まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 富 士 吉 田 市 総合 戦略 【案】 平成 27 年 10 月 富士吉田市 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 目 次 1 総合戦略の趣旨 ……………………………………………………………… ……………………………………………………………… (1)目的 ……………………………………………………………………… (2)総合戦略の位置づけ …………………………………………………… (3)計画期間 ………………………………………………………………… 1 1 1 1 2 総合戦略推進にあたっての基本姿勢 ……………………………………… ……………………………………… (1)国の「総合戦略」における4つの基本目標、政策5原則 (1 )国の「総合戦略」における4つの基本目標、政策5原則 ………… (2)市の中長期的な (2)市の中長期的な取り組み 市の中長期的な取り組みと国の基本目標との関連 取り組みと国の基本目標との関連 ………………… (3)基本目標及び数値目標の設定 ………………………………………… (4)PDCAサイクルによる進捗管理 …………………………………… 2 2 2 4 4 3 政策と具体的な施策 政策と具体的な施策…………… 施策…………………………………………………………… …………………………………………………………… 5 【基本目標1】人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくりの推進 (1)地域を担う基幹・基盤産業の振興 …………………………………… 5 (2)観光・地域資源の活用強化と新たな産業の創出 (2)観光・地 域資源の活用強化と新たな産業の創出 …………………… 5 (3)雇用対策と産業基盤の整備 …………………………………………… 6 (4)移住・定住の促進 ……………………………………………………… 8 (5)総合的な情報発信力の強化 …………………………………………… 9 【基本目標2】若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進 (1)結婚の希望をかなえる出会いの場の創出 ………………………… ………………………… 10 (2)安心して妊娠・出産・子育てができる環境の整備 ……………… 11 (3)魅力ある教育環境の整備 …………………………………………… …………………………………………… 12 【基本目標3】確かな暮らしづくりのための経済力の確保 (1)地域産業の生産性向上と産業製品の高付加価値化の促進 ……… 14 (2)高度専門人材の労働参加 …………………………………………… 15 【基本目標4】地域社会の持続的な発展のための活力の維持 (1)地域社会の活性化と地域の特色や資源を生かした地域づくり … 16 (2)安心・安全な地域づくり …………………………………………… 17 (3)広域連携の推進と行政運営の効率化・最適化 …………………… 18 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 1 総合戦略の趣旨 (1)目的 我が国の人口は、2008 年をピークとして人口減少に入っており、今後、2050 年には 9,700 万 人程度となり、2100 年には 5,000 万人を割り込む水準にまで減少すると推計されています。加 えて、地方と東京圏の経済格差拡大等が、若い世代の地方からの流出と東京圏への一極集中を 招き、地方の若い世代が、過密で出生率が極めて低い東京圏をはじめとする大都市部に流出す ることにより、日本全体としての少子化に拍車がかかっています。 人口減少は、地域経済に消費市場の規模縮小だけではなく、深刻な人手不足を生み出してお り、それゆえに事業の縮小を迫られるような状況も広範に生じつつあります。こうした地域経 済の縮小は、住民の経済力の低下に繋がり、地域社会の様々な基盤の維持を困難としています。 このように、地方は、人口減少による「人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小 が人口減少を加速させる」という負のスパイラル(悪循環の連鎖)に陥らないようにするため に、人口、経済、地域社会の課題に対して一体的に取り組むことにより、人口減少を克服し、 地方創生を成し遂げることが重要となっています。 本市においても、人口減少・少子高齢化の流れの中で、働き手・担い手である若者の減少や、 地域の賑わいの喪失などの問題が顕著となっており、定住促進を図ることが課題となっていま す。定住を促進するためには、本市が置かれている状況を十分に把握し、状況に合った独自の 施策を展開することが重要であり、本市では、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基 づき、人口減少の克服と地方創生に取り組んでいきます。 (2)総合戦略の位置づけ 総合戦略は、人口減少問題に対応し、地方創生を成し遂げていくため、 「人口ビジョン」に掲 げた、本市の未来に向けた4つの基本目標「人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくり の推進」「若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進」「確かな暮らしづくりのための経済力 の確保」 「地域社会の持続的な発展のための活力の維持」に基づき、総合計画および各種の個別 計画との整合を図りながら、分野横断的に取り組む「戦略」として位置づけ、今後、5年間の 取り組みについてまとめたものです。 また、社会経済情勢や市民ニーズへ的確かつ柔軟な対応ができるよう、 「第6次富士吉田市総 合計画」の策定にあわせ、必要に応じて見直しを行うこととします。 (3)計画期間 平成27年度から平成31年度までの5箇年の計画とします。 1 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 2 総合戦略推進にあたっての基本姿勢 (1)国の「総合戦略」における4つの基本目標、政策5原則 「長期ビジョン」を踏まえ、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、以下の4つの 基本目標と5つの原則を定め、我が国における人口減少問題を克服するため、地方における様々 な政策による効果を集約し、人口減少への歯止め、 「東京一極集中」の是正を着実に進めていく ことにより、成長力を確保するとしています。 <基本目標> ①地方における安定した雇用を創出する ②地方への新しいひとの流れをつくる ③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる ④時代にあった地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する <政策5原則> ①自立性…構造的な問題に対処し、地方公共団体、民間事業者、個人等の自立につながる。 ②将来性…地方が自主的かつ主体的に、夢を持って前向きに取り組むことを支援する。 ③地域性…各地域の実態に合った施策を支援し、国は支援の受け手側の視点に立って支援する。 ④直接性…最大限の成果をあげるため、直接的に支援する施策を集中的に実施する。 ⑤結果重視…PDCA メカニズムの下、具体的な数値目標を設定し、効果検証と改善を実施する。 (2)市の中長期的な取り組みと国の基本目標との関連 人口減少の克服と地方創生を確実に実現するため、総合戦略に盛り込まれた「まち・ひと・ しごと創生」に向けた政策5原則の趣旨を踏まえ、関連する各施策を展開していきます。 また、将来の人口減少への危惧を打開し、持続可能な市政運営を行っていくためには、将来 にわたり活力ある発展をしていくことが重要であることと併せ、高度経済成長期以降に集中的 に整備された都市インフラや公共施設の多くが耐用年限を迎えつつあり、老朽化の進展への対 策も今後の大きな課題となっています。 これらの課題を踏まえ、行財政の改革により財政の健全化に努め、捻出した財源を将来に向 けて投資するという考え方のもと、人口減少を抑制し、人口の年齢バランスを良好に保ってい くためには、特に、若い世代を中心とした雇用・子育て環境・定住促進施策を優先的かつ重点 的に取り組んでいくことが必要であるとのことから重点項目に位置づけました。 若い世代が希望に応じた就労、結婚、出産、子育てを実現することで、安定した人口構造を 保持することにより、将来に亘って市民が安心して働き、暮らしていくことのできる活力ある 地域社会を構築するため、本市が目指すべき将来の方向として、 「人口減少に歯止めをかけ将来 的に人口構造の若返りを図る」ことと、 「人口減少社会に的確に対応し、効率的かつ効果的な社 会システムを再構築する」ことを念頭に置き、次の4つの基本目標を定めることとします。 2 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 【市の地域創生総合戦略の重点項目】 「若い世代を中心として、安心して働けるための産業振興と雇用の場の創出」 「若い世代が希望に応じて、結婚、出産、子育て、働き方が出来る環境づくり」 「若い世代を中心とした各地域における移住・定住の促進」 市の基本目標と基本的方向 【人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくりの推進】 地域の活力を生み出す基幹・基盤産業の振興や観光・地域資源の活用強化による新 たな地域産業の創出など、地域の特性を生かした産業政策を推進することにより若い 世代の市外への流出を防ぎ、また、移住希望者への支援体制の確立や本市の魅力を積 極的に発信することにより、市内に人を呼び込み、社会増への転換を図る。 ⇒<国の基本目標①>地方における安定した雇用を創出する ⇒<国の基本目標②>地方への新しいひとの流れをつくる 【若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進】 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえることにより、出生数を増やし、人 口減少要因である自然減を抑制するため、男女の出会いの場の創出や結婚サポート体 制を構築し、豊かな自然のなかで子育て世代が安心して子どもを産み育てることがで きる環境を整備し、結婚・出産・子育てまで切れ目ない支援を進める。 ⇒<国の基本目標③>若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる 【確かな暮らしづくりのための経済力の確保】 地域産業の生産性の向上や高付加価値化を促進するとともに、生産年齢人口の減少 に伴う労働力不足を補う人材の育成・確保を進め、地域の経済水準の確保に努める。 ⇒<国の基本目標④>時代にあった地域をつくり、安心なくらしを守る とともに、地域と地域を連携する 【地域社会の持続的な発展のための活力の維持】 地域の資源や人材を活かし、効率的・効果的な地域社会を構築し、持続可能な地域 づくりを進めるため、官民協働によるまちづくりを推進するとともに、行政運営の効 率化や公共施設・サービスの最適化を図る。 ⇒<国の基本目標④>時代にあった地域をつくり、安心なくらしを守る とともに、地域と地域を連携する 3 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (3)基本目標及び数値目標の設定 国の「総合戦略」における基本目標との関連も踏まえ、本市では、人口減少に歯止めをかけ、 将来的に人口構造の若返りを図る「積極戦略」と、人口減少社会に的確に対応し、効率的かつ 効果的な社会システムを再構築するための「調整戦略」の二つを同時並行的に推進していくこ ことが必要であると考え、先に掲げた4つの基本目標における数値目標を以下のとおり設定し ます。 【基本目標1】人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくりの推進(積極戦略) 目標指標 基準値(平成 25 年度) 目標値(平成 31 年度) 社会増減 -376 人 0人 【基本目標2】若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進(積極戦略) 目標指標 基準値(平成 25 年度) 目標値(平成 31 年度) 合計特殊出生率 1.43 1.6 【基本目標3】確かな暮らしづくり 【基本目標3】確かな暮らしづくりのための経済力の確保(調整戦略) 確かな暮らしづくりのための経済力の確保(調整戦略) 目標指標 基準値(平成 26 年度) 目標値(平成 31 年度) 一人当たりの市民所得 287 万円 300 万円 【基本目標4】地域社会の持続的な発展のための活力の維持(調整戦略) 目標指標 基準値(平成 26 年度) 目標値(平成 31 年度) 市民満足度調査 - 80%以上 (4) PDCAサイクルによる進捗管理 この総合戦略の推進にあたり、PDCAサイクル(※)による進捗管理体制を確立し、取り 組み状況を客観的に点検、検証する中で、必要な追加、見直しを行い、必要に応じ総合戦略 の改定を行っていきます。 (※)PDCA サイクル:Plan-Do-Check-Action の略称 Plan(計画)、Do(実施)、Check(評価)、Action(改善)の4つの 視点を事業実施のプロセスの中に取り込むことで、継続的な改善を 推進するマネジメント手法のこと 4 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 3 政策と具体的な施策 【基本目標1】 人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくりの推進 (1)地域を担う基幹・基盤産業の振興 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 繊維織物に関わる工業製品出荷額 → - 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 10%増加 ①ものづくり産業を核としたグローバルデザイナー拠点事業による地域ブランドづくりの 推進 本市の基幹・基盤産業の一つである繊維工業において、ジャパンブランド事業や関連 する事業との連携を図り、海外からのグローバルデザイナーの拠点や地域の歴史的産業 技術を観光資源とした観光交流人口の増加とそれに伴う観光振興(観光消費の増加、雇 用の増加)を推進するとともに、織物事業者の海外への販路を開拓するなど、新たな地 域ブランドづくりを推進します。また、グローバルデザイナーの拠点という新たな都市 ブランドにより、デザイナーを目指す若者の新たな起業、また、それに伴う市内への移 住を支援します。 (2)観光・地域資源の活用強化と新たな産業の創出 )観光・地域資源の活用強化と新たな産業の創出 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 北口本宮冨士浅間神社周辺エリア整備基本計画の策定 - 平成 31 年度 (仮称)富士の杜巡礼の郷公園の整備 基本構想の策定 - 平成 27 年度 実施計画の策定 - 平成 28 年度 工事施工 - 平成 29 年度 富士山の眺望を活用した観光施策基本構想の策定 - 平成 27 年度 観光基本構想の策定 - 平成 28 年度 特産品の開発事業 - 平成 27 年度 新商品の開発 - 5 件/年 7.3% 10% 観光入込客数 - 30%増加 観光消費額 - 30%増加 ミルキークイーンの作付及び水稲作付面積割合 ①北口本宮冨士浅間神社周辺エリアの整備計画 観光客を滞留させるため、国道 138 号の 4 車線化に伴う沿道地域について、地域の特 性を活かしたまちづくりを推進し、観光資源の活用強化による新たな観光産業の創出を 図ります。 5 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 ②(仮称)富士の杜巡礼の郷公園の整備計画 本市特有の歴史・伝統・文化・自然が創り出した価値ある観光資源を一体的に整備す ることにより、本市の魅力を活かした誘客を推進します。 ③新たな観光資源を活用した観光施策の推進 観光基本構想の策定する中で、富士吉田市の持つ可能性や地域資源、特性を最大限に 活かすツーリズムを企画し、SNS及びパンフレット等で積極的に告知を図るとともに、 観光エージェント等へも強く働きかけを行うことにより、交流人口である観光客の増加 に繋げ地域の活性化を図ります。 また、富士山の眺望を活用した観光施策基本構想を策定し、同構想に基づくビュース ポットを拠点としたツーリズムの企画、PRを行います。 ④地域資源を活用した特産品の開発と地域ブランド商品の強化 本市独自の地域資源を活用した新商品の開発や既存商品をデザインの力で魅力ある商 品に変えるなど、富士吉田の魅力を全国へと発信できる商品を再構築するとともに、地 域ブランド商品である「ミルキークイーン」、「ふじさん野菜」及び「ふじやま織」の生 産・販売に対して支援します。 また、市内で生産される農林産物、食品加工品、地場産業である織物製品等について 観光用お土産品としての活用を推進し、積極的に観光スポット及び宿泊施設等で観光客 に提供し、観光消費額の増額に繋げ地域の活性化を図ります。 ⑤新たな産業創出の支援 やまなしものづくり雇用創造プロジェクトを通じての事業創出など、県や商工会議所 など関係機関と連携するなかで民間が行う新たな産業創出について検討し支援します。 (3)雇用対策と産業基盤の整備 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 企業誘致数 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) - 3社 80 名 400 人 人材確保等雇用促進支援制度の活用による雇用者数 - 100 人 新世界通り再生による新規起業者数 - 10 人 4 団体 5 団体 創業希望者及び事業者対応件数 - 15 件 剣丸尾西土地区画整理組合の設立 - 平成 27 年度 就職セミナー参加者 ビジネススクールや創業セミナー連携団体数 ①企業誘致の推進 富士山麓の豊かで美しい自然環境、首都圏から近い地理的条件など、本市ならではの 特性や立地を活用する中で、企業の誘致を引き続き積極的に推進し、雇用者の増加を図 ります。 6 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 ②産業人材の育成・確保と雇用の促進 富士北麓地域の基盤となる産業の人材の育成・確保を図り、産業振興や雇用の創出、 各産業の活性化に繋げるため、山梨県が設置を検討している高等専門学校の市内誘致や 市内高等学校の専門学科の創設について働きかけを行います。 通訳人材バンク制度を設け、地元のホテル・宿泊業者に人材紹介を行うことを通じ、 本市の観光において重要な役割を担う人材の育成・確保と雇用の促進を図ります。 人材確保等雇用助成金制度について、平成 27 年度に要綱改正を行い、より多くの市内 事業所に活用してもらえるよう利用の促進を図るとともに、離職者又は専門的技術者を 雇用した事業主に対し支援を行います。 学生や離職者を対象とした就職セミナーを開催するなど地元企業とのマッチングによ り雇用の促進を図ります。 ③LLP(有限責任事業組合)設立を通じた市街地活性化プロジェクトの推進 新世界通りの空き店舗を活用し、新たに屋台村通りとして再興することにより、起業 支援による雇用創出や定住促進、外国人観光客のための新たな観光拠点の構築を目指し ます。市内商業地域及び近隣商業地域において、使用されていない空店舗活用推進と併 せ、入居事業者の持続性ある経営を確保することにより、賑わいある商店街の創設を図 ります。 ④創業・起業の支援 起業を希望している者等を対象としたビジネススクールや創業セミナーを実施する金 融機関等と連携し、当該スクール及びセミナーの周知を図るなど新規起業者に対する支 援を積極的に行い、創業、起業を支援します。 また、富士吉田商工会議所が展開している起業者への創業支援事業及び廃業を防ぐた めの事業として、各種セミナー並びに各種相談業務を実施していることから、引き続き 富士吉田商工会議所と連携し対応します。 ⑤産業集積エリアの整備 東富士五湖道路富士吉田インターチェンジ周辺にある区画整理事業地を産業集積エリ アと位置づけ、民間の区画整理事業を支援するとともに、企業誘致に伴う周辺道路等イ ンフラ整備を行い、産業集積による雇用の拡大を図り、I・Uターン等による人材確保、 定住の促進及び流入人口の増加を目指します。 ⑥国機関の移転への取組み 国の研究機関など国の機関の地方移転は、移転に伴う産業の活性化、転入者の増加や 雇用の確保に繋がることから、県などを通じ移転について働きかけを行います。 7 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (4)移住・定住の促進 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 定住促進センター及びポータルサイトの開設 - 平成 27 年度 ポータルサイトの年間ページビュー - 1 万件/年 移住について具体的な相談者数 - 10 人/年 定住促進奨励金制度の活用 - 社会減を年 150 人抑制 空き家・空き店舗バンクへの登録数 - 20 件/年 デザイナーを目指す若者の移住 - 5 人/年 新世界通りの空き店舗の活用数 - 10 店舗 空き家利用数 - 10 件/年 優良宅地販売数 - 10 件 ①相談体制の整備と情報発信の強化 市民財団が運営する定住促進センターを開設し、相談できる体制を整え、 「地域おこし 協力隊」や金融機関との連携を図ることにより、富士吉田での暮らしの魅力を積極的に PRし、移住・定住を促進します。 ②移住・定住者の支援 新婚世帯家賃支援奨励金や新築物件取得支援奨励金等といった定住促進奨励制度をよ り推進していき、移住者等の受入体制の充実・強化を図ります。 ③空き家等の利活用の推進 空き家・空き店舗を貸したい人借りたい人を結びつける「空き家・空き店舗バンク」 制度の利用を広くPRするとともに、空き家物件情報の充実を図ることにより、移住・ 定住者へのタイムリーな情報提供に取り組んでいきます。また、ICT の利用により、サ テライトオフィスを空き店舗に誘致するなど、空き家・空き店舗の有効活用により移住・ 定住を促進するなど活力あるまちづくりを推進します。 ④定住促進を目的とした優良宅地の開発と販売 地理的用件の高い未利用市有地を優良宅地として開発し、定住促進奨励金制度と併せ、 市内への移住・定住を促進します。 ⑤ものづくり産業を核としたグローバルデザイナー拠点事業による地域ブランドづくりの 推進【再掲・基本目標1(1)①】 ⑥LLP(有限責任事業組合)設立を通じた市街地活性化プロジェクトの推進【再掲・基 本目標1(3)③】 8 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (5)総合的な情報発信力の強化 )総合的な情報発信力の強化 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 富士山モールの参加事業者 富士山モールの年間ページビュー → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 654 件 800 件 18 万件/年 20 万件/年 ①地域ポータルサイトによる魅力発信力の強化 富士北麓地域の 6 市町村が協力連携して運営している「富士山モール」により、各地 域の事業所や個人が取り組んでいる地域資源活用・観光・特産品等の情報を総合的に発 信することで、富士吉田市の魅力の発信力を強化し、交流人口の拡大を図る。 9 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 【基本目標2】 若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進 若い世代の希望をかなえる環境づくりの推進 (1)結婚の希望をかなえる出会いの場の創出 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 縁結び御世話人登録 - 30 人/年 縁結び奨励金制度活用による成婚数 - 10 組 市主催の婚活イベントの開催数 - 10 回(年 2 回) LINE 登録者 - 500 人 交流会参加者 - 100 人/年 事業所間交流会 - 2 回/年 ①縁結び奨励金制度による結婚サポート体制の整備 少子高齢化の主たる要因である未婚化・晩婚化に対応するため、富士吉田市縁結びお 世話人(民生委員・児童委員・事業所担当者)のネットワークを活用して、出会いの機会 を提供し、成婚に結びつけられるよう取り組みを行っていきます。 また、市内事業所の担当者に「縁結びお世話人ネットワーク事業の縁結びお世話人」 に登録してもらうことにより、市が主催する交流会やイベントの情報発信役となるとと もに、事業所間を繋げ交流の場を合同で開催していきます。 ②出会いの場の提供 希望しても結婚できない若者が増加しており、その原因として、男女の出会いの機会 の減少等が考えられるため、結婚を希望する若者を対象とした出会いの場を提供してい きます。情報ツール「LINE@」を活用するなど交流会の情報発信を行い、若い人達の交 流の場とします。また、交流人口・定住人口の増加を目指し、趣向を凝らした婚活イベ ントを開催し、県外からも参加者を募集し本市の魅力も併せてPRしていきます。 10 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (2)安心して妊娠・出産・子育てができる環境の整備 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) (仮称)子育て支援センターの開設 - 平成 28 年度 (仮称)子育て支援センターの利用者数 - 165 人/年 2,554 人/年 3,868 人/年 10 団体 12 団体 認定子ども園への移行 - 2 箇所 地域型保育事業整備補助金制度の創設 - 平成 27 年度 地域型保育施設の新設 - 2 箇所 495 人/年 500 人/年 一時預かり園児数 7,025 人/年 11,000 人/年 病後児保育園児数 - 745 人/年 医療費助成の年齢 中学 3 年まで 同左 ファミリーサポートセンターの利用者数 子育てサークル 延長保育児童数 医療費助成の窓口無料化 ひとり親 子供 18 歳まで 同左 乳幼児 同左 学童保育クラブの対象学年 学童保育クラブの確保 子供 15 歳まで 小学 3 年まで 小学 6 年まで 12 ヶ所 13 ヶ所 ①妊娠・出産・子育てまでを切れ目なくサポートする体制の整備 妊娠・出産・子育てまで切れ目なく支援する体制をより強化するため、現在の福祉ホ ールを改修し、 (仮称)子育て支援センターとして整備することにより、専門スタッフの 配置や産前・産後ケアセンターの開設をはじめ、子育て中の保護者等が気軽に子どもを 連れて集う場や、相談・支援の場が常時確保された子育て支援を行います。 また、児童館の機能もあわせた子育てに関する支援センターとするなど、安心して子 育てができる支援体制を整えていきます。 ②子育て支援ネットワークの拡充 ファミリーサポートセンターの構成員拡大と充実、子育てサークルの相互間交流の促 進により、子育て支援のネットワークの拡充を図ります。 ③仕事・子育ての両立できる環境整備 小規模保育や事業所内保育等を地域で展開する事業者に対し補助制度(地域型保育事 業整備補助)をつくり支援することで、新規の事業者も参入しやすい環境を促進すると ともに、認定子ども園への移行支援や新たな保育施設の整備を推進します。また、育児 休暇の男女共の取得について事業所に働きかけを行うなど、子育てと仕事とを両立しや すい環境を作ります。 11 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 ④きめ細かな保育の促進 保育ニーズの拡大や働き方の多様化に応じるため、現在、延長保育と病後児保育を行 っている中、民間事業者が実施する一時預かり、休日保育について、その支援を行うこ とによりきめ細かな保育サービスの提供を促進します。 ⑤子育て家庭への経済的支援 中学生までの子どもの医療費の自己負担分の助成、ひとり親、乳幼児の医療費の助成 を継続して実施していきます。また、多子世帯における保育料の軽減について、今後も 安心して子どもを生み育てられる環境づくりを推進するため、対象の拡大について検討 します。 ⑥放課後児童施設の整備・充実 主に、共働き世帯への支援として、放課後に行っている放課後児童クラブ(学童保育 クラブ)の対象学年を小学校 6 年生までとします。また、学童保育クラブを各小学校へ 計画的に移設及び新設し、併せて学校区にある地元の地区会館等を利用するなど拡大に 努め、両親が安心して働くことの出来る環境を整備します。 ⑦女性の社会進出の推進と並行し社会の現状への理解 男女共同参画推進会議において、企業の上司に子育てしやすい職場の環境づくりを提 言する「イクボス」をキーワードに出前講座を実施しているが、今後も、女性男性とも に継続して働きながら育児や親の介護が必要な場合の職場の環境づくりを考えてもらう きっかけづくりを働きかけていきます。 ⑧祖父母の協力 子育てには祖父母の協力も大切といわれている中、祖父母も働く方々が多いため、育 児休暇が祖父母にも適用されるような制度改革を働きかけていきます。 (3)魅力ある教育環境の整備 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 外国語指導講師の配置 放課後こども教室数 郷土愛教育の推進 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 7 名兼務配置 全小中学校に 1 名配置 2 箇所 7 箇所 - 学習発表会の実施 ①国際理解教育の推進 国際化が進む現代社会に対応するため、小学校への外国語指導講師の増員など英語教 育の推進を図り、子どものコミュニケーション能力や論理的思考力を高め、特色ある教 育を実施します。 12 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 ②放課後こども教室の整備・充実 現在、市内小学校のうち 2 校で行われている「放課後こども教室」を市内の全 7 つの 小学校に整備し、文部科学省で推進している放課後こども教室の整備・充実を図ってい きます。 ③郷土愛教育の推進 富士山教育や特色ある学校事業など様々な体験活動等と通じて、生まれ育った地域へ の理解を深めることにより郷土愛の熟成を図り、将来の富士吉田の活力を生み出す人材 を育成します。 ④特色ある教育環境の整備 進学など一方的な転出増加に歯止めをかけ、転入者も増やす意味で、産業や雇用にも 関連する高等学校の専門学科の設置など特色ある教育機関の誘致の検討、働きかけを行 います。 市民大学、家庭教育学級、寿学級、中央社会学級等の充実を図ることで、若者や子供 が通う学校だけではなく、社会人や高齢者などどんな立場でも、長く自由に学習できる 教育を受けられるよう取り組みます。 小学校から中学校への連続性のある教育活動により、特色ある教育環境につなげてい くため、小中学校の一貫教育について調査研究を進めていきます。 本市にある高校や大学と協力することで、高校や大学との連携が図られ、特色ある教 育環境につなげられるよう働きかけを行います。 13 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 【基本目標3】 確かな暮らしづくりのための経済力の確保 確かな暮らしづくりのための経済力の確保 (1)地域産業の生産性向上と産業製品の高付加価値化の促進 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 織物業雇用支援事業補助金制度の創設 - 平成 27 年度 織物産業海外展開支援事業補助金制度の創設 - 平成 27 年度 人材確保等雇用促進支援制度の活用による雇用者数 - 100 人 織物業後継者数 - 5名 繊維織物に関わる工業製品出荷額 - 10%増加 ①中小企業への支援対策の充実 中小企業への経営を支援するため、富士吉田商工会議所など関係機関と連携し、既存 の各種融資制度の活用を含め、事業継続や安定経営に向けた指導、研修等に積極的に取 り組み、支援体制の強化を図ります。 ②地場産業の振興 後継者不足等に対応するため、雇用支援を行うことで、各工程をもつ織物産地として のブランドの維持と産業の担い手を確保します。伝統ある本市の織物業が失われること がないよう後継者の育成を視野に入れた織物業雇用支援や、海外展開による販路開拓支 援など、織物産業の活性化を図りつつ後継者育成にも注力していきます。 ③産業人材の育成・確保と雇用の促進【再掲・基本目標1(3)②】 ④ものづくり産業を核としたグローバルデザイナー拠点事業による地域ブランドづくりの 推進【再掲・基本目標1(1)①】 14 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (2)高度専門人材の労働参加 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 シルバー人材センター事業の普及・拡大 富士五湖広域シルバー人材センター における会員数と就業実人員 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 会員数 250 名 350 名 - 5%増加 ①高度専門人材(高齢者)の就業支援や技能の活用 長年の経験と知識、技術などを有効に生かすとともに、高齢者の生きがいと健康増進 にも役立ち、活力ある地域社会を実現するため、事業所に対し定年制延長の働きかけや 富士五湖広域シルバー人材センター事業の普及・拡大を図ります。 15 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 【基本目標4】 地域社会の持続的な発展のための活力の維持 (1)地域社会の活性化と地域の特色や資源を生かした地域づくり ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 地域バス「タウンスニーカー」の利用者数 8 万 3 千人 9 万人/年 スマートインターチェンジ(IC)の整備 - 2 箇所 北スマートIC - 平成 28 年度供用開始 南スマートIC - 平成 32 年度供用開始 御師まちエリアのデザインコートの策定 - 平成 27 年度 御師まちエリアのデザインコートによる修景件数 - 年間 3 件 LLP(有限責任事業組合)の設立 - 平成 27 年度 多世代交流施設「富楽時」の利用者数 - 7 万 5 千人/年 119 人/年 220 人/年 1,273 人/年 4,200 人/年 高齢者ボランティア登録者数 (介護支援ボランティア登録者数) 高齢者ボランティア参加者数 (介護支援ボランティア参加者数) ①地域公共交通の利用促進 地域バス「タウンスニーカー」の利用促進を図り、地域公共交通の充実を推進します。 ②広域交通ネットワークの形成 (仮称)富士吉田北・南スマートインターチェンジを整備することにより、高速道路 を利用した広域交通ネットワークが確立され、地域の活性化や安心・安全対策の強化を 図ります。 ③地域の魅力を活用したまちづくりの推進 富士吉田市景観計画により色彩誘導基準を設定し、街並みに配慮した景観形成を図る とともに、御師まちエリアにおいては、デザインコード(材質、形状等)を策定し、当 該エリアの修景を進めるなど、地域の魅力を活用したまちづくりの推進を行います。 ④大学等との連携によるまちづくり事業の推進 慶應大学との連携協定による知的支援や昭和大学との健康医療分野における包括的連 携協定の締結により活力あるまちづくりを推進します。 ⑤LLP(有限責任事業組合)設立を通じた市街地活性化プロジェクトの推進【再掲・基 本目標1(3)③】 16 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 ⑥市民財団と地域おこし協力隊の活用促進 市民財団(富士吉田みんなの貯金箱財団)に対し定住促進センターの運営業務や地域 おこし協力隊への活動支援業務を委託する中で、空き家の利活用や定住促進を図り、地 域の活性化を推進します。 ⑦高齢者の生きがいづくりと社会参加の推進 多世代交流施設「富楽時」の利用促進や市で行っている事業へのボランティア依頼及 び健康づくりの地区組織への加入など高齢者ボランティア等の社会参加を推進すること で高齢者が生きがいを見つけるとともに、活力ある地域社会の実現を目指します。 ⑧スポーツの力を活用した地域づくりの推進 国際規格に適合するスポーツ環境の活用により、常に大会、合宿ができることによる 地域の活性化を図るため、スポーツ施設を所管する関係機関に働きかけを行います。 (2)安心・安全な地域づくり ○重要業績評価指数(KPI) 現況 → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 避難計画の策定 - 平成 27 年度 地域防災計画(富士山火山編)の見直し - 平成 28 年度 食料供給拠点機能を備えた学校給食センターの整備 - 平成 28 年度 データ放送の充実とコミュニティFM局の開局 - 平成 27 年度 ①富士山火山災害に係る対策の構築 富士山噴火対策における市民の広域避難計画等を構築するとともに、それに伴い地域 防災計画(富士山火山編)の見直しを行います。 また、活き活きとした住民主体のまちづくりに貢献するとともに、災害時における情 報発信力の強化を目的に開局するコミュニティFM局や、既にスタートしているコミュ ニティデータ放送とも連動する中で安心安全なまちづくりを推進します。 ②食料供給拠点施設の整備 災害発生時には、食糧供給の確保が重要となるが、建て替えを行う学校給食センター に災害時の食料供給拠点機能をもたせ整備することで地域の災害対応の強化を図ります。 ③通信事業者等と連携した地域情報発信の強化 コミュニティFM局の開局やコミュニティデータ放送の充実を図ることにより、地域 コミュニティの活性化と災害時の情報伝達手段として活用します。 17 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市地域創生総合戦略 (3) 広域連携の推進と行政運営の効率化・最適化 ○重要業績評価指数(KPI) 現況 公共施設総合管理計画の策定 - → 平成 31 年度 (5 箇年の累計値) 平成 28 年度 ①広域連携の推進 富士北麓地域の中心都市として、近隣町村と連携を図る中で、地方創生に向けた取組 を進めていきます。 ②既存ストックのマネジメント強化 公共施設総合管理計画の策定により、サービスの向上と維持管理経費の削減を図ると ともに、更新を計画的かつ効果的に実施することにより、施設の利便性や運営の適正化 を目指します。また、公共施設の維持管理・更新の課題に対して、民間のノウハウや資 金を活用する PPP/PFI 事業の導入に取り組みます。 18 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 参考資料 富 士 吉 田 市 人口 ビジ ョン 【案】 【概要版】 【概要版】 平成 27 年 10 月 富士吉田市 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 目 次 1 富士吉田市人口ビジョンの趣旨 富士吉田市人口ビジョンの趣旨 (1)目的 (1)目的 ……………………………………………………………………… 1 (2)人口 (2)人口ビジョンの位置づけ 人口ビジョンの位置づけ ………………………… …………………………………………… 1 (3)対象期間 (3)対象期間 ………………………………………………………………… 1 2 国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」 (1)長期ビジョンの趣旨 …………………………………………………… (2)人口 (2)人口問題に対する基本的認識 ……………………………………… 人口問題に対する基本的認識 ………………………………………… (3)今後の基本的視点 (3)今後の基本的視点 ……………………………………………………… (4)目指すべき将来の (4)目指すべき将来の方向 ………………………………………………… 1 1 2 2 3 富士吉田市の人口の現状分析 (1)総人口・世帯数 (1)総人口・世帯数 ………………………………………………………… ………………………………………………………… 3 (2)年齢別人口 ①人口ピラミッドの推移 ①人口ピラミッドの推移 ………………………………………………… 4 (3)人口動態 ①社会動態の推移 ………………………………………………………… 6 ②自然動態の推移 ………………………………………………………… 7 ③人口動態の推移 ………………………………………………………… 8 ④合計特殊出生率の推移 ………………………………………………… 8 ⑤県内における転入者・転出者の住所地 ……………………………… 9 ⑥県外における転入者・転出者の住所地 における転入者・転出者の住所地 …………………………… 11 4 富士吉田市の人口の将来推計と分析 (1)人口推計の比較 ……………………………………………………… 13 5 富士吉田市の人口の将来展望 (1)目指すべき将来の方向 ①現状と課題の整理 …………………………………………………… ②目指すべき将来の方向 ……………………………………………… (2)本市人口の将来展望 ………………………………………………… 15 16 17 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 富士吉田市人口ビジョンの趣旨 1 富士吉田市人口ビジョンの趣旨 (1)目的 富士吉田市人口ビジョンは、国と地方が総力を挙げて地方創生・人口減少対策に取り組む上 での指針として、平成 26(2014)12 月に国が策定した「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」 の趣旨を尊重し、本市における人口の現状を分析し、人口に関する市民の認識を共有するとと もに、今後目指すべき将来の方向と人口の将来を展望するものです。 (2)人口ビジョンの位置づけ 富士吉田市人口ビジョンは、「第五次富士吉田市総合計画」において、平成 29(2017)年の 総人口指標を 51,000 人に設定した考え方を踏襲し、平成 29 年に新たに策定する「第六次富士 吉田市総合計画」に反映させるとともに、まち・ひと・しごと創生の実現に向けて効果的な施 策を企画立案する上で重要な基礎と位置づけられていることを認識して策定しました。 (3)対象期間 富士吉田市人口ビジョンでは、今後の出生や移動の変化が総人口へ年齢構成等に影響するま で長い期間を要することから、その変化の状況を詳しく見るため、国の長期ビジョンの期間と 同じ 45 年後の平成 72(2060)年までを対象期間とし、国立社会保障・人口問題研究所の人口 推計を基礎数値として用いていきます。 2 国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」 国は、長期ビジョンにおいて以下のことを示しています。 (1)長期ビジョンの趣旨 2060 年に 1 億人程度の人口を確保することを目指し、人口動向を分析し、将来展望を示す。 (2)人口問題に対する基本的認識 )人口問題に対する基本的認識 ①人口減少時代の到来 ・日本は、2008 年をピークとして人口減少時代へ突入し、2020 年代初めは毎年 60 万人程度 の減少だが、2040 年代頃には毎年 100 万人程度の減少で加速すると推計されている。 ・人口減少状況は地域によって異なり、地方では都市部以上に人口急減に直面している。 ・地方の人口急減により、地方から人材供給を受けていた大都市は衰退し、最後には日本全 体に広がっていくこととなる。 ②人口減少が経済社会に与える影響 ・人口の減少により、経済規模の縮小や国民生活の水準が低下する恐れがある。 ・人口急減に直面している地方では、労働力人口の減少や消費費市場の縮小による都市機能 の低下により、2050 年には現在の居住地域の 6 割以上が半分以下の減少し、2 割の地域で は無居住化すると推測されている。 ③東京圏への人口集中 ・東京一極集中の進行により、巨大災害に伴う被害が増大するリスクが高まっている。 ・地方から東京圏(東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川県)への人口流入は続いており、特 に若い世代が東京圏に流入している。 ・出生率の低い東京圏に若者が集中することによって、日本全体の人口が減少する。 1 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン (3)今後の基本的視点 ①3つの基本的視点から取り組む 人口減少に歯止めをかける「積極戦略」と人口減少に対応するための「調整戦略」の二つを 同時並行的に推進していくことが必要となり、今後は次の3つの基本的視点から取り組む。 ・東京圏への人口流失に歯止めをかけ、東京一極集中を是正する。 ・若い世代の就労・結婚・子育ての希望を実現する。 ・地域の特性に即した地域課題を解決する。 ②国民の希望の実現に全力を注ぐ ・地方への移住の希望に応え、地方へ新しいひとのながれをつくる。 ・若い世代の就労・結婚・出産・子育ての希望を実現するため、 「質」を重視した雇用を確保 し、安定的な経済的基盤を確保する。 (4)目指すべき将来 )目指すべき将来の 将来の方向 ①活力ある日本社会の維持 ・将来にわたって活力ある日本社会を維持するために、人口、経済、地域社会の課題に対し て一体的に取り組む。 ②地方創生がもたらす日本社会の姿 ・地方自らが地域資源を活用した、多用な地域社会の形成することにより、新たな視点から 活性化を図り、地方が先行して若返ることにより活力ある地域社会を創生させる。 2 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 富士吉田市の人口の現状分析 3 富士吉田市の人口の現状分析 (1)総人口・世帯数 人口・世帯数 総人口・世帯数の推移を見てみると、本市の総人口は、昭和 35 年(1960)年から平成 2(1990) 年にかけて年々増加していった後、平成 2(1990)年から平成 7(1995)年では初めて減少に転 じ、その後も人口減少が止まらず、平成 27(2015)年では人口 50,000 人を割り込み、人口 48,855 人という推計値になっています。 一方、総世帯数は年々増加の傾向にあり、昭和 35(1960)年の 8,503 世帯から、平成 27(2015) 年には 18,127 世帯と約 2.13 倍に増加していますが、一世帯当たりの人員数を見ると、昭和 35 (1960)年には一世帯あたり 5.01 人の家族構成であったものが、平成 22(2010)年には 3 人 を割り込み、平成 27(2015) 年では 2.70 人まで減少しています。 このことから、市内世帯の核家族化や単身で生活する人々が増加していることが伺えます。 【総人口・世帯数の推移】 総人口・世帯数の推移】 60,000 6.00 人口のピーク(平成 2 年) 5.00 40,000 4.00 30,000 3.00 20,000 2.00 10,000 1.00 0 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 (1960) (1965) (1970) (1975) (1980) (1985) (1990) (1995) (2000) (2005) (2010) (2015) 人口 42,607 45,384 50,046 51,976 53,569 54,796 54,804 54,691 54,090 52,572 50,619 48,855 世帯数 8,503 9,750 11,427 12,438 13,551 14,509 15,328 16,149 16,928 17,381 17,713 18,127 一世帯当たりの人員 5.01 4.65 4.38 4.18 3.95 3.78 3.58 3.39 3.20 3.03 2.86 0.00 2.70 資料:「国勢調査(※H27 資料:「国勢調査(※H27 は山梨県統計調査による推定値)」 3 一世帯あたりの人員数( 人/世帯) 総人口 ( 人 )・ 世帯 数( 戸) 50,000 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン (2)年齢別人口 ①人口ピラミッドの推移 ①人口ピラミッドの推移 人口ピラミッドの推移を見てみると、昭和 45(1970)年には、ほぼ理想的な「三角形型」の 形状をしていましたが、平成 2(1990)年には、年少人口で男性が 1,730 人減少、女性が 1,818 人減少し、また、男女の老年人口も 5,887 人と約 2.15 倍に増加したことにより、本市の少子高 齢化は進み始め、人口ピラミッドの形状も「三角形型」から「つぼ型」へと変化しています。 年少人口 生産年齢人口 【昭和45(1970)年】 男性 3 男性の 25 老年人口 85 1,131 人 172 344 502 720 792 906 1 ,2 1 1 1 ,6 9 0 20~34 歳の 1 ,9 5 9 若年男性人口 1 ,8 8 6 5,723 人 1 ,9 0 2 1 ,9 3 5 男性の 2 ,3 1 4 年少人口 2 ,2 3 9 7,514 人 2 ,5 8 9 2 ,6 8 6 3,000 3,000 2,000 1,000 1,000 20~34 歳の 若年男性人口 5,596 人 (S45 の年少人 口時と比較して 1,918 人減少) 男性の年少人口 5,748 人 (S45 と比較して 1,766 人減少) 3,000 3,000 女性 23 女性の 85 老年人口 186 1,612 人 263 443 612 841 1 ,0 5 6 1 ,1 6 2 1 ,4 3 7 1 ,6 4 1 1 ,8 6 8 1 ,9 5 5 2 ,1 2 4 90歳以上 85~89歳 80~84歳 75~79歳 70~74歳 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 00 16 83 254 403 651 男性の 老年人口 2,326 人 0 1,000 85~89歳 女性の 老年人口 3,561 人 2,000 女性 720 929 75~79歳 70~74歳 1,247 1,514 1,68 0 1,757 1,835 2,061 1,957 1,885 2,016 2,002 2,291 2,006 1,782 1,663 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 1,000 1,000 00 0 女性の 年少人口 7,269 人 3,000 (人) 43 7 80~84歳 9 19 2,000 53 175 90歳以上 1,388 1,690 1,660 1,823 2,124 2,197 1,855 2,031 1 ,710 2,183 2,081 1,930 1 ,737 20~34 歳の 若年女性人口 6,641 人 2 ,5 6 2 2 ,5 5 9 2 ,3 1 4 2 ,4 7 5 2 ,4 8 0 20~24歳 【平成2(1990)年】 男性 40~54 歳の男性 人口 5,607 人 (S45 の若年世代 時と比較して 116 人減少) 老年人口 1,000 2,000 40~54 歳の女性 人口 5,653 人 (S45 の若年世代 時と比較して 988 人減少) 20~34 歳の 若者女性人口 5,903 人 (S45 の年少人 口時と比較して 1,366 人減少) 女性の年少人口 5,451 人 (S45 と比較して 1,818 人減少) 3,000 (人) 資料:「国勢調査(※不詳を含まない) 資料:「国勢調査(※不詳を含まない)」 (※不詳を含まない)」 4 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 同様に、平成 22(2010)年の人口ピラミッドをみると、年少人口は平成 2(1990)年と比べ て男性で 2,109 人減少、 女性で 2,038 人減少し、また、男女の老年人口も 11,884 人と平成 2(1990) 年から約 2 倍にも増加したことにより、急激に少子高齢化が進行し、人口ピラビッドの形状も、 さらに「つぼ型」に変化していることがわかります。 【平成22(2010)年】 男性 129 298 男性の 老年人口 5,018 人 80~84歳 1,081 1,286 1,524 40~54 歳の男性 人口 5,262 人 1,775 (H2 の若年世代時と 1,8 49 比較して 334 人減 1,660 少) 1,7 86 1,8 16 1,771 20~34 歳の若年男性 1,378 人口 3,772 人 1,358 (H2 の年少人口時と 1,036 比較して 1,976 人減少) 1,43 2 1,449 男性の年少人口 3,639 人 1,163 (S45 と比較して 3,875 人 1,027 の減少) 3,000 3,000 2,000 2,000 692 85~89歳 700 75~79歳 70~74歳 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 1,000 1,000 00 女性 425 90歳以上 0 女性の 老年人口 1,100 6,866 人 1,377 1,569 1,703 40~54 歳の女性 1,825 人口 5,197 人 1,763 (H2 の若年世代時と 1,729 比較して 706 人減 1,7 41 少) 1,727 1,720 20~34 歳の若年女性 1,375 人口 3,620 人 1,241 (H2 の年少人口時と 1,004 比較して 1,831 人減少) 1,411 1,312 男性の年少人口 3,413 人 1,127 (S45 と比較して 3,856 人 974 の減少) 1,000 2,000 3,000 (人) 資料:「国勢調査(※不詳を含まない) 資料:「国勢調査(※不詳を含まない)」 (※不詳を含まない)」 年齢階級別に 20 年後の人口移動をみると、年少人口(0~14 歳)が 20 年後の 20~34 歳にな るときの減少が大きく、昭和 45(1970)年の年少人口は、平成 2(1990)年には男性で 1,918 人減少、女性で 1,366 人減少しており、減少率は男性が 25.5%、女性が 18.8%となっています。 また、平成 2(1990)年の年少人口は、平成 22(2010)年には男性で 1,976 人減少、女性で 1,831 人減少しており、減少率は男性で 34.4%、女性で 33.6%とさらに高くなっています。 (単位:人) 男性 基準年 昭和 45 年 (1970) 0~14 歳 20~34 歳 40~54 歳 0~14 歳 20~34 歳 40~54 歳 7,514 5,723 3,807 7,269 6,641 4,240 1,918 人減 (△25.5 25.5%) (△ 25.5%) 平成 2 年 (1990) 5,748 5,596 1,976 人減 (△34.4 34.4%) (△ 34.4%) 平成 22 年 (2010) 女性 3,639 3,772 334 人減 (△6 6.0%) (△ .0%) 1,366 人減 (△18.8 18.8%) (△ 18.8%) 5,607 116 人減 (△2.1 2.1%) (△ 2.1%) 5,451 5,903 1,831 人減 (△33.6 33.6%) (△ 33.6%) 5,262 5 3,413 3,620 988 人減 (△14.9 14.9%) (△ 14.9%) 5,653 706 人減 (△12 12.0 (△ 12.0%) .0%) 5,197 S45(1970) S46(1971) S47(1972) S48(1973) S49(1974) S50(1975) S51(1976) S52(1977) S53(1978) S54(1979) S55(1980) S56(1981) S57(1982) S58(1983) S59(1984) S60(1985) S61(1986) S62(1987) S63(1988) H元(1989) H2(1990) H3(1991) H4(1992) H5(1993) H6(1994) H7(1995) H8(1996) H9(1997) H10(1998) H11(1999) H12(2000) H13(2001) H14(2002) H15(2003) H16(2004) H17(2005) H18(2006) H19(2007) H20(2008) H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) (人) (人) -300 -600 -700 S45(1970) S46(1971) S47(1972) S48(1973) S49(1974) S50(1975) S51(1976) S52(1977) S53(1978) S54(1979) S55(1980) S56(1981) S57(1982) S58(1983) S59(1984) S60(1985) S61(1986) S62(1987) S63(1988) H元(1989) H2(1990) H3(1991) H4(1992) H5(1993) H6(1994) H7(1995) H8(1996) H9(1997) H10(1998) H11(1999) H12(2000) H13(2001) H14(2002) H15(2003) H16(2004) H17(2005) H18(2006) H19(2007) H20(2008) H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン (3)人口の動態 ①社会動態の推移 ①社会動態の推移 転入・転出数の推移を見てみると、昭和 45(1970)年以降で転入数が転出数を上回った「転 入超過」の年は、昭和 45(1970)年、昭和 50(1975)年および昭和 61(1986)年の 3 ヶ年の みで、基本的には転出数が転入数を上回っており、 「転出超過」の傾向は現在まで続いています。 また、社会増減数の推移をみると、平成元(1989)年以降の減少数が大きく、慢性的な「社 会減」の状況は、より深刻な問題になっていることがわかります。 2,800 【転入・転出数の推移】 【転入・転出数の推移 2,597 2,600 2,389 2,446 2,200 2,326 2,000 2,144 1,800 1,600 1,715 200 147 100 63 -299 -302 2,689 6 2,724 2,441 2,309 2,151 -400 平成 3 年に転出数ピーク (昭和 45 年以降) 2,095 2,162 1,862 社会増加数 社会増加数 転出数より転入数が多い年 (昭和 50 年) -288 -500 平成 11 年に最大の社会減(昭和 45 年以降) 転出数 転入数 2,449 2,400 社会減少数 社会減少数 1,883 2,121 1,930 1,902 1,676 1,400 1,501 1,200 1,300 【社会増減数の推移】 昭和 50 年に最大の社会増(昭和 45 年以降) 0 24 -100 -200 -279 -219 -354 -429 -376 -538 -630 資料:「住民基本台帳人口移動報告」 S35(1960) S36(1961) S37(1962) S38(1963) S39(1964) S40(1965) S41(1966) S42(1967) S43(1968) S44(1969) S45(1970) S46(1971) S47(1972) S48(1973) S49(1974) S50(1975) S51(1976) S52(1977) S53(1978) S54(1979) S55(1980) S56(1981) S57(1982) S58(1983) S59(1984) S60(1985) S61(1986) S62(1987) S63(1988) H元(1989) H2(1990) H3(1991) H4(1992) H5(1993) H6(1994) H7(1995) H8(1996) H9(1997) H10(1998) H11(1999) H12(2000) H13(2001) H14(2002) H15(2003) H16(2004) H17(2005) H18(2006) H19(2007) H20(2008) H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) (人) (人) S35(1960) S36(1961) S37(1962) S38(1963) S39(1964) S40(1965) S41(1966) S42(1967) S43(1968) S44(1969) S45(1970) S46(1971) S47(1972) S48(1973) S49(1974) S50(1975) S51(1976) S52(1977) S53(1978) S54(1979) S55(1980) S56(1981) S57(1982) S58(1983) S59(1984) S60(1985) S61(1986) S62(1987) S63(1988) H元(1989) H2(1990) H3(1991) H4(1992) H5(1993) H6(1994) H7(1995) H8(1996) H9(1997) H10(1998) H11(1999) H12(2000) H13(2001) H14(2002) H15(2003) H16(2004) H17(2005) H18(2006) H19(2007) H20(2008) H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ②自然動態の推移 ②自然動態の推移 出生・死亡数の推移を見てみると、出生数は昭和 43(1968)年の 1,153 人をピークに年々減 少傾向にあり、平成 25(2013)年では 382 人とピーク時の 3 分の 1 となっています。 一方で、死亡数は平成 12(2000)年に 400 人を超えて以降増加しており、平成 25(2013)年 には 525 人と、昭和 35(1960)年の約 1.74 倍となっています。 また、自然増減数の推移をみると、昭和 42(1967)年の 836 人増加をピークに年々減少し、 平成 17(2005)年に「自然減」に転じてからは、現在まで同じ状況が続いています。 1,400 【出生・死亡数の推移】 1,200 1,153 1,106 1,113 1,000 600 200 302 800 600 555 346 349 836 764 760 昭和 43 年に出生数が ピーク(昭和 35 年以降) 800 857 816 339 316 500 336 400 200 7 出生数 死亡数 973 813 661 352 309 651 自然増加数 自然増加数 400 自然減少数 自然減少数 535 450 352 418 自然減に転じる(平成 17 年) 429 0 -200 -21 平成 24 年に最大の自然減(昭和 35 年以降) 515 525 441 382 死亡数が出生数を 逆転(平成 17 年) 0 【自然増減数の推移】 1,000 昭和 42 年に最大の自然増(昭和 35 年以降) 634 477 299 117 -143 -74 -171 -400 資料:「人口動態統計」 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ③人口動態の推移 ③人口動態の推移 人口動態の推移を見てみると、昭和 45(1970)年の 827 人増加から減少傾向にあり、平成元 (1990)年にマイナスに転じてからは、急激に人口減少が進んでいることがわかります。 【人口動態の推移】 (人) 1,000 827 昭和 45 年に最大の人口増(昭和 45 年以降) 781 800 自然増減数 社会増減数 600 人口増減数 400 200 198 189 0 -55 -200 -162 -229 -400 人口増減が マイナスに転じる (平成元年) -600 -240 平成 21 年に最大の人口減(昭和 45 年以降) S45(1970) S46(1971) S47(1972) S48(1973) S49(1974) S50(1975) S51(1976) S52(1977) S53(1978) S54(1979) S55(1980) S56(1981) S57(1982) S58(1983) S59(1984) S60(1985) S61(1986) S62(1987) S63(1988) H元(1989) H2(1990) H3(1991) H4(1992) H5(1993) H6(1994) H7(1995) H8(1996) H9(1997) H10(1998) H11(1999) H12(2000) H13(2001) H14(2002) H15(2003) H16(2004) H17(2005) H18(2006) H19(2007) H20(2008) H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) -800 -503-519 -615 資料:「人口動態統計」 ④合計特殊出生率の推移 一人の女性が一生に産む子供の人数とされる「合計特殊出生率」の推移を見てみると、年々 減少しており、平成 20(2008)年~平成 24(2012)年の数値は 1.50 となっています。 山梨県 甲府市 山中湖村 忍野村 富士河口湖町 富士吉田市 【合計特殊出生率の推移】 2.20 2.09 2.00 1.80 2.00 1.94 1.85 1.82 1.80 1.92 1.89 1.85 1.82 1.79 1.83 1.60 1.74 1.74 1.74 1.69 本市の合計 特殊出生率 は山梨県よ り高い傾向 1.61 1.54 1.65 1.68 1.66 1.66 1.52 1.50 1.49 1.40 1.51 1.48 1.44 1.41 1.38 1.38 1.55 1.50 1.45 1.41 1.20 S58(1983) ~S62(1987) S63(1988) ~H4(1992) H5(1993) H10(1998) H15(2003) H20(2008) ~H9(1997) ~H14(2002) ~H19(2007) ~H24(2012) 資料:「人口動態保健所・市区町村別統計(人口動態統計特殊報告) 資料:「人口動態保健所・市区町村別統計(人口動態統計特殊報告)」 人口動態保健所・市区町村別統計(人口動態統計特殊報告)」 8 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ⑤県内における転入者・転出者の住所地 【転入者の転入元の住所地】 平成 25(2013)年の住民基本台帳登録データを用い、転入・転出の状況を詳しく見てみると、 県内自治体からの転入数は、富士河口湖町からが 177 人と最も多く、次いで忍野村、都留市、 甲府市となっており、周辺市町村からの転入が多いことが分かります。 【富士吉田市への転入者の転入元の住所地】 甲府市 甲斐市 甲斐市 66 人 25 人 笛吹市 笛吹市 32 人 富士河口湖町 177 人 西桂町 44 人 都留 都留市 市 92 人 忍野村 97 人 山中湖村 41 人 その他(県内) 市外からの転入 119 人 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25)」 H25)」 9 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 【転出者の転出先の住所地】 一方、富士吉田市からの転出数の動向を詳しく見てみると、富士河口湖町への転出が 275 人 と最も多く、次いで甲府市、都留市、忍野村となっており、こちらも周辺市町村への転出が多 くなっています。 【富士吉田市からの転出者の転出先の住所地】 甲府市 甲斐市 甲斐市 126 人 39 人 笛吹市 笛吹市 47 人 西桂町 31 人 都留市 都留市 富士河口湖町 86 人 275 人 忍野村 70 人 山中湖村 30 人 その他(県内) 市外への転出 外への転出 130 人 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25)」 H25)」 【転入・転出の状況】 転入者と転出者の差を見てみると、富士河口湖町が▲98 人、甲府市が▲60 人、笛吹市が▲15 人、甲斐市が▲14 人と転出超過となっています。 一方、転入超過は忍野村で 27 人、西桂町で 13 人、山中湖村で 11 人となっています。 10 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ⑥県外における転入者・転出者の住所地 【転入者の転入元の住所地(県外:主なもの)】 県外自治体からの転入数について同様に見てみると、東京都からの転入数が 172 人と最も多 く、次いで神奈川県、静岡県、埼玉県、千葉県となっており、東京圏(東京都、神奈川県、埼 玉県、千葉県)からの転入が多いことが分かります。 【富士吉田市への転入者の転入元の住所地(県外:主なもの)】 【富士吉田市への転入者の転入元の住所地(県外:主なもの)】 長野県 28 人 埼玉県 45 人 東京都 172 人 千葉県 37 人 神奈川県 84 人 静岡県 58 人 その他県外からの転入 183 人 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25)」 H25)」 11 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 【転出者の転出先の住所地(県外:主なもの)】 県外自治体への転出数について同様に見てみると、東京都への転出が 284 人と最も多く、次 いで、神奈川県、埼玉県、静岡県、千葉県となっており、こちらも東京圏への転出が多くなっ ています。 【富士吉田市から 富士吉田市からの からの転出者の 転出者の転出先の住所地 転出先の住所地(県外:主なもの) 住所地(県外:主なもの)】 長野県 17 人 埼玉県 88 人 東京都 284 人 千葉県 58 人 神奈川県 174 人 静岡県 65 人 その他県外へ その他県外への転出 の転出 156 人 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25 資料:「住民基本台帳人口移動報告(H25)」 H25)」 【転入・転出の状況(県外:主なもの) 】 転入者と転出者の差を見てみると、東京都が▲112 人、神奈川県が▲90 人、埼玉県が▲43 人、 千葉県が▲21 人、静岡県が▲7 人と転出超過となっています。 一方、転入超過は長野県で 11 人となっています。 12 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 4 富士吉田市の人口の将来推計と分析 (1)人口推計の比較 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)と日本創成会議(創成会議)による本市の人口推 計を比較してみると、平成 52(2040)年の総人口は、社人研の推計(パターン 1)が 35,765 人、 創成会議の推計(パターン 2)が 32,768 人となり、約 3,000 人の差異が生じます。 本市は、人口が転出超過基調にあり、全国の総移動数が平成 22(2010)年から平成 27(2015) 年までと概ね水準で推移するとの仮定に基づくパターン 2 の推計では、人口減少が一層進む見 通しとなっています。 (人) 【社人研推計、創成会議推計、市独自推計の人口比較】 社人研推計、創成会議推計、市独自推計の人口比較】 52,000 50,000 48,000 50,620 46,000 44,000 42,000 40,000 38,000 35,765 36,000 34,000 32,000 32,768 30,000 パターン1(社人研) 28,000 パターン2(創成会議) 26,000 24,628 24,000 22,000 H22 (2010) H27 (2015) H32 (2020) H37 (2025) H42 (2030) H47 (2035) H52 (2040) H57 (2045) H62 (2050) H67 (2055) H72 (2060) 32,968 30,131 27,316 24,628 パターン1(社人研) 50,620 48,394 46,186 43,736 41,136 38,456 35,765 パターン2(創成会議) 50,620 48,394 45,704 42,659 39,434 36,110 32,768 ※パターン 1 については、平成 52(2040)年までの出生・死亡・移動等の傾向がその後も継続すると仮定して、平成 72(2060)年まで推計した場合を示しています。 ※パターン 2 については、全国の移動総数が概ね一定水準との仮定の下で平成 52 年までの推計が行われたものであ るため、平成 52 年までの表示としています。 13 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ≪参考:それぞれの人口推計の概要≫ 参考:それぞれの人口推計の概要≫ パターン 1(国立社会保障・人口問題研究所推計準拠 国立社会保障・人口問題研究所推計準拠) 推計準拠) ・主に平成 17(2005)年から平成 22(2010)年の人口の動向を勘案し、将来の人口を推計します。 ・移動率は、今後、全域的に縮小すると仮定します。 <出生に関する仮定> 原則として、平成 22(2010)年の全国の子ども女性比(15~49 歳女性人口に対する 0~4 歳人 口の比)と各市町村の子ども女性比との比をとり、その比が平成 27(2015)年以降、平成 52(2040) 年まで一定として市町村ごとに仮定します。 <死亡に関する仮定> 原則として、55~59 歳→60~64 歳以下では、全国と都道府県の平成 17 (2005) 年→平成 22(2010) 年の生残率の比から算出される生残率を都道府県内市町村に対して一律に適用します。 また、60~64 歳→65~69 歳以上では、上述に加えて、都道府県と市町村の平成 12(2000)年 →平成 17(2005)年の生残率の比から算出される生残率を市町村別に適用します。 <移動に関する仮定> 原則として、平成 17(2005)年~平成 22(2010)年の国勢調査(実績)に基づいて算出され た純移動率が、平成 27(2015)年~平成 32(2020)年までに定率で 0.5 倍に縮小し、その後は その値を平成 47(2035)~平成 52(2040)年まで一定と仮定します。 パターン 2(日本創成会議推計 日本創成会議推計準拠 創成会議推計準拠) 準拠) ・パターン 1 の社人研推計をベースに、移動に関して異なる仮定を設定します。 <出生・死亡に関する仮定> パターン 1 の社人研推計と同様とします。 <移動に関する仮定> 全国の移動総数が、社人研の平成 22(2010)年~平成 27(2015)年の推計値から縮小せずに、 平成 47(2035)~平成 52(2040)年まで概ね同水準で推移すると仮定します。 (社人研推計に比 べて純移動率(の絶対値)が大きな値となります。 ) ※純移動率は、純移動数を期首人口(前年人口)で割った値。 例えば,2005→2010 年の 0~4 歳→5~9 歳の純移動率は,下のようにして求められる。 2005→2010 年の 0~4 歳→5~9 歳の純移動率 =2005→2010 年の 0~4 歳→5~9 歳の純移動数÷2005 年の 0~4 歳人口 14 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン 5 富士吉田市の人口の将来展望 (1)目指すべき将来の方向 ①現状と課題の整理 本市においては、昭和 35(1960)年から昭和 60(1985)年にかけて人口が増加した後、増加 率は徐々に鈍化し、平成 2(1990)年をピークに以降は減少傾向にある。本市の人口が増加し ていた要因は、長年「社会減」の状態であったものの、 「社会減」を上回る「自然増」があった ため人口が増加していたものであり、出生数と死亡数が逆転した平成 17(2005)年以降は「自 然減」の時代に入ったため、 「社会減」と合わせて急激な人口減少時代に入っており、今後も人 口減少社会の波にのまれると推測されます。 本市では、平成 17(2005)年に年少人口を老年人口が逆転してから、その差はますます開い ており、平成 27(2015)年には老年人口の割合が 26%となる見込みであり、生産年齢人口約 2.37 人で 1 人の老年人口を支えることとなり、これは昭和 35(1960)年の約 12.98 人に対して 5 倍強の負担増となっている。また、今後何も手を打たなければ、平成 72(2060)年には 65 歳 以上の高齢者一人を生産年齢人口 1.13 人で支えることになります。 自然増減については、出生数が昭和 43(1968)年をピークに年々減少しているのに対し、死 亡数は平成 9(1997)年から増加傾向となっており、平成 17(2005)年に死亡数が出生数を上 回る自然減に転じています。また、合計特殊出生率においても、山梨県の平均より若干高い数 値で推移しているものの、近隣の町村と比べると低い数値を示しており、これが人口の増加に つながらない要因となっています。 社会増減については、昭和 41(1966)年以降から基本的に転出数が転入数を上回る社会減が 長年続いており、県内では富士河口湖町や甲府市の順で転出超過に、県外では東京都や神奈川 県など東京圏で転出超過となっている。主な理由として、まず、若年層の東京圏への流出であ り、これは、大学等の卒業後の就職による影響が強いと考えられる。また近年では、特に 20 代 後半から 30 代にかけて通勤通学率 10%圏内の近隣町村(特に富士河口湖町)への転出者も多 くなっており、これは、子育て世代による住宅取得等に伴う転出の影響が強いと考えられるた め、雇用の場の創出や東京圏への一極集中の是正が求められます。 人口移動を年齢階級別純移動数でみると、男女ともに大学などへの進学等に伴う 10 代後半の 転出超過よりも、大学などの卒業後の就職等に伴う 20 代前半での転出超過の方が多く、この地 域の雇用情勢の厳しさを反映していると思われます。 将来人口推計について、平成 52(2040)年に本市の総人口は、国立社会保障・人口問題研究 所推計で 35,765 人、日本創成会議推計で 32,768 人となっています。日本創成会議が平成 52 (2040)年までに 20~39 歳の若年女性人口が 5 割以下に減少する市区町村を「消滅可能性都市」 と定義しており、その中で本市は、平成 52(2040)年の 20~39 歳の若年女性人口が 2,248 人 となっており、平成 22(2010)年比較では 58.1%の減少となり、 「消滅可能性都市」に含まれ ています。 本市の人口減少は日本全体から比べると早いペースで進行しており、人口減少に歯止めをか けるには長い期間を要するため、少しでも早く効果的な施策を打つことが、人口減少克服への 力強い一歩となります。 15 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン ②目指すべき将来の方向 本市が平成 27 年 3 月に策定した「富士吉田市地域創生戦略本部基本方針」では、人口減少と 少子高齢化が同時に進行していることから、地域活力の低下だけでなく、地域経済・財政にも 大きな影響があることを懸念し、人口減少を抑制し、人口の年齢バランスを良好に保っていく ことが必要と考え、 「まち・ひと・しごと創生法」に基づく、地方人口ビジョン及び地方版総合 戦略を策定するにあたり、3つの重点検討項目を掲げています。 【富士吉田市地域創生戦略本部基本方針の重点検討項目】 「若い世代を中心として、安心して働けるための産業振興と雇用の場の創出」 「若い世代が希望に応じて、結婚、出産、子育て、働き方が出来る環境づくり」 「若い世代を中心とした各地域における移住・定住の促進」 本市では、若い世代が希望に応じた就労、結婚、出産、子育てを実現することで、安定した人 口構造を保持することにより、将来に亘って市民が安心して働き、暮らしていくことのできる地 域社会を構築するため、本市が目指すべき将来の方向として、 「人口減少に歯止めをかけ、将来的 に人口構造の若返りを図る」ことと、 「人口減少社会に的確に対応し、効率的かつ効果的な社会シ ステムを再構築する」ことを念頭に置き、4つの基本目標を定めることとします。 【基本目標】 (1) 人を呼び込み・人に選ばれる魅力ある地域づくりを推進する。 地域の活力を生み出す基幹・基盤産業の振興や観光・地域資源の活用強化 による新たな地域産業の創出など、地域の特性を生かした産業政策を推進す ることにより若い世代の市外への流出を防ぎ、また、移住希望者への支援体 制の確立や本市の魅力を積極的に発信することにより、市内に人を呼び込み、 社会増への転換を図る。 (2) 若い世代の希望をかなえる環境づくりを推進する。 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえることにより、出生数を増 やし、人口減少の要因である自然減を抑制するため、男女の出会いの場の創 出や結婚サポート体制を構築し、豊かな自然のなかで子育て世代が安心して 子どもを産み育てることができる環境を整備し、結婚・出産・子育てまで切 れ目ない支援を進める。 (3) 確かな暮らしづくりのための経済力を確保する。 確かな暮らしづくりのための経済力を確保する。 地域産業の生産性の向上や高付加価値化を促進するとともに、生産年齢人 口の減少に伴う労働力不足を補う人材の育成・確保を進め、地域の経済水準 の確保に努める。 (4) 地域社会の持続的な発展のための活力を維持する。 地域の資源や人材を活かし、効率的・効果的な地域社会を構築し、持続可 能な地域づくりを進めるため、官民協働によるまちづくりを推進するととも に、行政運営の効率化や公共施設・サービスの最適化を図る。 16 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン (2)本市人口の将来展望 国の長期ビジョンおよびこれまでの推計や分析、調査などを考慮し、本市が将来目指すべき 将来人口規模を展望します。 ① 短期的目標:5 年後の平成 32(2020)年 少子化による自然減に加え、就職に伴う若年層の流失による慢性的な社会減が人口減少 の要因となっているため、第一に雇用の創出と移住・定住の促進により転出の抑制を図り、 社会減の解消と転入超過を目指します。 ② 長期的目標:平成 72(2060)年 新たな雇用の創出や移住定住の促進、また、結婚、出産、子育てが出来る環境づくりを 推進することで合計特殊出生率を上げるなど、先の基本目標に則った様々な施策を展開す ることで、人口減少の抑制を図り、社人研を上回る人口規模 40,000 人の維持と人口構造の 若返りを目指します。 (人) 【社人研推計と市独自推計による人口の推移と長期的な見通し】 社人研推計と市独自推計による人口の推移と長期的な見通し】 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 H22 (2010) H27 (2015) H32 (2020) H37 (2025) H42 (2030) H47 (2035) H52 (2040) H57 (2045) H62 (2050) H67 (2055) H72 (2060) パターン1(社人研) 50,620 48,394 46,186 43,736 41,136 38,456 35,765 32,968 30,131 27,316 24,628 パターン3① 50,620 48,460 47,034 46,119 45,307 44,471 43,746 42,863 41,900 40,944 40,120 パターン3② 50,620 48,460 47,351 46,067 44,709 43,327 42,063 40,680 39,210 37,734 36,393 パターン 3①・・・国の長期ビジョン「2060 年に人口 1 億人程度」に合わせた推計。 <移動> 平成 27(2015)年 社人研の純移動率に準拠 平成 31(2019)年 転入・転出数が同数 以後転入超過(徐々に増加・120 人/年を上限) <出生率> 平成 27(2015)年 1.43 (H25 の富士吉田市における合計特殊出生率) 平成 32(2020)年 1.6 (国の長期ビジョンに準拠) 平成 42(2030)年 1.8 (国の長期ビジョンに準拠) 平成 52(2040)年 2.088(県の実施した「結婚・出産・子育て等に関する県民アンケート調査」から 得た、市民の希望合計特殊出生率) パターン 3②・・・転入・転出数が同数となった場合で計算。 <移動> 平成 27(2015)年 社人研の純移動率に準拠 平成 28(2016)年 転入・転出数が同数 <出生率> パターン 3①に同じ 17 まち・ひと・しごと創生/富士吉田市人口ビジョン また、社人研の推計によると、本市の高齢化率(65 歳以上人口比率)は、平成 72(2060)年 には 43.3%まで上昇する見通しですが、市の施策による効果が着実に反映され、合計特殊出生 率と純移動率が改善されれば、平成 52(2040)年の 35.0%をピークに、平成 72(2060)には 31.7%まで低下すると見込まれます。 平成 22 年 平成 27 年 平成 32 年 平成 37 年 平成 42 年 平成 47 年 平成 52 年 平成 57 年 平成 62 年 平成 67 年 平成 72 年 (2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060) 50,620 48,460 47,034 46,119 45,307 44,471 43,746 42,863 41,900 40,944 40,120 老年人口 (65 歳以上) 11,953 13,126 14,032 14,511 14,926 15,189 15,326 14,753 14,108 13,206 12,740 23.6% 27.1% 29.8% 31.5% 32.9% 34.1% 35.0% 34.4% 33.7% 32.2% 31.7% 生産年齢人口 (15~64 歳) 31,609 29,283 27,463 26,135 24,792 23,520 22,311 21,823 21,521 21,690 21,413 62.5% 60.4% 58.4% 56.7% 54.7% 52.9% 51.0% 50.9% 51.4% 53.0% 53.4% 年少人口 (0~14 歳) 7,058 6,051 5,539 5,473 5,589 5,762 6,109 6,288 6,271 6,047 5,967 13.9% 12.5% 11.8% 11.8% 12.4% 13.0% 14.0% 14.7% 14.9% 14.8% 14.9% パターン3① 人口推計 【社人研推計と市独自推計による高齢化率の推移と長期的な見通し】 社人研推計と市独自推計による高齢化率の推移と長期的な見通し】 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% H22 (2010) H27 (2015) H32 (2020) H37 (2025) H42 (2030) H47 (2035) H52 (2040) H57 (2045) H62 (2050) H67 (2055) H72 (2060) パターン1(社人研) 23.6% 27.1% 30.2% 32.6% 35.2% 37.9% 40.7% 41.8% 42.6% 42.4% 43.3% パターン3① 23.6% 27.1% 29.8% 31.5% 32.9% 34.1% 35.0% 34.4% 33.7% 32.2% 31.7% パターン3② 23.6% 27.1% 29.5% 31.0% 32.7% 34.1% 35.3% 34.8% 34.0% 32.3% 31.1% 18
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