no2(2015/10/5)

おはなだより
「先生決まったよ
先生決まったよ!!
まったよ!!」
!!」
2 学期が始まり、早1カ月余り、お子様方の成長と共に、季節も確実に流れています。
先日、新しいグループの名前決めをしました。ふじ組は、クラスで話し合い“虫の仲間”の中からグループの名前を決めることになりま
した。グループの名前決めは、グループ全員が納得するまできちんと話し合うことが大切な活動です。ふじ組は、『カブトムシ』、『クワガ
タ』、『あおむし』、『チョウチョ』に決まりました。最初に名前が決まったのはカブトムシグループでした。カブトムシグループは、1人ひとり
が自分の意見を伝えようとする姿が見られました。中でも T くんは、「○○ちゃんは、何がいいの?」等と、自分の意見を伝えるだけで
なく、仲間に意見を聞き、積極的に話し合いを進めていました。又、話している人の意見をきちんと聞くことができ、“話し合う”という
ことを理解して話し合いを進めていくことができているグループでした。
クワガタグループは、真剣に話している子と、ついつい遊んでしまう子に分かれ、一部の子だけが話し合っている状態でした。「先生、
決まったよ!!」と言いに来たので、あえて遊んでいた子に決まった理由を聞くと、もちろん、何も返ってきません。グループ全員で名前決
めをすることをもう一度話すと、再びふざけてしまっている子に対し、K くんが「遊んでないで話聞いてよ!!」と、注意し始めました。その
声かけをキッカケに少しずつグループの中で声をかけ合うようになり、「羽が何枚もあるところと、その羽で飛ぶところ」、「ギザギザの
ハサミがカッコイイ」等、具体的な理由も出てくるようになり全員で名前を決めることができました。
あおむしグループは、始めはなかなか意見を出し合うことができずにいました。特に K さんは、1学期の話し合いでもなかなか自分の
意見を言うことができずにいましたが、保育者が「自分が思っていることを言わないとグループの名前は決まっていかないよ」等と声
をかけると、「チョウチョがいい…」と、思っていることをグループの仲間に話すことができました。K さんの発言をキッカケに「クワガタ
がいい!!」等、意見が出てくるようになりました。あおむしグループは、仲間の意見に対し、「それもいいね!!」と、賛同できるところが良い
所だと思うのですが、出てきた意見をなかなか 1 つに絞り込むことができずにいました。すると、K くんが「あおむしの角がカッコイイ
よ!!」と、具体的に理由をつけて話し出しました。その意見を聞いて「僕は、足がたくさんあるところがいいと思う」と M くん。仲間の意
見を聞いているからこそ、具体的に話し合いを進めることができました。
チョウチョグループは、話し合うことよりも隣にいる友だちと遊ぶことに夢中になっていました…。話し合わないとグループの名前が
決まっていかないことを自分たちで気づいて欲しかったので、しばらく声をかけずに見守ることにしました。その間にも他のグループは
次々と名前が決まっていき、そのことに気づいた R くんが焦り始め、グループの仲間に声をかけ出しました。しかし、話し始めるのが遅
かったので、その日は、名前が決まりませんでした。
次の日、名前が決まったグループは、お便り帳を入れるケースや道具箱、上履き袋を入れるカゴにグループのマークがついていまし
たが、名前が決まっていないグループは何もマークがついていません。それを見たせいか、M さんと R くんが「今日、話し合いで絶対に
名前決めようね!!」と話していました。実際に話し合いが始まると、最初は焦って適当に決めてしまうのかと思っていたのですが、「チョ
ウチョの黄色とか緑の羽が可愛いからいいと思う」と M さん。H くんは、「僕は、花の蜜を吸っているところが可愛いと思う」等、どのグ
ループよりも具体的に理由をつけて話し合えていました。話し始めるまでに時間はかかりましたが、具体的に理由を述べて話し合う力
があるチョウチョグループでした。
今後もグループの半分の人数で行う『コトロコトロ』や作戦会議が重要となってくる活動を取り入れ1人ひとりの伝える力とグループ
の結束を高めていきたいと思っています。
おはなだより
2015.10.5 №2