マイナンバー対応準備ガイド 実践編 1.0 版 常陽コンピューターサービス株式会社 ITbook 株式会社 ■ 本書について 「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」 (平成二十五年五月三十一日法律第二十七号 略称:番号法)が、平成 27 年 10 月 5 日に施行され、マイナンバー制度がスタートします。 本書では、企業の皆さまがマイナンバー制度対応を行うための具体的な手順に ついて説明します。 本書で利用する準備パックのコンテンツ(「安全管理措置検討シート」 「業務・システム対応 方針シート(記入例) 」「特定個人情報取扱基本方針案」「特定個人情報取扱規程案」 )に記載さ れている対応事例は、従業員100名以下の事業者を想定しております。 従業員が100名を超える事業者や、従業員が100名以下でも、以下のような事業者につ いては、より厳格な安全管理措置が必要な場合がありますのでご注意ください。 詳しくは、 「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン(事業者編) 」を参照願いま す。 ・個人番号利用事務実施者(民間では健康保険組合など) ・委託に基づいて個人番号関係事務又は個人番号利用事務を業務として行う事業者 ・金融分野の事業者 ・個人情報取扱事業者 1 ■ 目次 マイナンバー対応準備の流れ P.3 1. 準備作業の計画を作る P.7 1-1. マイナンバーの対応準備体制を作る P.8 1-2. 業務およびシステムの影響範囲を調査する P.9 1-3. 個人番号の安全管理措置方法を決める P.10 1-4. 業務およびシステムの対応方針を決める P.12 1-5. 準備の作業計画を立てる P.15 2. 準備を行う P.17 2-1. 取扱基本方針、取扱規程を作る P.18 2-2. 業務手順を修正する P.19 2-3. 事務取扱担当者および事務取扱責任者を決め、教育する P.21 2-4. システムの改修を行う P.24 2-5. 個人番号収集対象者へ告知および教育を行う P.25 2-6. 個人番号を収集する P.27 2-7. 個人番号を登録・保管する P.30 3. 外部委託先を使う場合 P.32 3-1. 外部委託の監督体制を作る P.33 3-2. 外部委託先との契約内容を決める P.35 付録 1. 番号法の罰則の概要 P.38 付録2. 個人番号の管理プロセス P.39 付録3. 用語集 P.56 2 マイナンバー対応準備の流れ ■ 事業者がやるべきことの概要 マイナンバー制度への対応において、事業者がやるべきことの概要は、下記の 3 点です。 1.個人番号を収集する 収集が必要な個人を特定し個人番号を収集します。 収集にあたっては個人番号が本人のものであること、提示者が本人であるこ とを確認する必要があります。 2.個人番号を管理する 収集した個人番号は、適切に管理・保管します。 不要になった個人番号は廃棄します。システムで従業員の情報を管理してい る場合は、個人番号を含めシステムで管理できるよう改修する必要がありま す。 3.個人番号記載事務を追加する 税務署へ提出する源泉徴収票などに、従業員の個人番号を記載して提出しま す。 システムで源泉徴収票を出力している場合は、源泉徴収票に個人番号が記載 できるようシステムを改修する必要があります。 マイナンバー制度では、上記の個人番号を含む個人情報(氏名・住所・生年月 日・性別等)を「特定個人情報」と定義し、この「特定個人情報」に対して厳 格な管理を求めています。これを「安全管理措置」といいます。 3 ■ マイナンバー対応準備の流れ マイナンバー対応準備の流れは、下記のとおりです。 1.準備作業の計画を作る は、準備パックに収録しています。(資料名は略称です) インプット やること アウトプット 1-1 マイナンバーの対応準備体制を 作る 影響範囲調査シート 例 安全管理措置 検討シート 1-2 業務およびシステムの影響範囲を 調査する 1-3 個人番号の安全管理措置方法を 決める 影響範囲調査シート (記入済) 安全管理措置 検討シート (記入済) 影響範囲調査シート (記入済) 安全管理措置 検討シート (記入済) 1-4 業務およびシステムの対応方針を 決める 対応方針シート (記入済) 対応方針例 対応方針シート (記入済) 1-5 準備の作業計画を立てる 準備計画案 4 準備計画書 (作成済)
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