タスマニアの人々と学校について 香川県立三木高等学校 普通科2年

タスマニアの人々と学校について
香川県立三木高等学校
普通科2年
山下 今日香
私は、13 日間のタスマニア派遣事業を通して、たくさんのことを学ぶことができました。
中でも特に印象に残ったことが 2 つあります。
1 つ目は、タスマニアの人々の性格についてです。彼らは日本人に比べ、陽気で面白く
個性を持っている人が多いと感じました。私のホストマザーは誰にでも気さくに話しかけ、
スーパーなど何処に行っても突然歌い始めたりするなど、その陽気さにはとても驚かされ
ました。また、お店に行った際には、すれ違うたびに店員さんが「お手伝いしましょうか?」
と声をかけてくれるなど、陽気なだけではなく親切で優しい人が多かったです。自分の身
近な人とは違ったタイプの人と関わることで、以前の自分より色々な事に関心を持てるよ
うになりました。また、日本・香川の文化を伝える為に現地の学校で発表をする機会があ
り、私は書道と希少糖について発表しました。想像以上の反響と、タスマニアの生徒たち
の積極性にとても驚きました。その時、積極的に行動できる人は、より多くの情報や知識
を得ることができ、その魅力や必要性を強く感じました。
そして一番驚いたことは、日本とタスマニアの学校の授業スタイルの違いです。私が通
ったプロスペクトハイスクールは、日本の授業スタイルとは違う点が多く、日々驚かされ
ました。まず、座席は日本のようには決められておらず自由に座ることができ、授業中に
お菓子を食べたり、音楽を聴いたりしても注意されないという、日本では考えられない光
景を目の当たりにし、とても衝撃を受けました。また、教科書を使っての受け身の授業が
少なく、配られたプリントを元に自らインターネットで調べる授業が多かったように感じ
ました。インターネットを様々な場面で活用したり、電子黒板を利用していたりと、日本
の学校より近代的なシステムで便利だと思いました。ホストファミリーから学校の話を聞
くと、校則もあまり厳しくなく、生徒たちがそれぞれ自分の好きなことを極めたり、取り
組んだりすることができるスタイルになっているということも知ることができました。こ
のような学校のスタイルから個々の個性を伸ばしたり、自主性を身につけ、ユーモアに溢
れ、自分の意思がはっきりと言える人が多くいるのではないかと思いました。
初めは環境の違いに戸惑いましたが、積極性の大切さを知り、行動したことで、自分の
つたない英語力でも伝えたいという気持ちさえあれば、意思疎通は図れるということを学
ぶことができました。今回学んだ事を将来に向け、大いに役立てていきます。
▲ハグレーファーム小学校にて、日本の遊びについて説明しているところ