第2号(H27.6.25発行)

〈時期ごとの模擬試験の意義〉
新潟江南高等学校
進路かわら版
第2号
進路指導部
平成27年6月26日
青葉祭が終わりました。次は、期末考査、そして模試が続きます。
もう、気持ちは切り替わっているはず!
〈3年生〉
これから本格的に進路実現への道を歩むことになります。しかし、その道のりは大変厳し
く辛いものです。したがって、希望を実現させるためには、これまでの意識も行動も大幅に
見直さなくてはならないでしょう。
夏休みまで
「やりたい学問ができるか」
秋以降
志望校合格に向けて、実力を養
「合格可能性はどのくらいか」
成し、合格力がつくまで受験す
などを考えながら、志望校を絞り
込むために受験する。
る。
〈模擬試験の4つの効果〉。
①節目の効果………長期間にわたる受験勉強の集中力を維持する。
②自己診断の効果…自分の弱点や課題を見つける。
③全国区の効果……全国レベルでの自分の実力の伸びを正確につかむ。
④試験慣れの効果…試験の場に慣れ、実力を出し切るテクニックを身につける。
とも
また
朋 有り、遠方より来たる。 亦 楽しからずや。
(友がいて、遠路はるばる訪ねてきてくれる、なんと楽しいことではないか。)
そこで、やるべきことは…
1.自宅学習時間を確保するべし!
時間だけはすべての受験生に平等に与えられているものです。ならば、できるだけ
「朋」はただの友人ではなく、「学問について志を同じくする友人」という意味を持ちま
す。一人では厳しく辛い道のりも、同じ志を持つ仲間と一緒に刺激しあい、切磋拓磨するこ
とで乗り越えることはできます。クラスで、学年で、気持ちを一つにして邁進しよう。
有効に使った者が1歩リードできますよね。そのポイントは3つあります。
①「生活の3点」を固定する
生活の3点とは、「起床」「夕食」「就寝」です。これらの時間を固定して、規則
正しい生活をしよう。
②まとまった学習時間をつくる
問題演習には時間がかかるものです。まとまった時間をつくり、じっくりと取り
組んでみよう。そうすることで、入試問題にも対応できる力をつけることができ
〈1・2年生〉
3年生が受験勉強に専念するようになると、学校行事や部活動など学校生活の中心となる
のは1・2年生です。これまで以上に慌ただしくなることが予想される中で、高校生として
の学習習慣を確立させることが、この時期たいへん重要です。
「予習→授業→復習」の学習サイクルが身についていますか?
ます。
③休日の時間を有効利用する
平日にできなかったことは、休日にカバーしましょう。計画の遅れも休日の時間
を有効利用することで取り戻すことができます。
2.授業に集中するべし!
学んだことをも
う一度繰り返し
整理することで
理解を深め、し
っかりと定着さ
せよう!
予習
教科書をじっくり読
み、理解できないと
ころや質問したいと
ころをメモしておこ
う!
これから入試まで模擬試験を受験する機会が多くなります。模擬試験をうまく活用
することで、受験勉強をより効率的に進めることができます。
予習で教科書のわからないところを明
確にして、授業でその疑問点を解決し、
す難しくなる授業にもしっかりとついて
とが最も効率的だと言えます。「受験勉強」だからといって特別なことをするのでは
3.模擬試験を活用するべし!
の学習サイクルが最も効果的です。
学んだことや理解したことを復習に取り
組んで整理することで、これからますま
学校の授業と受験勉強を別のものだと考えていませんか。3年生の授業内容は入試
を意識したものです。そのため、毎日の授業を活用しながら受験勉強を進めていくこ
なく、まずは、
「予習→授業→復習」のサイクルで学習を進めていくことが大切です。
毎日の授業をしっかりと理解するため
には、左図のような「予習→授業→復習」
復習
授業
先生の説明で重要だと
思ったことは、ノート
に書き留めて予習での
疑問点を解決しよう!
いくことができます。
高校の授業は、ただ「受ける」だけで
は なく、「活用す る」という意識を持っ
て取り組むことが大切です。少しでも早
くこの学習サイクルを身につけよう。
これ
またよろこ
学びて時に 之 を習ふ、 亦 説 ばしからずや。
(勉強したことを何度も復習すると理解が深まり、自分のものとして体得できる、
なんとうれしいことではないか。)
これは前述した「朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや」の直前にある言葉です。今か
ら2500年前も昔に、孔子は『論語』のなかで、すでに学問の喜びをこう指摘していました。繰
り返し繰り返し行うことで、はじめて自分の力となるということです。
今現在、予習と課題で手一杯になってしまい、なかなか復習まで手が回らないという人が多
いようです。しかし、授業で教わった内容を身につける、定着させるには復習をおいて他に方
法はありません。つまり、たとえ授業中では理解できたことでも、復習しなければ自分のもの
にはならないということです。
もうすぐ期末考査が始まりますが、テストが終わっても、部活動があっても、夏休みが近づ
いても、毎日家庭学習の時間は確保してください。そして予習だけでなく、復習にも力を入れ
てください。
来月は、1・2年生は「第1回進研模試」、3年生はマーク模試に続
いて「進研記述模試」があります。
1・2年生は、7月18日(土)に「第1回進研模試」があります。模試の前までに既習事
項を総復習しましょう。また、終わった後は必ず自己採点し、間違ったところは十分復習す
ることが大切です。
「進研模試」は、他の模試に比べて受験者数が多いのが特徴です。自分の位置を全国規模
で確認するには最適といえます。1、2年後にこれだけのライバルと戦うのだと実感してみ
てください。
〈1年生〉
高校に入学して最初の全国模試になります。。
教科
国語
配点
100点
時間
60分
・大学入試の傾向も加えてあるので、少し難しいとこ
ろもあるかもしれません。
数学
英語
100点
100点
80分
60分
・7月11日(土)の土曜活用では過去問題に取り組みま
す。その後も繰り返し自分で解くなどして、問題の
傾向をつかんでください。
〈 2年 生〉
初めて「志望校判定」がでます。志望校を決めておいてください。
教科
国語
配点
100点
時間
80分
・80分、100分という時間の感覚を身につけるために、
時間を計って過去問題を解くことも有効です。
数学B
英語
100点
100点
100分
80分
・次回の11月からは「地歴公民」「理科」も入った5
教科での受験になります。
〈3年生〉
7月11日(土)・12日(日)に受験する「進研記述模試」は、先日行われた「進研マーク
模試」とのドッキング判定 *がでます。第1志望校が明確になっていない人は明確にし、こ
の夏、どの教科に重点を置くかを決めて、計画的に受験勉強に取り組んでください。
ところで、3年生のマラソンレース(模試)には浪人生も加わるので、競争は激化し、そ
のため勝負(結果)も厳しいものとなります。しかし、それが現実です。
ドッキング判定とは、センター試験を想定したマーク模試と大学の個別試験(二次試験)を想定
した記述模試をあわせて総合力の判定をすることです。より実際の受験に近い形での判定がでると
いうことになります。せっかくの機会ですので志望大学・学部・学科をきちんと考えてにチャレン
ジしてほしいと思っています。
卒業生の活躍!
本校のHPでは、各界で活躍する卒業
生を掲載しています。今回はその最新版
から、2012年に卒業された飯田智さんを
紹介します。(写真左から二人目)
右の写真は、平成26年4月24日から25日
に来日された、オバマ・アメリカ合衆国
大統領が、日本未来科学館(館長:毛利
衛氏)を訪れた際、江南高校 OB の飯田
智さんと一緒に撮ったものです。現在、
飯田さんは、スウェーデンに留学してい
ますが、後輩にメッセージを送ってくだ
さいました。
私は、江南高校在学時に1年間アメリカに留学し、卒業後は国際基督教大学(ICU)に進学し、現在スウ
ェーデンに留学しています。大学では、アメリカの農業について学んでおり、アメリカ大使館でのプログラム
にも参加していた経緯から昨年4月に来日していたオバマ大統領とも対面することとなりました。そう言った
自分の立場から、私が高校のときに考えていたことなど、特に受験に関して、みなさんに二点ほど伝えてお
きたいことがあります。
第一に、自分に自信を持つと同時にどこまでも欲を持つこと。僕が受験勉強中に常に思っていたことは、
受験は努力した者勝ちということです。努力もせずに自分の実力に悲観的になる者は、いちばん愚かな者
です。努力をすれば必ず結果は何らかの形であらわれるという自信を持つこと、そして結果が出たとしても
もっと成長できるという欲を持つことです。ほとんど英語も話せなかった自分が英語に自信を持つようになれ
たことが、このように思い始めたきっかけになったと思います。
第二に、理想の自分を持つこと。努力しろと言われても気概が湧いてこないのは自然です。しかし、自分
の理想像を見つけようとしないのも怠惰なことです。別に漠然なものでもかまいません。実際私もICUに入り
たかったという漠然な理想をモチベーションにしていました。しかし、ここで大事なことは理想像をできるだ
け高く設定することです。私の志望校を見て、両親が馬鹿にして笑っていたことも覚えていますが、結果的
に志望校はすべて受かりました。
私が在学時に感じていたことは、江南高校には自分の目標へと本気で邁進しようとする者が少なすぎると
ともに、皆が皆それに満足しているということです。ある目標に向かって努力し、達成しようとすることは、常
に人生の中で向き合うことです。小さな目標からでもかまいません。努力すれば必ず理想へと近づけます。