お盆の弟プレスリリース [PDFファイル/134KB]

資料4
記者会見資料
報道関係者各位
プレスリリース
2015/06/16
アルゴ・ピクチャーズ
玉村町が舞台の映画『お盆の弟』が完成
6/21に玉村文化センター大ホールで完成試写会
8/1からシネマテークたかさき他、全国公開
2014年8月に、群馬県玉村町や高崎市などで撮影を行った、劇場用映画「お盆の弟」
(製作:㈲Breath・㈲キリシマ1945)がこの度完成し、2015年夏に公開に先駆け、
玉村文化センター大ホールにて14時より完成試写会を行う。
長年名助監督として日本映画界を支え、今をときめく俳優たちがこぞって出演を熱望する大崎章
(おおさき
あきら)監督が、2005年「キャッチボール屋」(第16回日本映画批評家大賞・
新人監督賞)以来10年ぶりとなるメガホンをとり、監督の出身地である玉村町や高崎市など群馬
県を舞台にした新作映画を撮り上げた。脚本は『百円の恋』で第1回松田優作賞を受賞し、大ブレ
イクを果たした監督の盟友・足立紳が担当。
大崎監督の分身とも言える主演のタカシに、いまや出演オファーが絶えない人気俳優・渋川清彦(渋
川市出身)。そのほか光石研、渡辺真起子、田中要次、河井青葉、岡田浩暉(前橋市出身)ら実力
派が揃った。不惑の年を前にして未だに迷い日々もがき、女たちに振り回されながら、映画監督と
して再起をはかる男の姿を優しく描き出す。
完成した映画は、先日ドイツのフランクフルト市にて開催された第15回日本映画祭「ニッポン・
コネクション」にて、現地時間 6 月 6 日 20 時より上映され上映の終わりには拍手喝采が起き、大
崎章監督、脚本の足立紳のティーチイン(質疑応答)も行われた。
また国内でも既に作品を観た俳優・監督たちから絶賛のコメントが送られ、7/25より 新宿 K’s
cinema、8/1よりシネマテークたかさきを他、全国 9 館での上映が決定している。
(参考資料参照参照)
なお大崎監督は、玉村町の魅力を発信する「玉村ふるさと大使」を委嘱されている。
本件に関する問い合わせ先
アルゴ・ピクチャーズ 担当:熊谷 tel:03-3584-6237
メールアドレス:[email protected]
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■参考資料
<全国公開劇場>
東京都
新宿 K’s cinema
(7 月 25 日より)
群馬県
シネマテークたかさき
(8 月 1 日より)
神奈川県 横浜シネマ・ジャック&ベティ
(時期未定)
愛知県
名古屋シネマテーク
(時期未定)
大阪府
第七藝術劇場
(時期未定)
京都府
みなみ会館
(時期未定)
兵庫県
神戸アートヴィレッジ
(時期未定)
広島県
横川シネマ
(時期未定)
福岡県
中洲大洋劇場
(8 月 8 日より)
■感想コメント
昔しんどい現場でチーフをやってもらった。大崎の、作品に向かう献身のハンパなさは尋常ではな
かった。しかし、彼は笑っていた。10 年経ち、監督としての苦悩は全く別種のものだと呟く大崎が
いる。人生、って感じだ。
――冨樫 森(映画監督)
安定しない仕事を愛してしまった男はどう生きたらいいのか……。そして妻は。他人ごとではない
エピソードの数々が心に沁みます。
――内田春菊(漫画家・俳優)
自分がダメだという事実を認めること。
それは簡単じゃない。言い訳に自己憐憫、「そんなみっともなさも含めて俺だ」と半端に開き直っ
てみたり。大崎、足立の両氏は映画でそれをしなやかに飛び越えて見せた。
熟れ頃の熟男コンビだからこその映画なのだ。
――真辺克彦(脚本家)
この映画を観終わって、幸せな気持ちで満ち溢れている。良きシナリオライターと良き映画監督の
出逢いが産んだ人間讃歌に乾杯だ。やったね大崎監督。文句なしの逆転特大ホームランだ!
――武 正晴(映画監督)
いい映画でした。見終って主人公と飲みたくなりました。
「大変だよなーお前も。でもさ。じっくりいったほうがいいよ。今映画作っても配給の問題とか色々
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あるじゃん。信じてればいつか絶対撮れるって。要はあきらめないことじゃない?まあ今日は飲も
うよ。え? 金持ってない?
しょうがないな、オゴるよ。そういえば最近カサベテス見直してん
だけどさ……」
俺も頑張るよ、タカシ。頑張ったな、大崎。
――緒方 明(映画監督)
ここには心から信じられる優しさが溢れている。情けなく、傷心でみすぼらしいと思った季節がい
つしかユートピアに思えて来るのだ。大崎さん、感動しちゃいました。
――犬童一心(映画監督)
作り手の実感が詰まっている──大崎さんの優しさや情けなさ、弱さも強さも、すべてが胸に迫っ
てくる。あまりに切実で見るのが辛いシーンもあったけど、抜群のユーモアで爆笑もした。大崎演
出は冴えに冴え、俳優の演技は本物の感情に満ちている。
――谷口正晃(映画監督)
現場の空気が手に取るようにわかるくらいの、心の通った素敵な映画でした。多分、玉村町の商店
街に行ったら、渋川さんと岡田さんとすれ違うことが出来ると思います(笑)。心地よい時間をあ
りがとうございました。
――水橋研二(俳優)
脚本の中に詰め込まれた映画愛を演者と全てのスタッフが余すことなくスクリーンに映し出して
下さった。大崎章監督の手腕と人柄に脱帽。未来と人へのゆるやかな期待。そして心地よい失敗。
だから幸せ。
――片元 亮(『ストロボ ライト』監督)
タカシはいつでも驚き落胆する。
「えっ」
。スクリーンのこちら側でみんなが知っていることをまた
口に出す。その愛しさ。胸は躍らず涙もこぼれぬ。でも、この映画を嫌いになるなんて無理だ。
――藤島 大(スポーツライター)
驚いてどんぐり眼を見開いているさまがちょっとかわいい主人公。世界の不確かさに驚いて立ち尽
くしたまま 40 歳になってしまった子どものような奴。こいつと杯を重ねながら「お前しっかりし
ろよ」と背中を叩き、気づけば二人で良い酒を飲んでしまった深夜過ぎ……というような映画体験
でした。
――古厩智之(映画監督)
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色彩を消した克己的な画面。日本の地方都市で生活する人々の現実的で生真面目な描写。正直で愚
直で不器用な登場人物。大崎監督の情感と人柄がそのまま出ている映画でした。心が和み、切ない
です
――庵野秀明(監督・プロデューサー)
主人公が『キャッチボール屋』の監督ですと言うように、この映画は大崎監督自身が色濃く投影さ
れているので、彼の私生活を覗き見るようで気恥ずかしい。カッコ悪いところを曝け出して背水の
陣で起死回生! できるんじゃないかな。
――髙間賢治(撮影監督)
すごく、いい映画だった。諦めなきゃならないことと諦めてはいけないことに苦悩する主人公にい
つしかエールを送っていた。夏の終わりの光がせつなく心に響いた。
――行定勲(映画監督)
主人公のまわりにはたくさんの人がいたはずなのに、いつの間にか彼を残して先に行ってしまう。
それでもあの町だけは、ずっと彼のそばにいてくれる気がする。ビターな多幸感につつまれたモノ
クロの映像が、思い出のなかの夏休みみたいで切なかった。
――岨手由貴子(映画監督)
いたいイタイ痛い! ダメ者の胸を抉るツマの一言ひとことがっ! 40 歳近いのに妻や世の中との
ズレを自覚できてないタカシの姿がっ! そして我身ごと匕首(ルビ:アイクチ)を突き刺さんばか
りに迫ってくる大崎さんの覚悟がっ!!
これは映像系の学校が必修科目で見せるべき日本映画界
の記録映画でもある。
――小林聖太郎(映画監督)
ワタナベタカシという主人公、僕の名前と一字違いの人間だが、僕と違って、妙に愛らしく憎めな
い。似ているところが一つだけある。神頼みの時に住所と名前を言わないと神様がわからないとい
うところだ。監督と脚本の大崎さんと足立さんの二人と正月の阿佐ヶ谷でバッタリ会ったことがあ
る。ちょうどこの映画の二人と同じ状態で、彼らは映画が撮れなくて、ほとんど閉じた正月の夕方
の飲み屋街をボーッと漂っていた。その姿がこの映画と重なる。この映画は恋の映画だと思う。映
画に酔って恋してる男たちの話だ。だから、ゆったりとフワフワとドキドキする。酔い心地のいい
大好きな映画です。
――渡邊孝好(映画監督)
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映画は人生だ!大崎章は自分の身をもってそれを証明して魅せた。
まるで大崎としか思えないダメ男ぶりにハラハラしながら、愛すべきその人徳にホロリとさせられ、
勇気までもらってしまった。やるな!
――篠原哲雄(映画監督)
モノクロで映し出された現代が、新鮮で、観る側の想像力をとても豊かにしてくれました。勇気を
出して何かを手放すことで、やっと踏み出せたそれぞれの一歩は、不器用ながらも、とても美しく、
優しかったです。エンドロールが流れ、温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。大崎監督、お
かえりなさい!
――キタキマユ(女優)
俺は映画屋。
たった一本撮った監督。
企画書いてるうちは映画屋だっていうが、撮らなきゃただのゴミだ。
10 年、長いか、短いか。
兄弟、親友、妻子、そして故郷……
大崎章 10 年ぶりのホームランがここにある。
――奥田瑛二(映画監督・俳優)
女たちはたくましく世界とつながろうとするのに(渡辺真起子さんが『M/OTHER』のアキのその後、
のように見えて感動的)、男たちは世界から遊離して、ただただそのイメージだけを握りしめて漂
っている。それが単にロマンチックな図式に収まらないのは、タカシの心の最後の扉をこの映画が
開いて見せることがないからである。彼は大崎さんであり、私であり、あなたであるが、その心の
扉を映画はすべて開け放ってはならないのだ。
「映画を作るとは、自分のやり方で自分の人生を救うことなんだ」と確かゴダールがそう言った。
大崎さんは「すべてを知らなくても良い、笑いなさい」と言いながらそれを成し遂げたのだ。素敵。
――諏訪敦彦(映画監督)
大崎監督、お久しぶりです。大崎さんの映画は僕にとっていつも他人事ではありませんので
KEE くん(渋川くん)に嫉妬しました。でもあの感じはKEE くんにしか出せないもんなぁぁ。
あの笑顔はなぁぁ。
――大森南朋(俳優)