H26 学力テスト(社会科)

学力テストの結果について(社会科)
1、結果の概要
昨年度の学力テストは平成26年度第4学年の3学期に実施しました。僅かですが習熟基準に達して
いない項目が見られ、資料の読み取りを必要とする問題に少し課題が残りました。
2、結果の分析と解説
出題のねらい
番号
学年
領域
解答形式
習熟
正答率
基準
(%)
一
(%)
安全なくらし
1
火事がおきたときの、消防局の指令室の役割を理解し
3
暮らしの安全
選択
3
暮らしの安全
選択
3
暮らしの安全
選択
ている。
2
品川区内でおきた火事の件数とその原因のグラフか
ら、読み取れることを選ぶことができる。
3
イラストから、警察官の仕事の内容を考えることが
できる。
【平均】
【校内達成率】※習熟基準に達している児童の割合
90
78.6
85
82.1
85
89.3
86.6
83.3
64.6
【分析と解説】
僅かですが習熟基準が下回っています。名称の暗記だけでなく、役割や意味、グラフの読み取りなど深いところま
で考えていく必要があると考えられます。
二
物を売る仕事
4
5
商店街の利用客数のグラフを読み取ることができる。
スーパーマーケットのフロア全体の配置図から、事務
をする場所を考えることができる。
6
スーパーマーケットのさまざまな工夫について、その
目的を考えることができる。
3
3
3
品川区の特色
選択
品川区の特色
選択
品川区の特色
選択
【平均】
三
85
82.1
80
82.1
70
75.0
78.3
79.7
80
82.1
65
71.4
72.5
76.7
物をつくる仕事
7
テレビやパンを作っている工場の種類を理解してい
る。
8
工場で働く人たちの、住んでいる所や通勤のしかたの
資料から、その特徴を考えることができる。
3
3
品川区の特色
選択
品川区の特色
選択
【平均】
1
四
学校のまわりのようす
9
地図の見方を理解し、地図中の方角を、八方位で書く
ことができる。
10
地図の見方を理解し、家までの道順の説明文から、目
的地を探すことができる。
11
地図を読み取って、学校の周りの様子を理解すること
ができる。
3
3
3
品川区の特色
短答式
品川区の特色
選択
品川区の特色
選択
【平均】
70
42.9
65
64.3
60
42.9
62.5
53.6
51
【校内達成率】※習熟基準に達している児童の割合
【分析と解説】
習熟基準を下回る項目がいくつかありました。特にグラフや地図など資料の読み取りが下回っています。方角など
の名称だけでなく、資料の読み取り方や関連性などを深く考えていくことが必要だと考えられます。
五
水とくらし
12
浄水場の仕組みの図から、その役割や名称を理解する
ことができる。
13
家庭で1日に使う水の量を、時刻や用途ごとに記録し
た資料について考察することができる。
14
東京都に水を供給しているダムと浄水場の地図を読み
取ることができる。
4
4
4
健康な生活
選択
健康な生活
選択
健康な生活
短答式
【平均】
六
80
50.0
60
17.9
75
42.9
71.6
36.9
75
85.7
80
78.6
70
50.0
75
71.4
ごみとしげん
15
ごみ収集場所に貼ってある案内から、読み取れること
を選ぶことができる。
16
清掃工場の仕組みを表した模式図を見て、説明にあて
はまる場所を選ぶことができる。
17
ごみを減らす工夫について書かれたレポートを理解し
て、空欄に当てはまる文を選ぶことができる。
4
4
4
健康な生活
選択
健康な生活
選択
健康な生活
選択
【平均】
【校内達成率】※習熟基準に達している児童の割合
13.6
【分析と解説】
全体的に習熟基準を下回る結果となりました。特に家庭で1日に使う水の量を、時刻や用途ごとに記録した資料につい
て考察する問題の正答率が、約17.9%と、低い数値を示しています。しかし、この問題は、区全体の正答率も29.1%
と低くなっており、やや難問だったことが分かります。課題を受け止めつつ、資料の読み取り方や実生活との関連性な
どに照らし合わせて考えていくことが必要だと考えられます。
2
七
わたしたちの東京
18
東京メトロの駅の利用状況の資料から、当てはまる駅
を選ぶことができる。
19
東京港に外国から入ってくるものの資料を見て、その
特徴を考えることができる。
4
4
東京都の自然
短答式
東京都の自然
選択
【平均】
65
75.0
70
89.3
67.5
82.15
68
【校内達成率】※習熟基準に達している児童の割合
【分析と解説】
どの項目も概ね良好といえます。引き続き継続して取り組みます。
八
昔と今の生活
20
昔使われていた洗濯機の図を見て、その特徴を考える
ことができる。
21
昔と今の台所のイラストを見て、炊事の道具の変化を
考えることができる。
4
4
昔と今の生活
選択
昔と今の生活
論述式
【平均】
【校内達成率】※習熟基準に達している児童の割合
75
67.9
60
67.9
67.5
67.9
51
【分析と解説】
平均は上回っていますが、図の見方や関連性、詳しく考えることに課題が残るようです。資料から読み取れること
が何か、深く考えることが必要だと考えられます。
3、結果から明らかになった課題
今回、21問中習熟基準を達成した項目が9問でした。達成しなかった項目のうち、何問かが資料の
読み取りでした。この結果からもわかるように、全体的に資料の読み取りに課題が残ります。今回の結
果を踏まえて、資料の読み取り方はもちろんのこと、関連性を探したり、様々なグラフを比較したりし
ながら、思考力や資料活用の技能を向上していく必要があると考えられます。また、算数や国語など他
教科でも資料を読み取る力を養う必要があると考えられます。
3
4、今後の改善・対策
その1
【教科担任制の継続・実施】
今年度も3年生以上で行っている取り組みです。社会科では、地図を多く活用したり、資料を読み取
る機会を多く設定したりするなどの活動を取り入れ、教師の専門性を生かし、より良い授業をつくって
いきます。
その2【問題解決学習にそったノートの書き方指導】
児童の主体的な学習を促すために、「①疑問をもつ→②予想する→③調べる→④まとめる」の流れに
沿ってノートにまとめています。「誰が見ても・後から見ても」見やすいノート作りを促していきます。
その3【PTA との連携をとり、家庭学習の充実を図ります。】
今年度も、PTA との連携により、
「まなびノート」による家庭学習の取り組みを行います。
・保護者と児童の家庭学習の目標を各自設定し、シートに記入します。1日ごとに達成できたか振
り返り、記録します。保護者や教師がコメントを入れることもあります。
・家庭学習の記録(自学)を「まなびノート」にまとめ、やった量が目に見える形にし、達成感を
味わわせます。
・学年が上がるにつれ、家庭学習では自学自習の時間を増やしていきます。
・学年末に一度、
「まなびノート」を続けて取り組むことができた児童を全校朝会で表彰し、意欲
を高めていきます。意欲を高める手段として、PTA の“まなざシート”を活用していきます。
~自学の例~(社会)
学年×10 分
学習時間
・水の循環について調べたことをまとめる。
・都道府県や国について調べ、まとめる。
・新聞記事について感想を書く。
・好きな武将について深く調べ、まとめる。
が目安です。
自学自習
など
学校からの課題
学年
4
5、学力検証の方法
≪主な学力検証の内容≫
① 各授業や単元の終了後に、子どもたちが目標を達成できたか確認し、次の授業に生かします。
② 学年末のCRTテストでは、昨年度の状況との変化を調べます。
③ CRTテスト(1~6年)
・都学力調査(5年)・品川区の学力テスト(4年)の結果をもとに本校
での学力向上のための具体的な対策を立てていきます。
④ 検証した結果は、保護者会において保護者に説明します。
5