によるメールの適正な配信確保の取り組み 配信ASP 広告関係者 インターネット 送信者 受信者 迷惑メール 送信者(海外) 送信側プロバイダ-等 受信側プロバイダー等 迷惑メール 送信者(国内) 国際連携の強化 ・諸外国の行政機関・関係組織との連携強化 ・諸外国の電気通信事業者との連携強化 104 制度的な対応 ・関係法律の適切な執行 ・必要に応じた制度の見直し 等 周知活動 ・迷惑メール対策に関する情報提供
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