日本で唯一の魔鏡職人がつくる「世界最大・手づくりの魔鏡」が完成!

PRESS RELEASE
2015 年 7 月 28 日
報道関係各位
『婦人画報』創刊 110 周年記念 日本の伝統産業を守るプロジェクト
日本で唯一の魔鏡職人がつくる「世界最大・手づくりの魔鏡」が完成!
2015 年 8 月 1 日(土)から京都伝統産業ふれあい館にて展示後
岩手県陸前高田市 今泉天満宮に奉納予定
株式会社ハースト婦人画報社(本社:東京都港区、代表取締役社長&CEO:イヴ・ブゴン)発行の月刊誌『婦人画報』は、創
刊 110 周年を記念し、「つくろう!日本の手仕事の未来」プロジェクトに 2014 年 5 月より取り組んできました。そしてこの度、こ
のプロジェクトの第一弾「世界最大・手づくりの魔鏡」が完成しました。
「つくろう!日本の手仕事の未来」プロジェクトは、『婦人画報』が消えゆく日本の伝統産業・工芸を守るため、クラウドファン
ディングによる読者参加型事業として発足しました。このプロジェクトによって企画された「世界最大・手づくりの魔鏡」製作は、
目標金額の 150 万円を超える 1,728,000 円もの支援を集め、2014 年 6 月から開始されました。
今回のプロジェクトによって完成した「世界最大・手づくりの魔鏡」は、人の手によってつくられる最大限の大きさ(直径1尺1
寸=約 33cm)です。2 枚の鋳造した板を合わせる特殊な技法のため、通常 2~3 か月で製造するところ、その 3 倍以上の約 1
年を要しました。反射光によって浮かび上がる背面には、岩手県陸前高田市の今泉天満宮の御神木をデザインし、「天神大
杉」の文字があしらわれています。この御神木は、東日本大震災の津波によって社を消失した今泉天満宮に残った樹齢 800
年の一本杉ですが、塩害を受けているため、魔鏡に刻むことによって御神木を未来へ残していきたいという想いが込められ
ています。
魔鏡は、1 年がかりでこの 7 月にようやく完成。京都伝統産業ふれあい館(京都市勧業館みやこめっせ地下 1 階)にて 8 月
1 日(土)から展示、一般公開されます。その後は陸前高田の今泉天満宮に奉納する予定です。また、8 月 29 日(土)、30 日
(日)には京都伝統産業ふれあい館にて、鏡磨きを行うワークショップが実施されます。この催しは公益財団法人京都伝統産
業交流センターが、伝統産業を未来へつなげるため、魔鏡の魅力を身近に感じてもらうことができる機会として設けたもので
す。
『婦人画報』創刊 110 周年記念「つくろう!日本の手仕事の未来」プロジェクトでは、「10 代続く古木柚子の森を守る」プロジ
ェクトや、「昭和初期の製法を守り煉瓦窯で焼く食パンの黒鉄製パン型復刻」プロジェクトを立ち上げています。今後も支援を
継続し、日本の伝統産業・工芸の存続に貢献していきます
<魔鏡とは>
平安時代からある「和鏡(わかがみ)」のひとつです。「和鏡」の中でも、鏡面に強い光を当てると表面には見えない背面の像や模様が反
射光に浮かび上がる現象を起すものが「魔鏡」です。2014 年に安倍首相がローマ法王へ献上したほど、文化的に価値の高い希少な物です
が、現在手づくりで魔鏡を製作できる鏡師は、山本晃久氏が日本で唯一の存在となっており、存続の危機に瀕しています。
完成した魔鏡 (左)裏面、(右)背面(魔鏡の模様)
卑弥呼も持っていたと話題になった「三角縁神獣鏡」を世界最大級の
大きさで再現。裏面には美しい自然と人がつながり続けるイメージを
デザイン。
魔鏡現象(投影の様子)
反射光によって浮かび上がる背面(魔鏡の模様)には、奉納
先の陸前高田市今泉天満宮の御神木をデザイン。
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PRESS RELEASE
2015 年 7 月 28 日
■鏡師・魔鏡職人 山本晃久氏
コメント
「通常の製作と異なり、これまでにない大きさ、二重の構造、細かな模様、三角縁
神獣鏡の特殊な形状、クラウドファンディングによる取り組み、とどれをとっても、新た
な経験を積むことができる機会となりました。多くの皆様のご支援によって、こうした
貴重な機会を頂けたことに本当に感謝しています。魔鏡を奉納しただけでは、被災
地の支援として小さな力だとは思いますが、こうした行動によって、一人でも多くの方
に現状を知って頂ければ、という思いで取り組んできました。職人は技を磨くことが
すべて、と言われていますが、現在では技を磨く機会も失われつつあります。こうし
た新たな取り組みによって技を磨くことができ、意義のある仕事ができたことを感謝し
ています。伝統技術は、昔から時代に合わせて形や様式を少しずつ変えて受け継
がれています。今度は私たちの世代が、未来へつないでいくために最新の技術や
スタイルを取り入れながら、磨きをかけていきたいと思っています。」
■「つくろう!日本の手仕事の未来」プロジェクト 概要
1975 年京都生まれ。国内で唯一、和鏡・神鏡・魔鏡を手仕
事で製作する山本合金製作所の五代目。大学卒業後、魔鏡
の技術を復元した祖父で無形文化財保持者の山本凰龍氏に
師事し、伝統技法を受け継いでいる。
2014 年 5 月 31 日に発足。『婦人画報』本誌特集にて、伝統産業・工芸の
価値と絶滅の危機にある状況を発信し、読者参加型クラウドファンディング事業として開始。「世界最大・手づくりの魔鏡」プロ
ジェクトとして、1,728,000 円の支援が集まりました。支援いただいた方には、出資額に応じたプレゼントを提供しました。(三角
縁神獣鏡製作時の素材を用いたアクセサリー/魔鏡づくりサポーター証明書/ミニ三角縁神獣鏡(3.8cm×3.8cm)の入ったお
守りなど)
現在は、続く第二弾・第三弾のプロジェクトの支援を募集中です。
 第二弾:「10 代続く古木柚子の森を守る」プロジェクト http://wesym.com/ja/projects/yuzu_savethecraft/
柚子の名産地、高知県北川村の無農薬柚子は、料理研究家の松田美智子氏やジョエル・ロブション氏、ピエール・ガニエー
ル氏などもファンといいます。古木ならではの豊かな香りを持つ実を守るため、木々が育つ山と環境を守るプロジェクトです。
 第三弾:「煉瓦窯で焼く食パンの黒鉄性パン型復刻」プロジェクト http://wesym.com/ja/projects/bread_savethecraft/
予約なしでは買えない神戸・岡本「フロイン堂」の食パン。昭和初期に作られた煉瓦窯と黒鉄のパン型は、どちらも現在では
製造されていません。新たに作ることが難しいとされているこのパン型を復刻させるためのプロジェクトです。
<『婦人画報』について>
創刊:1905 年 発行サイクル:月刊(毎月 1 日発売) 印刷証明付き部数:82,700 部 (マガジンデータ 2014)
定価:¥1,200(税込)
ホームページ:www.hearst.co.jp/fujingaho
コマース:婦人画報のおかいもの http://fujingaho-shop.jp
創刊 110 周年記念サイト「LOVE JAPAN 110」http://www.fujingaho.jp/lovejapan110/
婦人画報 Facebook ページ https://www.facebook.com/insidefujingaho
「きょうとあす」http://www.trip.kyoto.jp/
<ハースト婦人画報社について>
株式会社ハースト婦人画報社は、日本、アメリカ、フランスの多角的な DNA を持つメディア企業です。創刊 110 年の『婦人画
報』をはじめ、『エル・ジャポン』、『25ans(ヴァンサンカン)』『ハーパーズバザー』、『メンズクラブ』などのファッション誌、カル
チャー、インテリア、フード、ウエディングなどの各種ライフスタイル誌を発行しています。また、デジタル戦略に注力し、「エ
ル・オンライン」などのメディアサイトや「エル・ショップ」などの E コマースも積極的に展開。さらに、経験豊かな編集者を活か
し、書籍の発行や企業出版にも積極的に取り組んでいます。
ホームページ:www.hearst.co.jp | ツイッター:@Hfujingaho |
リンクトイン:https://www.linkedin.com/company/hearst-fujingaho
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2015 年 7 月 28 日
<参考資料> 京都伝統産業ふれあい館での魔鏡展示、ワークショップについて
■世界一の魔鏡展示
直径 33 センチの世界最大の手づくり魔鏡。魔鏡現象も御覧いただけます。また、山本晃久氏の祖父であり同氏が師事した
山本凰龍氏の和鏡も展示します。
日
時: 平成 27 年 8 月 1 日(土)から展示開始
午前 9 時~午後 5 時 (入館は 16 時半まで)
※8 月 17 日~18 日は施設点検日のため休館
※8 月 19 日~24 日の魔鏡展示はありません。
場
所: 京都伝統産業ふれあい館
〒606-8343
京都市左京区岡崎成勝寺町 9 番地の 1
京都市勧業館みやこめっせ 地下 1 階
入場料: 無料
■銅鏡づくりワークショップ
世界一の魔鏡製作者・山本晃久氏の手ほどきで、小さな(直径約 4cm)銅鏡の表面を磨き鏡を作ります。ガラスやアクリルの
鏡とは違う映り方も実感いただけます。
日
時: 平成 27 年 8 月 29 日(土)、30 日(日)
午後 1 時・午後 3 時の全 4 回
場
所: 京都伝統産業ふれあい館イベントルーム
参加料: 2,000 円
※山本氏の意向により、東日本大震災の津波で社殿が流出した今泉天満宮再建のため、全額寄進されます。
定
員: 各回 10 名(先着順)
協
力: 婦人画報
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社インテグレート 柴崎、伊丹、渡辺
TEL/03-5771-9960 FAX/03-5771-5524
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