[社会法講座 ] 小室 程夫 (国際経済法・ 教授 ) 1 .研究活動 の総括 1 994年 4 月 に防衛大学教授 か ら神戸大学法学部教授 に転任 し、国際経済法 を学 部 と大学院 で講 じ てい る。 1 992年 4 月 か ら95年 3 月 までの 3 年間の研究活動 は、大別 して次 の 4 系列 にわかれ る。 ( 1) ダン ピング防止法 と迂 回防止税 に関す る研究 ( 2) 原 産地 規則 に関す る研究 ( 3) プライ シングか らみ た関税評価法等 に関す る研究 ( 4) 主 要国の競争法 に関す る研究 これ ら研究 は、法規の解釈 のはか判例分析 を基本 と して おり、研究 の成果 は、下記 の著書 と論文 に結実 した。 2 .公表 された著書・ 論 文 ( 1) 著 書 日米欧競争法 とプ ライ シ ング(単著 、 日本機械輸 出組合刊 、1992年 、p p . 1− 17 3) 国際取 引 とプ ライ シ ング(単著 、 日本機械 輸出組合刊 、1993年 、p p . 1− 329 ) 日米欧競争法 と日本 企業(単 著、 日本機械 輸出組合刊 、1993年 、p p . ト636 ) R u les o f O rig in in In tern a tio n a l T ra d e(共著 、T h e U n iversity o f M ich ig a n P ress ,199 3) ( 岳) 論 文 「 主要 国の迂 回防止措置 とG A T T 」国際経済法学 会年 報第 1 号 、1992年 10月 “J a p a n ’s ・F i r s t Antidumping Measuresin the Ferro−Silico−Manganese Case’’inJour− n al o f World Trade,June1993、Vo127,No.3. 「 E C 原産地規則」『 E C 経済法』松下満雄監修、有斐閣 1993年 7 月、p p . 39− 62 ‘‘ U . S . A n tトC ir c u m v e n tio n Measures and GATT Rules’’inJournalof World Trade, J u n e 1 9 94 ,V o 1 2 8 ,N o . 3. 「 国際取 引 にお け る プ ライ シ ングーケ ース・ ス タデ ィーを 中心 と して」 日本 機械 輸 出組 合 、 1 994 年 7 月、p p l− 5 1. 「 環境関連貿易措置 とG A T T / W T O 法」、経済企画庁委託調査・ 住友生 命 総合 研究 所 「 貿易 と環境問題 に関す る調査」所収 、1995年 3 月 、pp . 12 1− 143 3 .教育活動 ( 1) 学部講義・ 演習 ● 国際経済法 (学部講義 、第 2 課 程講義 ) J 2 9 国際経済法演習 (学部 ) 私法演習(第 2 課程 ) ( 2) 大学院 米国 E C 通商法 国際経済法特殊講義 4 . 学会報告 1 994年 10月27 日の ジュネープ国際通 商法学会 にお いて、新 しいW T O 紛争処理手続 (T h e WTO D isp u te Resolution Mechanism)について学会報告(英文)を行い、通商法分野の欧米学者・ 政府代 表・ 裁判 官・ 弁護士等 と討議 を行 った。 1 994年 10 月28 日のバ ーゼル大学国際経済法学会 において もW T O 紛争処理機 能 と報 復措置 につ い て学 会報 告(英文)を行 った。 5 .その他の学外活動等 1 994 年 9 月2 ト23 日に シンガポールで開 催 されたU N C T A D 貿易法 セ ミナ ーに U N C T A D 顧 問と して出席 し、米国 の迂回防止措 置(U . S . A n tトcircu m ven tio n Measures)と日本ダンピン グ防止法(J a p a n ’ s Antidumping Law)について報告(英文)を行い、特にASEAN諸国の 貿易担 当者 と意見交換 を行 った。 国内 では、大蔵省 G A T T 問題 懇話会、通産省貿易 と競争委員会 、経済企画庁経済審 議会 、住 友 生命総合研究所 貿易 と環境委 員会等で講演・ 執筆 に従事 してい る。 また政府 の諮 問機 関「国際統一原産地規則委員会」の委員長 を過去 5 年 間にわ たって務 め、原産 地規則 に関 す る日本 案の形成 に参与 して い る。 6 .今後の研究活動 の展望 今後 は、W T O 法 の研究 のほか、移転価格税制 、競争法遵守 プ ログ ラムの研究 に も取 り組 みたい と考えて いる。 下井 隆史 (労働法・ 教授 ) 1 . 教育・ 研究活動 の概要 1 992年 4 月か らの 3 年間 は、学部・ 大学 院にお ける講義・ 演習等 および学内管理業務 (92年 4 月 より全学 自己評価委員会委 員長 、94年 4 月 より附属図書 館長 )に忙殺 されたゆえ もあ って 、研究 活 動は低調で あ ったとい うほかな い。 なお、下記 2 の (2) ∼(5) および (7) ∼位馴こ加筆・ 補 正 を してま とめ た著書『労使関係法』(有斐閣 )が、1995年 5 月 1 日付 けで刊 行 された。 J ββ
© Copyright 2024 ExpyDoc