精読英語長文読解講座 (03)

標準英文読解講座 (03)
An interesting modern use < of mask > is < for the training
S
V
C
<of actors >>.
☆ 句の範囲の決定
(6行目)
訳
(現代の興味深い仮面の使い方は、俳優の訓練のために使うことです。)
These were dance where all the people who attended wore masks
☆ that 節の中の副詞節や挿入
and only removed them at the end of the night.
(24行目~27行目)
A Canadian teacher has discovered [that (if students are allowed
S
☆ V の決定
V
O
M
S’’
V’’
to wear simple masks ― 〈even one with little or no expression〉
同格
(23~24行目)
An interesting modern use of mask is for the training of actors.
― ) they perform with more confidence (than (when they have to
S’
V’
S’’
V’’
show their own faces.))]
以前の授業で読むにあたっての「S、V の発見」の仕方を紹介しました。ま
O’’
ずは文の主要の V を発見するのでした。(※標準英文読解講座(01)参照)
今回の文では、接続詞や関係詞がないので文中の V は1つのはずですが、
that 節の中に、副詞節や挿入などが入って that 節の中が読みにくくなると
みなさんの V 候補には、use と is があるのでは、ありませんか?
いう形です。
しかし、何度も言いますが、文中の V は1つです。
その場合は、一旦、その副詞節(挿入部分)を飛ばして、that 節の中の S+V
use を V として考えると、
「興味深い現代は使う」???
を発見します。
と、この時点で訳出がおかしいですね。
今回の文では that の直後から if S+V の副詞節が始まります。ルールに従い
しかも後ろの is は確実に V です。
一旦この if 節は無視して that 節の S+V を発見しましょう。
そこで、use は名詞で主語の働きをし「使い方」と訳すのでは?
そうすると、they perform がありました。
と考えるのです。
A Canadian teacher has discovered [that they perform with more
S
V
O
S’
V’
confidence (than (when they have to show their own faces.)) ]
M
S’’
V’’
O’’
① 仮面は「にせものの顔」であり、そしていくつかの機能をも持つ可能性
がある。まず初めに、そして西洋ではごく一般的に、仮面はそれをつけ
た人の個性を隠すために使われ得る。犯罪者はしばしば、このような理
由で仮面を着けるが、また楽しいことのためにも使うことができる。例
discover that S V「S が V することを発見する」ですからこの部分の訳出
えば、かつて仮面舞踏会はヨーロッパでとても人気があった。仮面舞踏
は…
会は出席する人々全員が仮面をつけ、その夜の終わりに始めて外す、と
「彼らは自分の顔を見せなければならないときよりも、自身を持って演技
いった舞踏会だった。次にいくつかの文化では、仮面をつけた人は仮面
をすることを、カナダの先生は発見した。
」
の人格に変身したり、引き継いだりすることができると信じられている。
最後に一旦無視しておいた if 節を考えれば完成です。
仮面はしばしば、大きな力を含むと思われており、そういった理由であ
る特定の個人だけが、多くの文化の中で仮面を作ったり、着けたりする
(if students are allowed to wear simple masks ― 〈even one with
S’‘
V’’
little or no expression〉― )
ことを許されている。
② 現代の西洋文化において仮面をつけた最も有名な人物の1人はファン
トムだった。ファントムは連載マンガの登場人物だった。彼は特別な衣
装と仮面をつけたとき、特殊な力を持つ普通の男性で、彼は犯罪と戦う
もし、生徒達が単純な仮面、
(それがたとえほとんどもしくは全く芳情のな
い仮面だったとしても)を着けることを許されたら、
ためにその力を使った。
③ 仮面は多くのっことなる種の踊りや演劇においても、また重要なもので
ある。俳優や踊り手は、観客が彼らが演じている人物を認識するのに役
よくある複雑な副詞節の形
立てるために仮面を使う。例えば、古代ギリシャ演劇において、俳優達
● that (従属接続詞+S+V~) S+V~
は大げさな表情の仮面をつけた。仮面は中国や日本の演劇においても重
● that S,( 挿入 ),V~
要なものである。おもしろい現代の仮面の使い方は俳優達の訓練のため
のものである。あるカナダ人の先生は、もし生徒が単純な仮面(それが
例えほとんど、もしくは全く表情のない仮面だとしても)を着けること
を許されたら、彼らの素顔を見せなければならないときより自信を持っ
て演技することを発見した。おそらく彼らは自分達の素顔が隠されてい
るので誰も本当の自分を見ることができないと信じている。
問1
(1)mask(仮面)
(2)identity(個性、素性) (3)ball(舞踏会)
(4)individual(個人) (5)audience(観客)
①< a formal social > gathering or dancing
動名詞
(正式な社交の集会やダンス)
② a group <of people < who have gathered ( together )
関
( to watch something)>>
不定詞の副詞句(~のために)
(一緒に何かを見るために集まった人々の集団)
③ something < that covers all or part of your face ( to
関
V’
О’
protect of hide it)>
=face
(顔を守る、あるいは隠すために、顔の全て、もしくはその一部を覆うため
の何か)
④ one person, considered ( separately ) from the rest
< of the group or society < that they live in>>.
関
(1人の1人であり、その人が住んでいる集団や社会のその他の人々から
別々に考えられる。)
⑤ who someone is or who you are
(ある人が誰であるのか、あるいは、あなたが誰であるか)