と学校法人 - 千代田女学園中学校・高等学校

平成27年11月25日
関係者の皆様へ
学校法人武蔵野大学
理事長
石上
智康
学校法人千代田女学園
理事長
山田
英昭
学校法人「武蔵野大学」と学校法人「千代田女学園」との
法人合併契約締結について
学校法人武蔵野大学と学校法人千代田女学園は、平成27年9月に開催されたそれぞれ
の理事会・評議員会において、平成28年4月に法人合併することを決定し、合併契約を
締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、現在法人合併認可に向けて関係所轄庁に認可申請中です。
記
1. 合併の目的と展望
1)高大接続の実現に向けた高等学校教育
平成26年12月22日に打ち出された中央教育審議会の答申「新しい時代にふさわし
い高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革につい
て」では、今後の大学入試のあり方について、
① 高校2・3年生で複数回実施する「高等学校基礎学力テスト(仮称)」で基礎的学力
を測定し
② センター試験に代わる年複数回実施の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で
思考力・判断力・表現力などを評価したうえで
③ 大学ごとの個別入試では面接・論文などの多様な方法で主体性・多様性・協働性など
を評価する
という3段階で進めていく見通しであることが示された。
これは、学力を「社会で自立して活動していくために必要な力」という観点から捉え直
し、
(ⅰ)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)
(ⅱ)知識・技能を活用して、自ら課題を発見しその解決に向けて探究し、成果等を表
現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力
(ⅲ)その基礎となる「知識・技能」
を備えた人材の育成を目指すものである。
また、文部科学省が全国の高等学校に導入の促進を図っている「国際バカロレア教育」
の目指す学習者像(10の人物像「探究する人、知識のある人、考える人、コミュニケー
ションができる人、信念をもつ人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バラン
スのとれた人、振り返りができる人」)は、上述の「社会で自立して活動していくために必
要な力」の観点から捉え直した学力を備えた人材像と大きな親和性をもっている。そのた
め、千代田女学園高等学校では国際バカロレア教育(コース制)を推進し、グローバルな
世界で主体的に行動し、他者と協働しながら新しい価値を生み出していくことのできる人
材の育成を行っていく。
2)仏教精神を根幹とした人格育成と国際教養人の育成
学校法人武蔵野大学と学校法人千代田女学園は、浄土真宗本願寺派の同一宗門校であり、
どちらも仏教の教えを建学の精神として設立された。今回、建学の精神を同じくする両法
人が合併し、互いの歴史、理念、教育に関する知見等を共有することで、仏教精神を根幹
とした人格教育を更に深め、中学校、高等学校、大学と一貫した教育の充実を図る。
また、千代田女学園高等学校では、国際バカロレアDP(日本語ディプロマ・プログラ
ム)の認定校となることを目指し、国際バカロレア教育(コース制)の学習者像の育成を
目指す。国際バカロレア教育は、全人教育として10の人物像を掲げているが、それは仏
教精神による人材育成像と非常に親和性がある。したがって、これにより仏教精神を根幹
とした心(感謝・慈愛・敬い・許しの心)を育てると同時に、千代田女学園の創設者島地
黙雷師が提唱した「国際教養人の育成」を推進し、社会のニーズに合った教育を展開する。
3)武蔵野大学との高大連携及び千代田女学園の国際化
武蔵野大学は入学選抜において、同一宗門の系列校である千代田女学園高等学校に「系
列校推薦入試(優先入試)」を設け、直近15年間で240人以上の生徒を受け入れてい
る。
法人合併後は、一体的な管理・運営体制のもと、同一法人内の学校としてより強い繋が
りを持ち、高大連携を更に充実・強化することができる。これにより、千代田女学園高等
学校においては、大学と連携することによる教育の充実や、武蔵野女子学院高等学校と同
じ優先入試の受験機会が生徒募集の訴求力に繋がり、安定的な生徒確保が見込める。
また、千代田女学園の国際化に向けては、千代田女学園高等学校の国際バカロレアDP
認定校化のみならず、新たに千代田インターナショナルスクールを設置し、そこで小中高
一貫の国際バカロレア教育を推進する。
更に、千代田女学園高等学校及び千代田インターナショナルスクールは、武蔵野大学教
育学部(教育学研究科)に設置する予定の国際バカロレア教員養成コースと連携すること
で、教員養成の教育効果に資するとともに、武蔵野大学教育学部の教育インターンシップ
等を受け入れ、教育の質の向上を図る。
これらの教育改革により、千代田女学園は、「国際教養人の育成」とともに、仏教精神
を根幹とした心の育成を更に深化させ、社会のニーズに合った人材を育成する新たな総合
学園へと発展させていく。
2. 合併契約書
仏教精神を建学の精神とする同一宗門校の学校法人武蔵野大学(以下「甲」という。)と
学校法人千代田女学園(以下「乙」という。)は、それぞれの理事会及び評議員会において
甲乙の合併がそれぞれ決議及び諮問されたので、次のとおり合併契約(以下「本契約」と
いう。)を締結する。
(合併の目的)
第1条
仏教精神を建学の精神とする甲と乙は、甲と乙との管理・運営体制を一体化し、
高大連携教育の強化と乙の財政負担並びに再生計画の実現を目的に法人合併する。
(合併の方法)
第2条
2
甲は、乙と合併して存続し、乙は解散する。
合併後の法人名称は、学校法人武蔵野大学とする。
(合併の期日)
第3条
合併の期日(以下「合併期日」という。)は、平成28年4月1日とする。ただし、
合併期日において合併に必要な手続きをおこなうことが困難な場合は、甲乙間であらた
めて協議する。
2
甲と乙は、文部科学省の認可、登記、届出等、法令の定める手続きの履行について互
いに協力する。
(事務所所在地及び校地名称)
第4条
2
主たる事務所は、東京都江東区有明三丁目3番3号に置く。
乙が所有する東京都千代田区四番町11番地の校地は、合併後、学校法人武蔵野大学
千代田キャンパス(以下「千代田キャンパス」という。)と呼称する。
(理事及び評議員の就任)
第5条
乙の校長及び理事1名は甲の理事に就任し、乙の教職員代表1名及び同窓生代表 1
名は甲の評議員に就任する。
(権利義務承継)
甲は、乙の平成27年3月31日現在の貸借対照表及び財産目録を基礎とし、そ
第6条
れ以降合併期日までの収入支出を加算又は減算し、合併期日における乙の権利義務一切
を承継する。
2
乙は、平成27年4月1日から合併期日までの間の資産及び負債の変動について、別
に計算書を添付してその内容を甲に明示する。
(善管注意義務)
甲及び乙は、本契約締結後から合併期日まで、善良なる管理者としての注意をも
第7条
ってその業務の執行及び財産の管理、運営を行い、その財産及び権利義務に重大な影響
を及ぼす行為については、予め甲乙協議し、合意のうえ、これを行う。
(設置校名)
乙が設置している千代田女学園高等学校、千代田女学園中学校について、校名は
第8条
合併後も、千代田女学園高等学校、千代田女学園中学校とする。
(教職員の処遇)
第9条
2
甲は、合併期日に在籍している乙の教職員の雇用を維持する。
合併後の乙の教職員には、乙が定めている就業規則、給与規程、定年規程及び退職金
規程などに定める範囲で待遇を保証する。
(広報・公告)
第10条 合併に係る文部科学省の認可が得られ次第、適時適切に公告する。
(契約の効力発生)
第11条
本契約は、甲及び乙の寄附行為に定める合併に関する決議をもって締結し、締
結の日から効力を生ずる。
(誠実事項)
第12条
甲及び乙は、合併に向けて誠実に協議するとともに、本契約の内容に変更の必
要が生じた場合も誠実に協議するものとする。
(解除及び失効)
第13条
本契約締結の日から合併期日までの間に、天変地異その他の不可抗力事由によ
り甲又は乙の資産に重大な変動を生じたときは、甲及び乙は協議のうえ本契約を解除す
ることができる。
2
合併のための文部科学省の認可その他法令等により必要とされる承認を得ることがで
きないときは、本契約は失効する。
本契約の成立を証するために、契約書を2通作成のうえ記名捺印し、甲及び乙の理事会、
評議員会における議事録を添付して、各1通を保持する。
平成27年
9月
25日
東京都江東区有明三丁目3番3号
甲
学校法人武蔵野大学
理事長
石上
智康
東京都千代田区四番町11番地
乙
学校法人千代田女学園
理事長
山田
英昭
以
上