地籍調査事業(2項委託)特記仕様書

地籍調査事業(2項委託)特記仕様書
第1章
総
則
(目
的)
第1条
本仕様書は、焼津市(以下「委託者」という。)が国土調査法第 10 条第2項の規定に基づ
き、国土交通省令で定める要件に該当する法人(以下「受託法人」という。)に委託する地籍
調査事業(2項委託)の作業方法等について定めるものである。
(作業規程)
第2条
本業務の実施にあたっては、本仕様書のほか委託契約書及び下記の法令等に基づき実施する
ものとし、疑義が生じた場合には委託者と協議し実施するものとする。
(1)国土調査法(昭和 26 年法律第 180 号)
(2)国土調査法施行令(昭和 27 年政令第 59 号)
(3)国土調査法第十条第二項に規定する国土交通省令で定める要件を定める省令
(平成 22 年国土交通省令第 50 号)
(4)地籍調査作業規程準則(昭和 32 年総理府令第 71 号)
(5)同運用基準(平成 14 年国土国第 590 号国土交通省土地・水資源局長通知)
(6)地籍図の様式を定める省令(昭和 61 年総理府令第 54 号)
(7)地籍簿の様式を定める省令(昭和 53 年総理府令第 3 号)
(8)地籍調査事業工程管理及び検査規程
(平成 14 年国土国第 591 号国土交通省土地・水資源局長通知)
(9)地籍調査事業工程管理及び検査規程細則
(平成 24 年国土籍第 570 号国土交通省土地・建設産業局地籍整備課長通知)
(10)地籍調査事業(2項委託)実施要領
(平成 24 年国土籍第 567 号国土交通省土地・建設産業局地籍整備課長通知)
(11)2項委託に係る地籍調査事業工程管理及び検査規程
(平成 24 年国土籍第 568 号国土交通省土地・建設産業局地籍整備課長通知)
(12)2項委託に係る地籍調査事業工程管理及び検査規程細則
(平成 24 年国土籍第 569 号国土交通省土地・建設産業局地籍整備課長通知)
(13)地籍調査の成果の認証の請求及び認証の承認申請に係る添付書類の作成要領
(平成 14 年国土国第 593 号国土交通省土地・水資源局長通知)
(14)地籍調査の成果の認証の請求及び認証の承認申請に係る添付書類の作成に関する留意
事項について(平成 14 年国土国第 593 号国土交通省土地・水資源局長通知)
(15)地籍測量に用いる器械の点検要領
(平成 23 年国土籍第 280 号国土交通省土地・水資源局地籍整備課長通知)
(16)基準点測量作業規定準則(昭和 61 年総理府令第 51 号)
(17)測量法(昭和 24 年法律第 188 号)・同法施行令(昭和 24 年政令 322 号)及び同規則
(18)地籍調査成果電子納品要領(平成 17 年国土調査第 12 号国土調査課長通知)
(19)地籍測量及び地積測定における作業の記録及び成果の記載例
(平成 23 年国土籍第 279 号国土交通省土地・建設産業局地籍整備課長通知)
(20)その他関係法令、諸通達及び通知等
(用語の定義)
第3条
本仕様書において使用する用語の定義は、次の各号に定めるところによる。
(1)「指示」とは、委託者が受託法人に対し、業務の遂行上必要な事項について、書面等を
もって示し、実施させることをいう。
(2)「承諾」とは、委託者が受託法人に対し、書面等で申し出た事項について、委託者又は
受託法人若しくはその代理人が書面等により業務上の行為に同意することをいう。
(3)「協議」とは、書面等により契約図書の協議事項について、委託者と受託法人が対等の
立場で合議することをいう。
(疑
義)
第4条
受託法人は作業の実施に当たり、契約図書及び関係図書などに定めのない事項及び疑義が生
じた場合は、書面により申し出て、委託者と受託法人が協議の上決定し、業務を遂行するもの
とする。
(計
画)
第5条
受託法人は、業務着手前に次に掲げる書類を作成し、委託者の承認を受けなければならない。
また、その計画を変更しようとするときも同様とするものとする。
(1) 作業実施計画書
(2) 着手届
(3) 作業工程表
(4) 主任技術者届
(5) 受託監督者及び受託検査者届
(6) 業務実施体制表
(7) 技術者経歴証明書
(8) その他委託者が指示する書類
(受託監督者・受託検査者)
第6条
本業務の受託監督者及び受託検査者は、地籍調査に関する法令の趣旨を理解し、地籍調査の
実施を通じて、地籍調査の各個別作業及び作業体系並びに工程管理技術に精通した者で、地籍
調査管理技術者、地籍工程管理士、地籍主任調査員のいずれかの資格を有する者とし、測量工
程においては加えて測量士の資格を有する者とする。
2
受託監督者は、主任技術者、担当技術者以外の者とし、工程管理を行うものとする。
3
受託検査者は、受託監督者以外の者とし、地籍調査の成果及び中間成果が準則等の企画に適
合しているか検査を行うものとする。
(主任技術者)
第7条
本業務の主任技術者は、土地家屋調査士、地籍調査管理技術者、地籍主任調査員のいずれか
の資格を有する者とし、測量工程においては加えて測量士の資格を有する者とする。
(工程管理表)
第8条
受託法人は、業務工程毎に作業内容、作業手法等を委託者と協議を行い、協議結果を打合せ
簿に記録し、その都度委託者に提出しなければならない。
2
受託法人は、委託者に毎月の業務の進捗状況を翌月5日までに報告し、提出しなければな
らない。なお、業務実施中に受託法人は委託者から資料の提出を求められた場合は、定めら
れた期日までに作成して提出するものとする。
(作業日誌)
第9条
受託法人は業務を実施した日は、1日毎に業務内容を記録し、1ヶ月毎まとめ委託者に提出
するものとする。
(工程管理及び工程検査)
第 10 条
受託法人は、2項委託に係る工程管理及び検査規程、同細則に基づき工程毎の管理及び検
査を行わなければならない。
2
受託法人は、作業者の自己点検から工程管理の点検までの間に、主任技術者等による自社
点検を行うものとする。
3
受託法人は、工程毎に十分な社内検査を行った後、委託者の検査を受けるものとする。な
お、中間時、委託者の指示があるときは各工程内の検査を受けるものとする。
4
受託法人は、工程管理記録及び点検の記録を成果品とともに委託者に提出しなければなら
ない。
5
受託法人は、検査の結果、訂正指示を受けた場合は、速やかに訂正して再度委託者の検査
を受けなければならない。
(関係官公署への手続き等)
第 11 条
受託法人は、本業務を遂行するにあたり、関係官公署への手続き等が必要な場合は、委託
者と協議の上、委託者において行うものとする。
(守秘義務)
第 12 条
受託法人は、本業務の遂行上知り得た個人情報及び全ての事項について、本契約期間及び
契約終了後も第三者に漏洩してはならない。
2
業務上収集した情報を委託者の許可なく複写及び加工し、庁外に持ち出してはならない。
(身分証明書及び土地立入)
第 13 条
受託法人は業務の実施にあたり、委託者が貸与する国土調査法第 24 条第3項の規定に基づ
く身分証明書を常時携帯し、関係人の請求があればこれを呈示しなければならない
2
調査のため他人の土地に立ち入る場合は、あらかじめ当該土地所有者又は既住者等にその
旨を説明会等において周知すること。ただし、やむを得ない事由により、あらかじめ、周知
することが困難であるときはこの限りでない。
3
(補
第 14 条
受託法人は業務終了後、速やかに身分証明書を委託者に返納するものとする。
償)
業務実施にあたり、受託法人が第三者に与えた損害は、受託法人の責任において補償する
ものとする。
(成果品の瑕疵)
第 15 条
受託法人は、納品後、成果品に瑕疵が発見された場合は、責任を持って直ちに訂正しなけ
ればならない。
安)
(保
第 16 条
受託法人は、本業務中交通の妨害となるような行為はもちろん公衆に迷惑をおよぼさない
よう次の各項により、作業しなければならない。
(1) 交通及び保安に関係ある作業については、あらかじめ所轄官公庁と十分な打ち合わせ
の上施行するものとする。
(2) 道路上で測量作業等を行うにあたっては、交通整理員を配置するなど事故防止に努め
るものとする。
(3) 従事者は、常に言動に十分注意し、無益の摩擦や紛争を起こさないよう留意するもの
とする。
(4) 本業務中事故が生じた場合は、所要の措置を講ずるとともに事故発生の原因、経過及
び事故による被害の内容について速やかに委託者に報告しなければならない。
(完了検査)
第 17 条
受託法人は全作業完了時、十分な自社点検を行った後、委託者の検査を受けるものとする。
なお、中間時、委託者の指示があるときは工程毎の検査を受けるものとする。
修正箇所がある場合は、受注者は速やかに修正を行い、再検査を受けるものとする。
2
(成果品の検定)
第 18 条
受託法人はC、D、FⅠ、FⅡ工程において、その成果品につき、第三者機関(「工程管
理及び検査規定細則の5.第三者機関による地籍調査成果品の検定」に定める基準を満たす
機関)による検定を受けなければならない。
(再委託)
第 19 条
受託法人は、工程管理及び検査に係る業務を再委託することはできない。ただし、その他
の業務で、委託者が再委託を許可する場合には再委託することができる。なお、再委託の成果
に係る責任も受託法人が負うものとする。
第2章
業務の概要
(業務内容)
第 20 条
本業務における作業内容は以下のとおりとする。
(1)一筆地調査
一筆地調査の工程
作業内容
作業の準備
関係者説明会への出席及び説明
作業進行予定表の作成
現地調査計画立案
作業進行予定表作成
単位区域界の調査
調査区域の現状把握
調査図素図等の作成
調査図一覧図・調査図素図・地籍調査票の作成
現地調査の通知
立会日程及び通知の作成
表札等の設置
筆界表示杭の設置依頼
市町村の境界の調査
関係市町村及び隣接所有者との境界立会
現地調査
所有者、地番、地目、筆界の調査
調査図の作成
取りまとめ
点検整理
受託法人検査
工程管理並びに成果品検査及び中間成果検査
(2)地籍測量工程
工程
作業内容
地籍図根三角測量(C工程) 作業の準備
選点
標識の設置
観測及び測定
計算
点検測量
取りまとめ
工程管理
受託法人検査
地籍図根多角測量(D工程) 作業の準備
選点
標識の設置
観測及び測定
計算
点検測量
取りまとめ
工程管理
受託法人検査
細部図根測量(F-1工程) 作業の準備
選点及び標識の設置
観測及び測定
計算
点検測量
取りまとめ
工程管理
受託法人検査
一筆地測量(FⅡ-1工程) 作業の準備
観測及び測定
計算及び筆界点の点検
原図の作成
受託法人検査
地積測定(G工程)
作業の準備
測定、計算及び点検
取りまとめ
工程管理
受託法人検査
(3)H工程
工程
作業内容
地籍簿案の作成等
地籍調査票の整理
地籍図原図の整理
地籍簿案の作成
工程管理
受託法人検査
閲覧
閲覧の開催通知
閲覧出席
誤り等訂正
申し出に係る修正
認証申請関係書類の整理
地籍図複製
地籍図複図の作成
第3章
一筆地調査
(業務分担)
第 21 条
委託者と受託法人の業務分担は以下のとおりとする。
作業名
作業準備
作業内容
作業打合せ
(◎=主、○=従)
委託
受託
者
法人
○
◎
◎
作業打合せ簿の作成
貸与資料の準備
◎
登記所等関連資料の収集
◎
登記所等関連資料の資料整理・管理
○
◎
所有者等名簿作成
◎
不存在者利害関係人の調査
◎
住所不明者の調査
◎
説明会(地元、所有者等)の通知作成
◎
説明会(地元、所有者等)の通知発送
◎
説明会(地元、所有者等)の資料の作成
○
◎
説明会(地元、所有者等)の出席
○
◎
説明会(地元、所有者等)での説明
○
◎
出席者名簿(地元、所有者等)の作成
◎
○
備考
推進委員の選任
◎
推進委員会への説明会
○
◎
登記所・県等関係機関との調整
◎
○
作業進行予定表の作 現地調査計画立案
◎
成
◎
作業進行予定表の作成
現地調査計画案審査
◎
単位区域界調査
調査区域の現状把握
◎
調査図素図等の作成
調査図素図の作成
◎
調査図一覧図の作成
◎
地籍調査票の作成
◎
調査図素図等審査
現地調査の通知
市町村の境界調査
現地調査
◎
立会日程案作成、現地調査立会調書の作成
立会通知書の発送
標札等の設置
◎
◎
筆界標示杭の設置依頼
◎
一筆地調査標札の配布(書面通知)
○
◎
通知・立会
◎
○
境界標設置
◎
筆界標示杭の設置
◎
作業日誌の作成
◎
所有者、地番、地目、筆界標示杭の調査
◎
筆界基準杭設置
◎
農地から農地以外地目への変更
◎
◎
筆界案の作成(立会が得られない場合)
◎
(土地所有者の所在が不明な場合)
2
◎
◎
関係行政機関との協議
受託法人検査
○
問題点等報告書
筆界案の発送(立会が得られない場合)
取りまとめ
○
◎
調査図等の整理
地籍調査票への記入、署名押印
農業委員会へ確認
◎
分割・合併があったものとしての調査の確認
現地確認不能、筆界未定の判断
説明会にて依頼
◎
◎
○
一筆地調査工程管理(各工程)
◎
点検整理
◎
成果品検査及び中間成果検査
◎
前項の各工程及び作業内容のうち、公権力を行使する業務、関係行政機関との連絡調整に
関する業務等下記の業務については、委託者が委託者の名義により行うものとする。
(1)地籍調査の実施のために必要とする資料収集。
(2)地籍調査に従事する者を他人の土地へ立ち入らせる場合の当該土地の占有者に対する通
知。(基本的には、説明会で周知することとする。)
(3)土地の所有者への立会いの要請、また、住所が不明である所有者を含む調査で受託法人
から当該所有者に関する調査を求められた場合。
(4)所有者又は占有者の承諾を得ないで、地籍調査に従事する者に対し、障害となる植物又
は垣、柵その他これらに類するものを伐除させる場合の当該土地の所有者若しくは占有者
への通知。(基本的には、説明会において協力願いを行うこととする。)
(5)土地(宅地を除く。)の使用を一時制限し、又は土地(宅地を除く。)、工作物若しく
は樹木を一時使用とする場合の占有者への通知。(基本的には、説明会において協力願い
を行うこととする。)
(6)標識等を設置した場合に当該標識等の所在地の市町村長への通知。
(7)法第 32 条の規定により土地の合併があったものとして調査を行う際の代位登記。
(8)委託者は前項の業務を補助する業務を受注者に行わせることができるものとする。
(現地調査)
第 22 条
現地調査及び立会は受託法人の主導で行うものとし、問題等が発生した場合は速やかに委
託者監督職員に報告し、現地において指示を受けるものとすること。
2
立会等において、地権者の同意が得られなかった場合は、再立会を必ず 1 回は実施するも
のとする。
(提出書類)
第 23 条
受託法人は委託者が示す様式により、成果品として関係書類を提出しなければならない。
成果品は全て委託者の所有とし、委託者の承諾を受けないで他に公表、貸与してはならない。
(調査図素図等の作成)
第 24 条
作業区域内の調査図素図作成は、法務局備付けの公図を利用すること。また、分筆登記等
により地積測量図が備え付けられていれば、写しを取り確認すること。また、作成における
業務は以下によるものとする。
(1)業務概要
作成については、法令及び規則等に準じるほか、筆ごとの辺長を素図に記
入するものとする。
(2)成果品
(3)その他
成果品として次により提出するものとする。
ア
調査図素図原図
1部
イ
調査図素図(写し) デルミナ用紙同等品
ウ
調査図素図 PDF データ
エ
その他必要情報データ
1部
1部
1部
公図、要約書等調査素図の作成に伴う必要資料については、地図 XML や
CSV データを委託者より法務局等へ請求するものとする。
2 作業区域内の地籍調査票及び名寄帳の作成は、法務局の土地登記簿を利用すること。
3 調査図素図と土地登記簿とを照合し、相違点が発生した場合は、閉鎖した旧公図を確認し、
調査するものとし、旧公図の収集は委託者にて行う。
(現地調査の通知)
第 25 条
受託法人は現地調査の実施を通知するため土地の所有者その他の利害関係人又はその代
理人に立会目的、日時等を記載した立会通知文を作成すること。
2
上記の場合、受託法人は委託者と十分打ち合わせの上、現地調査に着手する時期を決定し、
作業班毎にその日時、地番、所有者等を記入し、現地調査立会調書として作成すること。
3
立会通知文は、立会日の2週間前までに委託者の指定封書に入れ提出すること。
4
調査日程については、筆数・面積等を十分に考慮し、日割及び作業班体制を決定すること。
その決定については、委託者監督職員と協議を行うこと。
5
土地所有者への立会通知については、所有者及び共有者全員、所有者が死亡の場合は相続
人全員へ通知すること。また、住所不明者については委託者監督職員と協議すること。
6
必要に応じて地元説明会等を開催すること。
(標札等の設置)
標札及び筆界標示杭(又は標示板)は、土地所有者その他の利害関係人又はその代理人が
第 26 条
設置するよう説明指導を行うこと。
2
上記により設置された筆界標示杭(又は標示板)のうち、周辺の土地の特定に有効なもの
を選定し、委託者が支給した筆界基準杭(又は金属標)を設置すること。
3
筆界基準杭の1図郭当たりの密度の標準は、縮尺 1/250 の場合2点以上、縮尺 1/500 の場
合は3点以上、縮尺 1/1000、1/2500、1/5000 の場合は、8点以上とする。
(現地調査作業)
現地調査は、調査図素図等に基づいて、おおむね土地の配列の順序に従い、毎筆の土地に
第 27 条
ついて、その所有者、地番、地目、及び筆界の調査を行うものとする。
2
各筆の立会については、土地所有者その他の利害関係人又はその代理人の立会が確実とな
るよう努め、不備のないようにすること。
3
各筆の筆界の確認は、地籍調査における最も重要な作業の一つであり、調査を円滑かつ迅
速に実施するためにも、筆界の確認にあたっては特に入念に対処すること。
4
「現地確認不能」、「筆界未定」の処理については、委託者と協議し行うものとする。必
要に応じ現況写真を撮影すること。
(調査図作成)
筆界点番号標を設置したときは、その都度調査図素図の該当する箇所にその番号並びに杭
第 28 条
種を記録すること。
2
調査図素図の表示が現地調査の結果と相違しているときは、当該表示事項を訂正及び修正
又は記録するとともに、次の場合には、調査図素図に必要な事項を記録して調査図を作成す
ること。
・分割があったものとして調査する場合
・合併(一部合併を含む)があったものとして調査する場合
・新たに土地の表示の登記をすべき土地を発見した場合
・滅失(一部滅失を含む)又は不存在地があった場合
・地番を変更する場合
(地籍調査票整理)
第 29 条
現地調査の立会の経緯を記録するため地籍調査票に土地所有者その他の利害関係人又はそ
の代理人に署名押印させるとともに、地籍調査において同意(承認)を得ることとされてい
る次の場合には、当該同意をした土地所有者又はその代理人あるいは、その相続人に署名押
印させるほか地籍調査票に必要な事項を記録し、整理すること。
・地番を変更する場合
・分割があったものとして調査する場合
・合併(一部合併を含む)があったものとして調査する場合
・滅失(一部滅失を含む)又は不存在地があった場合
2
上記立会後、再立会を行う箇所については、再立会の際、土地所有者その他の利害関係人
又はその代理人に再度、署名押印させるほか、立会時の経緯を記録すること。
3
地番区域毎に現地調査を終えたときは、その都度地番(枝番号を含む)の順序に編綴する
こと。
(作業日誌等)
現地調査の立会状況を作業日誌に取りまとめるとともに、筆界の確認が得られない土地及
第 30 条
び土地所有者等の立会のできない土地等問題点等があった場合については、調査の経緯等を
記入した問題点等報告書を作成すること。
2
上記の問題点等報告書は、各作業班、町名(字名)毎、内容別(民民、県道、市道、水路、
官有地等)毎に整理し、委託者に提出すること。
3
一筆地調査に関し、委託者、土地所有者、代理人、利害関係人等からの協議、打合せ事項
はすべて記録し、委託者に提出すること。
第4章
H工程
(作業区分)
第 31 条
本業務の作業工程は以下のとおりとする。
(1)
地籍図・地籍簿案の作成
(2)
閲覧
(3)
申し出に係る修正
(4)
地籍図複図の作成
(作業分担)
第 32 条
委託者と受託法人の業務分担は以下のとおりとする。
作業名
作業内容
(◎=主、○=従)
委託
受託
者
法人
地籍図・地籍簿案の 地籍調査票の整理
◎
作成
地籍図原図の整理
◎
地籍簿案の作成
◎
工程管理
◎
受託法人検査
成果品検査及び中間成果検査
◎
閲覧
閲覧の開催通知作成
◎
閲覧の開催通知発送
◎
備考
申し出に係る修正
地籍図複図の作成
閲覧出席
◎
○
誤り等訂正
○
◎
認証申請関係書類の整理
◎
○
地籍図複図の作成
◎
(地籍図・地籍簿案の作成)
第 33 条
地籍図・地籍簿案の作成については、次の事項に留意し実施するものとする。
地籍調査票の整理は、「地籍調査票作成要領」(平成 14 年1月 16 日付け国土国
(1)
第 432 号国土交通省土地・水資源局長通知)に基づき点検整理するものとする。
(2)
地籍簿案の作成にあたり、調査期間内においての土地の異動を把握するため、再
度土地登記簿を取得して照合するものとする。
(3)
地籍簿案の作成は、地籍調査作業規程準則第 88 条及び同運用基準による「地籍
簿案の作成要領」
(昭和 49 年8月 5 日付け 49 国土国第3号国土庁土地局長通達(平
成 14 年3月 14 日国土国第 592 号最終改正))と「地籍簿案の作成について」(昭
和 49 年8月5日付け国土庁土地局国土調査課長指示)に基づいて行うものとする。
(4)
誤り等訂正については、国土調査法第 17 条第2項による申し出があった場合は、
受託法人は委託者と十分な打合せを行い適正な処理を行うものとする。
(閲覧)
第 34 条
委託者より閲覧への出席要請があった場合は、受託法人は出席するとともに、土地所有者
への説明等の業務を行うこと。
(地籍図複図の作成)
第 35 条
地籍図複図の作成については、次の事項に留意し実施するものとする。
(1)
地籍図複図は地籍図と同一縮尺であり、ひずみがなく、かつ鮮明でなければならな
い。
(2)
地籍図複図に使用する用紙は、ポリエステルベース♯300 以上で各2部作成するも
のとする。
(3)
複図作成に使用する機器は十分な点検を行い、精度の保持に留意するものとする。
(4)
作業期間中は、地籍図原図の取り扱いに十分注意し、汚染損傷等しないよう慎重に
取り扱うものとする。