同志社大学京田辺キャンパス礼拝堂および関連施設 設計提案競技 ∼関係性の相互作用による建築(場所)の創出∼ 新築、増築、既存改修、周辺既存施設が絡む今計画の主要コンセプトはお互いが 吹き抜け 相互に作用し合う、作用し合える建築または場所の創出です。 研究室 ■面積表 共同利用室 礼拝堂 イ ロッカー室 講師控室 ッ プ 機械室 ラ 倉庫 許容できる魅力ある建築(場所)を創り、数世代にわたって人から愛され、語り継 身障者 用便所 倉庫 2 ト 周辺環境に合わせたり、または対比させたりすることで多様な学び、活動、行為を ト 廊下1 上 部 がれ、思い出してもらえるような建築をめざします。 廊下 2 建築面積 578.63 ㎡ 1 階床面積 568.63 ㎡ 2 階床面積 151.11 ㎡ 延べ床面積 719.74 ㎡ 男子便所 バルコニー キリスト教文化センター 女子便所 講座室 談話室 活動や式典を見渡せるスペース ▲ 369.00 ㎡ 既存部分床面積 410.00 ㎡ 延べ床面積 779.00 ㎡ 既存の柱位置を生かした改修 上部トップライト 吹き抜け 天井高さ7mの開放的な空間 369.00 ㎡ 増築部分床面積 ホール エントランス 既存施設 増築部分建築面積 ロビー 電気室 事務室 廊下 2 倉庫 聖堂へ続く曲線のアプローチ ■1/200 2 階平面図 所長室 床から天井までのステンドガラス エントランス ▼ ロッカー 湯沸し ロビー ▲ エントランス2 展示スペース 控室 1 身障者 用便所 既存施設 男子 便所 視線を優しく受け止める カーブした壁 控室 2 倉庫 準備室 全面開放可能な連続引き戸 パイプオルガン 南側より礼拝堂を見る。 ■キリスト教文化センター増築部分について 礼拝堂のボリュームは敷地東方向にある大広場からの視線と 平面計画はコアを中心に回遊性のあるプランとしていますので 野外活動の場でもある礼拝広場の設置により決定しました。 将来的な家具や諸室の移動、間仕切りが自由に行えます。 ・敷地東方向にある大広場からの視線を優しく受け止める凹 また室内ラウンジから礼拝広場での活動やコンサート等を観覧した カーブの概観。 り一緒に活動が出来る様、室内床高を礼拝広場の地面高さと合わせ ・野外活動や災害時の非難スペースとしての礼拝広場の設置。 ています。 ・外壁は白石をレンガ調に積み上げ周辺の既存施設との素材感 ・自由度の高い回遊性平面計画。 の対比(白石)や同調(レンガ調)を意図。 ・室内と礼拝広場との視覚的な繋がり。 a:礼拝広場と増築部室内との繋がり。 b:視線を受け止めるカーブした壁と 礼拝広場の創出。 c:新旧の建物の繋がり。 d:礼拝堂を印象付けるファサード。 e:既存施設との馴染み。 f:既存施設との対比。 f ・既存の擁壁を生かした建築の配置(高さ設定等)。 ・天井上の光井戸からの格諸室への自然採光。 ※X軸断面図参照 コミュニティ スペース 多様な活動の場 ・外装材は周辺既存施設と同調。 けカーブした壁沿いに優しい光が降り注ぎます。またカーブし 外周部には水平スリットの開口部を前面に設けどの位置からも外部の た壁のみ内部にも白石を使用し光により白石の陰影が浮かび上 木々が見えるよう計画しています。ラウンジの引き戸はすべて引き込む 身障者 用便所 聖堂 (260 席) 稼動間仕切 改修部分 ▲ エントランス 1 がる印象的な壁になっています。 ことで全面開放となり礼拝広場との一体感が増すよう計画しています。 増築部分 既存施設 f 既存擁壁の高さを利用した広場 a 礼拝堂 e 礼拝広場 ■キリスト教文化センター改修部分について N b 新たな要望に答えられるよう既存の構造を生かし間仕切り 壁等の追加を行いました。また増築部分との段差処理は接続 内部に入るまでの期待と想像を高める 建物の半周まわるアプローチ d 大広場 部分にて計画しています。 ■1/200 配置兼1階平面図 光 聖堂内に優しい光を届けます。 光 0 1 2 5 10 20M ■ラウンジから礼拝広場を見る トップライトから光井戸を通じて各諸室に自然光を届けます。 トップライトからの光がカーブした壁に乱反射し 光 バル コニー 廊下 2 聖堂 男子 便所 女子 便所 c 内部計画についてはカーブした壁にそってトップライトを設 空調機械室 ラウンジ 礼拝広場 ■全体関係図 給湯室 十字架 座面がたためる可動式椅子 ▲ ■礼拝堂について 回遊性のある平面 便所 廊下 1 既存施設 稼動間仕切 女子 便所 機械室 光井戸 礼拝広場 聖堂 様々な活動の場 礼拝広場、ラウンジ相互の関係性 同じ高さ ラウンジ 女子 便所 身障者 用便所 男子 便所 コミュニティ スペース ロビー 廊下 1 芝生 東側からの外観。敷地東側にある大広場からの視線を優しく受け止める凹カーブの壁です。 ■1/200 X軸断面図 (礼拝堂・キリスト教文化センター増築部分) ・新築部分と増築部分は程よい距離感を保ちつつ、しかしそれぞれの空間で活動する人の目線の高さを 合わせることで一体的な場所が生まれます。 ■1/200 Y軸断面図 (礼拝堂) ・聖堂とロビーの間に必要緒室をまとめ動線、必要床面積の効率化を図っています。 増築部分は外装材を周辺施設に合わせているのでより礼拝堂の白石の外観が冴えます。 ■1/200 東南立面図 ・礼拝堂立面図。白石(レンガ調)の中に三角形の窓が建築に表情を 与えます。また建築の持つ重いイメージの軽減となるよう建築外周部 聖堂内観。カーブした壁がトップライトにより印象的です。聖堂は天井高さ 7mとしています。 は地盤面より少し浮かせています。 ・増築部分立面図。外周を巡る水平スリットの開口部は来訪者に 周辺の景色を連続的に伝えます。 ■1/200 北東立面図 ・礼拝広場に建つ十字架は礼拝堂が持つ周辺一体からの求心性を高めます。またカーブした 壁に太陽光が当たることで陰影が時間ごとに様々な表情を見せます。 ■1/200 南西立面図 ・連続引戸のある開口部は内部の活動や雰囲気を 全面通路、礼拝広場へと伝えます。
© Copyright 2025 ExpyDoc