直接投入型ディスポーザー 導入モデル事業の 今後のあり方について

資料1
直接投入型ディスポーザー
導入モデル事業の
今後のあり方について
平成26年度第4回岐阜市公営企業経営審議会
平成27年2月26日
・ディスポーザーとは
ディスポーザーとは、台所の流し台の排水口に取付け、野菜くず
などの生ごみを2mm程度の大きさに砕いて、水と一緒に排水に
する機械



破砕部


1927(昭和2)年頃、アメリカで発明
アメリカでは、1940∼50年代から普及
1997(平成9)年にニューヨーク市で解禁され、
全ての都市で使用可能となる
アメリカでの普及率は約44%(1999年)で
普及率が80%を超える都市もある
アメリカでは、ホームセンターで家電製品
同様に店頭販売されている
モーター
トラップ
家庭用の仕様



規格等の仕様は製造メーカーにより様々
重さは、約4∼10kg
大きさは、高さ約30cm×幅約20cm
1
・直接投入型ディスポーザーとは
・ディスポーザー導入の目的
直接投入型ディスポーザー
処理槽がなく、厨芥(ちゅうかい)を含んだ排水が直接、下水道へ排出される
もの。
直投型ディスポーザーまたは、単体ディスポーザーともいう。
ディスポーザー導入の目的



ごみ出し作業の軽減
ごみステーションでの臭気・鳥獣被害の軽減
台所環境の向上(臭気・害虫の軽減)
2
・ディスポーザーの処理フロー
直接投入型ディスポーザーの処理フロー
ご み 焼 却 場
埋立処分
下 水 処 理 場
再資源化
再資源化
収集
運搬
普 通 ご み
あさり等の硬い貝殻・
とうもろこしの皮など
粉砕できないもの
台
生ごみ
厨芥を含
む排水
所
ディスポーザー
風呂・洗濯等
便
所
生ごみを
粉砕
取
付
ま
す
下水
管渠
3
・ディスポーザーの現状(岐阜市)
岐阜市の状況

平成23年度からモデル事業を実施している。
・平成26年12月現在で設置件数が4件(設置率0.04%)

下水道システムへの影響が確認できていない
岐阜市には他都市の下水道システムとの相違点である伏越し構造
部分(逆サイフォン)が多数ある。
・他都市の設置率30%程度の事例では、「下水道システムへの影響は
現れていない」としているが、他都市との相違点について、下水道管の
閉塞等が懸念される
伏越し構造部分について重点的に検証する必要がある
下水処理や汚泥処理についても継続して検証する必要
がある
4
【参考】
・伏越し構造(逆サイフォン)
下水管渠が水路やガス管、水道管などと交差しなければならない箇所
において、これらの底部以下にまで下げて、U字形に横断する構造の
こと
伏越し構造(逆サイフォン)概略図
水路
マンホール
マンホール
下水管渠
5
・ディスポーザーの現状(他都市)
他都市における直接投入型ディスポーザーの状況
試験導入(社会実験完了)
北海道
歌登町*[32.34%]
本格導入
北海道
滝川市[0.51%]砂川市[0.45%]
栗山町[0.23%]浦臼町[0.97%]
奈井江町[0.23%]ほか9町村
*:現在は枝幸町
本格導入
富山県
魚津市[1.85%]黒部市[3.24%]
※[
]内は、設置率
注:導入している全ての都市を示したものではありません。
試験導入(社会実験中)
群馬県
伊勢崎市[1.45%]
社会実験によるものを除き、
本格導入している他都市の
設置率の中央値は約0.5%
6
・ディスポーザーの現状(他都市)
他都市の状況

直接投入型ディスポーザー⇒現時点では、ほとんどの自治体で
制限または、自粛を要請
直接投入型ディスポーザーの設置を制限、自粛要請する理由


現在の下水道システムが、直接投入型ディスポーザーの使用を想定していない。
他都市での導入事例が少ない上、導入してからの期間も短いため、下水道システム
への影響に関するデータが十分でない。
岐阜市においても、本格導入については慎重に検討する

モデル事業の中で下水道システムへの影響を十分に検証した上で、本格導入を検討
するべきと考えている。
7
・直接投入型ディスポーザーのあり方
直接投入型ディスポーザーのあり方(段階的導入)

第一段階(平成23年度∼平成26年度予定)
⇒ 平成29年度まで延長
・地区限定導入…北西部処理区に限定
・影響把握(データ収集及び整理)
北西部処理区
・想定外の影響に対する対応策を検討
・他都市の設置率(中央値0.5%)程度の普及を目標
・他都市との相違点(伏越し構造部分(逆サイフォン))
を重点的に検証

第二段階(実施時期は未定)
・単独処理区(岐阜市が管理する下水処理場で処理する区域)
(北西部処理区を含め中部、北部、南部処理区への拡大)

中部
北部
南部
北西部
流域関連
第三段階(実施時期は未定)
・市全域の下水道処理区域への拡大
8
直接投入型ディスポーザー導入モデル
事業のスケジュール
年次スケジュール
年度
項目
23年度
24年度∼28年度
29年度
30年度
以降
広報・地区限定導入
第一段階
地区限定導入
影響把握(データ収集整理)
北西部処理区
課題把握・対応策検討・相違点検証
第二段階
単独処理区
北西部処理区含め、
中部、北部、南部処理区への拡大
第一段階の普及、影響の
状況により慎重に判断
9